Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

慰霊…鎮魂…御嶽山

4月30日 岐阜県御嶽山(飛騨頂上)
今なお各地で起きる自然災害。そして、僕の中で最も忘れられない日が20140927。その日は山友と常念岳でオフ会。知人から安否を確認する電話。翌日、夜明け前の横通岳で一人その事実を目の当たりにした時の言い様もない恐怖と衝撃。その震える気持ちを治めるため、いつか登りたいと思っていた御嶽山でした。
当初、GW前半戦は関西でテント泊の予定でしたが29日は荒天予報であったため、後半戦の予行を兼ねて日帰り山行に変更。登山口は名湯濁河温泉。41号線から約30㎞(遠かったぁ~)駐車場には僕のを含めて2台。GWの喧騒とは無縁の静かな山行を楽しめそうな標高1780mからの出発です。
登山口に入ると先日に降った雪が所々に残り、足元は凍結注意。やがて道は雪に覆われ、霧氷の中を真っ直ぐに進むと左手に笠ヶ岳乗鞍岳、後方には白山が望めました(^^) トレースは先行者の方の薄い踏み跡程度。しかし、森林限界までは100m毎に表示板があり、ルートもはっきりとしています。森林限界を超えても薄い踏み跡はあるものの、入山される場合は期待せずに登るのが雪山の条件ですね。稜線までは直登覚悟でしたが、雪の状態は良くアイゼンが効いたので、トラバースが続く夏道を選択。それでも途中からは薄氷を踏む感じで慎重に…(^^; 祠が建つ飛騨頂上は気温-7℃、風は10m前後で時折15m程の突風が吹いていました。しかし、同じ気象条件でも厳冬期とGWでは全く異なり、バラクラバはしていましたが手袋は薄いウールのみでした。(当然、装備は冬仕様です…念のため) すぐ近くに五の池小屋が建つここは三ノ池から五ノ池まで3つの池に囲まれた標高2811mの小ピーク。そして、近くて遠い剣ヶ峰が望めます。灰色に染まった山頂を見て、僕に出来ることはあの日を忘れないこと…。
森林限界まで戻り、暖かい陽射しを受け、乗鞍岳を見ながらの昼食。何気に過ごす平和な時間に感謝ですね。予報通り次第に雲が広がってきて、露天風呂に入る頃にはポツリポツリと…。
今回は下山後ではなく、入山前にいつもの…(笑)

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雷鳥さんに見送られて出発!!
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いきなりの核心部?
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湯の花峠からの展望(摩利支天山
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当然、無事に帰りたい(笑)
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御嶽山らしい鐘と祠
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森林限界手前の日だまり
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雷鳥さんの足跡
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見えてから遠いのが 山ですね(^^)
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振り返れば北アルプス
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地面にも 海老の尻尾が出来ています
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微かに白山と結構続くトラバース(^^;
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アートな世界ですね
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四ノ池と継子岳方面
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三ノ池と中央アルプス方面
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御嶽山最高峰 剣ヶ峰
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五の池小屋もアートな世界
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今回の核心部
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摩利支天山を見返る
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しばし時間を忘れてしまいました
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贅沢なランチタイムを演出してくれました
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明日の山行の糧となります (^-^)/