9月23日 長野県天狗岳
訳あって山から遠ざかっていましたが、この間、小旅行など今の山スタイル(第3ステージと呼んでます)をやり始める前の生活スタイルに戻っており、このまま一旦山から離れるのも「縁」なのかと思っていました。そして再び、山に入れる環境になった今、気持ちはまだ山に向いていました。しかし、これまでとは一線を画した、言わば「第4ステージ」の始まる予感です。そんな思いを抱きつつ、初ルートで頂を目指します。
約4ヶ月振りの山。最初は白駒池畔で幕営し、禁断(笑)の「にゅう」を目指そうと思いましたが、雨予報のために延期。久しぶりの山行と言うこともあり、あまり無理も出来ず、行き着いた先が天狗岳西尾根から黒百合平への周回ルート。天気も安定しており、南八ヶ岳を望みつつ、初めての尾根ルートを楽しめればと、登山口「唐沢鉱泉」に向かいました。
5時半で路駐の先頭付近。下山時、この車列はどこまで続いているのかと思いながらの出発。いつもより早く唐沢にかかる橋を渡り、八ヶ岳の森へ。苔が広がる林床には秋の使者「茸」の品評会が開催中。ひとつひとつ眺めていると間違いなく時間が足りません。それでも、久しぶりの山行と言うこともあり、いつもよりスローペースで感覚を呼び起こします。
3連休の中日。晴天。好条件の割に登山者は少なく、森との対話を続けながら、西尾根分岐に到着。谷を上がる風は火照り始めた身体をなだめてくれます。樹間に南八ヶ岳の名峰が見え隠れ。程なくして視界が開けると、第1展望台到着…かと思いきや、手前の展望地でした。仕切り直して、第1展望台。針葉樹の裾野が一面に広がる八ヶ岳の森は色濃く、秋の始まりを感じます。
第2展望台から一旦下り、最後の登りへ。森林限界を抜けると全身運動の始まりです。振り返れば、思いの他第2展望台が遠くに感じます。西尾根を下山利用した場合、視覚的にはこの登り返しが核心部かもしれませんね。
さて、地上と風の境界線のように棚引く雲の向こうでは、南アルプス北部の三人衆(北岳・甲斐駒・仙丈)が顔を並べ、その右奥に中央アルプスの山嶺。視線を右に移すと今日(9/26)山頂への規制が一部解除される御嶽山から白馬へ続く北アルプス。視線を戻して、北八ヶ岳等々。山行復帰日には、こんな登山日和がぴったりです。
約20年振りに立つ西天狗岳の頂。前回は小雨模様であったため、ここからの展望は初めてと言えます。角度は違えど見慣れた風景。季節は変われど、いつもと変わらぬ山がそこにあります。秋風を受けながら、そんな景色と一緒に「山で過ごす時間」を確かめていました。
東天狗岳の頂はある意味「危険ゾーン」と化していたため、押し出されるようにして、下山開始。そして、ここを訪ねていつも思うのは「雪の積もった冬が歩きやすいぃ~!」
凸凹した石の登山道は、山頂以上に大勢の登山者で賑わうヒュッテを過ぎ、唐沢の登山口付近まで続きました。「あぁ~、ヤレヤレ」…なお、路駐の最後尾は1km先でした(汗)
下山後は、定番のお店で秋バージョンのいつもの…(笑)
いつも横目で眺めていた赤い橋から始まります
存在感がたっぷりでした…身元不明(笑)
「孤高の茸」
こちらは 賑わっていました
八ケ岳の匂いで 深呼吸山行が続きます
西尾根の最初は 見事なストレート
「何か 気持ち良いぃ~」と思える瞬間
僕にとって稜線は パワーの源
西尾根のメインストリートでしょうか?
今日の再会は 特別な思いです
初めての構図…新鮮でした
歩いてきた道(右側)を振り返るのが好き
今回は山頂標識を載せてみよう…2646m
北八ヶ岳のオアシス…雨池
色付く季節は あっという間です
この頂から天狗岳を見る予定でした…にゅう
ここからでも賑わいが 伝わってきます…東天狗岳
ここも 訪ねる予定でした…稲子岳
唯一 咲いていた花…イワツメクサ
いい山なんだけど 歩きにくいねぇ~^^;
山に触れ合う姿は 人さまざまです
出逢いの日から 2年4ヶ月が経ちました
最後まで茸…八ヶ岳の色を添えて
唐沢鉱泉と言えば これですね
前日に続き 栗が主役のいつもの…(笑)