Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

本家 天然クーラーwww 花の霧ヶ峰

7月16日 長野県霧ヶ峰(長野遠征 1日目)
天気がイマイチの週末。テント担いでは月末とし、日帰り山行2本立てで、長野県に向かいました。こんな週末は展望ではなく、花と苔の森を楽しむことに…。そして初日、山の斜面が橙色に染まる車山から霧ヶ峰一帯を巡ります。
霧ヶ峰と言う名前の峰はなく、車山を主峰に数々のピークや八島ヶ原湿原等の湖沼がある溶岩大地の高原です。この時期の代表 ニッコウキスゲを初め、ウスユキソウやハクサンフウロ、イブキトラノオなど植物の宝庫でもあります。
ビーナスラインで車山肩へ。辺りはミルキーな世界で下界の蒸し暑さが嘘のような涼しさ(^^) 人によっては冷え過ぎかも? そんな視界の悪さでニッコウキスゲはどこ?って言うのが第一印象でした。先ずは、車山を目指して歩き出すと、ありました!橙色の斜面が。でも規模が小さいなぁ…?そこから足元の悪い道を山頂目指して小1時間。しかし、視界が悪くとも足元の植物まで隠すことはありません。道端に咲く花を追いながらのんびりと歩きました。代名詞とも言える山頂の気象レーダードームが見えたのは建物の間近。皆さん、視界の悪い広い稜線を歩く時は本当に注意しましょう。
さて、八島ヶ原湿原へはいくつかのルートがあり、今回は蝶々深山から物見岩を抜けていきます。ここを選んだ理由は、広大な八島ヶ原湿原を一望出来るからなのですが、この視界では無事拝むことが出来るのでしょうか? 道は所々ぬかるんで歩き辛い箇所もありますが、湿原まで来ると開放されます。旧山小屋からはビジターセンター方面へは向かわず車山肩へと戻りました。ここでも道の両側には色とりどりの夏の花。季節の移り変わりを目で感じることが出来ます。
深田久弥さんが著書で山には2 種類あり、ここ霧ヶ峰は遊ぶ山だと書かれているのも納得がいきます。笹原が続くなだらかな稜線を望みながら最後の登りを終えると、視界に飛び込む橙色の斜面。それは、ビーナスラインに沿って遠くまで続いていました。最後の最後でお目にかかれた夏の絵「ニッコウキスゲの咲く霧ヶ峰」でした。
下山後は、泊まってみたいホテルのカフェでいつもの・・・(笑)

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まさしく、霧ヶ峰のニッコウキスゲですね(^^)
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風に揺れる イブキトラノオ
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朝露を受ける オトギリソウ
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ハクサンフウロが顔を覗かせています
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ウスユキソウがあちらこちらに…。
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山頂までの道案内? ビンズイ
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御柱祭では柱をここまで曳き上げるそうです
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いつもの曲線(笑)とヒヨドリバナ
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車山乗越にもニッコウキスゲの群落がありました
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蝶々深山への登り道 ハクサンシャジン
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ど根性 ヤマツツジ(笑) 紅色が目を惹きます
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広大な八島ヶ原湿原…想像主に感謝
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山では初夏の花のイメージが… ノハナショウブ
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トリアシショウマ?に群れる ヒョウモンチョウ
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ノアザミでは蜜をシェアしてました(^^)
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夏の空に打ち上げ花火…カラマツソウ
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もう一発 打ち上げましょう…アカバナシモツケソウ
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振り返ると 遠くに八島ヶ原湿原が見えてます
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視界良好 これぞ夏の霧ヶ峰~♪
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どこまでも続きそうな 霧ヶ峰~(笑)
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スイス調のレストランにて 至福の一時…(^-^)v

散策前の準備運動…日向山

7月3日 山梨県日向山(ひなたやま)
予定していた山域は大荒れ模様。雨が降らなさそうなのは八ヶ岳界隈か…。でも、ここも天候は安定してないから低山か…。と言うことで、甲斐駒ヶ岳の前衛峰 日向山を訪ねました(^-^)v
黒戸尾根を歩いていると山頂付近の一部が白くザレた山が見えます。(白州町に向かう国道からも…)この雁ヶ原がこの山の個性でしょうか?
登山口は黒戸尾根と同じ尾白渓谷Pにありますが、大抵は林道(結構、狭くて長い)を走り、矢立石Pから登られます。当然、我々も…(笑)
なお、6時過ぎは5台でしたが、下山時には満車?となっており、手前に路駐されていました。
山頂へはここから登り出すルートと林道を更に進み錦滝からの直登ルートがあります。我々は錦滝経由の周回としました。
林道とは言え利用されていない道は荒れた登山道状態。草が生い茂り、岩がゴロゴロ。熊と鉢合わせしないものか、冷や汗もんでした(^^; 小1時間で錦滝。ここから暫くはロープに鎖、階段が続きます。2回目の急坂を終え一旦下ると、白く光った稜線が見えました。それまでは樹林帯であったため、その明るさがとても印象的です。その時、一陣の風が吹き下ろし、物凄い土埃に見舞われ、暫し唖然…。その後は風が来ると背を向けて回避し続けました。稜線は花崗岩が織り成す作品の数々。眼下には八ヶ岳山麓の町並み、そして、富士山が微かに眺めれたのは今日一番のご褒美♪
突如出現した砂丘のような稜線を山頂に向かって最後のひと登り。靴の裏から伝わる感覚は海岸線を散歩しているようです。甲斐駒方面を眺めると、黒雲が黒戸尾根を覆い始めたので、そそくさと山頂を後にしました。下山ルートは笹原の緩やかな登山道。良く整備されており、家族連れを始め、老若男女のハイカーとすれ違いました。「地元の方に愛されている里山なんだなぁ」と思って駐車場に戻ると、県外ナンバーばかりでした (--;)
一周約3時間。ザックを一度も下ろすことなく終わった山行は、これから始まる食べ歩きの準備運動だったように思えます…(^-^)v
下山後は、はてなスペース時代に教えて頂いたカフェでいつもの…(笑)

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おいでおいでと 手招きをされているよう
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道端には ウツギの花がたくさん
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時折射す薄日に 林が光ります
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錦滝 ここから急登の始まり
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ミヤマタムラソウが 足元を飾ります
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コアジサイも 目を楽しませてくれました
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ロープのあとは 鎖場のトラバース
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唯一の鉄階段は 結構な高さでした
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木の根道もあります
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ここで青空…いいタイミング(^^)
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遺跡、芸術品、白い岩…ここだけ別世界
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黒戸尾根越し 微かに富士山
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後ろを振り返ると 海岸線の光景 (笑)
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時折 砂嵐に 襲われます…(^^;
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人の立っている場所が 山頂です
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山頂から八ヶ岳方面…雲が踊っていました
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キバナノヤマオダマキ 一株だけ出逢いました
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センジュガンピ これも一株だけでした
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トリアシショウマか アカショウマ…。
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いつものの前に 登山口近くにある工場を見学
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添えた トロピカルなシャーベットが絶品でした
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オマケ ソノ1…前から気になってたお土産をGet。職場で眺めて 心を癒そう…(笑)
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オマケ ソノ2…家に帰ってからも いつもの…(笑)

山の縁は人の縁…船窪小屋再訪

6月26~27日 長野県船窪小屋
昨秋、ようやく訪ねることが出来た魂の宿る船窪小屋。「お父さん」「お母さん」と親しまれるお二人に会いたくて、急登 七倉尾根を登って来る方も多数…。オオヤマレンゲが咲く頃、地元の美味しいものを届けに来ますと言葉を交わしたのがついこの間のよう。そして、その約束を果たす日が来ました(^^)
今回、山友さんのお誘いで小屋開き前に訪ねることになったのは予想外の出来事。しかも好きな小屋のお手伝いが出来るなんて…。これも山が取り持つ人の縁ですよね。
この日は梅雨真っ盛り。晴れ間を求めるのは贅沢と言うもの。今回に限っては多少の雨でも登るつもりでいました。予報は晴時々曇り。しかし、登山口の七倉山荘を出発した時は小雨模様。早速、新調したライトな雨具が活躍しました。
七倉尾根はブナ立や合戦を凌ぐ標高差とコースタイム。しかし、小屋を愛する方々の協力でとても良く整備されています。普段、私達が何気に歩いてる登山道は自然ではなく、整備された道であることを常に感謝しなければならないと思います。
ビューポイント 天狗の庭。表と裏の銀座が交わる一点に槍ヶ岳を望める場所。今日は厚い雲に覆われており、記憶の眼で眺めることにしました。ここまで来ると小屋まではもうひとふんばり。しかし疲れも出てくる頃なので、慌てないのが安全登山。
9ヶ月振りに見る青い屋根。遠い実家に帰ってきたような錯覚。さて、ここから本番だぁ~(^-^)/

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お馴染みのポスト型登山届入れ…郵便物は投函しないように(笑)
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登り始めは急登から 森に力を貰います
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戯れ合う ギンリョウソウ(笑)
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イチヨウラン 大きな森の小さな造形美
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ツマトリソウは森の常連さま
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ハクサンシャクナゲと高瀬ダム
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チングルマ街道を過ぎると 小屋は近い…
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草陰に雛を見守る 母雷鳥の姿
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やけに静かな小屋周辺…昼食中でした(^^;
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小屋前の標識…この後 作業中に支柱が折れましたf:id:Regulus0821:20160628211900j:plain
小屋の表札を付け終えた瞬間
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山友と水場整備に向かいます
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整備終了(^^) 後は 土砂に埋もれないことを願うだけ(^人^)
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テント場付近から水場(左下)を望みます
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見事な シラネアオイの群生地がありました
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キヌガサソウも道端を飾ります
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七倉岳に向かうと ミヤマダイコンソウ がお出迎え
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小屋に戻ると お帰りの鐘の音が響きます…
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囲炉裏端では 夕飯の支度中でした
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名物 山菜の天麩羅を食べると 本当に帰ってきた気がします(^^)

2日目の朝は見事な快晴。透き通った空にまだ雪を纏った峰々が次第に紅く染まってきました。朝です。これぞ夏山の朝です。小屋前からの景色も素敵ですが、小屋から10分程歩いた七倉岳からの展望は北ア随一だと僕は思います。個性豊かな北アの名峰から雲海を経て志賀高原八ヶ岳、富士山…。足元には可憐な高山植物に苔達。頭上は雲ひとつない青空。今日は僕達の夏山開きとなりました(^-^)v
ラジオから流れる放送に合わせ、恒例 ラジオ体操の始まり。朝陽を浴び、アルプスを眺めながらの体操はどんなサプリより健康になります(^^)
朝食後、ヘリによる荷揚げが始まりました。まずはお父さんがヘリで登場。続いて、5回の空輸。次のヘリが来るまで時間との勝負でしたが、皆さんの顔には余裕が一杯。慌ただしさを楽しんでいる様子。休憩時、アルプスを眺めながら頂いたお茶は全てを忘れさせてくれる魔法のようなものでしたね。
まだまだ片付けが残っていましたが、秋の再訪を誓い、小屋を後にしました。何度も後ろを振り返り、皆さんの笑顔に手を振る。「行ってらっしゃ~い」の声と小屋の鐘の音が今も耳に響いています。
今回、初対面の方ばかりでしたが、同じ目的で集まった素敵な方々と同じ時間を過ごせたこと。いろんなお話を聞けたこと。そして、ほんの少しだけ魂の宿の一員になれたこと。僕の山人生に新たな一枚が追加された2日間でした。
下山後は、最近よく会う安曇野の山友といつもの…(笑)

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一日の始まりは 御来光から…
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穂高の岩肌が 紅く染まる
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劔岳も 少し遅れて 染まりだす
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紅から光輝く雲へ…朝のショータイム
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登山口の七倉山荘と七倉ダム その差 約1400m
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大天井岳から槍へと続く表銀座が一望
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朝露に光る アオノツガザクラ
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朝陽を浴びる チングルマ
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初夏の競演 コイワカガミ・チングルマ・アオノツガザクラ
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大きく息を吸って…ラジオ体操第一(笑)
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昭和を感じますが まだまだ現役です
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最新鋭機と共演(笑)
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お父さんの到着 これで役者が揃いました(^^)
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荷揚げ日和とは 今日のこと
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小屋前のテラスで休憩タイム 実家に親戚が集まった感じです
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ある材料と道具で修理した看板の支柱 その技に見惚れました(^^) …何故か文字はバディ 作(笑)
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小屋前のコマクサにも 別れを告げます
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最高の2日間に ありがとう(^-^)/
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登りは気付かなかった オオヤマレンゲ
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山も良いけど 下界も捨てたもんじゃないなぁ♪

梅雨の晴れ間に ドライブ花山行

6月18日 滋賀県伊吹山
春夏秋冬。四季折々に素敵な表情を魅せる伊吹山。我が家で週末を過ごす静岡の山友と9合目からのドライブ山行。
伊吹山ドライブウェイを通るのは6年振り。娘と最後に登った夏の思い出。その前は19年前のGW。僕にカメラを教えてくれた両親と最後に登った山は真っ白で寒かったけど、一瞬、薄っすら見えた琵琶湖畔と共に今でも大切な思い出…。

そんな伊吹山の頂へと続く遊歩道の両側は色とりどりの花が咲き始めています(^^) この日は風が爽やかで下界の暑さとは無縁の山頂遊歩道をのんびりと歩いてみました。そして、麓から登ろうとも、車で登ろうとも山頂から見る景色に遜色はなく、長浜から彦根へと緩やかに弧を描く琵琶湖は僕の心を落ち着かせます。次は麓から登りますとヤマトタケル像に告げ、フラリフラリと山頂を後にしました。
下山後はランチ、観光、粉もん(笑)…となり 自宅でいつもの…(^^)

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中央登山道は階段が続きます
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遊歩道脇に伊吹山の文字が…。
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ヒヨクソウ
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イワキンバイかな?
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ヒメレンゲ 沢山 咲いてました
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イブキガラシ …イブキの冠が付く花は20種以上あるそうです
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今日はエビの尻尾が付いていませんね(笑)
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グラデーションが素敵な クサフジ
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終わりかけの オドリコソウ
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コバノミミナグサの群落
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グリーンシーズンの景色は 新鮮です(^^)
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カノコソウも沢山咲いていました
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星形が素敵な グンナイフウロ
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斜面一杯の群落 クサタチバナ 大峯とは雰囲気が異なります
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太陽を目一杯浴びた イブキシモツケ
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ひっそりと でも 主張してる ヒメフウロ
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自家製シリーズ(笑) 山友作のレモンケーキと胡麻プリン

苔が笑う水無月…大峯奥駈道

6月15日 奈良県行者還岳
6月に入り梅雨らしい空模様が続く関西。晴れマークの付かない日は山に入りませんが、ここだけは例外。白いベールが樹間を漂い、森全体を染めるが如く活き活きとする苔や笹等の下草。それは、快晴の日ではなく、今日のような曇り空…。関西の苔パラダイス(笑) 大峯奥駈道を歩いて行者還岳を訪ねました。
昨年、好日山荘で馴染みの店員さんに教えていただいたルートで今回も入山。奥駈道の稜線までは尾根道の森を歩きます。途中、森の主と思う巨木や隠れ人気キャラ Γタイタン」 と再会し、林道跡を進むと、やがて笹原が足元に広がるつづら折りに。そこを抜けると稜線、奥駈道となります。何度訪ねてもこの辺りの雰囲気は素晴らしい。息を呑む美しさとはこのことですね。特に、今日のようなミルキーウェイの時が素敵です(^^) 欲を言えば、時折雲間から一条の光が射せばなおのこと…。
1300年の歴史がある修験の道、それが大峯奥駈道。鎖場や覗き等数多くの行場があり、急峻な岩場や急登のある登山道。しかし、この辺りから行者還避難小屋までの間は、なだらかな道が続きます。長い年月を掛けて作られた小道だと思うと、往年の行き来を思わずには居れません。やがて、今回のお目当てクサタチバナの群生地へ。清楚な白い花の一群は道の両側に広がり、森の谷へと続きます。昨年はここで引き返しましたが、今回は靴の慣らし履きもあり、もう少し先まで…。2、3の小さなピークを越えると地元の方等のご協力を得て、綺麗に維持管理されている行者還避難小屋となります。そして、穏やかな散歩道もここまで。ここから山頂への分岐点まで急登となります。途中、崩れた箇所もありますが、注意をすれば問題はありません。危険なのは、そこを通過した後の10分以内でしょう。
稜線まで取り付くと、奥駈道は再び静けさを取り戻します。道はこの先、七曜岳、山上ケ岳そして吉野へと多くの行場に繋がります。
分岐点からピークまではひと登り。シャクナゲの迷路を抜けると錫杖が立つ山頂に到着。ここは鋭角的な岩峰であり、その縁に立つと実感出来ますが、余り近寄り過ぎないように…還ってはこれませんので…。
行きと帰りではその雰囲気や印象が変わる場合があります。眼前の景色、光の具合、心理的なもの…。その要因は様々だと思いますが、この道も随分と印象が異なります。それを楽しみに山頂を後にしました。
下山後は、テイクアウトでいつもの…(笑)

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このルートは地図に載ってません。赤テープも稜線までありません。でも、道はこのとおりです
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この辺りは巨木ゾーン その中でもこの木は断トツです
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タイタン…夜な夜な森を走ると思うのは我々だけか?
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珍しく 真っ直ぐな道…ここは良い雰囲気なんです(^^)
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でもやっぱり 曲線美には勝てないなぁ
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バイケイソウ…今年は不作のようです
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今日みたいな日じゃないと 撮れませんね
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修験者は何を思い ここを歩いたのでしょうか
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笑顔が見えますか?
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一瞬薄日が射すと こんな感じ…(上と同じ場所)
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今年も会えましたね
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クサタチバナを抜けると トリカブト…そして バイケイソウへ
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茸って 秋だけじゃないんですね
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通行人安全の文字に 安心を頂きます
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昭和7年建立の石碑 でも ここでは80年は赤ん坊と同じ(笑)
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小屋からは地形図に載った別ルートで…しかし ここで行き止まって 撤退(^^;
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本日の核心部 大切なのは自分が落ちない事ではなく 石を落とさないこと
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シロヤシオの別名は ゴヨウツツジ 葉も可愛いですよね
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この先は 吉野へと続いています
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最後まで稜線は姿を見せませんでした
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靴紐は先代から引き継ぎました(花を踏もうとはしてませんので…w)
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僕のお気に入りの場所 今回も撮ってしまった…(^^;
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やっぱり家がいちばん落ち着くわぁ~(笑)

6年振りに Γお帰りなさい」

35年前、初めて僕が買ったのがザンバラン製のフジヤマ。当時、軽登山靴の代名詞だったようにも思えます。それからブランクも含め30年余り愛用してましたが、流石に傷みは激しく、テント山行を始めた期に処分しました。あれから6年。買い換えた靴はソールを張り替えて使ってきたものの縫製部分が怪しくなり、夏の山行を前に新調。ソールやゴアテックス採用など随分と改良され、名前もフジヤマ GTX NW と長くなりましたが、殆ど、初代と同じスタイル。
早速、手入れを行い、明後日の試し履きが今から待ち遠しい…。

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この靴を見ていると 懐かしい時代が甦ります
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左がスカルパ トリオレ。右がザンバラン フジヤマ。(山侍さん用w)
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山に登らずとも 〆はやはり いつもの…(笑)

ケーキと鍋と山友…八ヶ岳テントライフ

5月28~29日 長野県東天狗岳
奈良県大峰でテン泊予定でしたが、スッキリしない天候に行先を八ヶ岳に変更。八ツの幕営地は双子池、しらびそ小屋、赤岳鉱泉、行者小屋に遠い飲み屋(何故か愛称w)エトセトラ…。天狗さんと権現さんで最後まで悩んだ結果、無雪期に張ったことのない黒百合ヒュッテに決定。でも、目的はテントライフに重きを置き、最短ルートの唐沢鉱泉から入りました(^^)
北八ヶ岳の境界は夏沢峠とされていますが、登山口の雰囲気はさほど差異を感じないのが八ヶ岳。樹と苔の匂いを楽しみながら汗をかく間もなく、ミネザクラが出迎える黒百合平に到着しました。
今回の山行は京都の山友さんをご案内する予定でしたが体調を崩し、いつもの(笑)安曇野の山友さんとテン場で待ち合わせ。到着と同時にお土産をザックから取り出し、まずはお茶会。いつものように会話が弾み、見晴らし台への散歩の後、夕食の鍋タイム。
山友さんは「じゃあ、また」と言い残し、下山の途につきました。
再び、見晴らし台まで歩き、暮れなずむ天狗岳秩父方面の山や麓の町を眺めながら、マジックアワーを楽しみました。そして深夜、満点の星空をテントから見上げ、5度見晴らし台へ(^-^; 天空を流れる天の川にアンタレスの赤い心臓。月光に浮かび上がる山嶺と輝く雲海。
シャッターの音だけが響く八ヶ岳の森で一人、夢の世界を眺めていました。

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アズマシャクナゲが見頃の唐沢鉱泉です
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源泉地は北八ツの縮図のような光景
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ひとつひとつに世界が存在します
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北八ツの森は美しい…でも ここは歩きにくい…(^^;
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今回は久しぶりに 初代のザックを担ぎました
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北八ツはミルキーな世界が 良く似合います
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山友が担ぎ上げた いつもの…(笑)
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鍋を囲んで 山談義…笑いを添えて…
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ソロ、ペア、ワンゲル…結構賑わっていました
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マジックアワーは 一期一会
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夕陽に染まる 爆裂火口
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夕陽に浮かぶ 乗鞍岳
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そして 蒼く静まる峰々
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やがて 町の灯りと共に星が瞬き始めました
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天の川と蠍座と天狗岳
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光の旋律が 思い浮かびます

やはり八ヶ岳、朝の空気は関西とは違います。小屋前の寒暖計は-3℃ …寒い訳だ(^^;
登りは天狗の奥庭、下りは中山峠の周回とし、陽が差し始めた小屋前を出発しました。歩き始めると直ぐに身体が暖まるのは関西と同じ。しかし、爽やかな風が火照りを冷まし、快適な山行となるのは、関西と違うところですね(^^)
澄みきった空気は周囲の眺望をより際立たせ、アルプスはもちろん、遠くは谷川方面まで見渡せます。ゴロゴロした道にも飽きて(笑)きた頃、稜線に取り付き、もう一汗で登頂(^-^)v 全方位の景色に感激するも、唯一残念なのが、赤岳に隠れて富士山が見えないことかな(-.-)
山頂でマッタリしていると、別の山友さんが近くに居ることを知り、テン場で待ち合わせをすることに。ようやくお会い出来るワクワク感に足元が疎かになりそうでした…。そして、初めましての名刺交換(ウソデス)
いつもながら、初対面でもそんな感じがしないのは山が取り持つ縁か? 年齢によるものか?
短い時間ではありましたが、楽しい楽しいお喋りでした(^-^)v
そんなこんなで、急に決まった今回の山行も終わってみれば、食に景色に出逢いと、何時にも増して充実した2日間でした(^ω^)
下山後は、ケーキ店が併設するゲストルームでいつもの…(笑)

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テントの外張りは霜が降りて 真っ白に
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朝陽を浴びたハイマツが白く輝きます
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少し登ると 北アルプスが顔を覗かせます
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秩父方面の山並でしょうか
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ヒガラ…飛び立った瞬間です(トリミング加工済)f:id:Regulus0821:20160530212555j:plain
逆さ西天狗岳ピーク…(笑)
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諏訪湖は雲の下に…そして 御嶽山
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こんな感じで 眺めてました(^^)
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天狗岳はやはり北八ツだと思えます
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小さな小さな コメバツガザクラ
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こちらも負けじと極小の ウラシマツツジ
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遠くに谷川連峰…美しい日本の山
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八ヶ岳無くして 文太郎さんは語れません
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南ア北部の お三方…皆さん 個性的ですね
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飛行機雲の影を初めて見ました
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もう少し お花見が楽しめそうです
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ルリビタキの雌だと思います(トリミング加工済)
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出逢いは突然に…またお会い出来る日まで(^-^)/
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ひっそり咲く ヒメタケシマラン?
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あちらこちらに カタバミ…常連さんですね
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新作のシュークリームは チーズ味でした(^-^)v