鈴鹿の槍に 花集う
4月23日 三重県鎌ヶ岳
個性豊かなホームグラウンド鈴鹿の中でも、ひときわ目立つ鋭角的な姿。その頂の南側には鎌尾根を持つ鎌ヶ岳はΓ鈴鹿の槍」と呼ばれています。今回は花が見頃になったと言うことで、谷筋から山頂を目指し、尾根道で下る周回コースで入りました(^-^)v
登山道に入り、いきなり幅のある徒渉。しかし、この試練を渡った者だけが山からの感動を授かります。その道は、正しく「花道」(^^)
今日最大のお目当てはイワザクラ。レッドリストの絶滅危惧種。崖っぷちの岩に沿って、僅かに群生していました。この花に限りませんが、踏み荒さないよう細心の注意が必要ですね。
鈴鹿の谷筋は沢筋。10回を超える徒渉を繰り返し、緩やかに奥へと入り込みます。ドボンは嫌なので、時には自分で石を運び、慎重に確実に飛び石を渡って行きました(^^; そんな沢も一歩で渡れる幅になり、やがて涸沢となります。背の丈を超える藪の急坂を登りきると山頂直下の岳峠に到着。そこからは槍の穂先を見上げれますが、上部は霧に包まれ、更にアルペン的な雰囲気でした(^^) その岩稜の頂に立ったとき心地よい風が霧のベールを取り除き、深い谷の向こう続く鎌尾根や綿向山から琵琶湖方面を一瞬覗かせてくれました(^-^)v 登山者で賑わう山頂を通過し、少し下った脇道で昼食。霧に包まれれば、景色は本家の槍ヶ岳と大差はありません(笑)
尾根を下っていくとやがて霧は晴れ、後半のお目当て、アカヤシオの谷が眼下に広がってきました。足元には、ハルリンドウ、ショウジョバカマ、バイカオウレン。賑やかな春の山行です。同じくピンク色のレンゲツツツジに変わり、咲き始めたイワカガミを過ごすと、最初の分岐点に合流。最後の試練となる徒渉を終え、花道は終了しました。
鈴鹿らしい谷と尾根、そして数々の花たち。少し蒸し暑さを感じる一日でしたが、気分爽快な山行となりました。これにてホームは蛭休み(笑)にしようかな? でも、竜ヶ岳の羊さんを見に行きたいし…(-.-)
さて、今週末からGW。晴れてくれれば、テントを担いで恒例の場所へ(^-^)/
下山後は、季節を先取りしてイチヂクの薫りでいつもの…(笑)
まずは慎重に試練を通過(^^)
気を付けなければ見過ごす フイリフモトスミレ
春のグラデーションは 生命の息吹を感じます
雨の影響で水量が多いかもしれません
初めましての イワザクラ
矢印の指す方向は…(笑)
忘れな草と似ている ヤマルリソウ
道沿いには多くの滝が現れます 道が見えますか?
ボタンネコノメソウ 昔は関心がなかったなぁ~(笑)
今が旬の花 イワウチワ
ミツバツツジは里山に春を告げる使者
タチツボスミレだと思います
本家の槍とは違い 巻き道で登ります
一瞬の雲間に世界が変わります
ほっと一息つくのも 山の楽しみですね
バイカオウレンは木曽でも咲いていました
ミツバツツジより丸みのあるアカヤシオ
尾根沿いの斜面が好きな ハルリンドウ
アカヤシオの谷が広がりました
清楚感溢れる シキミの花
これから見頃を迎える イワカガミ
全てが春らしい いつものお店