Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

名峰's とともに…GWテントライフ

5月3日~5日 長野県遠見尾根
前夜の予期せぬ事態に多少の不安を残しつつ、まだ桜の咲く道を駐車場に向かいます。

5月3日
以前から温めていた計画。雪の遠見尾根テントライフ。山行的には1泊2日で充分なところ、せっかくの白馬エリアで過ごすからには2泊はしたく、また、稜線上にある適地は風の影響を受けやすいため、天候の安定を条件と考えていました。そんなことで、機会に恵まれないまま数年を過ごし、ようやく訪れた2022GW。主稜線では風の影響を受けるものの、好天に恵まれる3日間。ついに、計画実行。
7時前、出発の起点となる「白馬五竜テレキャビン」登山者用Pに到着。乗車口には早くも数名のスキーヤー達が並んでいました。運行開始は8時15分。その頃には道路近くまで列が続く盛況振りです。今日は幕営地へ行くのみで、午前中に到着すれば良い私達は、並ぶことなく乗れるまで時間を過ごします。
標高差699mを約2kmで結ぶテレキャビンは、8分ほどで1,515m「アルプス平」へ連れていってくれます。建物のすぐ前はゲレンデ。BGMとともに歓声が響く白銀の世界。ここで初めて、五竜岳から白馬三山へと続く稜線がリフト越しに飛び込んできます。但し、高まる気分とは裏腹に大きなザックを担ぐ私達は完全にビジター状態でした。ここから少し下った先にある第1ペアリフトを利用すればゲレンデトップまで行けますが、ザックを背負った乗車に不安を覚えたため、ゲレンデ脇を歩くことから2022GW山行の始まり。
五竜岳に向かう主稜線は「遠見尾根」。白岳に向かって小、中、大、西の遠見山が連なり、小遠見と西遠見の標高差は261mですが、アップダウンを繰り返すことから累積標高は上がります。
展望を楽しむテントライフの私達は、中遠見で幕営。山頂を目指す方は、大遠見か西遠見まで行かれるため、GWとは言え、静かに過ごせると思っています。
再び、スキーヤー達に注意を払いながら、ゲレンデトップから林道に進めば、注意書きのあるゲート。ここから先は私達のホームゲレンデ。まずは樹林帯越しに見える雪の壁に臨みます。傾斜は発汗作用を促し、袖を捲ってみますが、次は日焼けの心配をしなければなりません。登り切ったところが遠見尾根。「見返り坂」の案内板に従って振り返れば、アルプス平と北信五岳から続く頚城山塊。そこから小遠見に向かっては短い急登の繰り返し。雪が揺るんでいることや両側が切れ落ちたやせ尾根に亀裂の入った雪庇。夏道区間では雪とともに地面の崩落や浮いている箇所もありました。周囲の景色に目を奪われて、ただトレースを追いかけるだけでは危ない世界です。
二ノ背 髪を過ぎれば鹿島槍が顔を覗かせ、小遠見山頂で展望の完成。最近降った雪のお陰で、五竜岳の雪形「武田菱」、長野県初の氷河「カクネ里雪渓」や稜線が化粧直しをしたかのようです。更に登り返しを繰り返し、2,037mの中遠見山に登頂。そして、通り過ぎた木立の中に「五竜鹿島槍展望荘」のオープンです。
設営後、最初の作業は水作り。雪を集め、溶かしてはろ過すること30分。これもGWテントライフ。昼食後の予定はなく、出入口を塞ぐような五竜岳の岩稜を寝転びながら眺め、ラジオから流れるFM局の音楽を聞き流します。ふらりとテント周辺を歩けば、北ア北部の名峰が屏風のように連なる光景に出逢えます。また、急峻な谷は一気に白馬の町へと駈け下り、標高差1,300mの俯瞰は生活を感じながらも別世界を体感できる場所。
夕方、五竜岳に陽が沈めば、目に見えるように気温が下降。定番の鍋料理で暖を取ります。期待していたマジックアワーは淡々と過ぎ、三日月の傾きと町の灯りがリンクします。時折、鹿島槍を抜けてくる風が大きくテントを揺らす中、GWテントライフ1日目は幕を閉じました。


さて どんなテントライフが 待っているのでしょうか

五竜岳 ファーストショット…左端に小さく「地蔵の頭」

武田菱を見れて良かった…ゲレンデトップ

遠見尾根へは 空に登っていく気持ちで

言葉通りにしました…見返り坂

遠見尾根の始まり

次のポイントはここ「一ノ背 髪」

次のポイント「二ノ背 髪」は 写真ほど遠くありません

小遠見山までで 一番の急登区間

ようやく 小遠見山が 近付いてきました

小遠見山から少し下がって…

五竜岳」名前の由来…武田菱(ショセツアリマス)

初めてのテント泊は 鹿島槍ヶ岳南峰…(写真は北峰)

ここから先は 正しく 五竜岳に続く道

残雪期の展望を楽しむ 「ルート遠見尾根」

注意一秒 怪我一生

倒れるのなら 絶対に左側

中遠見山の一等地を頂きました

大遠見山へ向かうトレースと今回のツートップ

数年待ってた このテントライフ…五竜岳唐松岳

白岳に 五竜岳の影を落とす

山荘のスケールをあらためて 感じました

定番中の定番…極め鍋 (笑)

夜の帳が 白馬三山に向かいます

あの町を初めて訪ねたのは 高校1年の夏

5月4日
深夜1時過ぎ。まだ風の音が聞こえてきます。フライシートのファスナーを上げれば満天の星々。ただし、稜線上とは言え、町が近いために天の川の流れは薄墨色。月はすでに沈み、山を照らすものはないはずですが、星の灯りか町の明かりか、はっきりと浮かび上がる雪稜。
目が覚めて時計を見れば日の出時刻間近。慌てて外に出ると、半分ほど顔を覗かせた太陽。これまでにも数多く御来光を拝してきましたが、今日は濃い黄身がとろりとこぼれそうになる艶っぽい系。
北側180度は遮るものがない中遠見山。朝のグラデーションは一期一会です。日没と違いゆっくりとした時間が流れる日の出。次第に力強さを増すものの、山肌を染めることはありませんでした。
すでに白岳に向かう登山者の姿が確認できました。今朝は風が強く、武田菱上部では雪煙が巻きあがっている様子を見て取れ、皆さんの無事下山を願います。予想通り、昨夜の幕営は私達の他に、ソロの方1名。その方は「遠いよねぇ~」と話し、ピークを目指して出発されました。
小遠見から先、西遠見までは、近付いてくる五竜岳鹿島槍の南峰が見える程度で、展望に大きな変化はありません。全周囲の展望を楽しめる遠見尾根ならではことでしょう。私達のように展望を楽しむ者にとっては、どれだけ五竜岳に近付くのかと言うことになると思います。
とりあえず、西遠見山を目的とし歩き始めますが、状況に応じて、引き返し地点を決めるつもりです。8時20分、快晴の下、まだ風の勢力が続く中、出発。まずは、鞍部まで70mの下降。五竜岳に向かって続く遠見尾根に飛び込んでいくような気持ちです。テントサイトから大遠見山へのトレースを確認しており、雪庇の状況も頭に入れておきます。時折襲う15m前後の風は、長い息遣いであり、バディは身体を支えなければならない状況が続きます。万が一、倒された状況が悪ければ、滑落の危険性を含んでいます。2日に起きた身体の不調を完全に拭えていないバディ。お互いに何も話しませんが、今日のピークは大遠見山であると思いながら、山行を続けます。
途中、ピークを目指して発たれたソロの方とすれ違います。登頂経験はお持ちのようですが、無理なき山行には賛成です。
鹿島槍の南峰が見え始め、やがて、吊り尾根が双耳峰であることを示し、五竜岳の山容がぐんぐんとせり上がってきた雪原が大遠見山。山頂標識があろうと思われる場所にトレースは立ち寄らず、西遠見山方面へと続いています。その雪原で五竜岳を背にした写真を撮ってから帰ろうと、準備を始めた矢先、突風と共に言いようもない音がし、振り返れば、床面を私達に向けたテント2張が、今にも飛んでいきそうな勢いで風を受けていました。
真っ二つに折れて舞う竹ペグのロープを掴み、ちょうど手の届くところにあったストックをペグ代わりに埋め、もう1張へ。こちらは融雪によりペグが抜けたようで、1本を掴んで設置。ひとまず対応を終えた時、持ち主の方が引き返して来られ、状況を説明。大事に至らず良かったです。
武田菱と双耳峰の鹿島槍ヶ岳。これを眺めることが、今回の目的であったため、西遠見山でなく、ここ大遠見山でも大満足。そして、この2峰に限らず、爺ヶ岳唐松岳、白馬三山から続く雲の上の坂道「小蓮華山」。振り返れば、頚城山塊に北信五岳。浅間山八ヶ岳方面は春霞でしたが、この素晴らしい展望を昨日から満喫していること自体に感謝です。長年待っていた機会を上手く利用出来たと思います。
10時過ぎ、テントに戻り、2日目のテントライフが始まりました。常に五竜岳を眺め、立ち上がっては鹿島槍ヶ岳を望む。そして、山の原点「白馬三山」とともに過ごすテントライフは何よりも感慨深いものでした。
すでにソロの方は下山され、日帰り登山やテント装備の方は昨日より多かったものの、午後からは再び静寂の世界。やがて風も収まり、昨日と同じような時間が繰り返されます。
いくつかの峰を季節ごとに感じ、こうして何もしない贅沢さを味わえる今。いつまでこのザックを担いで歩けるのかは、もうしばらく考えないでおこうと思います。
今日も町の明かりが揺れ、人々の息遣いが聞こえる中、2日目の夜は過ぎていきました。


時間の流れが 目に見える 山の夜明け

今朝の鹿島槍は 灰桜

柔らかな 朝の時間を感じる 幸せ

無事の下山をお祈り申し上げます

遠見尾根とは対照的な 八方尾根

両手を広げて 待ってくれているように見えました

大遠見山に向かう ストレート区間

風の影響を受けながら 登り続けます

振り返って 中遠見山

山頂直下に4名2組の姿が 確認できます

私達のトレースは ここで充分

寄せ付けない力が ここまで届きます

ザックにも 武田菱?

大遠見山直下の雪原

この展望に満足の バンビーズ

鹿島槍の代名詞でしょう…双耳峰

7年振りの残雪期北アルプス…痺れました

さぁ 帰って テントライフを楽しみましょう

何故か ここは 夏道になっていました

初めての白馬三山とバディは 同じ夏

中遠見山から見た「五竜鹿島槍展望荘」

今回 2度目の 水作り

早くも 2日目の 陽が沈みます

マジックアワーは 浅緋色で 幕を閉じました

午後8時 西遠見山付近に 2名の登山者

5月5日
今日も1時過ぎに星空撮影。昨日は風の影響があったものの、今は無風。昨日の反省点を踏まえて、撮影を行います。何枚かの撮影を終え、再び ケルン越しに天の川を狙った時、シャッター音とともに真横一文字に走る光芒。流星だと解っていても、横に流れるのを初めて見たため、一瞬の間がありました。その間、わずか2秒。消える直前、輝きを増した流星は、その残像と驚きを与えてくれました。下山後、写真を娘に送ると「みずがめ座η(エータ)流星群」だろうとの返事でした。
風のない星降る夜。いつまでもこうして居たいと思う時間。あと数時間もすれば陽がまた昇り、GWテントライフも終わりを告げます。
今日は夜明け前のグラデーションに間に合いました。「曙」と呼び「ほのぼのと夜が明ける時間帯」を見るのが好き。町は早くも目覚め始め、水の張られた田んぼは鏡のように白く照り返しています。
残雪期、白馬エリアで過ごすテントライフは7年振り。前回は栂池高原から入り、白馬大池で3泊。白馬岳の登頂と雪倉岳から朝日岳、栂海新道へと続くなだらかな稜線、オレンジ色に染まった夕暮れが印象に残っています。
そして2022年。荒々しい岩稜が醸し出す近くて遠い世界。良く無事にここまで登山を続けてこられたものだと振り返ります。
今日の朝陽も山肌を染めることがないまま、青空を染め上げていきます。引き続き、風は穏やかで、山行日和とも言えそうですが、雪の緩みが心配され、時折、「どーん」と言った崩落の音が聞こえてきます。
下山後に安曇野の山友と昼食する予定を交わしていることから、8時30分には出発したく、いつもより短い最終日のテントライフ。
片付けをしていると早くも下山者が横を通り過ぎていきます。五竜岳を目指した西遠見山組でしょう。登頂されたかどうかは知る由もありませんが、きっと、素敵なGWだったことに違いありません。
テントを撤収すれば、まるで台座のようにその部分が盛り上がっています。3日間でおおよそ10cmは融雪が進んだと思われます。予定通りの時間に出発。下界の最高気温は27℃と初夏の陽気で、すでにここまで届いています。
何度目の登頂か判らない中遠見で、過ごした時間を振り返ります。北アルプス北部の名峰を十二分目に焼き付けたと思っていても、名残は尽きません。幸いにも小遠見までは続くこの展望。まるで出発した列車の窓から見送る人に別れを告げるかのように、少しずつ離れていく遠見尾根の帰り道。
小遠見まですれ違う人は居らず、各地で賑わいを見せているのが嘘のような静けさ。本日の核心部「二ノ背 髪」を過ぎたところの下り坂は慎重に通過しました。緩んだ雪は思わぬところで足を取られ、転倒→滑落→遭難→救助とならないよう集中を切らさずに歩きます。「一ノ背 髪」を過ぎれば広い尾根を下るようになり、遭難リスクは緩みます。そして、最後の見返り坂を一気に下れば、ゲレンデトップへと続く林道歩き。流れるBGMは山行の終わりを告げるラストソング。
初日より随分と減った感じのするゲレンデですが、それでも衝突されないよう滑走者の間隙を縫って通過し、アルプス平駅に到着。アイゼンを外したところで9割方山行は終了。初日、リフト越しに眺めた五竜岳にさえ高まった気持ちは、今では平常心を保っており、どちらかと言えば「小さくなったなぁ」と言う感想。
多少、風の影響を受けたものの、青空に恵まれた2022GWテントライフ。階段を上った先にあるテレキャビン乗車口では立ち止まることなく入っていきました。
最後に「素晴らしい3日間に感謝」。
下山後は、満腹になりすぎ、地区公園ベンチで山友と過ごす3時間。そして帰宅後に、久しぶりに寄ったお店で買った季節ものでいつもの…(笑)。


大町方面とミルキーウェイ

ケルンを貫く 流星

午前2時15分 ここは 小さな宇宙になりました

夜明けまで あと30分…静かな世界でした

曙が 白馬三山を 浮かび上がらせます

全ての音が止まったように感じました

この時間を過ごせる テントライフの幸せ

2022GW 最後の朝を迎えました

残雪期の朝は いつまでも 共に過ごせる

昨日よりは染まって見えました

しっかりと 目に焼き付けました

テントライフ 最後の食事も 五竜岳とともに

感謝を込めて 乾杯

今日 5月5日は「こどもの日」

白馬岳の雪形「代掻き馬」は 初めて見たかも知れない

展望荘は閉店 跡に残るは 台座とベンチ

何10回となく見た展望でした

下山とは 少しずつ 展望から お別れすること

ゲレンデトップは まだ向こう側

町に向かって降りる 遠見尾根

五竜岳の展望としては ここで お別れです

2日前を思い出しながら 遠見尾根を下ります

再び ビジターの世界へ

安曇野から眺めた 2022GW

残雪期の山に見えなくもない いつもの…(笑)

バンビー3の春 フラワーロードを登る

4月23日 滋賀県寒風
9年振りに雪のない駐車場へと向かいます。

「寒風(さむかぜ)」。聞くからにして寒そうな場所は、滋賀県高島市にある全長80kmに及ぶ「中央分水嶺・高島トレイル」の序盤、マキノの山に属する標高840mの頂。山頂とは言え、トレイル上にある「赤坂山」や「大谷山」をつなぐ通過点的な存在。そして、これらの出発点はマキノ高原キャンプ場になります。
「赤坂山」は花の百名山として人気が高く、ここから出発する大勢の登山者が向かいます。そして、ルートに高島トレイルを計画すると、寒風が含まれ、右回りか左回りかを選択することになります。また、人混みを避ける場合は、大谷山を目指し、この場合もほとんどの方が寒風を経由します。
こんな寒風ですが、近年、目的地とすることが多い我が家です。10年前の6月、初めてここを訪ね、寒風・赤坂山を周回し、次の年は大谷山経由で寒風・赤坂山周回をしましたが、以降、雪のシーズンしか訪ねておらず、最初は周回や大谷山を目指したものの、ここ数年は寒風から眺める山麓や琵琶湖の展望で満足しています。
バンビー3で登るのは、昨年10月のおらが山以来。今日の予報は曇り空ですが、前回の吉野山と同様、目的が「花」のため、さほど気にはしていません。
9時現地集合。駐車場はキャンプ場を利用する方で賑わっていました。冬、ソリや雪遊びをするゲレンデ跡には大小様々なテントが立ち並び、まるでテントの見本市です。それを横目にまずはゲレンデトップを目指します。見納めと思った先週の吉野桜。キャンプ場内を流れるヨキトギ川沿いの八重桜が満開を迎えていました。
冬。スノーシューを履いて向かえば、最初の核心部になるゲレンデ直登。あちらこちらにワラビの新芽が顔を覗かせる中、汗が一気に噴き出します。
今日のお目当ては「トキワイカリソウ」「カタクリ」「トクワカソウ」。まずは「トキワイカリソウ」が出迎えてくれました。花の形が和船の錨に似ていることに由来するイカリソウ。自生しているのを見るのは初めてです。釣り下がった花が下向きに咲くため、しゃがみ込んでのご対面となります。オダマキを平たくしたような花の形は何度も足を止めさせます。
続いての登場は春の妖精と呼ばれる「カタクリ」。曇り空のため、花の開き具合を心配していましが、杞憂に終わりました。トキワイカリソウは標高500m付近で姿を消しましたが、450m付近から寒風までその短い地上での生活を私達に届けくれました。
最後の「トクワカソウ」はまだ時期が早いようで、2ヶ所で出逢えました。ホームで見るイワウチワの亜種。大柄でピンクの花は春の使者に相応しく、湖北の山をますます飾っていくことでしょう。
この他にも、ピンクのグラデーション「オオイワカガミ」やキランソウ属、数種のスミレ等、何かしらの花が続く寒風への道。花の他にも、シジュウカラやヒガラ、エナガ、オオルリ、コゲラなど野鳥の囀りが響き、春まだ浅い湖北の低山を彩る小さな存在は、大きな喜びを与えてくれました。
霞みながらも寒風からの展望とともにランチタイム。腰を上げた時には、日本海から漂う雲に、高島トレイルが姿を消し始めていました。新緑が美しい森を愛でながらの下山。この時期にのみ感じられる、若葉が照らす森。何気ない世界がとても愛おしく感じます。
山間の集落を眺められるゲレンデトップ。このルートの好きな場所のひとつですが、朝、見本市と化したキャンプ場はシーズン真っ只中の海水浴場かと見紛うばかりの光景に、思わず、苦笑い。
下山後は、古民家をリノベーションされた癒しのカフェでいつもの…(笑)


新緑の並木道を抜けるのは 記憶に残っていない

予定外の陽射しを受けて 出発

グリーンシーズンにも トレースはあります

記念すべき ファーストショット…トキワイカリソウ

草陰にひっそりと 咲いていました…

白いスミレはあまり見かけません…

ニシキゴロモかキランソウかは 区別出来ません

妖精が躍って見える…シロバナニシキゴロモ

薄いピンク系がお気に入り…オオイワカガミ

繊細な造形美に 見惚れてしまいます

里山に圧倒的な存在感…カタクリ

霞んではいても ここからの景色に ほっと一息

3連の競い咲き…トクワカソウ

新緑の森に吹く風は「爽やか」

オオイワカガミは この大きな葉っぱが特徴です

曇り空でも咲いていたハートのエンジェル「ミヤマカタバミ」

大谷山への一本道は ホーム「竜ヶ岳」のよう…

溝道からの脱出 そして 道が作られる…

所々に シャーベットゾーン

この区間は歩いています…高島トレイル

ここ数年は 文字盤だけを 見ていました

こんな感じです…2021年2月

徐々に 元の生活へと バンビー3

足元注意…花は無くとも 1枚葉には 未来の花が

相変わらず 飛び回っていました…ヒガラ

良い思い出を ありがとう

今日こそ 桜の見納めでしょう…

大きめのマグカップとともに いつもの…(笑)

新緑に向けて…なごり桜

4月16日 奈良県吉野山(青根ヶ峰)

時折、雨雲が通過する下、登山としては5年半ぶりの駐車場に向かいます。

吉野と言えば、桜。「一目千本」と言われる桜は、山麓の下千本から始まり、中千本、上千本へと続きます。そして、最後を飾るのが奥千本。14日に満開を迎えた週末、大勢の観光客で賑わうことは予想されますが、吉野山最高峰「青根ヶ峰」経由で向かうことにしました。
吉野山と言う名前の山はなく、大峰山脈へと続くこの山域の総称。前回、青根ヶ峰経由で奥千本エリアに向かったのは11月。楓の紅葉が見頃を迎え、深まる秋の佇まいを見せている時です。
登山口は奥千本の東に位置する「あきつの小野公園」。枝垂れ桜や八重桜に見送られての出発です。青根ヶ峰へは、地形図に示された「音無川沿いルート」と示されていない「尾根ルート」があります。共に、青根ヶ峰近くの舗装道路手前で合流し、前回同様、「尾根ルート」を利用しました。
登山口から数分で到着する「蜻蛉の滝」までは観光気分で散策できます。しかし、ここから上の尾根ルートは地図に示されていないことが納得する難路、悪路が続きます。特に、地面や岩が湿っている時には最大限の注意が必要です。その区間を過ぎれば、P668.5へ続く直登となり、1時間ほどで稜線に沿った歩きやすい道へとなります。しばらくは植樹帯の薄暗い道で、初めて視界が開けた場所からは、大滝ダムの堤体と木々を映したダム湖、前方には金剛・葛城のダイヤモンドトレール北部稜線と大阪市内の高層ビルが霞んで見えました。
地形図に示された川沿いルートでは展望のないまま青根ヶ峰へ続くため、少しのリスクを背負ってでも、尾根ルートを選択しました。ただし、今回の山行で少しのリスクが大きな事故へ続く予感がしたため、次に計画があるとすれば、川沿いルートになることでしょう。また、この山域には土壌の関係か時期的なものか花は少なく、ちらほらとスミレが顔を覗かせる程度です。その代わり、至るところでシダ植物が新芽を伸ばしていました。川沿いルートであれば、また異なる生態系が楽しめるかもしれません。
川沿いルートと合流すれば、山麓から続く車道となり、鉄階段が目の前に現れます。ここも地形図に示されていませんが、急坂を登り終えた先にある858.1m 青根ヶ峰に続く道です。
特に視界もなく、吉野山最高峰に登頂しただけの頂。そのまま通過し、奥千本エリアの金峯神社に向かって下れば、結界地蔵が見守る「従是女人結界」石碑の建つ大峯奥駈道になります。
この辺りまで来ると「奥千本」の桜を目当てにした観光客が散策の足を延ばしてきた姿を見るようになります。平成23年から奥千本再生事業として始まったとされる桜の植樹。今私達が見る「一目千本」の始まりを実感するとともに急斜面一杯に広がる若木1本1本を植樹するその労力に感服です。
金峯神社方面ではなく、西行庵へ。奥千本を楽しまれる観光客が一気に増えてきました。また、私達は観光客の経路とは逆回りをしているようで、斜面に作られた細い道では対抗待ちする時間が増えました。
昨日の天候で満開を迎えた桜の花は散り急ぎ、ピンク色に地面を染めていきます。山桜は少し離れて見る方が美しく思え、谷を境にした西行庵の桜色が印象的でした。
30年振り西行庵。まだ幼かった娘の手を引いて歩いた道が目の前に蘇ります。当時の桜はりっぱに成長し、植樹された桜もその後を継ぐことでしょう。
大峯奥駈道まで戻り、未来の奥千本と金剛・葛城山系を望みながらの昼食。桜の花びらが舞うランチタイムは、新緑の季節を迎える「なごり桜」。
下山後は、お気に入りのお店でいつもの…(笑)

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華やかな登山口…あきつの小野公園
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登山道から螺旋階段を降りて…蜻蛉の滝
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スリップ注意区間
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滑落注意区間
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連続階段注意区間
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スミレに目が届けば 安全区間
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構造物を見れば 現在位置が把握できます
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二上山の向こうには ビル群と六甲山系
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生命力溢れる 春の植物
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20cm 高くなり 現在の標高は 858.1m
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金剛・葛城~生駒…大阪と奈良の県境 
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山では 散った桜も 美しい
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新緑と花びらの共演が 吉野の桜
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空を覆う見事さも 吉野の桜
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曇天に ピンクの絨毯が 淡く光っていました
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桜の高低差を楽しむ 吉野の千本桜
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春が散り そしてまた 新しい春が来る
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30年後はどうなっているのでしょうか
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吉野には 桜とともに 杉もあります
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過去から未来へつなぐ 奥千本桜
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見頃になるときは 次の世代でしょう
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桜に続く 新緑の季節が やってきました
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今日も 尖っています 関西のマッターホルン…高見山
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今日で 桜も見納めか
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桜色よりも少しだけ濃い いつもの…(笑)

ホームに届く 春の足音

3月29日 三重県草木
今日を逃せば1年先になるため、普段であれば登らない空模様の下、駐車場に向かいます。

昨年末から2月中旬までは毎週登っていたものの、その後は、天気と休みが合わず、3月最終週を迎えました。「草木」とは、ホーム鈴鹿の北部「藤原岳」から南東に伸びる孫太尾根にある834mの頂。以前は破線ルートにもなっていなかった道は、竜ヶ岳の遠足尾根同様、今では一般ルートとして紹介されています。
その理由は花。藤原岳は花の山として有名で、特に、早春に咲く福寿草を求めて多く登山者が訪れます。また、福寿草以外にも、多くの早春花が咲き、週末にはとても訪ねる気持ちが起こりません。
稜線は雲に隠れ、午後には所により雨が降る予報の冷たい平日。7時過ぎの駐車地には、すでに数台の県外ナンバーが停まっていました。
藤原岳までのCTは4時間15分。往復だと7時間35分と、気安く歩けるわけではないこのルート。今回、私達は花が目的であり、その中間地点になる「草木」までとしました。レポを確認すれば、福寿草は山頂直下に咲いているようでしたが、今回の対象ではなく、草木までに咲いている一株と出逢えればと思います。
植林帯から始まった道はやがて常緑樹へと移り変わり、足元には春の使者「スミレ」が姿を現します。低山にありがちな「登り始め急登」を過ぎ、尾根にのれば、準備運動終了と言ったところでしょうか。樹々越しに覗く両側の景色。視界が開ければ、青川溪谷を境にし、竜ヶ岳遠足尾根が雲に溶け込んでいきます。足元には石灰岩が露出し始め、そこだけ切り取ればアルペンムードが高まります。そして、振り返れば、ホームの森から続く山麓の田園風景と伊勢湾。ホームらしい展望が待っています。
山麓から藤原岳山頂へと続く孫太尾根。近年、人気が高まっていることは知っていましたが、それは花だけでなく、この好展望もひとつなんだと判りました。一般的な大貝戸ルートは、ほぼ樹林帯の展望がない道を歩きます。アップダウンがあり、距離が長くなっても、このルートを利用されるのでしょう。
その人気の高さを支えるのが、よく整備された登山道。随所に設置された案内板に加え、自然石を巧みに配し、階段状になった登山道。どなたが整備に携わっているのか不明ですが、見事でした。ここを利用される方は、花や展望だけでなく、整備される方の気持ちも気付かれていることでしょう。
何度かの展望地と樹林帯を繰り返し、お目当ての花「セツブンソウ」が出てくると650m丸山に登頂です。
すでにセツブンソウのピークは過ぎたそうですが、それでもまだあちらこちらに、ちょっと下向きに咲く姿と出逢えます。この他にも、ミスミソウやヒロハノアマナとお目当て花が姿を見せてくれます。ただ予想通りに、曇り空の今日は花の開きが悪く、ヒロハノアマナは閉じたままでした。
花の群生地は丸山であったため、当初はここを折り返し地点とも思いましたが、時間的にはもう少し余裕があるため、先の草木へと向かいます。ここまでもそうでしたが、小ピークには巻き道があります。ただし、丸山から先は花を求めて尾根ルートを歩きました。目指す草木も巻き道があり、特に展望や花のない草木は巻き道で通過される方が多いことでしょう。下山時、巻き道を通りましたが、谷側は急斜面で山頂まで登った帰り道では、注意が必要だと感じました。
根っ子の陰に咲く福寿草とも出逢い、宝探しのような山行目的は達成。まだ出逢っていない花もありますが、それは来年、晴天の時まで楽しみにとっておきます。草木からの下山時、多くの登山者とすれ違い、やはり、平日に限られると確信しました。
下山後は、冷えた身体を暖めるいつもの…(笑)

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山麓から望む孫太尾根…ほぼ中央が「草木」
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大貝戸ルートとは異なる登山道「孫太尾根」
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遠足尾根の雪もまばらになりました
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今日は 空と海の境界がありません
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青川溪谷の向こうには県境尾根
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石灰岩に囲まれて 丸山を目指します
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山に春がやってきたと思う花…タチツボスミレ
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名前とは違い 豊かな芳香…コショウノキ
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登山道整備されている方に感謝です
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これも お馴染みの早春花…ネコノメソウ
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新緑のような花部…オニシバリ
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丸山山頂が近いことを告げる花…セツブンソウ
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見頃は過ぎても まだまだ存在感はありました
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ひっそりと 清楚に咲く花…ミスミソウ
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丸山を過ぎれば アセビの森
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小さな小さな春の物語…ミスミソウ
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足元に注意しながら…セリバオウレン
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唯一 出逢えた株でした…フクジュソウ
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苔と共に春を告げます
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今年の積雪量を物語っていました
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標高点834mが 草木山頂…左は巻き道
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採取場は孫太尾根にも 迫っています
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とりあえず撮影して調べました…カテンソウ
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今日一番の開き…ヒロハノアマナ
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汁・餅・小豆 それぞれが主張していた いつもの…

計画変更…ホーム 雪の峠まで

2月18日 三重県根の平峠
渋滞に巻き込まれ、急遽予定を変更し、先月と同じ駐車場に向かいます。

当初の予定はホームで残る冬期ルート「藤原岳天狗岩」。しかし、前日から続く寒波の影響で、国道は延々と続く大渋滞。出発時刻を過ぎても、まだ、40㎞ほど手前を亀の歩み。とても登頂できるとは思えず、計画変更。時刻は9時近くになり、今から上りに利用できるのは2時間程度。そして、現在地より南側の登山口に向かわねばなりませんが、そこはホームの強みを生かし、冬期利用はないものの、何度か歩いている根の平峠から県境尾根を利用した周回コースとしました。
起点はルートロスした釈迦ヶ岳と同じ朝明渓谷。凍結した道路を慎重に通過し、綺麗に除雪された駐車場に一番乗り。平日とは言え、天気も良いことから意外な感じです。ここから峠へは、奥座敷「イブネ」の滋賀県側起点へと続く千種街道で目指します。ルート全体として、さほど傾斜もないことから、チェーンスパイクを選択しましたが、すぐ先で除雪区間が終了し、その先はノートレースであったため、車に戻ってアイゼンに変更。
「滑り止め」をいつ付けるのか?は、人それぞれ判断基準が異なります。私たちは途中で付けるのが面倒なタイプです。
今は踝程度の積雪でも、この先、増えてくるのは明確で、県境尾根の周回が無理なことも自明の理。折り返しは20数年ぶりの水晶岳か、根の平峠。時間と相談することになります。
近年、このルートはホームの楽園と呼ぶ「ブナ清水」を訪ねる際に利用します。偶然にも、来週予定していた山友を案内する候補地のひとつでもあり、その下見になると考えていました。(結果的にその計画は中止)
雪が無ければ考える必要がない道も、一面が雪の世界になれば、見えてくる道がぼやけることもあり、テープや地図による現在地確認は怠れません。ルートロスした時と同じ起点であることから、より一層、慎重な行動となります。
溝道のように凹んだトレース跡。膝下から深いところでは膝上まで、変化します。1時間程歩いたところで、後続の方に追いつかれ、先頭交代。ここからはトレースを利用させていただきます。途中、ルート誤りされていましたが、すぐに気付かれたようで、しばらく進んだ先で私たちと合流です。私達がルートロスした際にもそうでしたが、間違えたトレースを追って後続の方が登られてきました。トレースを引くことの責任と追うことの責任。この2つを今回の山行で感じます。
核心部とも言える終盤の急登区間。事故が起こらないと言えないのが、雪山の低山。特に人があまり入っていない山域はどこにでも危険が潜んでいます。
陽射しが届く明るい林がブナ清水の分岐点。先行者は峠に向かっており、ブナ清水方面はノートレース。雪山訓練としては絶好のルートにも思え、次回、無雪期に歩くときは冬期をイメージしながら歩いてみようと思います。ここを過ぎれば、あとひと登りと思った矢先、右足が宙をけり、そのまま沈み込み。気付けば、太ももまですっぽりと埋もれていました。正規のルートに思えるトレースも、実は外れていることも多いのでしょう。
先行者はタケ谷を下って行かれ、貸し切りの「根の平峠」。お腹もすいてきたので、ここで昼食タイムにすると同時に、本日の折り返し地点としました。伊勢谷の向こうに広がる名古屋方面の展望。滋賀県側と違い青空が広がっています…鈴鹿アルアル。周囲はホームの冬林。陽射しを受けても今日は肌寒く感じます。
標高803mの根の平峠。峠から連想させるのは「茶屋」と「団子」(笑)。古の人がこの季節も往来していたかどうかは判りませんが、編み笠を被り、蓑を纏った旅人が近江と伊勢を行き来する光景が瞼に浮かびます。何気ない自然の美しさと厳しさが空想を膨らませます。
急遽訪ねた山域ですが、来シーズンは、ちゃんと計画をして訪ねる予感を残して、峠を後にしました。
下山後も当初の予定が変更され、結局、元に戻ってからのいつもの…(笑)

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本当なら あの稜線の向こうへ…藤原岳
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除雪された駐車場に感謝です
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さて どこまで歩けるのか…
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山腹は いい表情
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ここから まさかの ノートレース
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今日は のんびりと楽しみしょう
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新芽の色は まだ 冬を感じさせます
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前回 ここを渡ったのは 紅葉の季節
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平衡感覚が求められる 橋上の歩行
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通行ヒト型 w…その1 ww
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雪があると 世界が変わります
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一本橋は 雪庇に注意…^^;
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トレースは なくとも 道は残っていました
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赤テープは右 しかし 渡れるのは 左
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膝上までの細いトレース跡
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鹿は 広い場所を進んでいました
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先頭交代…林へと続く 新しいトレース
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雪面アートは この時期だけの 一期一会
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忙しなく 飛び回っていました…ヤマガラ
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来シーズンは トレースを引いてみようか…ブナ清水
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右腿陥没…(笑)
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「根の平ひろば」と呼ばせいただきます
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「今日はここまでにしといたろ…」は バンビーズ
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通行ヒト型 その2…www
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計6名が歩いたトレースを 戻ります
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お店の窓から見える 御在所岳~根の平峠方面
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何やらホッとする空間で いつもの…(笑)

冬恒例 ホームのメインストリート「本谷」

2月12日 三重県御在所岳
好天の週末、満車を避けるため、日の出前の駐車場に向かいます。

ここ数年、毎年のように訪ねる御在所岳本谷ルート。今では地図にも紹介され、バリエーションルート入門編として訪ねる登山者も増えてきたように思えます。それでも、一般的な中道や裏道ルートと較べれば、登山者は少なく、御在所岳の懐に抱かれながら自分達の世界を描ける、そんなルートです。
ここの魅力は、登山口に流れる沢を詰めるため、その変化と数多く現れる大小様々な滝。山麓から眺めた鉄塔横に流れる1本の白い筋、名付けて「手振り街道」。そして、一般登山道では体験出来ない緊張感。
最近は積雪期に限られたルート本谷。雪の状態によって毎年変化し、訪れる度に違う表情を見せてくれます。
21-22シーズンは雪に恵まれたホーム。入道ヶ岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳から続く冬期ルート「御在所岳本谷」。満を持しての登場です。
いつもは堰堤広場の状況で判断するアイゼンも、駐車場から見る景色に積雪を確信し、装着してからの出発。広場から続くトレースは明確で、ルーファイが特に必要な序盤でさえ、全く問題なし。凹凸激しい岩場も、平地のように歩くことが出来ます。いつもは左岸を歩く箇所も今日は右岸ルートで通過。こうして新しいルートを記憶に刻みます。トレースが明確とは言え、沢沿いの狭いルートや岩場の通過には確実なアイゼン歩行が求められます。また、トレースを追って歩くことでルーファイの楽しみや無くなった時に一瞬判断が鈍る場合もありますが、全体の景色からルートと現在地を判断します。
ミスター本谷と呼ぶ「不動滝」。僕にとってその存在は「ダークヒーロー」。先週訪ねた大峰のシェイクスピア劇場とは対極。雪のお陰で最も近くに寄ることが出来、幾本もの氷柱で装飾された巨人を間近で見上げる迫力は荘厳でした。物言わぬその存在は、訪れる度にドスンとした大きな気を与えてくれます。
不動滝を巻けば、巨岩が現れる中盤へと差し掛かります。振り向けば、V字樹間の向こう、朝陽に照らされて黄金色に輝く伊勢湾。前方には二俣の案内である倒木が見えてきます。ここで初めてトレースも二股(どちらも先で合流します)。補助ロープが設置された大岩は、階段状になり、ロープは雪の下。積雪は60cmを超えていたでしょう。残置ハーケンの岩場は手前の大岩を右から巻くトレースが付いており、初めて通過しました。次のポイントは「大黒滝」。レポでは完全氷結しているように見えましたが、陽の当たる上部から迸る水飛沫がホーム厳冬期の終焉を暗示させます。積雪量が多いと、楽な場合もあれば、逆に困難な場合もあります。ジョーズ岩が前者で手前の巻き道が後者でした。それも含めてルート本谷。
さて後半。日本一の白鉄塔と共に、山麓から見れば崖のように見える一本の白い筋。本谷メインストリート。僕の場合は、ロープウエイの乗客に向かって挨拶する「手振り街道」。今日は一番乗りだったため、長い直線上に登山者の姿はありません。登っては振り返って見る山麓の景色…そして、時々手振り…。雪がなければ、ガレ場のような登りも、この時期は真っ白に輝く別世界。頭上の覆いは取れ、ゴンドラの向こうにそそり立つ岩壁は、多くのクライマー達が訪ねる主峰「御在所岳」本来の姿を私達に伝えています。
上部は新雪を楽しみながらの登りとなり、到達点を迎えれば、最後は大国岩への登り。トレースが消えているのは、風と新雪の影響かと思い、いつも利用しているルートに進めば、腰までの雪に阻まれ、ゴールとなる稜線が近付いてくれません。後に続いたバディは、更に悪戦苦闘を強いられることに。
何とかたどり着いたバディからは「前方にトレースがあったよ」。
釈迦ヶ岳でルートロスした山行が生かされず、未だ、常に周囲の状況を的確に判断することが出来ていない自分に気付かされます…ただし今回は、ロスではなくチャレンジと…。
私達にとって、御在所岳の山頂は展望レストラン。今日は期間限定メニューを素晴らしい展望と共にいただき、春の陽気を思わせる中、中道ルートで下山。ホーム冬期ルート、残すは藤原岳となりました。
下山後は、華やかなショーケースの中でも一段と輝いていた「いつもの」…。

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モルゲンロート…今日はいい天気になればいいけれど
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本谷劇場の入口に 当然 受付はありません
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しっかりとしたトレースと共に 「油断禁物」
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セントレア大橋の向こうには 遠く三河湾のゆらぎ
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いつまでも こうしていられそう…不動滝
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どんな物語が 演じられるのだろう
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不動滝を巻けば 中盤の巨岩ストリート
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二俣の分岐点から 振り返ります
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ハーケン岩は左上…今回は前方の大岩を右に巻きます
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庵座谷の登りと比較すれば 一般道…大岩の巻き道
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トレースのお陰で 写真も撮りやすい…大黒滝
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間違いやすい二股も トレースが道案内
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大黒滝を巻いた場所からの展望がお気に入り
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いつもと違う 岩の通過でした
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不動滝、大黒滝に続く「本谷 3名所」…ジョーズ岩
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ここが本谷の森林限界
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トレースを外れると 新雪が舞います
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本谷(御在所岳)のランドマーク…白鉄塔
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そろそろ到達点が近付いてきました
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デブリ…メインストリートでは初めて見ます
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大国岩へチャレンジタイム…後続はトレースで楽々 (笑)
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花崗岩の浸食…一段下がった所が「富士見岩展望台」
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雪遊びをする子供達の歓声が響きます…カモシカ広場
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展望レストラン 期間限定メニュー 「白い御在所カレーうどん」…美味しかったです
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大国岩と本谷を眼下に…「富士見岩展望台」
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釈迦ヶ岳・竜ヶ岳から続くホーム北部 そして 彼方には白山
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クライマーの方は 大国尾根が 本谷メインストリート
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「今日は今日の本谷」がありました
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本谷終了点に2名の登山者…そして 2股のトレース (笑)
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安定のハーモニーで いつもの…(笑)

バンビー3で アイスシアターへ…

2月4日 奈良県シェイクスピア氷柱群
昨秋以来のバンビー3で、規制道路へと向かいます。

5年前、山友から尋ねられたシェイクスピア氷柱群。山行レポ等でその場所は知っていましたが、紹介される写真や文字だけの知識。せめて雰囲気だけでも確かめようと、4年前の3月に現地へ向かったものの、林道から沢沿いに入ったところで、まさかのアクシデント。事なきを得ましたが、即刻撤退し、私達にとっては立ち入り禁止区域になりました。先月、山友から再度オファーがあり、計画するも流れ、八ヶ岳方面にテント泊する今月の予定を変更して、1週遅れで向かうことになりました。
シェイクスピア氷柱群とは、大峰山系大普賢岳東斜面に出来る氷瀑群のひとつで、標高1,300m付近にある氷柱の景観がシェイクスピアの劇場のようであることから、そう呼ばれています。
山行前にレポを確かめ、コース概要を調べます。現在も登山ルートは登録されておらず、レポからの知識になりますが、週末には大勢の方が入山され、激しい降雪もなかったため、トレースは問題なし。また、数ヶ所設置されたロープ場やトラバース道が核心部になりそうですが、これまでの経験で対応できるでしょう。
冬期通行止めとなった大台ヶ原ドライブウェイの入口が出発点。少し車道を歩き、山葵谷へと進みます。林道を進むと山側ルートの分岐。今回は沢沿いから山側ルートに合流するコースを選択しました。沢ルートはまだ続くものの、トレースに導かれ斜面を上り、合流した地点でアイゼンを装着しました。
しばらく樹林帯を進み、沢に出ると、そこは山葵谷から分岐した「地獄谷」。シェイクスピアの作品において、「美しい妻を持っていることは地獄だ。」(「ウィンザーの陽気な女房-二幕二場」)とありますが、妻の箇所を氷瀑群に代えることで、この谷の名前が生きてくるように思えました。
左斜面に氷瀑を確認。アイスガーデンと呼ばれている場所です。出発時には隠れていた稜線付近の氷瀑が樹間に見えると、高揚する気分を抑える努力が必要になります。ルートにはいつくかのポイントがあり、次は大岩。渡渉地点を過ぎれば、似つかわしくない巨岩が前方に現れ、直登、トラバース道を経由して第2の氷瀑「ブライダルベール」への分岐点。ここは帰りに寄るとし、先に進みます。次は最初の残置ロープ地点。ここは「試しの岩」と呼ばれ、ここで苦労する場合は、この先に進まないようにと読んだことがあります。今回は雪が付いておらず、岩肌にアイゼンを馴染ませながら登り切れば、更に気を引き締め直します。ここから傾斜は増し、氷の斜面となったロープ区間のうち、2つ目が今回の核心部。途中、絶妙に進路妨害をしている岩をかわして通過すれば、小さな氷瀑と3つ目のロープ区間が待っていました。
前方高く、稜線から流れ落ちる氷瀑とともに、シェイクスピア劇場の舞台が迫り上がってきました。レポで見てきた氷柱群は、一緒に映る人の姿からその大きさを想像していましたが、それを遥かに上回る規模と迫力。幾筋もの氷が織り成す自然の造形美。その姿は日々変化し、一期一会の世界。劇場の氷柱は大きく3つにわかれ、左から、ハムレット、リア王、マクベスと名付けられています。
予報に反して青空が広がり始め、ステージを照らすライトのように、陽射しが劇場に息吹を与えます。延期して良かった…バンビー3。
山友は右端の「マクベス」に登る準備を始めます。ビレイするのは5年振りで最初は緊張しましたが、頭上に落ちてくる氷片から自分の身を守ることで、緊張も吹き飛びました。
1番乗りだった劇場も段々と賑やかになり、ハムレットを登攀するグループも現れましたが、まだ平日のゆとりはありました。滞在中、マクベスにおいて大きな塊の崩落があり、幸い落下地点に人は居ませんでしたが、週末等、人が増えれば危険性も増すことでしょう。
核心部の下降も人が少なければ、落ち着いて通過出来ました。試しの岩を下降すれば、一安心。昼食後はブライダルベールへと向かいます。氷瀑の規模はリア王より劣りますが、氷筍がここの見所でしょう。大小様々な形状をした氷筍は、氷の世界から顔を覗かせた生き物にも見え、透き通ったその姿に、時間を忘れます。
林道でアイゼンを外せば、気持ちもリセット。振り返れば、青空を背景にした大普賢岳からの稜線と劇場の更に上を飾る氷瀑群。決して、簡単なルートではなかったけれど、先日ルートロスしたホームの苦い思いを払拭させてくれた山行でした。でもここは、今回が最初で最後の計画。山行履歴に良いページが残り、この機会をくれた山と谷と友に感謝です。
下山後は、紹介したかったお店でいつもの…(笑)

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ピークを目指さない山行が始まりました
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冬枯れの開けた谷は「地獄谷」
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トレースはありました…アイスガーデン
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樹間に 青空の兆し
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コースが変化し始める中間地点…大岩
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取り付きの第1歩がポイントでした…試しの岩
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残置ロープ3区間のトップバッター
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核心部の2区間は 身長差で難易度が変化
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ここを過ぎればと 最終区間
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いくつかの谷を渡れば…
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劇場が見えてきます
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劇場手前 アウトサイダーと呼ばれる氷瀑でしょうか?
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劇場到着
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ひと滴から生まれる 壮大なドラマ
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本日の舞台俳優…バンビー3
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勇猛果敢で小心者だから 氷塊が落ちるのか…マクベス
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圧巻の舞台でした… ハムレット(左)・ リア王(右)
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舞台裏を拝見…ハムレット
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リア王がマクベスを眺めます
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いつもと違う緊張感…
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マクベスの咆哮
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本日の主役 山友を照らします
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マクベスの上部には「グランドイリュージョン」と「閻魔大王
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路地裏劇場…ブライダルベール
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舞台裏は 賑やかでした
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良い景色と無事下山を感謝です
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三人三様で いつもの…
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(おまけ)翌朝は クールダウンで「おらが山」…バンビー2