春本番 花を訪ねるGW山行
4月30日 岐阜県舟伏山
40年近く前、初めて手にした高山植物の本。ページを捲る度に個性豊かな花が紹介される中で、ひときわ目に焼き付いたのが「ハクサンコザクラ」。その時以来、サクラソウに恋する私です…(笑)
昨年、ホーム鈴鹿の谷で出会った「イワザクラ」。今年は昨年から気になっていた「舟伏山」を訪ねました。絶滅危惧種の「イワザクラ」。その原因は人間側にあるようですが、絶滅することのないよう未来へ引き継いで欲しいものです。
さて、舟伏山は登山口から東・西の2つのコースがあり、周回できるようになっています。昨日歩いた感想としては、東コースからの左周りがお勧め。標高1040mの舟伏山は地形図に登山ルートの表示はありませんが、コースの案内表示は明確でした。地元の方が花と共に大切に守られています。それでも、一般登山道とは一線を画す箇所もあります。登り始めの伐採地や西ルートの九十九折。石を落とすと事故に繋がる箇所もありますので、足元に注意をしながら歩かなければなりません。
急坂を終えると、明るいブナ林の「みのわ平」に到着。ここから山頂までは美しい林の道となります。見上げれば瑞々しい若葉が陽を照り返し、足元には落ち葉の布団に包まれたカタクリの若葉。恋の季節か、鳥たちの囀りが林に響き、風は火照った身体を気持ちよく通り過ぎる。五感で感じる里の山歩き。
再び、急登が始まり、石灰岩の露出が目立ち始めると「イワザクラ」の自生地となります。自生地は大きく2ヶ所。心躍る気持ちを押さえて、シャッターを押します。
稜線は広い尾根道。道の両側にはバイケイソウやヤブレガサの緑が林床を飾ります。ほどなくして、山頂広場に到着。開けた場所からは岐阜市内やホーム鈴鹿を望めるようですが、今日は春霞み。反対側は残雪を纏った「能郷白山」の青い峰が樹間に見えました。
GWの晴天とは言え、山頂には6組12名。ホーム鈴鹿の賑わいを思い浮かべながら、頂を後にし、九十九折が待つ西ルートへと向かいました。
下山後は、五感の最後「味わう」を感じに、いつもの…(笑)
アケビの花がお出迎え…駐車場にて
ミヤマキケマンに見送られて出発
「道はこちらです」と マムシグサがご案内
今日は良いことがありそうな予感…オオルリとの出逢い
シキミは 春を告げる樹花だと思う
花だけなく 若葉にも 春を感じます
早蕨とは このことか…
いつの日か りっぱな花を咲かせてね…カタクリ
美しきかな 神々の庭…みのわ平
春の使者はここでも健在…タチツボスミレ
まだ 一輪だけ…ニリンソウ
森の妖精 ヒトリシズカ
ヒトリシズカとイワザクラの共演
上品な桜色と佇まいに「恋するサクラソウ」
春の光を 全身に受けて 来年も咲いてね
花が咲くまで7年…孤高の輝き カタクリ
稜線は大地から春を迎えます
「ク、クルシイ…」「頑張れ ヤブレガサ (笑)」
ヤブレガサに守られた カタクリ
能郷白山は 岐阜と福井を跨る名峰
その曲線は もはや現代アートですね…バイケイソウ
ボタンネコノメソウは 岐阜県以西に育つそうです
紫の花が ひときわ目につきます フデリンドウ
山が新緑で染まる 日本の春
岐阜市内の名店で 少し多めに いつもの…(笑)