Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

新緑に向けて…なごり桜

4月16日 奈良県吉野山(青根ヶ峰)

時折、雨雲が通過する下、登山としては5年半ぶりの駐車場に向かいます。

吉野と言えば、桜。「一目千本」と言われる桜は、山麓の下千本から始まり、中千本、上千本へと続きます。そして、最後を飾るのが奥千本。14日に満開を迎えた週末、大勢の観光客で賑わうことは予想されますが、吉野山最高峰「青根ヶ峰」経由で向かうことにしました。
吉野山と言う名前の山はなく、大峰山脈へと続くこの山域の総称。前回、青根ヶ峰経由で奥千本エリアに向かったのは11月。楓の紅葉が見頃を迎え、深まる秋の佇まいを見せている時です。
登山口は奥千本の東に位置する「あきつの小野公園」。枝垂れ桜や八重桜に見送られての出発です。青根ヶ峰へは、地形図に示された「音無川沿いルート」と示されていない「尾根ルート」があります。共に、青根ヶ峰近くの舗装道路手前で合流し、前回同様、「尾根ルート」を利用しました。
登山口から数分で到着する「蜻蛉の滝」までは観光気分で散策できます。しかし、ここから上の尾根ルートは地図に示されていないことが納得する難路、悪路が続きます。特に、地面や岩が湿っている時には最大限の注意が必要です。その区間を過ぎれば、P668.5へ続く直登となり、1時間ほどで稜線に沿った歩きやすい道へとなります。しばらくは植樹帯の薄暗い道で、初めて視界が開けた場所からは、大滝ダムの堤体と木々を映したダム湖、前方には金剛・葛城のダイヤモンドトレール北部稜線と大阪市内の高層ビルが霞んで見えました。
地形図に示された川沿いルートでは展望のないまま青根ヶ峰へ続くため、少しのリスクを背負ってでも、尾根ルートを選択しました。ただし、今回の山行で少しのリスクが大きな事故へ続く予感がしたため、次に計画があるとすれば、川沿いルートになることでしょう。また、この山域には土壌の関係か時期的なものか花は少なく、ちらほらとスミレが顔を覗かせる程度です。その代わり、至るところでシダ植物が新芽を伸ばしていました。川沿いルートであれば、また異なる生態系が楽しめるかもしれません。
川沿いルートと合流すれば、山麓から続く車道となり、鉄階段が目の前に現れます。ここも地形図に示されていませんが、急坂を登り終えた先にある858.1m 青根ヶ峰に続く道です。
特に視界もなく、吉野山最高峰に登頂しただけの頂。そのまま通過し、奥千本エリアの金峯神社に向かって下れば、結界地蔵が見守る「従是女人結界」石碑の建つ大峯奥駈道になります。
この辺りまで来ると「奥千本」の桜を目当てにした観光客が散策の足を延ばしてきた姿を見るようになります。平成23年から奥千本再生事業として始まったとされる桜の植樹。今私達が見る「一目千本」の始まりを実感するとともに急斜面一杯に広がる若木1本1本を植樹するその労力に感服です。
金峯神社方面ではなく、西行庵へ。奥千本を楽しまれる観光客が一気に増えてきました。また、私達は観光客の経路とは逆回りをしているようで、斜面に作られた細い道では対抗待ちする時間が増えました。
昨日の天候で満開を迎えた桜の花は散り急ぎ、ピンク色に地面を染めていきます。山桜は少し離れて見る方が美しく思え、谷を境にした西行庵の桜色が印象的でした。
30年振り西行庵。まだ幼かった娘の手を引いて歩いた道が目の前に蘇ります。当時の桜はりっぱに成長し、植樹された桜もその後を継ぐことでしょう。
大峯奥駈道まで戻り、未来の奥千本と金剛・葛城山系を望みながらの昼食。桜の花びらが舞うランチタイムは、新緑の季節を迎える「なごり桜」。
下山後は、お気に入りのお店でいつもの…(笑)

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華やかな登山口…あきつの小野公園
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登山道から螺旋階段を降りて…蜻蛉の滝
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スリップ注意区間
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滑落注意区間
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連続階段注意区間
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スミレに目が届けば 安全区間
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構造物を見れば 現在位置が把握できます
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二上山の向こうには ビル群と六甲山系
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生命力溢れる 春の植物
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20cm 高くなり 現在の標高は 858.1m
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金剛・葛城~生駒…大阪と奈良の県境 
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山では 散った桜も 美しい
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新緑と花びらの共演が 吉野の桜
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空を覆う見事さも 吉野の桜
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曇天に ピンクの絨毯が 淡く光っていました
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桜の高低差を楽しむ 吉野の千本桜
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春が散り そしてまた 新しい春が来る
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30年後はどうなっているのでしょうか
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吉野には 桜とともに 杉もあります
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過去から未来へつなぐ 奥千本桜
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見頃になるときは 次の世代でしょう
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桜に続く 新緑の季節が やってきました
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今日も 尖っています 関西のマッターホルン…高見山
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今日で 桜も見納めか
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桜色よりも少しだけ濃い いつもの…(笑)