5月5日 三重県桝形山
路上駐車の列を横目に核心部の駐車場に向かいます。
各地で賑わいを見せる2025年GW。日々、休日の私達にとっては、特に変化のない期間です。かつては、北穂高や立山、燕岳、蝶ヶ岳、仙丈ヶ岳など、残雪期のアルプスを楽しんだものですが、今はその熱量がなく、3ヶ月振りに宇治の山友を誘い向かった先は三重の「低山さんぽ」。
先月、TV番組に紹介されたことで登った「菰野富士」。往復1時間もかからない標高369mの山。しかし、町と山の両方を眺める山頂展望が良く、今まで登ってこなかった低山の魅力に触れた思いでした。
今回は松阪市にある「桝形山 312.3m」。16世紀後半、織田信長軍によって落城した「阿坂城」のあった地。山名より白米(はくまい)城跡として、地元を初め、多くの方に親しまれている山のようです。登山口は山麓のお寺横にある阿坂城跡登山駐車場。そこにあったコースマップでは、神岡谷と桜谷に沿って2ルートあり、周回できるようになっていますが、今日の目的は「キンラン」「ギンラン」「ウラシマソウ」の山野草3種。レポで調べた神岡谷沿いのメインルート往復で「初めまして」の出逢いを求めます。
予想通り駐車場は満車。周囲では路上駐車が目立ちます。山頂までは約2km、40分ほどで着くため、登山と言うよりは散策で訪ねる人も多いと思われ、下山者を待つこと10分程度。無事に予定時間内の11時過ぎに出発。
登山道は獣害除けの柵から始まり、コンクリート舗装もほどなく地道となります。登山道と言っても車1台が余裕で通れるほどの道幅で、広葉樹が正午前の陽射しを遮る気持ちの良い道。足元には、〇町〇〇〇mの木札。1町109mなので、山頂までは約18町。案内標識は桝形山ではなく白米城跡とあり、松阪市教委の説明板によれば、阿坂城には南北2つの郭があり、北郭を「椎ノ木城」、南郭を「白米城」と呼ぶそうで、三等三角点のある山頂は、南郭に位置します。
「子供の日」と言うこともあるのか、家族連れが多く見られ、また、毎日登山のような方もすれ違います。散策路のような弧を描きつつ、緩やかな傾斜が続く道を、薬王寺コースとの合流地点まで進みます。道は針葉樹よりも広葉樹が目立ち、目に眩しい新緑の季節だけでなく、錦が飾る紅葉の季節も心躍る道となることでしょう。今日のお目当て「キンラン」「ギンラン」は、多様性が豊かな森でなければ育たないと言われ、この山の持つ力が歩いていても感じられます。
合流地点からは尾根道になり、これまでと違って傾斜のある道になりますが、ひと登りで視界が開け、見上げるような土塁を備えた「椎ノ木城跡」に到着。これまでにも「堀切」「堅堀」等の表示はありましたが、ここには「阿坂城跡の遺構マップ」として、それらの説明がありました。ここを過ぎれば急な下り坂となり、再び、一段高くなった土塁に沿って進めば、青空に向かって伸びる階段状の登り口が現れ、白米城名碑の建つ「桝形山」に登頂。全周囲に見晴らしは良く、とりわけ東側の伊勢湾や松阪市内の展望は低山ならではジオラマ風景でした。
水の張った田んぼ、松阪城跡、高速道路を行き来する多くの車。その見晴らしの良さは、山城として機能を発揮したと思われ、「菰野富士」もそうでしたが、低山が故に、人の暮らしに近いものだったでしょう。阿坂城は14世紀にはあったとされ、廃城までの約200年間、この高台からどんな景色を見、歴史を紡いできたのでしょうか。そして、遺構を残すのみとなった現在は、家族連れを初めとし、のんびりとした空気が流れていることが手に取るように感じます。
菰野富士よりは歩いた感が強いものの、標高300m程の低山。それでも、ハイキングとは違い、山に居ることを感じられる名山でした。そして、またどこかの低山へ歩きに行こうと思えた「えぇざん」です。
下山後は、山友の好きなロールケーキでいつもの…(笑)

初めましての キンラン(金蘭)

花言葉は「華やかな美人」「眠れる才能」

林床で輝く姿は 名前のとおりでした

山では 初めましての ウラシマソウ(浦島草)

花言葉は 「不在の友を想う」「注意を怠るな」「懐古」「回想」

正に 浦島太郎が釣り糸を垂らしている様子

判りやすい案内表示でした…登山口駐車場

春らしい 木洩れ日の射す 登山道

頭上には 新緑の天窓

遺構マップは 勉強になりました

今や 土塁は 巨木の広場

ウラシマソウよりも一般的… 同科同属のマムシグサ(花言葉は 「驚き」「魅惑」)

日当たりに向かって タツナミソウ(花言葉は「私の命を捧げます」)

椎ノ木城に沿って 道が敷かれています

時代は変われども 白米城へ向かうのは 同じこと

さて どんな景色が待っていることやら…

思ったよりも 静かだった 山頂広場

標識は「白米城跡」で これは 裏側です

低山ならでは 俯瞰風景

中央の森は 阿坂城廃城後に出来た「松坂城」跡

海から山へは 工業から農業への グラデーション

北西には 青山高原風力発電所

気持ちの良さそうな道は 地獄谷へ続く…?

♪ 屋根より高い こいのぼり ♬

時間の流れも止まる 低山さんぽ…関西バンビー3

帰り道 白米城の土塁を 見上げてみました

何度か お見かけしています…エビネ(海老根)

花言葉は 「誠実」「忠実」

どうして こんなにも複雑な姿になったのでしょう

最後に 初めましての ギンラン(銀蘭)

花言葉は 「おとなしい貴婦人」

花言葉のとおり 見過ごしてしまいそうでした

車窓から 振り返る 今日の山

低山さんぽを 振り返らずに いつもの…(笑)























































































































































































