Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

ホーム再開!ルートは本谷…御在所岳

11月15日 三重県御在所岳
蛭休みが終わったホーム鈴鹿。丁度、こちらを訪ねていた千葉の山友をお誘いして、お気に入りのルートをご案内しました。

ホームは4月末のイブネ以来7ヶ月振り。ルート本谷は9ヵ月振り。そして、千葉の山友とは大峯山行以来4ヶ月振りの再会です。
今週初め、六甲全縦大会に参加した山友と道中で合流し登山口へ。先月、この地を襲った台風の被害がなければと思いながら、最初のポイント「不動滝」に向かいます。最近は冬に訪れることが多いこのルート。いつもより易しいルーファイとは言え、雨に濡れた岩は油断大敵。一歩一歩を大切に歩きます。
不動明王のような荒々しさは感じない不動滝。「動かざること山の如し」。滝と言う「動」の中に「静」の力が漲ります。
次のポイントは「二股」。不動滝上部から続く巨岩の沢道。このルートで最も美しい区間だと思います。今年2月、デブリのあった二股。ここから次のポイント「大黒滝」までは、確かなルーファイが必要になります。この頃になると真っ赤なロープウェイが樹間を横切り、名残紅葉とともに頭上を飾ります。倒木のため、大黒滝へは近寄れませんでしたが、この他ルート上に被害の痕跡はありませんでした。さて、その大黒滝は今シーズンも見事な氷瀑を魅せてくれるのでしょうか。
ロープの張った急坂を登りきると、メインストリートの門番「ジョーズ岩」と再会。この季節はジョーズ岩の胎内潜りも出来ますが、その選択は訪ねた方にお任せします。
雪山を歩くといつも思うのは「面倒だけど、歩きやすい」。ここから続く本谷メインストリートも、積雪期は終了点まで続く一本道になりますが、今は「岩飛 佐助」で登ります。時々、足と手を止めて振り返ってみれば、麓から見上げた白い鉄塔とともに、玩具のように行き来するロープウェイが見えます。そして両側に迫った岩峰の間から眺める景色は、季節を問わず、本谷ルートの真骨頂でしょう。
恒例のロープウェイの乗客に向かって手を振りながら本谷終了点へ。登山口から始まった谷歩きもここでゴール。ここから最終ポイント「大黒岩」へは、このルート最大斜度を登ります。気持ち的には、ほぼ壁…(笑) ただし、この後に待ち受ける大黒岩からの大展望にその疲れも吹き飛んでしまいます。
山頂部の木々は落葉し、山麓に紅葉が見られます。今日歩いてきた本谷とその向こう霞んで望む伊勢湾岸ライン。まだ登頂してはいないものの、ここは事実上のピークです。
さて、最近我々の折り返し地点は山上レストラン。今回は初めて訪ねる山友のため、一等三角点と本当の山頂(笑)をご案内しました。
下りは展望と奇岩の中道ルート。このルートもご紹介したいポイントは数々ありますが、僕のレポではいつも省略していますね。そして、いつもの場所で本谷メインストリートを振り返り、冬の再訪を約束します。
下山後は、再会を楽しみにしていたいつもの…(笑)

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登山口から見上げる大黒尾根(左)と大黒岩
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ホームも秋の終わりを告げています
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滑らかな滝が続く 本谷第一幕
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秋の流れが 止まっていました
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秋を踏みしめながら 本谷を進みますf:id:Regulus0821:20171116204431j:plain
晩秋のグラデーション…水の流れとともに
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深い谷に射す陽が 秋を蘇らせます
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ミスター本谷…不動滝
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意外と秋を楽しめる ルート本谷
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後半に向けて 準備運動の岩登り
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名残紅葉に陽が射してくれました
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雪のない門番を登るのは 久しぶり
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鈴鹿デビューの山友…いきなり ルート本谷(笑)
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振り返って 日本一の鉄塔と山麓の温泉街
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終了点付近から振り返ります
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大黒岩からルート本谷を眺めます
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今だからこそ 大黒岩の先端へ…
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先端からは この展望が楽しめます
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一般ルートと合流し ヘルメットはお役御免
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御在所岳最高点から 奥座敷「イブネ」と雨乞岳
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富士見岩から大黒岩…左端が先ほどの先端
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ルート本谷(右)とこれから下るルート中道
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中道上部の展望岩…風になれます
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雪のないメインストリートは 勇ましい感じがします
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身も心も癒してくれる いつもの…(笑)