ホーム再開! ルートも再会!! …御在所岳
10月30日 三重県御在所岳
蛭休みだったホーム鈴鹿。ここを再び訪れると、秋が深まってきたことになります。今日は久しぶりに王道ルートでホームと再会しました。
ここ数年、本谷~中道の周回をとるホームの主峰「御在所岳」。今回は7年振りに中道~裏道。御在所岳の王道とも言えるルートで訪ねます。
最も奇岩が続く中道ルート。しかし、これまでは本谷メインのレポになり、ほとんど紹介したことがありません。登山口は本谷ルートとほぼ同じ。いつもは下りてくる道から今日は登り始めます。
序盤、ザレて滑りやすくなっていた箇所の他、いくつかの箇所で整備が進み、随分と歩きやすくなっていました。まだ始業前で静かなゴンドララインの下を通過すると、最初の奇岩「負ばれ岩」に到着です。
ここも歩道が整備されていましたが、全体が良く見える旧ルートで通過です。
同じルートでも登りと下りでは景色も雰囲気も変わります。特に最近は冬が多いため、新たな発見もありました。本谷メインストリートを望む岩を過ぎれば、このルートのランドマーク「地蔵岩」。このルートのために、プレゼントされた自然の造形物。そこを通過すると、キレットと呼ばれる標高差2、30mの下降地点になります。ここから眺める鈴鹿の槍「鎌ヶ岳」を背景に愛くるしい真っ赤なゴンドラが上り下りする様子は、これから始まる岩場の下降を前にほのぼのとした気分になれます。視線を主峰に移せば、白い岩峰、真っ青な空、山肌を彩る木々…。ホームにやってきた「山の秋」を味わいました。週末は渋滞が起こるキレットも、今日は2組の通過待ち。紅葉の中道は平日に限ります。
その後も岩や鎖と触れ合いながら、このルートの核心部と思う富士見台直下の鎖場を過ぎると、平らな一枚岩が谷へ突き出た自称「タイタニック広場」です。ここは鈴鹿南部から北部へと続く稜線や伊勢湾、山麓の町並、そして眼下に広がる谷間の風景。通り過ごしてしまいそうですが、僕がお薦めする場所のひとつです。冬の下山時、最初の核心部を過ぎれば、一般観光客の姿が見える富士見岩に到着。ここから本谷の到達点も見え、1組のパーティが斜面に取り付いている姿が目に留まりました。
ここから我々登山者は完全なアウェー。平日とは言え、ゴンドラ利用で大勢の方が散策を楽しまれています。その方達(自分も含め)の目的のひとつとして、7月にオープンした展望レストランがあります。今まで我々がピークと呼んでいたレストランよりも30mほど高く、温泉街へまっすぐに伸びるゴンドララインを初め、大きな窓からは鈴鹿らしい山と谷と町の展望が楽しめます。
下りのルートは裏道。御在所岳の数あるルートの中で、最もやさしいルートと言われています。それでも、クライマーの登竜門「藤内壁」を眺めるルートらしく岩が点在し、足元に注意が必要です。また、中道ルートより紅葉(中腹)は綺麗だと感じました。鈴鹿では珍しい営業小屋の「藤内小屋」を過ぎて、中道に戻るルートに入ります。このショートカットルートは100m程の登り返しが待っているため、その心づもりが必要です。それでも、ドライブウェイまで下るよりは時間的、距離的にも楽でしょう。
久しぶりのホーム。そして、初めての紅葉シーズン。秋がやってきた実感と冬が近付いてきた予感。そんな山行でした。
下山後はここも久しぶりの再会で、いつもの…(笑)
秋の実りが ホーム再開の印
今日は ドライブウェイに車が通ります
伊勢湾の煌めきが ホームの朝
負ばれ岩で御来光
いつもの場所で 本谷メインストリートにご挨拶
自然ほど 不自然なものはないと思います
ここからの景色も好きだなぁ~
いつもは登るキレットの上部から…
見上げるとこんな感じです
秋は頂から麓へ下降中です
秋の木洩れ日は 山日和
岩と山と町と海…これが ホームの景色
三重県側は一気に下ります…タイタニック広場より
遠くから眺める 山の秋が好き
明暗の境は ルート本谷
孤高の「大黒岩」
錚々たる山名…朝陽台広場にありました
展望レストランから…大黒岩の下部に本谷到達点
屏風絵のような 鎌ヶ岳
名物「御在所山上カレーラーメン」
藤内壁にも 秋の装い
10年前の土石流で一変した景色
ここから先は クライマーの世界です
新型のゴンドラは 床面に2ヶ所の展望窓
(最近と季節)の定番で いつもの…(笑)