2019初登頂 雪を踏みに…
1月19日 滋賀県寒風
今、関西で雪を踏むには湖北地域。天候を二の次にして、観光名所のメタセコイア並木を抜けて登山口へ向かいます。
先日、このサイトにてホーム鈴鹿の雪事情について解説をされていましたが、ここ湖北地域は、更に日本海に近く、関西と言えども積雪量は豊富です。さすがに山麓はまばらな感じですが、登山道のゲレンデ跡に入ると、真っ白な世界になります。
琵琶湖西側に連なる比良山地。主峰武奈ヶ岳を初め1000m級の山が連なり、ホームより良質の雪が楽しめます。そこから更に北上し、福井県との県境に位置する野坂山地に属するこの山域は800m級。標高は低くなりますが、稜線の積雪は高くなります。
当初、大谷山を目指して出発するものの、稜線の雲は取れそうになく、最初のピーク、高島トレイルに合流する「寒風」に変更しました。
琵琶湖の湖面を照らす朝陽はこちらに届きそうにありません。それでも湿った雪を踏みながらゲレンデ跡を登っていくと、一気に身体が暖まるのはいつものこと。樹林帯に入れば体感温度も心地よいものになり、忙しなく朝の運動をするコゲラやヤマガラを見ながら、まずは展望地を目指します。
ゲレンデ跡がある斜面の稜線まで登ると、2.4km約500本の「メタセコイア並木」が一望できます。田畑の景色と合わせて、巨大な箱庭のように見えます。ここから登山道は奥に入っていく感じで進みます。湿った雪もやがて乾燥した雪に変わるのが、靴から伝わります。雪の壁となった溝道から周りを見渡せば、冬枯れの林はミルキーウェイに包まれたモノクロームの世界。そして、呼吸する我々の音だけが響くような静けさです。通いなれた道ならば、こんな日もたまには良いものです。
650mを超えた辺りでスノーシューを装着。これで行動範囲が一気に広がりました。トレースを追いかけて夏道から外れても、大丈夫。時々、新しいトレースを林の中に残します。
緩やかに直登を続けますが、全く稜線が見えません。初めての山であれば、緊張を強いられる場面でしょう。ただ今日は風がなく、トレースもあり、また何度も経験があることから、静かな雪景色を十分に楽しめます。
林から抜け出し、雪原に一本の木が見えると到着。高島トレイルの「寒風」標識は、辛うじて先端部分が出ており、積雪は1m超えと思われます。県境とは言え、ここは関西853.8mの稜線。素晴らしい雪山。
ランチタイム中、赤坂山方面から高島トレイルを南下された方と挨拶を交わします。今日、初めて出逢った登山者です。(この後、下山するまで3組8名の方とお会いしました。)
晴れていれば南へ続く琵琶湖岸や対岸の伊吹山、鈴鹿北部の連なりを眺められます。また、遠く白山の白き峰や若狭湾を行き交う船も望めます。今日は空と地面の間でさえ怪しくなる稜線ですが、雪は存分に踏めたので大満足です。当初の目的地、大谷山へはスキーのトレース跡が1本引かれていました。でもここから先は景色と一緒に楽しみたいので、次の機会とします。
下山時、更にスノーシューは活躍し、展望だけではない冬山の愉しさを実感したバンビースです。
下山後は、新規開拓したお店にて春らしい一品でいつもの…(笑)
今から あの雲の稜線へ…
去年の2月は このゲレンデトップまででした
こんな日だけの 景色もあります
ここから見る 景色がお気に入りです
傘が欲しいと思いました(笑)
ここで 標高600mほどです
ミルキーウェイな冬山も 楽しめる年代に…(^^)
トレースを外れて…
赤テープのような 氷の作品
最後の登りに 向かいます
間違っても 近付けません
「寒風」の玄関口
出ていて 良かった…
ランチタイム…向こうは「高島トレイル」の標識
これぞ スノーピークです
この陽射しでも 辺りは一瞬 白くなります
次は この向こう側の世界へ…バンビーズ
大谷山に導く レールです…多分
寒くないのが 800m級の良さ
スノーシューだと 斜面もこのとおり
小動物の世界に お邪魔しました
里には 陽が当たり始めています
ここから見る景色に 癒される
夕方 大谷山の頂は 光っていました
モノトーンからフルカラーの世界で いつもの…(笑)