Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

バンビー3の春 フラワーロードを登る

4月23日 滋賀県寒風
9年振りに雪のない駐車場へと向かいます。

「寒風(さむかぜ)」。聞くからにして寒そうな場所は、滋賀県高島市にある全長80kmに及ぶ「中央分水嶺・高島トレイル」の序盤、マキノの山に属する標高840mの頂。山頂とは言え、トレイル上にある「赤坂山」や「大谷山」をつなぐ通過点的な存在。そして、これらの出発点はマキノ高原キャンプ場になります。
「赤坂山」は花の百名山として人気が高く、ここから出発する大勢の登山者が向かいます。そして、ルートに高島トレイルを計画すると、寒風が含まれ、右回りか左回りかを選択することになります。また、人混みを避ける場合は、大谷山を目指し、この場合もほとんどの方が寒風を経由します。
こんな寒風ですが、近年、目的地とすることが多い我が家です。10年前の6月、初めてここを訪ね、寒風・赤坂山を周回し、次の年は大谷山経由で寒風・赤坂山周回をしましたが、以降、雪のシーズンしか訪ねておらず、最初は周回や大谷山を目指したものの、ここ数年は寒風から眺める山麓や琵琶湖の展望で満足しています。
バンビー3で登るのは、昨年10月のおらが山以来。今日の予報は曇り空ですが、前回の吉野山と同様、目的が「花」のため、さほど気にはしていません。
9時現地集合。駐車場はキャンプ場を利用する方で賑わっていました。冬、ソリや雪遊びをするゲレンデ跡には大小様々なテントが立ち並び、まるでテントの見本市です。それを横目にまずはゲレンデトップを目指します。見納めと思った先週の吉野桜。キャンプ場内を流れるヨキトギ川沿いの八重桜が満開を迎えていました。
冬。スノーシューを履いて向かえば、最初の核心部になるゲレンデ直登。あちらこちらにワラビの新芽が顔を覗かせる中、汗が一気に噴き出します。
今日のお目当ては「トキワイカリソウ」「カタクリ」「トクワカソウ」。まずは「トキワイカリソウ」が出迎えてくれました。花の形が和船の錨に似ていることに由来するイカリソウ。自生しているのを見るのは初めてです。釣り下がった花が下向きに咲くため、しゃがみ込んでのご対面となります。オダマキを平たくしたような花の形は何度も足を止めさせます。
続いての登場は春の妖精と呼ばれる「カタクリ」。曇り空のため、花の開き具合を心配していましが、杞憂に終わりました。トキワイカリソウは標高500m付近で姿を消しましたが、450m付近から寒風までその短い地上での生活を私達に届けくれました。
最後の「トクワカソウ」はまだ時期が早いようで、2ヶ所で出逢えました。ホームで見るイワウチワの亜種。大柄でピンクの花は春の使者に相応しく、湖北の山をますます飾っていくことでしょう。
この他にも、ピンクのグラデーション「オオイワカガミ」やキランソウ属、数種のスミレ等、何かしらの花が続く寒風への道。花の他にも、シジュウカラやヒガラ、エナガ、オオルリ、コゲラなど野鳥の囀りが響き、春まだ浅い湖北の低山を彩る小さな存在は、大きな喜びを与えてくれました。
霞みながらも寒風からの展望とともにランチタイム。腰を上げた時には、日本海から漂う雲に、高島トレイルが姿を消し始めていました。新緑が美しい森を愛でながらの下山。この時期にのみ感じられる、若葉が照らす森。何気ない世界がとても愛おしく感じます。
山間の集落を眺められるゲレンデトップ。このルートの好きな場所のひとつですが、朝、見本市と化したキャンプ場はシーズン真っ只中の海水浴場かと見紛うばかりの光景に、思わず、苦笑い。
下山後は、古民家をリノベーションされた癒しのカフェでいつもの…(笑)


新緑の並木道を抜けるのは 記憶に残っていない

予定外の陽射しを受けて 出発

グリーンシーズンにも トレースはあります

記念すべき ファーストショット…トキワイカリソウ

草陰にひっそりと 咲いていました…

白いスミレはあまり見かけません…

ニシキゴロモかキランソウかは 区別出来ません

妖精が躍って見える…シロバナニシキゴロモ

薄いピンク系がお気に入り…オオイワカガミ

繊細な造形美に 見惚れてしまいます

里山に圧倒的な存在感…カタクリ

霞んではいても ここからの景色に ほっと一息

3連の競い咲き…トクワカソウ

新緑の森に吹く風は「爽やか」

オオイワカガミは この大きな葉っぱが特徴です

曇り空でも咲いていたハートのエンジェル「ミヤマカタバミ」

大谷山への一本道は ホーム「竜ヶ岳」のよう…

溝道からの脱出 そして 道が作られる…

所々に シャーベットゾーン

この区間は歩いています…高島トレイル

ここ数年は 文字盤だけを 見ていました

こんな感じです…2021年2月

徐々に 元の生活へと バンビー3

足元注意…花は無くとも 1枚葉には 未来の花が

相変わらず 飛び回っていました…ヒガラ

良い思い出を ありがとう

今日こそ 桜の見納めでしょう…

大きめのマグカップとともに いつもの…(笑)