観光登山家 本領発揮の巻
10月31日 長野県八子ヶ峰
山麓の紅葉風景を眺めながら、峠の駐車場を目指します。
日付を遡ること10月29日。山友宅を訪ねるため、藤枝市に向かいます。今日は大井川鐵道を走る機関車トーマス号の運行日だと知り、少し寄り道をして、事前に調べた場所で待ちます。前回撮影したのは8年前の夏。荒川三山を縦走した帰り道、通りがかった千頭駅で、偶然出発風景に出逢い、追い越しては何度か撮影をしました。そして、その後に逢ったのが今回訪ねる山友。これも何かのご縁なのでしょうが、その山友とは2月以来なので、トーマスよりは親しくさせてもらっています。
折角静岡に行くのであれば、富士山を眺め、そして、軽く日帰り山行をと考え、色々調べた結果、更に距離を伸ばして紅葉が見頃となった八ヶ岳山麓は「八子ヶ峰」に決定。
翌日の30日はテレビで紹介されて以来、機会があれば訪ねてみたいと思っていた清水町「柿田川湧水群」へ。そして、その前後に富士山を眺めることが出来る「薩埵峠」と「十里木高原展望台」。「十里木高原展望台」は事前に調べることなく、白糸の滝を目指しながら走る途中に見つけたビュースポットでした。駐車場から展望台へは、嫋やかな斜面を黄金色に染める薄ヶ原を横に階段が整備されていました。登るにつれ、木々越しに富士山が顔を出し始め、やがて十里木高原の向こうワッペンにように大きな宝永火口を付けた富士山の全容が現れます。丁度28日に降雪があったようで、6合目から真っ白な雪で身を纏い、「これぞ、日本の富士山」と言った誰もが知る姿でした。また、朝霧高原では沈む夕陽を受けてオレンジ色から仄かなピンクに染まっていく姿を車窓から眺め、1日を通して富士山と過ごしたように思えます。
そして、31日の朝。蓼科湖周辺の木々はオレンジから真っ赤へとグラデーションを重ね、周囲に秋を照らします。ひんやりとした空気は地元ではまだ感じられない透明感のある冬の朝。季節を少し先取りした気分。
八子ヶ峰へはスズラン峠から向かいます。色艶やかな紅葉からカラマツの黄葉へと変われば駐車場に到着。ここは蓼科山への登山口でもあり、駐車している車(数台)の殆どは、蓼科山へと向かっている方でしょう。
八子ヶ峰の計画は4度目ですが、内1度は満車で行けず、実質は3度目。そして、いつもスノーシューハイクで訪ねるため、無雪期は初めて。駐車場から稜線まで続く直登も、雪があるとなしでは全く異なり、景色すら違う風に思えます。やがてカラマツ越しに景色が広がり始め、ロープウェイの山麓駅が見えます。次は南八ヶ岳の峰々。ただし、朝には綺麗な姿を魅せていた赤岳や阿弥陀岳の稜線は雲がかかり、お隣「蓼科山」も山頂部だけに雲がかかる「蓼科山アルアル」。こちらから見上げるだけでその寒さが伝わってきます。
身体を温める間もなく三角屋根が目印のヒュッテ跡に到着。冬は一面に広がる雪原も、今は黄金色した平原。ただ同じ風景なのは、その向こうに連なる槍・穂高連峰等の北アルプス。ここからも周りの景色を楽しみながら歩き、八子ヶ峰東峰頂上を折り返し地点としました。駐車場から1時間も歩かない、正に「山散歩」です。それでも、八ヶ岳の匂いを味わえ、これから訪れる厳しい冬の景色も想像が出来、自宅周辺では感じることの出来ない世界を楽しめました。
駐車場へと戻り、観光の再開。山麓を染めるカラマツ林や車山高原から霧ヶ峰へと車を走らせます。そして再び、静岡の山友を訪ねるために富士山麓へ。月明かりに浮かぶ姿や朝陽が顔を出す瞬間など、これまでとは違う富士山を見ることが出来ました。
山友宅を訪ねた際、1日は山友が始めたキッチンカーの営業日だと知り、帰る予定を伸ばして焼津の公園へ。昨日と違って暖かな陽射しが降り注ぐ芝生にて、真新しいキッチンカーと山友の働く姿を眺めながら飲んだ自家製カボスソーダは、静岡の良い思い出の味となりました。
下山後は、オーストリアの風が吹くお気に入りのお店で、いつもの…(笑)
見ているだけで 愉しくなります(10/29)
一度 立ってみたかった場所… 薩埵峠(10/30)
TVで紹介され 訪ねたかった場所… 柿田川公園
昨日の降雪で 装いを新たに… 丸池公園
ここは 宝永火口が目立つ場所… 十里木公園展望台
28年振りの訪問… 白糸の滝
何とか日暮れに間に合いました… 朝霧高原
今日は 富士山と過ごした1日でした… 精進湖
湖が変われば 山も変わる… 蓼科湖
湖畔の朝は 秋一色でした(10/31)
カラマツ林に埋もれていた 山麓駅
雲に隠れた山頂部は 蓼科山アルアル現象
天狗岳から編笠山・西岳… 思い出話は尽きない
2023 初詣で訪ねた 車山… 今年も残り2ヶ月
景色は変われども 気持ちのよい 稜線歩き
1,860mを実感できない 八子ヶ峰
もう少しだけ 散歩
カラマツ林は 暖かそうだけど 山頂は…
本日の折り返し地点… 満足 ²
秋が深まる八ヶ岳は やがて白銀の世界へ
紅葉を求めて 山麓ドライブ… 横谷観音展望台
縞枯れのように カラマツ林が 山肌を染めます
車山高原は 金色の野
静かな 夕暮れのひと時… 八島湿原
夜にも霧が… 朝霧高原
背後から迫る 陽射しを待って...(11/1)
色んな顔を魅せてくれた 富士山でした… 新富士川橋
本格始動は来春… @kitchencar_koln
世界が変わる定席で いつもの…