Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

初めての都山行は…如意ヶ嶽

12月4日 京都府如意ヶ嶽(大文字山
予定では4~5日はホーム鈴鹿でテント泊。しかし、先週に引き続き天候が優れず、またもや延期することに。そこで天気の隙間を突いて関西の低山を二本立て…何だか、S〇〇〇〇さんの追っかけみたいになってきたぞぉ~(笑)
まずは初日の如意ヶ嶽。と言うより大文字山の方が一般的。京都の夏の風物詩「五山送り火」。夏の夜空を焦がすと言われる送り火で最初に点火される山として有名です。 町中から見上げ、いつか歩いてみようと思っていた大文字山。京都の思い出とオーバーラップする大文字山。そして、思い返せば山を再開してから、唯一関西で登っていなかった京都の山。
「東山三十六峰、静かに眠る丑三つ時…」。その東山の一角に大文字山があります。最近では京都トレイルの一部として有名かも知れません。大文字山を巡るルートは蹴上、南禅寺や山科から北上するルートの他、標高差の小さい滋賀県比叡平ルート等があります。今回は銀閣寺から入山し、まずは送り火の火床から山頂へ。そこから東山を南下。世界最長の傾斜鉄道跡で有名な蹴上インクラインに下山した後、南禅寺から哲学の道を散策する周回ルート。
土産物店が並ぶ銀閣寺への参道から山行は始まります。ザックを担いだ我々はちょっと浮いた感じでした。登山道は落ち葉のカーペットがとても足に優しく、緩やかに傾斜を上げていきます。まだまだ紅葉も見られ、ここが京都の観光地からわずか数10分のところとは思えません。長い石段を上り終えると視界がパッと広がり、京都市内を見渡す場所に出ました。大の文字で言えば重なる場所、火床の中心です。初めて見る火床と思った以上の展望に少し感動。やはり、何事も現場に立つことは大切です(^^) 紅葉の木々越しに京都市内を眺めながら、自然と送り火の光景が目に浮かびます。ネオンサインが煌めく町で死者を松明で見送る。受け継ぐ人たちに脱帽です。
さて、雨が降らぬ間に下山をしたいので先を急ぎます。大文字山の山頂には三等三角点が設置され、再び、ここからも展望が楽しめます。その後は、公園の散歩道のような道が続きました。京都トレイルの道しるべが出てくると後半に差し掛かり、蹴上を目指して一直線。分岐点に「伊勢神宮遥拝所」の案内板があり、道から逸れますが気になって行ってみました。開けたところに立つ鳥居は東を向いており、遠く伊勢の国へここから何を願ったのでしょうか? 日向大神宮で山道は終了。ここでも少し寄り道。境内には伊勢神宮と同じように外宮と内宮の社があり、神宮では遠くからしか見られない神明造りも間近で見ることが出来ます…。この後も見どころ満載の散策が続き、山歩きだけでなく歴史探訪を楽しめるのはさすが京都の山でした。
下山後は昭和の香りがする喫茶店でいつもの…でしたが、店内撮影禁止のため、お気に入りのお餅で…(笑)

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昔は よく歩いた「哲学の道
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銀閣寺参道の左手から登山口へ
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柔らかな陽射しが落ち葉を照らします
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京都市内とは思えない美しい森
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試練を超えなければ展望はなし…(笑)
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今は静かに佇む 火床
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銀閣寺からのもうひとつの登りルート「左の払い」
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右の払いの方が緩斜面でしょうか?
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火床のpeakです(^^)
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遠くに左大文字… 船形、妙・法も望めます
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大文字山から京都の灯台 京都タワー
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大文字山を過ぎると 奥山の趣
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京都一周トレイルの案内に沿って蹴上まで…
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紅葉とオニギリは 定番ですね♪
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平安神宮の赤鳥居が目を引きます
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伊勢拝礼所…都人の想いが窺いしれます
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麓の日向大神宮は紅葉真っ盛り
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観光客で賑わう南禅寺も まだまだ見頃でした
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いつものように見上げる 大文字山
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本店では まだ温もりが感じられます

翌日は滋賀県のリトル比良を散策する予定が都合で中止。でも、奥琵琶湖の秋を楽しめましたので、番外編としてアップしました。

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雨が上がり 山も目覚めます
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湖北の観光地 マキノ高原メタセコイヤ並木
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並木道越しには 大好き高島トレイルの稜線
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雪が降れば 大谷山から並木道を見よう
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秋の夕暮れを思わす 並木道
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奥琵琶湖から比良山地を眺めるのが好き
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春は桜で賑やか過ぎる奥琵琶湖
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湖面の煌めきは ダイヤモンドダスト
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湖面は刻一刻と色を変える…一期一会
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やっぱり最後はこれがお似合いでしょう…(笑)

《番外編》
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こちらも手入れ完了! 出番は週末かな(^^)







雪山開幕戦…八ヶ岳

11月28日 長野県中山

先週、11月としては54年ぶりに初雪を観測した東京。所謂、南岸低気圧の通過に伴う影響は関東に限らず、八ヶ岳にも大雪を降らせました。赤岳鉱泉28㎝、硫黄岳山荘40㎝。予定ではホーム鈴鹿でテント泊を楽しもうと思っていましたが、27日は雨模様。となれば、

「行くしかないでしょう…八ヶ岳へ(笑)」

初雪、日帰り山行、低山続き…。この条件で八ヶ岳を楽しむには黒百合平周辺と決定。次に、中山峠を右折するか左折するかは、現場で判断することにしました。右折とは東天狗岳のピストン、左折とは中山経由で高見石から渋御殿湯へ戻る周回ルートです。 登山口までの道は一部凍結していたもの、道路に雪はありません。昼頃に回復するとの予報に登頂時刻を12時として、出発時間を合わせます。駐車場を出発して間もなく道路は雪道となり、橋を渡れば7ヶ月振りの雪山が待っていました。凍結箇所が少なかったため、アイゼンは付けません。まずは八方台分岐までの登り。一歩一歩踏み込む度に足へ伝わる雪の感触。そして、音…。

「今年も雪山に帰って来れたぁ~」 そう誰もが思う開幕戦です。

昨日の雨は大した雪にはならなかったようで、黒百合平へ続くトレースを追いかけます。空模様は一向に変化がなく、ただひたすらに信じながら歩いていました。5ヶ月振りの黒百合平は、気温-5℃、微風、薄曇。しかし、稜線を吹く風の気配がここまで伝わってきます。パンを食べながら空を見上げ、中山峠左折ルートに決定。ところが黒百合平からはトレースがなく、時折、膝まで埋まりながら道を作っていきます。4シーズン前、高見石小屋から膝上ツボ足で中山展望台まで登った記憶が蘇りました。

「ここで戻るべきでは…」。 そうは思っても、開幕戦を撤退で終わりたくなく、積雪量と時間的に大丈夫だと判断し、前進しました。実はスノーシューを用意していましたが、右折ルートだと思っていたので車にデポ。持っていたら楽しいスノーシューハイクが出来たことでしょう。 最低気温-8℃。雪山は状況に応じた体温調節が大切なのは言うまでもありません。 ツボ足歩行を続けること約3時間。その勢いと言うか、疲れて思考能力低下の状態と言うか…白駒池を見たい一心でザックを背負ったまま雪の高見石へ。途中、踏んだ雪が抜けて石の間に嵌りそうなったりと、若干怖い思いをしながら氷結前の白駒池を眺めることが出来ました。(下りも怖かった…) 小屋番さんが「賽の河原以降は歩き辛く、渋御殿まで時間がかかりますよ」と助言を頂き、よく紹介される揚げパンは次回のお楽しみとしました。賽の河原下降地点でアイゼンを装着。西陽に映える森が印象的でしたが、ルーファイが必要な上、アイゼンで石の上を渡るため、余り振り返ってばかりもいられません。そして夕焼けに染まる山肌を見ながら、何とか暗くなる前に駐車場へ。

「秋の日は釣瓶落とし

それは冬でも同じこと。駐車場で片付けをしていると、辺りは一気に暗くなりました。 そんなこんなの雪山開幕戦。本日のルートは我々二人に貸切状態。ある意味、贅沢でした(^^)v 帰り道、反省点を振り返りながら、今シーズンも始まったんだと言う気持ちです。 下山後は時間がなく、お気に入りのお店でちょっとだけいつもの…(笑)

f:id:Regulus0821:20161129210233j:plain さて 下山はどちらになるのでしょうf:id:Regulus0821:20161129210300j:plain苔色と雪色のコラボレーションは冬の訪れ f:id:Regulus0821:20161129210411j:plain 見上げる赤テープも 次は足元に・・・f:id:Regulus0821:20161129210445j:plain トレースは雪道の高速道路f:id:Regulus0821:20161129210510j:plain スノーモンスターに成長中ですf:id:Regulus0821:20161129220555j:plain黒百合平にて 時折射す薄日f:id:Regulus0821:20161129220615j:plain期待が膨らむ青空も見えますf:id:Regulus0821:20161129210612j:plain ベンチが姿を消すのは時間の問題f:id:Regulus0821:20161129210636j:plainさて 道を作りますか (^^)/f:id:Regulus0821:20161129210658j:plainすでに 道を作られた方が居ました(^^)f:id:Regulus0821:20161129210806j:plain エビの尻尾の境界線f:id:Regulus0821:20161129210829j:plain稲子岳もモノトーンの世界になりますf:id:Regulus0821:20161129210849j:plain僕の前に道はない僕の後ろに道は出来る・・・高村光太郎さんf:id:Regulus0821:20161129220739j:plain道はこんな感じで作ってます(^^)f:id:Regulus0821:20161129210939j:plain北八の森が 冬色に染まりますf:id:Regulus0821:20161129220914j:plain ここは稜線の風を知るポイントですねf:id:Regulus0821:20161129220932j:plain寒々しい写真を撮るには やはり曇天ですねf:id:Regulus0821:20161129211040j:plain誰が創るのか 自然の曲線f:id:Regulus0821:20161129211119j:plain白駒池と一瞬の青空f:id:Regulus0821:20161129211141j:plainもっと雪が積もれば  道が出来ますf:id:Regulus0821:20161129211202j:plain陽が射せば 一変する冬の森f:id:Regulus0821:20161129221128j:plain踏み抜き地獄はまだありません・・・賽の河原f:id:Regulus0821:20161129221149j:plain今日の道程を 少しだけ回顧f:id:Regulus0821:20161129211439j:plain賽の河原の向こうには 光の道が・・・f:id:Regulus0821:20161129211515j:plain登山前に英気を養いました

桜がなくとも 吉野・奥千本へ

11月23日 奈良県青根ヶ峰~金峯神社
「一目千本」と呼ばれる桜の名所・奈良県吉野山。下千本から奥千本までの総称が吉野山ですが、その最高峰「青根ヶ峰 858m」へ川上村あきつの小野公園から入りました。
青根ケ峰へは林道歩きから始まる音無川沿いのルートと蜻蛉の滝から稜線へと登る尾根ルートがあります。地図で紹介されているのは川沿いですが、今回利用した尾根ルートも案内標識はしっかりとありました。急遽山行を決めたため、いつもより事前計画は甘目。そのため、往復共に同じルートを取りました。
公園からしばらくは「蜻蛉の滝」周遊道を歩きます。滝は上下に展望できる場所があり、急な螺旋階段(3回転)の通過後は、目眩に注意が必要です ^^; 周遊コースと別れを告げた後は桟道に階段、一歩踏み間違えたら救助要請必須など周遊道と打って変わっての道。地面や岩が濡れている時は避けた方が良いでしょう。
やがて杉や檜の植林地の急登。それもこの時期だと一汗ほどです。うす暗い登山道に時折現れる赤や黄色の広葉樹は、置いてけぼりされた秋の名残と思わせるほど、森の空気は冬模様でした。稜線直下に付けられた水平道に出ると、一気に歩く速度は加速され、そのまま後半の林道へと続きます。木々の間から葛城金剛の峰々から奈良、三重と続く山並が顔を覗かせ、林道脇のススキの穂が年末の大掃除を連想させます(^^) 正面に三角錐のピークを望むと、もうひと踏ん張り。最後の「落ち葉直登」を抜けるとぽっかり空いた空間が…。吉野山系最高峰に登頂です。山頂からの展望はなく、林道から登った分だけ下ります。ただ、山上ケ岳を指す標識は、ここが大峯奥駈道であることの証しであり、今まで歩いてきた道と違うように感じるのは人間の性ですね(笑)
ここからは奥駈道を吉野駅に向かって歩きます。吉野観光終着点「奥の千本」に経つ金峯神社を参拝した後、大阪の誇る縦走路「ダイヤモンドトレイル」の山々を眺め、「いつの日か…」と気持ちを送りました。
下山後は、お気に入りのお店が完売だっため、近所でテイクアウトをし、自宅でいつもの…(笑)

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歴史と伝説の里 蜻蛉野(あきつの)から出発
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見上げるだけでは得られない景色がありますね
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蜻蛉の滝(高さ50m 2段)は奥深い里の滝
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登山道から 滝の落ち口を見ることが出来ます
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楓の紅葉は 里の秋を感じさせます
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低山とは言え 油断できない登山路は結構多いですよね
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見上げれば 秋が散りばめられた 里山
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遠くには 万葉の森「二上山
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大切なことです…
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落ち葉の急登の向こうには 青根ヶ峰の山頂
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今日は 先日購入した ニッカボッカでクラシックスタイル
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昔はここから女人禁制だったことが窺えます
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山が重なる景色は 奈良らしい景色
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奥千本エリアに建つ 世界遺産金峯神社
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日本人にとって秋の形は やはり楓の葉でしょうか?
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我が町の方角へ目をやれば 陽を浴びて浮かぶ里山の秋
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我々には 曇り空の光具合が ちょうど良い…(笑)
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関西のマッターホルン 「高見山
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年齢を重ねる毎に 興味の対象が変化します
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我が家でも 秋を感じ続けたい…www

《番外編》
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手入れ完了! さぁ、君の季節だ(^-^)/

いつもの前に…富士登山

11月16日 滋賀県三上山(近江富士) 日本各地には100座を超す「ふるさと富士」と呼ばれる山があります。先日登ったおらが山・尼ヶ岳も「伊賀富士」。今日は「いつもの・・・」が目的でお隣は滋賀県の「ふるさと富士・三上山( 432m)」を訪ねました 。 三上山のメイン登山道は東側に1ルート、西側に2ルート整備されており、今回は周回するために西側の表・裏登山道を利用しました。いずれも山頂までは1時間程度。ただし、案内表示では表道は健脚向きとなっています。 往路は展望の表道で山頂を目指し、復路は樹林帯の裏道を歩きましたが、感想としては裏道~表道の周回ルートの方が良かったかなと思いました。本来の山行とは対極にあるコース。それでも、大好きな琵琶湖を眺めながらの山行は、そんな小さな問題を彼方へと追いやります。平日にも関わらず、青空に誘われてか、20人を超える方と出会いました。この山の人気度が窺い知ることが出来ます。 三上山は桧の植樹帯が目立っていましたが、そんな中、桜等の広葉樹が赤や黄色に染まり、足元に視線を移せば、薄暗い林の中にシダや苔が木漏れ日を照り返していました。また、平野部の低山(独立峰)であるにも関わらず、麓の魚釣岩に中腹の割岩、山頂に近付くにつれ露出する岩のルート等、岩と触れ合うこともできます。標高を上げるにつれ、比良山系を借景に近江平野に浮かぶ琵琶湖が広がり、いつもは湖岸道路などから眺めるだけであったこの山に、ようやく足跡を残せました。視界に空が近付くと展望台に到着。先ほどと違い、やや南寄りの景色が広がります。ここから山頂直下に建つ「御上神社奥宮」までは目と鼻の先。そして、山頂は奥宮から1分程でした。あいにく山頂は展望がなかったので、奥宮まで戻り、暖かな日射しを受けながら近江平野を眺め、オニギリとコーヒーのブレ-クタイム。 「やっぱ、山は良いわぁ」 今日の目的である「いつもの・・・」へ逸る心を抑えながら山頂を後にし、何気に危ない裏道を慎重に下りました。駐車場に向かう途中、振り返って仰ぎ見た三上山は、滋賀県民の方にとっては「自慢の富士山なんだろうなぁ」とあらためて感じました。 下山後は10年以上前から気になっていたお店でいつもの・・・(笑)  f:id:Regulus0821:20161116211708j:plain 登山口に向かう途中で  まずはご挨拶f:id:Regulus0821:20161116220349j:plain 麓の御上神社本殿(国宝)で 安全登山祈願 f:id:Regulus0821:20161116211809j:plain しばらくは薄暗い登山道を進みますf:id:Regulus0821:20161116211834j:plain 「かすみ桜」と書かれた巨木は見事でした f:id:Regulus0821:20161116211906j:plain メタボチェックコース (笑) らしい…「割岩」  f:id:Regulus0821:20161116211931j:plain  通るとこんな感じ…僕はメタボセーフ…(^^)f:id:Regulus0821:20161116214523j:plain 上から見るとこんな感じです…ちなみに別ルートもあります(笑)f:id:Regulus0821:20161116214548j:plain 木々の間で 琵琶湖は青く光って見えました f:id:Regulus0821:20161116214651j:plain 近江平野を疾走する新幹線とともに…f:id:Regulus0821:20161116214746j:plain 展望台から いつも走る琵琶湖岸道路がはっきりとf:id:Regulus0821:20161116214810j:plain 奥宮の神様は いつも湖南地域を見守っている気がしますf:id:Regulus0821:20161116214835j:plain奥宮から右手を眺めれば 延暦寺の建つ「比叡山f:id:Regulus0821:20161116214900j:plain 名神高速が縫うように通っていますf:id:Regulus0821:20161116214922j:plain小説「最後の一葉」風…f:id:Regulus0821:20161116214944j:plain「苔が谷」周辺での一枚 f:id:Regulus0821:20161116215012j:plain 何気に危ない一枚岩のような下り道f:id:Regulus0821:20161116215032j:plain 空を見上げれば 里の秋f:id:Regulus0821:20161116215104j:plain御上神社の檜皮用として樹皮を剥がされていました f:id:Regulus0821:20161116215212j:plain麓から山頂を見上げるのが ふるさと富士の醍醐味f:id:Regulus0821:20161116215245j:plain大人買いをした 「いつもの・・・」

三角点まで90m.‥青山高原

11月12日 三重県青山高原
娘が帰省した最終日の朝。青空に誘われて「関西の軽井沢」と言われる「青山高原(二等三角点756m)」までドライブ。三角点駐車場から展望広場まで歩くこと1分。ゆるやかな階段の登り口には「三角点展望地 90m」の標識があります。そこから2分。二等三角点のある展望地に立つと青山高原ウィンドファームと名付けられた30基を超える風車が一望できます。東側には名湯榊原温泉から微かに伊勢湾。西側には我が町伊賀盆地からおらが山への稜線。そして、暖かな陽射しを受けた頬は冷たい風が冷やしてくれます。頂上大地を南北に貫くドライブウェイで北端ウィンドファーム駐車場へ。車窓からは赤や黄色に色付き始めた広葉樹が青空を背景に建つ真っ白な風車を飾っていました。
たとえ歩かなくても、たとえ頂上に立つ時間が短くても、山を見ていると安心する.‥解りそうで、決して他人には解らない「個人の意見www」
下山後は、地域のイベントでふるまっていただいたいつもの・・・(笑)

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おらが山と違う意味で 天まで続きそうな階段
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三角点からの展望は自然と科学の調和を感じます
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少し向きが違うだけで 回っていない風車もあります
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何気ない看板が嬉しい・・・
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今日は霞んでおり 海岸線はうっすらでした
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秋晴れの空に風車が光ります
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風に向かって立つ風車たち・・・当たり前か…(笑)
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アセビは冬支度を始めています
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鹿の横断に注意が必要なドライブウェイ(^^)
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所々で 秋のグラデーションを楽しめました
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つきたて餅はいくつでも入る.‥(笑)

こんなときは.‥おらが山

10月29日 三重県尼ヶ岳
山に1ヶ月以上入っていないのは、山を本格的に再開して以来、実に5年半振りでした。午前中、少し時間が出来たので、向かった先はおらが山「尼ヶ岳」。
自宅から30分で登山口まで行ける尼ヶ岳は別名「伊賀富士」と呼ばれ、駅に向かう時にはその端正な山容が望める伊賀盆地の最高峰(957m)です。
この山の特徴は5つの区間に分かれた階段ルートがあること。「天にも昇る階段」と言われる第4、第5階段は、一気に駆け上がるとそれこそ「昇天」してしまいそう・・・(笑)
三方が開けた山頂は室生火山群から僕が住む伊賀盆地に関西の軽井沢(笑)青山高原。そして、遠くは伊勢湾まで望むことが出来ますが、今日はあいにくの天候でどこを向いても同じ景色。そんな中、はてなblogの方が集まっている八ヶ岳に向かって手を振ってみました・・・(^_^)/~
市街地は晴れていたものの、住宅地から見た山頂は雲に隠れており、登頂してもそれは変わらずで今日はこの地域独特の山天気。しかし、久しぶりの山歩きは楽しく、身体の内側から深呼吸が出来た気がします。そして、近畿地方では木枯らし1号が吹いた今日、ここ「おらが山」に吹く風はまだ秋の匂いがしました。
下山ルートは富士見峠を経由する周回コース。階段ルートとは少し雰囲気の異なる尾根歩きが楽しめます。
自宅から登山口往復1時間、登り1時間、下りも1時間(笑) その時間以上に楽しめるのは、やはり「おらが山」。今日は山頂から自分に住む住宅地を眺めることは出来ませんでしたが、僕にはいつもの景色がはっきりと見えていました。それが「おらが山」。
僕にとって、大切にしたい山のひとつです。
下山後は、自宅でいつもの・・・。


山は隠れて見えていませんが Let's Go!

第2階段は準備運動みたいなものです

しばらくは植林地帯を登ります

第4階段から左手は広葉樹となります

明暗の境界線を登っていきます

いい感じの曲がり具合・・・(笑)

足元の踏み面ひとつひとつが 箱庭のようです

頭上では 衣替え真っ最中

第5階段へ続く レッドカーペット

第5階段は 落葉樹の美しい階段

箱庭が更に艶やかになります

景色を切り取れば そこは八ヶ岳の森

第5階段の終わりが近付くと 天使が見える・・・(笑)

開けた山頂は 風もよく通ります^^;

別ルートの下り初めも やはり階段です

階段脇に咲いていた リンドウ

真っ赤な実が 秋を印象付けますね

落ち葉のミルフィーユ

紅葉も綺麗ですが 落ち葉のパッチワークも素敵です

いつものも・・・秋色

約束の里帰り…船窪小屋再訪

9月25~26日 長野県船窪小屋
小屋開けの手伝いをしたのは新緑の葉が色濃くなってきた6月下旬。梅雨真っ只中にも関わらず、見事な青空の下、荷揚げヘリから降ろされる荷物を皆さんと仕分けしたのが、私達の夏山開きの日でもありました。あれから90日。山には再び冷たい風が吹き始め、緑濃かった葉も色付き始めたので、約束通りの里帰り.‥(^^)

9月25日
蝶ヶ岳から2週間。季節は着実に歩を進め、登山口の七倉山荘はひんやりとした空気に包まれています。ここから船窪小屋へと続く船窪新道(七倉尾根)は標高差140m毎に1~10の標識が立ち、この小さな案内板の声援に力を貰います。「天高く亅と言った秋の空は拝めませんが、まずは最初の第一歩…。3番ポストで最初の急登も一息。やがて樹間に槍ヶ岳も見え始めます。そして、美しい森と共に現れる鼻突八丁の梯子群。どこの急登もそうですが、核心部はこの急登を過ごしてからなんですよね(^^; 勢い込んで登ることなく、同じ気持ちで登るのが身体に優しい…。と言うことで、このルートの核心部は鼻突八丁終了から天狗の庭までと思います。
チングルマ街道と勝手に名付けたお花畑のトラバース道は秋の装い。本当に山の秋って早いですね。季節は山から駆け降りてくることが実感できます。稜線を跨ぐと針ノ木岳の荒々しい岩肌を借景に青い屋根が見えました。懐かしい笑顔まであと少し…。小屋前では山友が忙しなく登山者の応対をしていました。「鐘は自分で鳴らして~」「はいは~い(笑)」
一息ついた後、水汲みのお手伝い。途中、山友に教えてもらったビューポイントで黄色く染まる七倉岳を見上げ、頂から谷へと駆け降りる錦の織物に言葉を失いました。水場は山友と整備した時とは全く別物。山は生きてるため、それに合わせて整備をしなければならないそうです。本当、皆さんには頭が下がります。
今度はお母さんに出迎えの鐘を鳴らしてもらえました(^^) この後は美味しい夕食、小屋前テラスで夕暮れの一時、そしてランプの灯りが揺れるお茶会へと短い夜は更けました。

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ポストに登山届を投函し 目指すはあの稜線!
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茸と苔のコラボレーション…(^^)
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槍ヶ岳 ファーストショット!!
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真っ赤もいいけど 色付き始めのグラデーションが好き
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鼻付八丁名物「4連梯子」
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右手に北葛岳の荒々しい岩肌.‥
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空を含めた 極彩色の世界
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小屋開け準備でお会いした取材クルーと再会
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高瀬ダムは加藤文太郎さんと縁の場所
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遠くに見えていた稜線が もう目の前に…
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真っ赤な葉で 裏銀座の稜線も霞みます
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10番ポストまであと僅かです
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お土産満載のザックは 20kg(笑)
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少し登って振り返ると 表銀座の稜線が…
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緑がいいアクセントだと思う 山の秋
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斜面が黄色く染まるのも 山の秋
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七倉岳からの続く 錦秋の滝
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見違えほど整備された 唯一の水源地・・・
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山に打ち寄せる 黄色い波
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手前に七倉山荘の灯り…遠くは大町市

9月26日
厚い雲が覆う朝となりました。時折、小雨も交じります。しかし、槍から立山へ続く稜線に雲はかかっておらず、遠く小屋の灯りが揺れて見えました。小屋から少し上がった所からは、雲の切れ間に富士山と八ヶ岳、そして、大町の灯り。下界とここは数字で計れない距離を感じます。
鐘の音が何度か響き、それに合わせて「行ってらっしゃい亅の声。下山だけの私達は最後の客となり、囲炉裏端でお父さん、お母さん達と談笑。そんな時間はあっという間に過ぎ、お父さんが鳴らす鐘の音といつまでも手を振るお母さんに見送られ出発しました。
小屋が見えなくなる10番ポストで今の景色をしっかりと目に焼き付け、お二人がお元気で過ごされることをお祈りしました。
紅葉は一日でその色付きが変わると言います。昨日と光の加減が違うこともあり、今日の色は瞼の奥まで届きそうな深い色でした(^^)
雨で湿った梯子や木の根道を慎重に降りながら、交わす会話は楽しかった小屋の思い出話。半分を過ぎた辺りから雨に打たれはしたものの、深い森の梢が傘となってくれました。来年はこの森の落ち葉掻きで訪れようかなぁ…。
下山後は山友がお薦めのカフェで共にいつもの.‥(笑)

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餓鬼岳の左肩に 小さく富士山が浮かんでいました
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今夏行く予定だった五色ヶ原も色付いています
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立山の斜面も秋の装い…白い建物は黒部アルペンルートの大観峰
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小屋の窓からは 烏帽子岳から続く裏銀座の縦走路
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囲炉裏端で 素敵な朝の時間
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また来年 お元気な姿を見せてください~
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陽射しを反射する様は まさに「宝石箱」
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蓮華岳と北葛岳とも しばらくお別れです
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七倉尾根の斜面も これから益々色付くことでしょう
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季節外れのチングルマ
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季節通りのチングルマ(穂)
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ヤマハハコは蝶ヶ岳でも 咲いていました
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シラタマノキの白い実が 真っ赤な絨毯に映えます
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いつまでも眺めていたい道です
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日本の山の秋は 世界に誇れる 色のグラデーション
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七倉ダム周辺が色付くのは まだ少し先のことでしょう
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山友が設置した通称「〇〇ベンチ」…〇〇はナイショ(笑)
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この辺りは 紅葉が目立っていました
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来年も美しい花を咲かせてね…オオヤマレンゲさん
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安曇野の山友とは 山だけでなく 嗜好も一致…

最後に今日9月27日は御嶽噴火のあった日。この日は山で犠牲になった方全ての御冥福をお祈りしたいと思います。