冬が来るまえに…滋賀県御殿山
11月3日 滋賀県御殿山
冬山山行を前に、9月近畿地方を襲った台風21号の被害状況を確認する目的で、久しぶりに雪のない登山口に向かいました。
最近の山行記録を拝見すると、倒木の被害があるものの整備され、山行には影響がないとのことですが、雪山山行となるため、やはり自分の目で確かめておきたいものです。また、稜線の紅葉は終わり、中腹辺りが見頃を迎えている情報でしたが、あまり、気にせずに登山口へ向かいました。
到着が8時30分と遅いとは言え、駐車場はすでに50台程の車。人気の山であり、紅葉シーズンで山行日和とあっては当然かと思います。そして、出発直前に到着した路線バスは何と1台増便されて2台。一気に登山者の列がバス停前のトイレに出来、これには驚きました(笑)
登山道に入ると、すぐに倒木の被害が目に入ってきます。道を塞ぐ大木があちらこちらに確認できました。それらを跨いだり、迂回したりしながら、最初の急斜面を登り続けます。これまで多くの倒木被害を見てきましたが、地面から根こそぎ倒れるケースが多く、太い幹が折れてしまう被害が散見する今回は、台風の風がどれほど凄かったのかを物語っています。
坊村から歩き始めた今回。当初の予定では、比良山地主峰「武奈ヶ岳」を目指していました。ところが、登山口で大勢の登山者を見かけたことで、ピークと下山時の渋滞が予測され、当初の目的である倒木被害も確認できたことで、目的地を手前のピーク「御殿山」に変更しました。
夏道(谷ルート)と冬道(尾根ルート)の分岐点。紅葉が見頃を迎えた夏道へ進みます。次第に登山道を取り巻く木々は錦の織物へと移り変わり、足を止めて、見上げる回数が増えてきました。大勢見かけた登山者はまだ登ってくる様子がなく、平日のように静かな山行を続けながら、思いもよらぬ紅葉の谷へ道は入っていきます。歩きながら「このルートの印象がないなぁ」と思い、帰宅して調べてみると、2013年4月に下山利用しているだけで、登りの利用は初めてでした。何度か訪ねている主峰も、坊村からは冬が多いため、この素晴らしいルートを置き去りにしていました。
陽が射せば、黄色く染まる谷間の道。もうしばらくは楽しめそうです。
冬道に合流すると、冬枯れの明るい稜線になります。冬、ここは素晴らしい霧氷ロードとなり、大好きな西南稜を望める「御殿山」へのプロムナードです。
しばらくすると人の声が聞こえ、木々の間からは武奈ヶ岳へと続く西南稜も見え始めます。やがて、南比良と琵琶湖、そして、美しい弧を描く稜線が望める1067ピーク、御殿山に到着です。
下山途中、何組かの団体とすれ違ったものの、偶然にも紅葉の谷道は貸し切り。ピークを変更した判断が正解だったと思いながら、いつもの場所へ…(笑)
登山口から見上げる 比良の秋
そんなにハードルは高くありません
風の力は 恐ろしいものです
目に飛び込んでくる 色彩美
いつも 鉄道の行先板を連想させます
アセビの緑が 紅葉に映えます
空を覆う 紅のグラデーション
秋晴れの 谷間の途は 印象派
夏道のメインストリートでしょう…
日本庭園「比良亭」
見上げては 奥行を感じる木々
秋に染まる道は 日本の原風景
秋の木洩れ日は 暖かい
谷間の道と対照的な冬枯れ道…
この稜線を見られれば OKなんです(笑)
次は あの人達と同じ道を歩こう…
名残紅葉が 西南稜を飾ります
陽が陰ると また違う美しさがあります
夏道 紅葉劇場は 来週末が千秋楽?
間伐したかのような 明るい谷道でした
近くの秋 遠くの秋…これぞ 山の秋
台風の影響で 普段お目にかからないものとご対面
台風通過時 この森はどんな音を発していたのでしょう
山麓の秋も 始まっていました
ちょっと控えめな いつもの…(笑)