Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

光る君は … おらが山

11月4日 三重県尼ヶ岳

3連休の最終日、お昼時を山頂でと逆算して、駐車場に向かいます。

10月に入り朝晩は涼しくなったとは言え、今年も残暑は厳しく、夏日を超える日が続くことから、遠ざかる一方の山歩き。ようやく秋の気配を感じ始めた11月、自宅周辺の散歩程度しか身体を動かしていないため、まずは山歩きトレーニングで、おらが山「尼ヶ岳」に向かいます。
このブログにおいて最も登場するこの山に、初めて登ったのは2010年9月。そして、今回が22回目となります。登山者数が多い東の高尾山に西の金剛山。特に金剛山では登頂回数が10,000回を超える方も居り、到底足元にも及びませんが、自分史上断トツの登頂回数。
10時10分 駐車場には数台の車と思っていましたが、意外にも1番乗りでした。バディは関西バンビー3で登って以来、3年振りの尼ヶ岳。時は流れても、いつもの林道歩きから始まりです。
陽の当らない林道はひんやりとし、町とは異なる空気感。人工林であっても漂う樹々の匂いや川のせせらぎが、山歩きの楽しさを思い出させます。春になればミソサザイやオオルリ、アオバト、夏になればカッコウが鳴くこの道。通い慣れた道ならではの思い出が今日も積もります。
前回、勝手に名付けた「さくら橋」。名前を付けたことで、更に親近感がアップするのは自己満足。周回起点になるここで橋を渡り、緩い傾斜を増した道へと続きます。
2016年1月から始まったこのブログに尼ヶ岳を投稿するのは今回で12回目。2013年10月から始まった「はてなブログ」の前身、「登山好きのコミュニティ 好日山荘公式スペース」で投稿した回数は不明ですが、半数以上の登山記録が残されていることになります。その記録に必ず登場するのは、尼ヶ岳の代名詞「天にも昇る階段」。
桜峠の分岐点を過ぎれば見えてくる第1階段。「ただいま」「お帰り」の場所。今日はバディのペースで階段登り。歩みは遅くなっても時間は早く感じる第2階段。じんわりと流れ始めた汗が量を増す第3階段。段数の比率で言えば、ここで約半分。しかし、後半はワンステップで2段や3段も出てくるため、実感としてはこれまでの倍を登る気構えが必要であり、自分のペースを知ることが大切。救いはここから広葉樹林となり、明るく、そして、風が通り抜けてくれることでしょう。
足元を見つめ続けた先にあるオアシスベンチが第4階段。勢いでその先を急ぐことはなく、じっくりと息を整えてから歩き始めます。足を上げ過ぎて後ろに転ばないよう注意しながら、やがて見えてくる天使に胸躍る第5階段。ハードルのような階段が地面と一体になれば終了点。
開けた山頂広場には、シンボルツリーから続く山頂標識と最後のオアシスベンチ。段差からの解放と登頂に向けて、ゆっくり近付いていきます。霞のかかった遠望はいつものことで、そんな中、自分の住む町から隣町、周辺の山々を望めたのは、良かったと思える瞬間です。
昼食をとる間に数組が登頂を果たし、それぞれの時間を楽しまれています。私達も秋風を感じながら、周囲の展望を楽しみ、また次の山歩きへと思いを馳せます。
今日も下りは富士見峠経由。上りより段数は減りますが、上りで使った筋力を引いて、下りの重力を加えれば、自ずと危険度合が見えてきます。これからは、これまでの経験を知識とし、現状を体力としながらの山歩きになりますが、それでも山は色んなことで楽しめそうです。そのひとつとして、今回この山では初めて見た「センブリ」でしょう。

下山後は、秋の感謝祭でいつもの…(笑)



駐車場で見送ってくれました… 野菊

光る稜線は 富士見峠から続く尾根

朝陽を受けて清冽な流れ… 前深瀬川

木洩れ日が さくら橋へと導きます

有毒ですが ジョウビタキが好むらしい… マムシグサの実

はんなりとした世界… さくら橋

この時間になれば 朝の光がここまで届く… 第1階段

光る尾根が待っている… 第2階段

灯火が尾根へと導く… 第3階段

試練の段差に彩を添えて… 第4階段

ゲートを過ぎれば オアシスベンチまで あともう少し

林床が輝きを増してきました

「天にも昇る階段」のオアシスは 光の森

第4階段終了点から覗く メインストリート

低山の秋は ほっとする美しさ

振り返って眺める 第4階段終了点

今日も天使が… 第5階段

見た目以上に広がりを感じる山頂広場

光に霞んで見えるは 300名山の「高見山

西側に広がる景色も お気に入り… おらが山

富士見峠ルートは 段数よりも段差が勝負

至るところで見かけた マツカゼソウ

これからの季節 美しさを増す 帰り道

午後の光が 森を照らします

ではまた 戻ってきます

光る君は… センブリ

収穫は 栗のミルフィーユにシブースト キャラメル オランジェ

秋はまだ遠いけれど… 山・再会

9月6日 長野県霧ヶ峰(車山)
朝陽を受けて輝き霞んだ峰々を眺めながら、駐車場に向かいます。

今年1月、「おらが山」への登り始め以来になる山。バディに至っては、昨年11月の高千穂峰以来となる10ヶ月振り。元々、夏になれば、近場の山には登らず、長野県をメインにテントを担いで登って来ましたが、お多分に漏れず、ここ数年の環境変化によって日帰りが中心となり、また、年始以降遠ざかっていた山を始めるにあたっては、準備運動ならぬ「山慣れ」をすべく、目指した山域は「霧ヶ峰」。
ただし、「霧ヶ峰」と言う頂はなく、ゆるやかな起伏が続く高原の総称であり、その最高峰は東に位置する1,925m「車山」。その登山口は、白樺湖霧ヶ峰・美ヶ原高原を結ぶ観光山岳道路「ビーナスライン」の「車山肩」が一般的になっています。四季折々の表情を見せるビーナスラインは、登山に限らず、道路脇の駐車場から眺める景色だけでも十分楽しめるため、良く利用しています。
今回は観光の合間に組んだ山行であり、また、長らく山から離れていたせいか、その計画も観光的。車山肩を9時に出発し、車山、山彦谷南の耳、北の耳、ゼブラ山、八島湿原、沢渡と周回した後、14時に車山肩へ戻る計画。ただここに来て、「日中はまだ暑いのでないか」と一抹の不安は感じました。
初めて車山に登ったのは、2000年8月。親子3人で登り、登頂の3日後には御嶽山へリベンジ登山。次は2016年7月と期間が開き、山人生第2期と3期に分けられます。そして、今の山人生は第4期。
ゴロゴロとした石が散らばる道をゆっくりと登り始めれば、駐車場に向かう時に見えていた南八ヶ岳や南アルプスの稜線には、厚い雲が覆っていました。それでも、今日は展望よりは山慣らしの山行であり、さほどガッカリ感はありません。
気象レーダー観測所の大きな球形ドームが山頂の目印。リフトを利用して来ることも出来ることから、登山者に交じった一般観光客の方も大勢見受けられます。天空のいやしろち「車山神社」の鳥居からは、微かに富士山の稜線が見えているような、いないような…。
近年、車山は冬に登ることが多く、それは、快晴であることを意味し、鳥居越しの富士山を眺めて戻ることになります。今日はこの先「車山乗越」まで下り、霧ヶ峰高原の縁を歩きながら八島湿原へと向かいます。他には蝶々深山経由もありますが、8年前に歩いており、なだらかな3つのピークを越えていく初めてのルートを利用します。
ルートの全貌は山頂から俯瞰出来、笹原の緑広がる高原を歩く姿が想像出来ました。歩き出すと、あっという間に観測所のドームが小さく遠ざかり、先ほどまで賑わっていたのが嘘のように、静かになりました。ここから湿原まで出会ったのは10人ほどです。その代わりに「熊」と出会わないか心配でしたが、情報を確認すると大丈夫のようです。
南の耳からの下りは短いながらも急なため、注意が必要です。その他は全体を通して歩きやすいルートでしたが、所々現れる、石車には気を付けなければなりません。最後のピーク「ゼブラ山(男女倉山)」で13時45分。9時20分に出発したとは言え、予定より40分遅れです。その後、真正面から強い陽射しを受け、バディは体調を崩し始めます。下り終え、蝶々深山からの道と合流する林の道にて、黒々としたキャベツ1玉程度の糞。自分の知識では熊と思われますが確信は持てません。獣臭はなかったですが、念のため、熊除けスプレーを手に持ち、キャンプ場跡まで進みました。その後、八島湿原に沿って舗装された道が「真夏の散歩道」状態となり、核心部、沢渡から車山肩への150m登り返し途中で小休止。熱中症対策として、身体の火照りを抑えます。
結局、車山肩に戻ったのは、15時48分。気温を考慮しなかった分が遅れの原因となり、これで何か起これば、「完全に山をなめてた」と言うことになる事例です。
車山から山彦谷周辺は笹原一帯の変化に乏しいルートではあるものの、縦走気分や高原の雰囲気を静かに楽しめるものでした。また、レーダー観測所をランドマークに、その距離感を楽しむのもひとつでしょう。
さて、次は秋の花か、いつもの山か…。
下山後は、引き続き、熱中症対策としてのいつもの… (笑)


四季を通して 楽しめる道 … ビーナスライン

風が穏やかな今日は 駐機 0 … 霧ヶ峰グライダー滑空場

足元に注意を払いながら 空に向かう道

車山のランドマーク … 気象レーダー観測所

広大な霧ヶ峰高原の展望を楽しみながらの山散歩

夏の終わりとともに終焉 … ウスユキソウ

紫の花が 優しく陽射しを受けます … マツムシソウ

高原の縁は 緑の急崖 … 車山展望テラス(スカイテラス)より

天空の「いやしろち」とは「快適で居心地の良い空間」

晴れていれば 霊峰を拝しながらの 参拝(2023年元日)

今日のルート … 南の耳~北の耳~ゼブラ山~八島湿原

白樺湖を眺めながら まずは 車山乗越へ

マツムシソウとは印象が異なる紫色 … トリカブト

高原の1本道を 山彦谷南の耳へ

振り返れば 高原に引かれた 1本の道

1,838m を感じさせない 山頂でした

ゲレンデとなる 冬の山彦谷

広大な三角形 … 八島湿原

本日の核心部 落石に注意

陽が落ちれば そこには 秋が待っているのでしょう

歩いた距離以上に遠く感じる 車山

正に 霧ヶ峰のランドマーク … 気象レーダー観測所

ゼブラ山からの下り道 歩いた稜線を振り返ります

マツムシソウの群落では 大半が ネギ坊主状態でした

この辺りの花は 濃い色でした … フウロソウ

源氏物語にも登場する 「吾亦紅」

八島湿原の大きさを感じた 夏の昼下がり

ランドマークが近付いてくれば ゴールまで あと一息

質より量で いつもの … (笑)

2024年 登り始めと撮り始め

1月14日 三重県尼ヶ岳
登り納めで向かった駐車地に、登り始めで再び向かいます。

自宅から信号機のある交差点8箇所、距離19km、時間30分で到着するのは、言わずもがな、おらが山「尼ヶ岳」の駐車地。おらが山は別名「伊賀富士」と呼ばれ、室生火山群の東に位置する独立峰。
年末からレンズの整理を行い、新しいレンズ1本にまとめました。今日は早速届いたそのレンズを付けての山行で、色々と試してみたいと思ってはいるものの、撮る人間の思考回路は同じ ^^;。
昨日の気圧配置図は西高東低で、夕方から夜のはじめにかけては風が強まりましたが、今朝は予報通りの快晴。第5階段での霧氷に少しだけ期待します。
最近は平日に登っているため、貸し切りのおらが山ですが、さすがに快晴の日曜では、そうはいきません。すでに県内ナンバーの車が4台停まっていました。
9時50分 いつもより少し遅めの出発。それでも自宅で昼御飯を食べられるのが「おらが山」。前回は薄手の上着を羽織っての出発でしたが、今日はそれさえも不要で、正に、山散歩日和。
林道を歩き始めたところで撮影開始。広角から望遠まで1本で済ませる高倍率ズームレンズ。撮影枚数が多い自分にとっては、レンズ交換の手間を省くことが重要事項。この一眼とコンデジを組み合わせることが、自分の最終形だと今は信じています。
影に入ればひんやりとする林道歩き。前深瀬川に沿って登山口の橋を目指します。もう何10回と渡った周回起点の木橋。いつも名無しでは不憫だと、今更ながら勝手に名前を付けようと思い、そこでこの先に桜峠からの合流点があることから「さくら橋」と命名。(ナマエガ アッタラ ゴメンナサイ)
やがて足元には霜柱。多くは踏みつぶされていましたが、いくつかは原形の針状が新芽のように伸びていました。暖かい陽射しがあっても、冬の風物詩が登山路に残る。大して珍しい現象ではないけれど、ふと足を止めたくなる「おらが山」。
被写体を探しながら歩いていると第1階段。「お帰りなさい」の声が聞こえてきます。第2階段では木漏れ日が階段を照らし、まるで誘導灯のように手招きをしてくれます。今日はここから天使が微笑んだ第3階段。まだ見えない青空を感じます。正念場の第4階段。ゲートの向こうには薄っすらと雪が残っていました。木の妖気が地面を覆いつくすようなオアシスベンチ。今日も座ることなく先に進みます。ここから第5階段までの直線が「レッドカーペット」ならぬ「ホワイトカーペット」。これから先にハードル階段が待ち構えているにも関わらず、登頂したかのような高揚感。山頂直下、いつもの天使が見える頃、届き始めた人の声。車の台数から少なくとも4人は居るはずです。
階段を登り切って振り返れば、いつも目が行く地元の町。ところが今日は、ここでは見たことのない雪嶺。しかし、その山容から「御嶽山」であることはすぐに判りました。そして、視線を右へ移せば、中央アルプス、更には、南アルプスも見えています。左側には北アルプス、ホーム鈴鹿山系に一段と白い伊吹山からの奥美濃。そして、上野盆地越しに比良山系。これほどまでの展望は初めてでした。きっと今日のような日は、富士山も見えていたことでしょう。
今まで知らなかった「おらが山」を気付けて、2024年は幸先のよい1年になりそうですが、しばらくはお預け。次回もおらが山かも知れませんが「量より質」を心掛けます。山頂を素通りした下山途中、マヒワの番いを見られたのは正しく「質」。
下山後は、バディが散歩途中に買ってくれていたのが いつもの…。


いつもの風景…(左)尼ヶ岳 (右)大洞山

ワンダーランドの始まりを感じる 陰の世界

朝の光が 水面と欄干に…

今日から貴方は 「さくら橋」

まだまだ 成長途中の霜柱

僕からの言葉は 「ただいま」

天にも昇る階段へ テイクオク

どこにあっても これは オアシスベンチ

導かれて 上を目指します

今日は 導きが 多い … 第4階段

座りたくなる 冬枯れの森 … オアシスベンチ

ホワイトカーペットの先には 最後の砦

今日の天使は 霧氷とともに

光の世界へ

訪ねる度に 美しさが増す 山頂広場

ここからは 初めましての「御嶽山

いつもの風景は 青山高原ウインドファーム

琵琶湖の対岸 比良山系も 初めまして

高見山から室生火山群 遠くには 金剛山地

素晴らしい 山頂展望に 感謝しての下山

足を大きく上げて… 最終階段

さて あの町まで安全に 帰ろう

最後に初めましての マヒワ さん (トリミング処理)

白く輝く様は 霧氷のようでした

三者三葉で いつもの… (笑)

本家「おらが山」で 2023年登り納め

12月29日 三重県尼ヶ岳
走り慣れた道を1年振りとなる駐車場に向かいます。

人生の節目となった2023年も残すところ3日となり、一区切りをつけたく、恒例の登り納めへと向かいました。行先はこれも恒例になった「おらが山・尼ヶ岳」。諸事情により行く機会がなく、気付けば昨年の登り納め以来となりました。昨年は登山口へのアプローチから雪が残っていました。今朝、住宅地から山頂部を見ると、そんな気配が全くありません。様子からして霧氷の白さも見られませんが、クリスマス寒波の名残で多少の雪は残っていることでしょう。
今日も駐車場は貸し切り。足元はトレランシューズ、上着は薄手の防風着で出発。昨年はフリースを着ていたことを考えれば、随分と暖かい年末です。振り返ってみると、ここ数年は雪の登り納めになっており、関西・東海はクリスマス寒波がやってきたことになります。
林道から前深瀬川にかかる橋を渡り返せば、周回コースの始まり。ミソサザイやオオルリ、カッコウの鳴く林は、せせらぎの音が聞こえてくるだけです。その林に届く朝陽は、天使の梯子となり、林床を照らします。林業の方が作業するエンジン音が遠くから聞こえてくるなか、ゆっくりと斜度を上げていきます。桜峠からの分岐を過ぎれば、前方にはベンチと階段が見えてきました。始まりのような終わりのような、この景色。CT的には丁度中間地点となる訳ですが、尼ヶ岳の代名詞となる「天にも昇る階段」が始まるここがこのルートの始まりであり、階段登りが始まると一気に頂上へと繋がるような気がして、その風景が目に浮かびます。
ここで防寒着を脱ぎ、一口水を含んでからの出発。1300段を超える階段の第一歩に、これと言った感情が湧く訳ではありませんが、帰ってきた感がする「戻りの階段」。6月、マムシグサの咲く第2階段。今は綺麗に刈り取られた田んぼのように何も生えていません。まだ階段登りの影響が出ず、つい早足で歩きたくなる「焦りの階段」。標高750m辺りから始まる第3階段。最も綺麗な弧を描き、支尾根へと続く道。段々、天にも昇る感が出てきます。冬の時期でなければ、すでに大汗。それだけで体力と気力が消耗され、早くあの光射す第4階段の入口に着きたいと思いながら登っていく「導きの階段」。
第4階段で広葉樹が現れる混交林帯。何やら鳥の声も聞こえてきます。やがて林に響く木を突く音。慌ただしく幹を動き回る姿は「コゲラ」でした。緩やかな斜面から始まった階段も途中から斜度がきつくなり、ゲートと呼ぶ木を過ぎればハードルとなって現れる「試しの階段」。最長区間の第4階段を登り切れば、真っすぐ続く道の先に第5階段が見え、その手前、2ヶ所に分かれて並ぶオアシスベンチ。
このベンチで一息つくことが多かった近年、今日はそのまま最終階段へ。冬枯れの今、弧を描く稜線が階段の先に見えています。そして、階段脇には模様のように残った雪。途中で振り返れば、陽の当たる山麓が輝いて見え、その光が頂上直下で届く「昇りの階段」。天使に誘われて見上げれば、地球を連想させる頂上広場。南西から北東へ開けた展望は、正に、我が町を俯瞰する山。
「住宅地から眺めるも良し。山頂から眺めるも良し。」
ここ最近、連続で登っていた三峰山。新・おらが山と呼ぶには変わりはありませんが、やはり本家本元、地元感と親近感は半端ありませんでした。
その三峰山を始め、室生火山群、青山高原などの遠望は少し霞んで見え、思ったよりも青空が広がらない尼ヶ岳アルアルで2023年の登り納め。貸し切りの山頂をいい事に、何度か挑戦してのジャンプ写真。
今年と同様、来年も「量より質」で息長く山と関わりを持っていければと思います。
下山後は、お決まりの食べ方でいつもの…(笑)


もう何度 この橋を渡ったことでしょう

郭公の鳴く林は 木漏れ日の朝

懐かしさと親しみ… 第1階段

落ち着いて あの支尾根を目指します… 第2階段

同じ階段でも美しさを感じます… 第3階段

ここを一気に登れるかが ひとつの目安… 第4階段

柔らかい光に ホッとする… オアシスベンチ

冬枯れの森は 明るく 美しい

さて 階段物語 前編も そろそろ終わり… 第5階段

「天にも昇る階段」は 本当に良いネーミング

このハードル階段が いいんです (笑)

今冬 初の雪踏み

2023年の終わり 天使と出逢えました

この景色は 階段と表裏一体です

2023年登った 数々の山頂に 感謝を込めて…

地元を眺める 山頂のひと時

大洞山の向こうには 新・おらが山「三峰山」

一期一会を最も感じるのは おらが山

飛躍の「卯」から 上昇の「辰」へ … ^^;

やっぱり山頂は 丸かった

冬枯れのトンネル と 油断禁物の 下り第1階段

午前中でも長い影… 冬の美しさ

冬枯れの道は 落ち葉道でもあります

間伐作業中… 林が明るくなりました

温かいアップルパイに アイスクリームを添えた いつもの…

おひとりさまの山時間

11月28日 奈良県三峰山
地元の映えスポットを経由して、定期巡回となった駐車場に向かいます。

9月から続いた「一人時間」も今月でいったん終了。その最後は、やっぱりこれまでと同じく「三峰山」。ただ、これまでと違って曇り予報であり、西風が強くなるとのこと。経験上、山頂周辺は風が抜けることから、その対策を講じます。
いつも通り、8時前に自宅を出発。この時期、大イチョウが葉を落とし、参道を染め上げることで人気が高まる神社が地元にあり、初めて寄ってみました。曇り空の下、ちょうど朝の斜光が参道に届き、撮影者も1人しかいない静かな時空でした。その後、地元を流れる川に沿って駐車場を目指します。30分も走らないうちに辺りは風光明媚な景色となり、川沿いや低山では秋を惜しむような残紅葉が楽しめました。自宅から走ること40分、三峰山の稜線が見えはじめ、重そうな雲が覆いかぶさっています。また、上空を流れる雲の動きから、風の強さが窺い知れます。
駐車場を目前にし「この先、通行止め」の立て看板。やがて、アスファルトが斫られた地道となり、駐車地が見えたところで工事関係者の方とお話が出来、帰る際、状況によっては待つことを了承し、いつもの場所に駐車。工事が昨日(11/27)から始まったばかりで通行が出来たのかどうかは不明ですが、今後は迂回路を通行し、臨時駐車場を利用しなければなりません。(詳細は、御杖村むらづくり振興課:村道三畝線道路舗装工事による通行止め 参照)
そんなことで駐車場には一般車1台。貸し切り登山の始まりです。これまで訪ねた3回は、全て「秋の花」を探す山行。今回は当然咲いているはずもなく、さりとて紅葉は時すでに遅し。稜線の様子からして霧氷もない。と言ったことから、特に目的はなく、強いて言えば「山を忘れないための山行」。
テント泊山行を始めた2010年の夏と較べれば、自分達を含め、ずいぶんと山社会は変化してきました。多くの頂に立ち、数え切れないほど素晴らしい世界を見てきても続ける理由は、ジョージ・マロリーの言葉を借りて「山がそこにあるから」。
花を探さない林道歩きは身体をより一層温め、早くも腕まくり。ここにはオタカラコウの群生、ここはハガクレツリフネソウ、シロヨメナ、アケボノソウ、アキノキリンソウ…。花は咲いていなくても、その存在は残されています。そして、また来秋、同じように咲いてくれることを願います。登り尾ルートの入り口でも「この先、作業中」の看板。不動滝への分岐点で村の所有らしき車が2台。今日は登山者以外の痕跡が目立ちます。
昨日の雨で登山道は湿り気味。今日は登山靴にしましたが、滑らないよう注意をします。不動滝を過ぎたところが核心部。道幅は細く、片側は滝壺に落ちているため、注意が必要です。ここに限らず、万が一滑落した場合、誰も気付けません。山岳救助用 無線測位システムは所持しているとは言え、出発前、バディから言い含められた言葉を繰り返します。
歩き慣れ始めた樹林帯を過ぎた上方、冬枯れの稜線はより近くに感じます。ここからでも上空を吹く風の音が聞こえ、昼食場所や道路工事の事など、登頂後の予定を考えます。ところが、避難小屋へ続く最後の直線でポツリと冷たい雨が降ってきます。雨宿りも視野に入れ少しだけ急ぎ足で進むと、今度は子供の声。誰も登っていないのにと思いながら小屋の角を曲がれば、数人の小学生と引率の方。クリーン何とかという多分、学校行事で来ておられました。このグループは山頂を目指して行きましたが、雨雲予報を見れば13時から雨となっており、下山決定。登り尾ルートへと進路を変更します。
これまでと違って小屋からしばらくは、西風を受ける尾根を歩くことになり、八丁平へと進んだ小学生を思います。下山途中も青空が見えたかと思えば、冷たい雨が舞う忙しい天気。何とか雨具なしで林道まで戻ると、朝よりも濡れている気がし、駐車場に着くと、それは勘違いでないことが判りました。
下山後は、自家製でいつもの…。


初めて訪ねた 29年目の秋… 積田神社

次回は 綺麗になっていることでしょう

今秋は思い出がいっぱいの場所

一瞬 花が咲いているのかと思いました

残り僅かになっています

アケボノソウの群生地から「おはようございます」

1ヶ月の変化は 自然だけでなく 人工物にも…

薄暗い森の中 仄かに灯ります

黄葉の額縁は 常緑樹を 飾っています

切り株の道しるべ… 源流域

明るくもあり 暗くもある 稜線直下

登り尾ルートには 新しい切り株

落ち葉の道は 冬へと続く道

登り尾ルートで 一番好きな道

左から右へ 青空が移動中…

あの道から見上げた 山に居る

山頂までの距離は判りますが…

林床を照らす アジサイの道

登り尾ルートでは 数少ない 展望箇所

秋の花が続いた道も 今は アジサイの黄葉

こんな日だからこそ 林道の写真を撮ってみる

今は 名残りだけになってしまった…オタカラコウ

やはり 下山して 正解でしょう

帰り道 賑わいを 見せていた 積田神社

安定の味が いつもの… (笑)

初めての鹿児島・宮崎 山行

11月12日 鹿児島県高千穂峰
まだ薄暗い中、カーブの続く道を標高を上げながら、駐車場に向かいます。

10日の朝、フェリーで宮崎県に入港し、その日の夕刻、人生初となる鹿児島県へ。昨日はランドマーク「桜島」を眺め、今尚、白煙を上げるその姿に、畏怖の念を抱かずにはおれませんでした。
そして、今日登る「高千穂峰」も活火山。霧島連山と呼ばれる一帯の第2峰で1,573m。すぐ隣には、2011年1月 300年振りにマグマ噴火した新燃(しんもえ)岳があり、その北西には、噴火警戒レベル2 火口周辺規制がされている硫黄山と、正に「霧島火山群」と言われる山塊です。
鹿児島県と宮崎県に跨る「高千穂峰」。今回は鹿児島県側の高千穂河原から御鉢を目指し、宮崎県側の霧島神宮・元宮を経由して山頂に向かいます。
事前に調べた情報では、特に危険な箇所はないものの、火山特有のザレて沈み込む道があることから、登山靴を準備。また、噴火警戒レベル1とは言え、御鉢は活火山であることからヘルメットを持参しました。当初、平日の13日に登る予定でしたが、冬型の気圧配置が強まることから予定を変更し、また、週末ということで登り始めの時間を繰り上げました。
まだ明け切らない駐車場では支度をする登山者の姿を多く見かけ、この山の人気を推し量ります。登山者は駐車場にある登山口ではなく、鳥居をくぐり抜けていきます。地図で再度確認すると「古宮址」を経由しているようです。「古宮址」とは、霧島神宮があった場所。元々の背門丘(元宮)から高千穂河原(古宮)に移転した訳ですが、ここでも噴火の影響を受け、1715年に現在の地に再建されました。
私達も鳥居をくぐり抜け、参道を進みます。砂利道から始まる山行は珍しく、「天孫降臨神話」の地、高千穂峰らしい出発です。「天孫降臨神籬斎場(ひもろぎさいじょう)」と書かれた先、2段高くなった鳥居越しに、高千穂峰を仰ぎ見れば、「襟を正す」ように、厳粛な気持ちになります。
そこからしばらくは樹林帯。石畳の敷かれた道はやがて噴火の痕跡、噴石が多く見られ、進んでいくほど大きくなっていきます。
「もし今、噴火したどうすべきか」
多くの教訓から、下山するまでその考えは消えませんでした。
樹林帯を抜けた先が森林限界。ただし、これまで見た森林限界とは様子が異なります。立ちはだかるかの如く、ゴツゴツとした不規則な岩が一直線に稜線へと続いています。ここは「山」ではなく「火山」です。所々に目印が書かれ、それを追いかけます。何より、浮石を落とさぬよう細心の注意を払いました。自分が加害者にも、被害者にもなる緊張感を持って登り終えた先には、ぽっかりと空いた御鉢が現れます。赤茶けた地層や黒々とした岩稜帯。そして、今は枯草となったミヤマキリシマの群落。時折、硫黄臭が漂うため、先を急ぎます。
今日の空模様は「猫の目」。青空が広がったかと思えば、雲に包まれます。御鉢と高千穂峰の間が「背門丘(せとを)」。石造りの鳥居と小さな祠、そして「霧島神宮元宮之記」と記された石柱がありました。ここから山頂まで標高差165m 。登っていると、またもや雲に包まれ始めたかと思えば、青空が広がる。神々の悪戯に翻弄されているような気分の中、天逆鉾が突き立つ高千穂峰に登頂。坂本龍馬が引き抜いたとされる逆鉾を中心に、ぐるりと一周すれば、朝陽に輝く神々しいまでの雲海。古人が自然に神々を崇拝した気持ちを汲み取れた気がします。
いつものは 下山3日後に 四万十川沿いで… (笑)


鹿児島と言えば「桜島」… 間近で見れば火山島でした

社殿のない神域 それでも 心は 引き締まります

これが 火山の恐ろしさ

火山式森林限界… ここからは別世界

霞みながらも 錦江湾桜島

赤茶けた登山道に 黄色のマークが 目立ちます

御鉢の淵から ようやくの朝陽

影御鉢が 中岳に 映ります

不毛の大地に ミヤマキリシマが覆う… 御鉢

新燃岳韓国岳へと一直線に並ぶ「霧島火山群

馬の背越えと呼ばれる御鉢の淵… 前方は 高千穂峰

御鉢の全景… 白っぽいのは 新燃岳噴火の痕跡か?

正に 神隠し…

背門丘から御鉢を振り返ります… ここは 宮崎県

「西暦 540年に神殿を造営」と記されています… 霧島神宮・元宮

晴れることを一念に 最後の登り

「一念天に通ず」

ここが 山岳信仰(霧島六所権現)の舞台

今日は 霧島の語源となった「霧に浮かぶ島」

長居は無用です

内側のみならず 外側も荒々しい… 御鉢(火常峰)

平坦な箇所でも 注意が必要な 馬の背越え

ミヤマキリシマが咲く頃は 色艶やかなことでしょう

この赤茶けた場所は 真新しく感じます

午前10時30分 何かの競技を見ているようでした

暖冬の忘れ物でしょうか…ミヤマキリシマ

元々 高千穂峰が 信仰対象… 霧島神宮

仁王さまが出迎える 霧島岑(きりしまみね)神社(夷守神社を合祀)

神武天皇が誕生した地に創建されたと言われる 狭野(さの)神社

高千穂峰山頂を飛地境内とし 拝殿には雌雄一対の龍柱… 霧島東神社

高千穂峰を映す 火口湖… 御池

翌日は 冬型の気圧配置となり初雪… えびの展望台から「硫黄山韓国岳

韓国岳から高千穂峰へと「霧島連山」… 十文字展望所

見所満載の東霧島(つまきりしま)神社… これで「霧島六所権現」

三者三様で いつもの…(笑)

観光登山家 本領発揮の巻

10月31日 長野県八子ヶ峰
山麓の紅葉風景を眺めながら、峠の駐車場を目指します。

日付を遡ること10月29日。山友宅を訪ねるため、藤枝市に向かいます。今日は大井川鐵道を走る機関車トーマス号の運行日だと知り、少し寄り道をして、事前に調べた場所で待ちます。前回撮影したのは8年前の夏。荒川三山を縦走した帰り道、通りがかった千頭駅で、偶然出発風景に出逢い、追い越しては何度か撮影をしました。そして、その後に逢ったのが今回訪ねる山友。これも何かのご縁なのでしょうが、その山友とは2月以来なので、トーマスよりは親しくさせてもらっています。
折角静岡に行くのであれば、富士山を眺め、そして、軽く日帰り山行をと考え、色々調べた結果、更に距離を伸ばして紅葉が見頃となった八ヶ岳山麓は「八子ヶ峰」に決定。
翌日の30日はテレビで紹介されて以来、機会があれば訪ねてみたいと思っていた清水町「柿田川湧水群」へ。そして、その前後に富士山を眺めることが出来る「薩埵峠」と「十里木高原展望台」。「十里木高原展望台」は事前に調べることなく、白糸の滝を目指しながら走る途中に見つけたビュースポットでした。駐車場から展望台へは、嫋やかな斜面を黄金色に染める薄ヶ原を横に階段が整備されていました。登るにつれ、木々越しに富士山が顔を出し始め、やがて十里木高原の向こうワッペンにように大きな宝永火口を付けた富士山の全容が現れます。丁度28日に降雪があったようで、6合目から真っ白な雪で身を纏い、「これぞ、日本の富士山」と言った誰もが知る姿でした。また、朝霧高原では沈む夕陽を受けてオレンジ色から仄かなピンクに染まっていく姿を車窓から眺め、1日を通して富士山と過ごしたように思えます。
そして、31日の朝。蓼科湖周辺の木々はオレンジから真っ赤へとグラデーションを重ね、周囲に秋を照らします。ひんやりとした空気は地元ではまだ感じられない透明感のある冬の朝。季節を少し先取りした気分。
八子ヶ峰へはスズラン峠から向かいます。色艶やかな紅葉からカラマツの黄葉へと変われば駐車場に到着。ここは蓼科山への登山口でもあり、駐車している車(数台)の殆どは、蓼科山へと向かっている方でしょう。
八子ヶ峰の計画は4度目ですが、内1度は満車で行けず、実質は3度目。そして、いつもスノーシューハイクで訪ねるため、無雪期は初めて。駐車場から稜線まで続く直登も、雪があるとなしでは全く異なり、景色すら違う風に思えます。やがてカラマツ越しに景色が広がり始め、ロープウェイの山麓駅が見えます。次は南八ヶ岳の峰々。ただし、朝には綺麗な姿を魅せていた赤岳や阿弥陀岳の稜線は雲がかかり、お隣「蓼科山」も山頂部だけに雲がかかる「蓼科山アルアル」。こちらから見上げるだけでその寒さが伝わってきます。
身体を温める間もなく三角屋根が目印のヒュッテ跡に到着。冬は一面に広がる雪原も、今は黄金色した平原。ただ同じ風景なのは、その向こうに連なる槍・穂高連峰等の北アルプス。ここからも周りの景色を楽しみながら歩き、八子ヶ峰東峰頂上を折り返し地点としました。駐車場から1時間も歩かない、正に「山散歩」です。それでも、八ヶ岳の匂いを味わえ、これから訪れる厳しい冬の景色も想像が出来、自宅周辺では感じることの出来ない世界を楽しめました。
駐車場へと戻り、観光の再開。山麓を染めるカラマツ林や車山高原から霧ヶ峰へと車を走らせます。そして再び、静岡の山友を訪ねるために富士山麓へ。月明かりに浮かぶ姿や朝陽が顔を出す瞬間など、これまでとは違う富士山を見ることが出来ました。
山友宅を訪ねた際、1日は山友が始めたキッチンカーの営業日だと知り、帰る予定を伸ばして焼津の公園へ。昨日と違って暖かな陽射しが降り注ぐ芝生にて、真新しいキッチンカーと山友の働く姿を眺めながら飲んだ自家製カボスソーダは、静岡の良い思い出の味となりました。
下山後は、オーストリアの風が吹くお気に入りのお店で、いつもの…(笑)


見ているだけで 愉しくなります(10/29)

一度 立ってみたかった場所… 薩埵峠(10/30)

TVで紹介され 訪ねたかった場所… 柿田川公園

昨日の降雪で 装いを新たに… 丸池公園

ここは 宝永火口が目立つ場所… 十里木公園展望台

28年振りの訪問… 白糸の滝

何とか日暮れに間に合いました… 朝霧高原

今日は 富士山と過ごした1日でした… 精進湖

湖が変われば 山も変わる… 蓼科湖

湖畔の朝は 秋一色でした(10/31)

カラマツ林に埋もれていた 山麓

雲に隠れた山頂部は 蓼科山アルアル現象

天狗岳から編笠山・西岳… 思い出話は尽きない

2023 初詣で訪ねた 車山… 今年も残り2ヶ月

景色は変われども 気持ちのよい 稜線歩き

1,860mを実感できない 八子ヶ峰

もう少しだけ 散歩

カラマツ林は 暖かそうだけど 山頂は…

本日の折り返し地点… 満足 ²

秋が深まる八ヶ岳は やがて白銀の世界へ

紅葉を求めて 山麓ドライブ… 横谷観音展望台

縞枯れのように カラマツ林が 山肌を染めます

車山高原は 金色の野

静かな 夕暮れのひと時… 八島湿原

夜にも霧が… 朝霧高原

背後から迫る 陽射しを待って...(11/1)

色んな顔を魅せてくれた 富士山でした… 新富士川橋

本格始動は来春… @kitchencar_koln

世界が変わる定席で いつもの…