3月24日 大阪府岩湧山
2人が生まれ育った大阪。この地の山とは縁がなく、初めて2人で登頂すべく、奈良、和歌山を経て、登山口に向かいました。
昨年12月、ダイヤモンドトレール南部を縦走した際に通過した岩湧山。ルート上、唯一と言ってもよい展望の山で、標高898mから眺める景色は、山行の疲れを忘れさせ、今でもダイトレの思い出と共にあります。
登山口はダイトレ上の東西、紀見峠と滝畑。そして、今回利用するのは、岩湧の森を起点とする「岩湧七ツ道」と呼ばれるルートが整備された河内長野市側から入山。
七ツ道は、ルートの特徴から「すぎこだち」「きゅうざか」「いわわき」「いにしえ」「ぎょうじゃ」「みはらし」「おちば」とあり、今回は、「いにしえ」「きゅうざか」「ダイトレ」「いわわき」「みはらし」の周回コースとしました。
今回の核心部となったのは、駐車場までのアクセス(笑)。登山道のような車道に対向が困難な道幅が続きます。そして、第6まで整備された駐車場の内、下山口に近い第2駐車場から出発です。すぐに車道から離れて「いにしえの道」へ。沢の向こうには「ぎょうじゃの道」が見えています。今日は寒の戻りで冷え込んでいますが、地表ではシダ類の新芽が重い頭を上げるかの如く、今まさに起きようとしています。また、木々の枝にも新芽が綻び始め、春の足音が大きくなってきたことがわかります。
岩湧寺に参拝した後、「きゅうざかの道」へ。その名のとおり、平坦な箇所が少なく、段差のある階段が続く山頂への最短ルート。期待していた道端に咲く早春の花との出逢いはなく、逆に僅かばかりの降雪の名残が冬の終焉を告げていました。
稜線への最後の階段を登り、見覚えのあるベンチと標識。ダイトレルート、東峰に到着です。ここから道は少し下りとなり、視界が開放されると金色の野に敷かれた一本の階段。山頂に向かって最後の登りが始まります。一歩一歩登るにつれて広がる景色。朝、登山口に向かう車窓から見えた金剛・葛城の稜線は雲に隠れていましたが、前回と同様、ダイトレの全ルートが一望です。関西国際空港から続く大阪ベイエリアとダイトレルートに囲まれた大阪平野。遠くは、淡路島と今日、奈良の娘が大会に参加している六甲山。そして、微かに明石大橋の白い橋脚。まさに、生きているジオラマです。
青空とともに出迎えた風は冷たく、しばし、展望を楽しんだ後は風の当たらない場所まで下って昼食。
「寒くても展望を見ながらの食事をする」よりも「暖かい場所でゆっくり食事をする」バンビースです。
食後、登り返して双眼鏡で大阪を俯瞰。肉眼とは違う「小さな視界の大きな世界」を楽しみました。
下山路は「いわわきの道」から「みはらしの道」。その分岐点までの10数分、ダイトレルートを歩きます。踏み固められた道は歩きやすく、行き交う人々の話声が、木立を縫って聞こえてきそうな雰囲気です。きゅうざかの道ほどではなくても、結構な段差が続く下山路。そして、何度か現れる登り返し。「低山 あるあるです(笑)」
下山後は、山で感じ得なかった春を感じにいつもの…(笑)
七ツ道の案内図…何故か 「おちば」だけが小道
参道を思わせる 石畳の「いにしえの道」
ミツマタの花…終わりを迎えていました
本堂の前に 紅白梅の木
安全登山を祈願します
この日 黄金の山は 紅蓮の山になります
ダイヤモンドトレールの文字に 親しみを覚えます
ダイトレ でなくても 階段が沢山ありますね
名残雪…関西で見ることは もうないでしょう
3ヶ月半振りの 再会です
暖かな日射し 足取りも 軽くなります
道は 空へと続く 展望の山
ダイトレルートを あらためて 眺めてみる
360度の大展望…良い山です
完全復旧へ…空港連絡橋
河内のシンボルタワー…大平和記念塔
ダイトレの終起点「施福寺」
あの頂から歩いてきた ダイトレ南部の稜線
生まれ育った町を眺める バンビース
三角点のあるピークは 静かな頂
やはり 撮ってしまいます…(笑)
木洩れ日のダイヤモンド・トレール
振り返って仰ぎ見る 金色の頂
やっと 春に出逢えました
山が華やかになるのも あと少し…(笑)