Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

今年もやっぱり「おらが山」で登り納め…尼ヶ岳

12月30日 三重県尼ヶ岳
近所の山で登り納めをするのが恒例。去年に続き今年も「おらが山」。今年は冬型気圧配置に伴う年末寒波がやってきて、近いだけに躊躇することもあるのが「おらが山」。でもやっぱり行こうと出発当日に準備開始…。

自宅から駅に向かう坂道。そこから「おらが山」、通称「伊賀富士」と呼ばれる尼ヶ岳の山頂部分を見ることが出来ます。町は青空でも山域は山天気のため、いつもこの坂道で天候を判断しています。今日は頂きに雲はかかっておらず大丈夫そう…でも、低く重なる濃い雲は風が予想され、寒い山行となりそうです。
今年も一眼レフと共に、山行を切り取ります。そのうち、おらが山で写真集が出来るかも…(笑) 靴は通常用とロング用の2種類を準備し、駐車場の状況で判断しました。麓の山林に雪はなく、ロング用に決定。ただし、念のためにチェーンスパイクは持って行きます。
登山道は千数百段にも及ぶ階段ルートと富士見峠ルートの大きく2種類。いつものように階段~峠の周回ルートをとります。階段ルートは大きく2つにわかれ、前半は林道も含め、なだらかなルート。後半は、階段に気を取られ、気付けば登頂となります。全体を通して植林地を歩くため風の影響を受けませんが、底冷えのする寒さであり、上空を吹く風の音は山頂の状況を容易に感じることができます。ただ僕は、この風の音が大好きで、冬山を感じる大切な音だと思っています。
階段が始まると一気に高度を上げ、針葉樹から広葉樹へと植生も変化します。第4階段上部の道脇に2本、まるで、ゲートのように立つ木を過ぎると、冬枯れの広葉樹となり、うっすらと積った雪が更に林を照らします。最終階段を前に登頂準備。アウターやバラクラバ等、低山とは言え、風対策を怠りません。そして、いつもは天使が見える(笑)最終階段、今日は、氷の精が出迎えてくれました。
先ほどまで見えていた下界はいつの間にかミルキーウェイに隠され、まるで周囲から取り残されたような山頂でした。激しく雲が動いていたので待っていると、次第に展望が戻り、陽射しを受けて浮かび上がる我が町が見えてきました。東には伊勢湾に浮かぶ一艘の船影。いつも思いますが、山頂から遠く望む普段は見えない景色。古の人々はこの景色を見て、何を思い何を感じたことでしょう。
さて、視界もすっきりしたことで、これにて登頂ミッション完了。
まだ生まれたばかりの霧氷トンネルを抜けたところで一休み。別に休憩は無用ですが、この時間も大切にしたいのが自分スタイルです。
今年も撤退から始まった2018年の山行。初めての雲竜渓谷、荒島岳の真っ白なスカイライン、杣添物語の完結、紅葉の白駒池幕営、ダイトレ完走等々…。今年も素敵な一期一会がありました。ただ、年齢と共に自分を取り巻く環境の変化で山行回数は目標の2/3に減りましたが、来年も引き続き安全登山で、少しでも長く山を続けていければと思います。
下山後は、これも恒例になったバディと自宅でいつもの…(笑)


今年も納めのブログはこの橋から…

霜柱を踏む音は 本格的な冬山へのイントロ

今年も来たなぁと思える…第1階段

振り返って…第2階段

この山から 六甲全縦やダイトレが生まれました…第3階段

何故だろう 何かほっとする…第4階段

木々の向こうには 静かなカケス(トリミング処理)

今冬初の雪道

山頂までの距離が階段の長さ…第5階段

霧氷はこんな日に訪ねた者へのプレゼント

霧氷のお陰で いつもより楽に感じました

この景色 ドアツードアで2時間以内

今日も貸切 おらが山

天気の変化は アルプス級…(笑)

今年最後の山ポーズ

町を望めるのが この山の良さだと思う

我が家は 陽射したっぷりのようです

富士見峠ルートで下山…ここも良い感じです

「ワクワクするぞ~」…そんな言葉が浮かびます

止まることで わかることもあります

今日の核心部(笑)

今年も氷の造形に 出会えました

これにて 2018年も無事登り納め

自宅周辺から眺める 「おらが山」

山と一期一会の数だけ いつもの…(笑)