Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

ホームで晩秋の遠足…竜ヶ岳

11月18日 三重県竜ヶ岳
蛭休みの終わったホーム鈴鹿。どこに行こうかと迷った先は、今年の初登りで撤退した女王様でした。

春、シロヤシオの咲く頃、笹原に群れる白い羊たちは、秋になると赤いジャケットを羽織、冬は真っ白なコートに身を包みます。そんな光景が楽しめる竜ヶ岳。冬は絶好のスノーシューハイクが出来るルートが近年利用する「遠足尾根」ルート。以前は破線すらないルートも、今や周回ルートの一部として確立しています。
稜線の紅葉はすでに終わりを告げ、今は中腹が見頃。山行日和の日曜日。麓の駐車場は賑わっていました。
林道歩きが急登に備えての準備運動。そして、息を上げずに登るのが、後半に向けての技でしょうか。急登の中間地点は、岩を積み上げたような小さなピーク。まだまだ遠い竜ヶ岳の山頂が見える、このルート最初のポイントです。杉林の急登を終えると、広葉樹の明るい稜線になります。すでに葉を落とした木もあれば、見頃を迎えた木もあり、薄暗かったこれまでの道と対称的な世界が出迎える、2番目のポイント。
冬枯れの尾根道。サクッ サクッ と聞こえてくる落ち葉道は、やがて、キュ キュ という雪を踏む音へ変わっていくことでしょう。
遠足尾根に合流し、樹間にピークが見え隠れし始めると、第3のポイントまであとわずか。伊勢湾の海岸線から鈴鹿南部の峰々へと続く先に、優雅で堂々とした山容が控えています。
今日のように晴れている時は、尚更、素晴らしい一瞬です。「ある意味、ここで帰っても良い」と思わせます(笑)
ただし、山頂への道のりはまだ遠く、ここがルート上の中間地点。それでも視界を遮るものがない稜線歩きは、まさに「遠足気分♪」です。時折、通過するアセビやシロヤシオの林に苔の小道。そんな変化を与えてくれるこのルートは、訪れる季節によって楽しみ方が変わります。
現在は廃道となったホタガ谷ルートを俯瞰し、金山尾根ルートに続いて静ヶ岳の分岐を過ぎれば、あとは山頂直下の登りを残すのみ。第1ポイントで遠くに見えたピークが今や視界一杯に広がります。意外にも登山者の姿をあまり見かけることなくここまで来ましたが、山頂には数名の姿が見えました。
この辺りから急に風が強まることもありますが、今日は無風のまま登頂。遠足尾根を振り返ってみれば、丁度、毛を刈り取られた直後のような、寒々しい羊の群れでした (^^)
こちらに向かう大勢の登山者の姿に、これからの山頂の様子が想像でき、いつものように稜線が望める場所で昼食を取るべく、山頂をあとにしました。
竜ヶ岳。1,099mでありながら、懐の深さを感じさせ、鈴鹿の女王と僕が呼ぶ山。そして、何度訪ねても素晴らしい山。
次は今日のような青空を背景に、真っ白な貴女に会いたいと思う…。
下山後は、鈴鹿の人気店でいつもの…(笑)

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今日は歓迎していただきました
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山麓の紅葉と言えば これですよね
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今日も伊勢湾は 朝陽に輝いています
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第1ポイントから 遠足尾根と竜ヶ岳
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明るい世界の始まりです
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頭上から 紅葉のシャワーが 降り注ぎます
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晩秋の谷間に 11月を感じます
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さて 遠足の始まり はじまり…
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鈴鹿らしい景色を楽しむ 稜線歩き
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乗鞍岳(左)と御嶽山(右側)
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このルートを開いた方に 感謝の気持ちで一杯です
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遠足尾根 第1急登…滑りやすいのが難点です
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鈴鹿北部の名峰…御池岳~天狗岩~藤原岳
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第1急登から 遠足尾根を振り返ります
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個人的には 遠足尾根ピストンが お薦め
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この広い世界に 立つ喜び
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鈴鹿南部の名峰を従えて…竜ヶ岳
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この稜線ほど 青空が似合うものはありません
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残すは 直下の一本道
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山雑誌の表紙を飾るのも 頷けます
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子羊が 増えたような 気がします…(笑)
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さぁ 帰ろう…
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足元には 晩秋のグラデーション
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頭上でも 晩秋のグラデーション
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真っ白な女王様と再会を願った いつもの…(笑)