Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

厳冬期 北アルプス

2月6~7日 岐阜県西穂高岳独標 2,701m
強風でロープウェイが運休し何も出来なかった日から2年。小雪が舞うものの、まずは第一関門を通過し、あとは自分の力が試される世界へ。山荘までの道は目印も多く、トレースもしっかりとあります。我々はノーアイゼンでしたが、山荘まで急坂や下り坂もあり、装着する場合は西穂高口から付けましょう。
初日は小屋でのんびり(今回はこの小屋に泊まってみたかったのでテント泊ではありません)。午後遅くになって雲が上がり大好きな霞沢岳とご対面。その姿に神を見ました(^^) たっぷりと積もった雪に、ようやく冬山を感じることが出来ましたね。そして冷えた身体を暖かめてくれる西穂山荘は全館暖房のパラダイス(笑)部屋は手狭でしたが、それを補うスタッフの面々。特に、気象予報士の資格を持つ支配人さんは食事の都度、最新の情報を解説され、その情報をもとに出発の時刻を決定しました。

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翌日は青空の下、山荘を出発。しかし、稜線に出ると北アの厳しい風が左頬を打ちます。気温-17℃、風は10~15m。雪煙を上げる稜線の向こうには西穂高岳山頂から目指す独標まで続く白き山嶺。再び、神を見ました(^^) 丸山を過ぎ直登を終えると独標が目前に聳えます。ルートを目で追い、更に集中!取付手前のトラバースは一歩間違えればout !! そして今回の核心部 直下の雪壁は新雪と風でステップは薄くなり、三点確保でソロリソロリ…。その頃になると支配人さんの予報通り風も弱まり、随分助かりました。厳冬期の西穂高岳独標。今の我々にはここがpeakです(^-^)v
山における事故の大半は下山時。気を引き締め直して独標を後に。鎖場まで後ろ向きで下って行きましたが、この時がアドレナリンMaxでした(笑) 12峰をやり過ごすと緊張の糸が少し緩み、雲に隠れ始めた山嶺に別れを告げ、あとはひたすら小屋への道を戻りました。小屋では緊張と冷えからの解放と共に名物「西穂ラーメン(味噌)」。まさしく、ここは穂高の中のパラダイス(^^) 心もお腹も充実させて無事下山の運びとなりました。
下山後は、厳しくも楽しい山行を思い出しながら湯に浸かり、湯上がりにいつもの…♪

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