いつもののあとに…山散歩
6月27日 奈良県日出ヶ岳
出かける目的は、山歩きかランチか、それとも鳥か…。それを全て満たしてくれる山域に向かいました。
先週の伊吹山同様、ドライブウェイを利用して標高1,580mにある駐車場から「日出ヶ岳」、基準点名「大台ヶ原山」に向かいます。近年、ここは午後の時間帯に登りだすことが多く、山歩きの基本からするとこれはイレギュラー。その訳は、駐車場から山頂まではよく整備された登山道であり、その大半は横移動であるが滑落の危険性が少ないことや天候の急変が心配される場合は行動しないことが挙げられます。また、駐車場や登山道が混雑する時間帯を避けることも理由のひとつ。そして、今日も14時を過ぎての出発。
「日出ヶ岳」と言う名前より「大台ヶ原」として親しまれているこの一帯。その中で、中級コースとして紹介されている東大台を周遊するのが一般的な登山ルートではないでしょうか。私達は初級ルートとして紹介されているルートを更に短くし、駐車場と山頂の往復4㎞、CT 75分。特に最近、聞くだけに留めていた鳥たちとの関わりに「見る(撮る)」を加えた私達は、CTより時間を要するため、山頂を登らずとも楽しめるこのルートが丁度良いと思いました。
まずはビジターセンター横のベンチで、いきなりのいつもの…(笑)
予報では日中雨が降ることはないとのことでしたが、曇よりとした空模様を見ると、年間降水量5,000mmと言う世界的に見ても大雨地域の大台ヶ原においては、少し心配になります。傘を差すのは面倒、でも鳥は観察したいし、山頂からの展望も楽しみたい。この三角関係を成立できるかが今日のポイントでした。
登山道に入ってしばらくすると中道ルートから聞こえる工事の作業音。それに鳥の鳴き声が混じり始めます。まだ鳥の声を聞き分けることは出来ませんが、日本三鳴鳥の一種「こまどり」の樹間を貫く、まるでレーザービームのような声はすぐに聞き取れました。続いて、我が町の市鳥「鶯」(この鳥も日本三鳴鳥)と共に美しい旋律を奏でる声が響き、周囲を見渡していると、声の主とは別の小鳥が数羽、忙しなく枝から枝へと移り渡っています。ヒガラの幼鳥でしょう。先日訪ねた大峯奥駈道でもゴジュウカラの幼鳥が群れていたので、今は巣立ちの時かも知れません。次は、一羽しか鳴いていないのに、周囲を照らすかのごとく響き渡る声。しかし、これもまた姿を確認できないまま先に進みます。
登山道に石畳が現れると山頂への分岐点が近付いてきたことを知らせます。展望テラスを過ぎ、核心部の階段を登れば、展望台の建つ山頂に到着。高曇りの下、大峯奥駈道の山稜が遠く熊野へと続き、視線を移せば、熊野灘の海岸線が霞の中に見て取れます。湿り気のない風と20℃を下回る気温は、ここが1,700mに近いことを伝え、「山の空気」が毛細血管の隅々まで届きます(笑)
雨の降る気配がないため、更に時間を掛けて駐車場に戻ります。まずは、ゴジュウカラの幼鳥が登山道脇に現れ、愛くるしい羽繕いの様子を10分程見せてくれました。そして、森を照らす鳴き声の主を発見。それは、日本三鳴鳥の残り一種「オオルリ」です。生憎の空模様で、その瑠璃色の輝きまでは見えませんが、木のてっぺんで堂々とした姿から発する声は正しく「宝石の輝き」。いつまでも聞いていたく、その場所を離れる機会が見当たりません。往路、美しい旋律を奏でていた鳥は、まるで間違い探しの絵の如く、涸沢の石の上に立っているところを収めることが出来ました。愛称「ミソッチ」の「ミソサザイ」。一瞬とは言え、ピンと上がった短い尾羽が特徴的な姿は一目で判ります。最後に、まだ声しか知らぬ「コマドリ」。本日一番の接近となりましたが、今日はここまでと言わんばかりに姿を見せることはなく、閑散とした駐車場に到着。3時間余りの行動は、山歩きに加わった新たな楽しみのお陰で、時間以上の喜びと感動がありました。これからも、高山植物とは違う「華」を添えてくれそうです。
昭和の別荘地を利用した 「モチモチ十割蕎麦」のお店に寄ってからの…
鳥のため 望遠レンズが外せない…
晴れ間より 高曇りの方が 美しいと思う森
トウヒ、シラビソ…関西有数の森
追いかけて 追いかけて…ヒガラ (トリミング処理)
ヒガラを追いかけて 気付けば 後ろに幼鳥… (トリミング処理)
今日は誰と 出逢えるのだろう…
新しい命が ここから始まります
この辺りは 静寂の森 でした
核心部(笑) へと向かいます
実りの秋に向かって…ブナの実
雨の源「熊野灘」 そして 山が豊かになる源
ビジターセンター越しに 天狗岳~釈迦ヶ岳
慌てずに 時間を楽しむ余裕が欲しい 階段道
10日前はあの稜線からこちらを…大峯奥駈道
前回は 山友を案内して 正木峠から登頂しました
この景色が日出ヶ岳でしょう
どんな時でも 山では注意を怠れません
テラスを楽しむには この時間帯が丁度良い
あどけなさが判りますよね…ゴジュウカラ(トリミング処理)
その一挙手一投足に 癒されます
ホーム主峰のバリエーション以来のオオルリ…何年振りだろう (トリミング処理)
声良し 姿良し そして 撮り易さ良し (笑) (トリミング処理)
昨年の上高地以来…ミソサザイ (トリミング処理)
山行前でしたが 順番的には やっぱり最後にいつもの…(笑)
花と鳥と車…ドライブ山行
6月21日 滋賀県伊吹山
梅雨の晴れ間を楽しもうと、関西では珍しい山岳ドライブウェイを走って、駐車場に向かいました。
伊吹山。標高1,377mの独立峰。それ故、山頂からの展望は琵琶湖や濃尾平野、北アルプスから白山など「山・水・町」を楽しめます。また、寒暖差の影響か山頂付近は雲が発生しやすく、「登ればガス、下れば晴れ」は『伊吹あるある』です。日本海側からの季節風が通り抜け、山麓も含め豪雪地帯として、過去にはスキー場があり、今でも濃尾平野では北西から吹く季節風を「伊吹おろし」と呼んでいます。
伊吹山ドライブウェイは昭和40年に開通し、50年以上の歴史があります。9合目まで車で登ることが出来、山頂周辺のお花畑は登山者に限らず、一般の方にも広く親しまれています。
私たちが伊吹山を歩いて登るのは冬。ただし、暖冬の影響で最後に歩いて登ったのは2014年12月下旬。今回のように、緑溢れる季節の場合は車を利用し、お花畑と山の空気を手軽に感じています。
午後の方が晴れる予報で「伊吹あるある」を予測して、山頂駐車場に着いたのは午後2時になろうとしていました。ここまで何十台も対向車とすれ違い、山上は賑わいを見せているのかと思いましたが、駐車場は3割程度の状況です。
前回、ここを訪ねたのは4年前。静岡の山友を案内しました。その時は、中央登山道~西登山道。今回はもうひとつの東登山道とつなぐ周回ルートで花と鳥を楽しめればと思い、23年前に亡き両親と共に訪れた思い出話をしながら、西登山道をスタートです。
先日の大峯奥駈道山行の目的であったクサタチバナの群落がまずは出迎えてくれます。そして、これも先日と同様、ヒメレンゲが岩肌に沿うようにして夏らしい黄色で道端を演出。その時、冷やりとした風と共に、前方から白いカーテンが山肌を包み始めました。
やっぱり「伊吹あるある」健在(笑)。
今日は琵琶湖を眺めることも出来、後は、花と鳥を楽しむだけで、ミルキーな方が歩きやすいと思うのは、決して、負け惜しみではありません。
ウグイスの鳴き声を聴きながら歩いていると植生保護のフェンスに1羽の茶色い小鳥。4月、自宅周辺を散歩しながら鳥を探していたので、直ぐに「ホオジロ」だと判りました。こうして4月からの出来事で、山行に新たに加わった時間と削除した時間がありますが、これは前者の時間…。
一般の方も歩かれるとは言え、道は露岩があり決して平坦ではありません。それなりの靴は必要です。グンナイフウロ、ウマノアシガタ、イブキシモツケ。足元に咲く小さな花を探しながら歩いていると頂稜に到着。少しだけ登山道と離れて昼食。白いカーテンが一瞬開けば、眼下には山麓へ続く登山道。右側に見える急峻な谷は、冬季は初めてだった8年前、視界不良で道を誤り、事実上「遭難」した際に登ってきた崖。再び、カーテンが閉じれば、カッコウやホトトギスの声が谷を越えて聞こえてきます。
山頂の土産小屋は元の生活に戻り始めているようでした。楽し気に語らう声もあちらこちらから聞こえます。ドライブウェイから見上げた稜線を東に向かい東登山道へ。草原の中の一本道から後ろを振り返れば、雲が沸き上がる夏山らしい光景が刻一刻と移り変わっていました。この登山道は道幅も狭く、下り専用と案内されており、訪れる人も限られるのか、静かな時間を過ごすことが出来ました。そして、30種以上ある「イブキ」と冠が付く花のひとつ「イブキトラノオ」で本日の花は打ち止め。鳥はと言うと、樹林帯に入って子犬のような声がすると思って立ち止まっていると「モズ」が近寄ってきてくれました。そして、ドライブウェイ沿いで大勢の鳥カメラマンが構える谷で眺めたカッコウの飛翔が打ち止めでした。
下山後は夕食時に追加したデザートでいつもの…(笑)
今日はあの頂稜を歩いてみよう
ネクタイ柄が特徴の シジュウカラ
3年前の5月に歩きました…伊吹北尾根
西登山道は クサタチバナの草原
所変われば 雰囲気も変わります…クサタチバナ
歌舞伎役者風(笑)…ホオジロ (トリミング処理)
薬草の伊吹らしい カノコソウ…鎮静作用があります
本州では磐梯山から伊吹山に分布するそうです…グンナイフウロ
イブキの冠が付く花…イブキシモツケソウ
お花畑越しに振り返れば 駐車場と北尾根
至るところで 群生しています…ヒメレンゲ
一般的な上野ルート…6合目避難小屋も見えています
遭難時 左の尾根を利用…積雪期だからこそ登れました
目まぐるしく 移り変わるのも『伊吹あるある』
笠をかぶった踊り子達…オドリコソウ
視界不良で遭難する方も居ます…油断禁物
伊吹山固有種…コバノミミナグサ
冬季はお菓子の小屋に見える「伊吹山寺覚心堂」
初めての東登山道…ここまでは 草原の散歩道
気が付けば山頂は彼方へ…
アルプスでも見かけます…イブキトラノオ
あんな声で鳴くんだ…モズ (トリミング処理)
イヌワシが飛ぶ谷越しに 奥琵琶湖
天下分け目は半日で終了…伊吹山山麓
古民家中華(餃子)店で 食後にいつもの…(笑)
春は過ぎて…山再開 花再会
徐々に取り戻し始めた日常生活と共に、新しい山の過ごし方を感じようと車を走らせました。
山から離れた3ヶ月、この間、裏山の新緑は濃い緑へと変化し、入梅となりました。自宅周辺を散歩していたとは言え、この間の体力低下は否めず、また、30℃を超える真夏日の関西では山域も限られます。ホーム鈴鹿は蛭休み中。比良は暑い。残るは、大峰・台高方面。
この時期、1ヶ月余りに渡って次々と白い小さな花を咲かせるクサタチバナ。その群生地が大峯奥駈道にあり、登山口からは1時間半程。雨さえ降らなければミルキーウェイの森も幻想的で、久しぶりに履く山靴の感触を楽しむには丁度良いと判断しました。
今回も2年前にこのブログで紹介をしているルート。旧林道上に乗り捨てられた廃トラックにちなんだ通称「タイタン尾根」を利用し、群生地に向かいます。このルート、奥駈道の合流点を境とすれば、前半、急登と平坦道を繰り返すものの、それぞれ20分程度と長くは続きません。廃トラックに引っ張られ気味ですが、このルート最大の見所は、巨木にあると僕は思っています。僕が「森の主」と称する木を初め、数多く点在する巨木は見る者に力を与えてくれます。幾多の時代を過ごしてきた幹に手を重ねずにはおれません。また、廃トラックを過ぎてからの狭い尾根道の両側は、険しく切れ落ちており、広葉樹と針葉樹の間に聳える巨木は、訪れる度に足が止まります。そして、そのような厳しい環境の中、廃トラックが行き来をし、林業が盛んに行われていた時代があったことを思いながら歩くのも、一般ルートにはない楽しさだと思います。
後半の奥駈道はとても歩きやすい「公園の散歩道」。一旦下って、登り返せば、唯一の核心部、岩が露出した上り調子のトラバース。ここも谷側は急斜面になっており、雨上がりの下りは注意が必要です。
そこを過ぎればクサタチバナの群生地に出迎えられ、しばし緑の浮遊感を楽しみます。大台ヶ原など台高の山並を見渡しながら現れるトリカブトの群生地を過ぎれば1486ピーク。今回の折り返し地点。一般的にはこの先にある行者還岳を目指すのでしょうが、私たちが求める山はここまでで十分です。
いつもは稜線上で聞こえるハルゼミが今回は登山口でも響いています。出発時(10時25分)の気温18℃。標高1,070mはホームでは稜線上に位置し、下界の暑さとはまだ無縁です。それでも少し歩き始めれば、汗が滲みだし始め、樹々を抜けるひんやりとした風と木陰に助けてもらいます。平坦な道を歩けば、次第に汗も乾き、次の直登に備えます。樹間に空が見え始めると稜線「奥駈道」。稜線上は西寄りの風が強く、一気に身体を冷やし、夏の陽射しもさほど気になりませんでした。すれ違う人も疎らな平日。ハルゼミと鳥達の鳴き声が身体全体を包み込んでくれます。照り付ける陽射しは季節が夏になっていることを教え、今夏の遠征山行をどうするのか問いかけてきます。
クサタチバナの群生地にはバイケイソウの花茎が伸びてきており、そろそろ終盤を迎えているようですが、再会することが出来ました。いつものように、次回までしばしのお別れです。
帰り道、野鳥数羽をカメラに収め、今後の新しい山との関わりを感じながらも、まずは、山に入れたことに感謝です。
下山後は、やっぱり暑かった下界にて、いつもの…(笑)
巨木ゾーンの門番さん…今年もよろしく
近寄れませんが そのパワーは感じます
堂々とした姿は「主」に相応しいと思います
この迫力は この時期ならではのことでしょう
緑に埋もれた姿に 時代と哀愁
奥駈道にも引けを取らない この尾根道
空と稜線が重なれば 「奥駈道」
大峰を代表する「八経ケ岳」と「弥山」
このルートで最も好きな道
奥駈の星…ヒメレンゲ
こちらを向いて笑っているようです…クサタチバナ
この群生地を訪ねるだけで 十分な私たち
ここを下れば 天川辻…1486ピーク
ようやく 逢えましたね…ハルゼミ
アルプスにはない 親しみやすさを感じます
「次は私の番」と言っているよう…バイケイソウ
4羽のゴジュウカラ…巣立ちをしたところでしょうか?
昼下がりは もう盛夏です
キツツキの代名詞…アカゲラ (トリミング処理済)
ここは自然の曲線美が溢れています…
6月から販売のみたらしと共に…やき餅
森の道化師…ヤマガラ (トリミング処理済)
広葉樹と針葉樹のコラボ…やがて同体となるのか…?
吉野川を眺めながら いつもの…(笑)
厳冬期の北八ヶ岳・・・風は冬 陽射しは春
2月24日 長野県東天狗岳
天気と休暇が合致して3年3ヶ月振りに湯みち街道の終着点に向かいました。
当初は冬のテントライフと思っていましたが、翌日の天候が思わしくなく、又、準備期間も短かったため、日帰り山行としました。行先候補は「編笠山」「赤岳」「横岳」「硫黄岳」「天狗岳」の八ヶ岳。天候は心配なく、ただ稜線の風は昼前まで強い見込み。それぞれの雪の状態を確認して「天狗岳」に決定。
渋の湯は11月としては54年振りに積雪があって以来で、その時は登頂せず、高見石経由で周回。東天狗岳は1年半振りで、厳冬期としては5年振り。
「もう そんなになるのか…」と自分の山歴を振り返ります。
雪不足で助かるのは駐車場までのアクセス。同じく登山口となる唐沢鉱泉と比べて、つづら折りの標高が低いこちらの方が走りやすいと思います。さすがに、ノーマルタイヤでは無理ですが、全面凍結していた個所は最後の道幅が狭くなってからしばらくの区間のみで、帰りには溶けていました。ただ路面状況は悪く、慎重な運転が必要です。
朝のうちは風が残る予報のため、昼前の登頂を目指し、駐車場は8時到着としました。この時間の出発でも十分日帰りが可能な天狗岳はとても魅力的です。3連休最終日とは言え2日間は天候がすぐれず、駐車場はほぼ埋まっていました。数組の方が出発準備をしていましたが、大半は出発済。これも計算通りでゆっくりと山行を楽しめそうです。
経験上、黒百合平まではノーアイゼンで登れなくもありませんが、風の状態もわからず、落ち着いて支度の出来る駐車場で、すっかりご無沙汰の12本爪アイゼンを装着。昨年GWの立山以来です。
橋を渡り、つづら折からトラバース、支尾根までの直登の後は、黒百合平へ雪のハイウェイ。前回、唐沢鉱泉から周回した際、これほどまでに歩きにくかったかと思った石の点在する道は、雪で整地され、アイゼンもよく効いてとても歩きやすくなっています。左右に視界が開け始めると黒百合平も近く、樹林帯を抜ける瞬間は季節を問わず、気分が高揚します。
登る人、下る人、泊まる人…。賑わいを見せている黒百合平で小休止。稜線上の風を想定し、エネルギー補給をします。ここでは風の状態が掴めず、「試しの登り(勝手に命名)」付近で様子をみようかと、そのまま出発しましたが、中山峠ですれ違った下山者の恰好からここで防風対策を整え、登頂に備えます。
樹林帯を抜ければ両雄の天狗岳が目の前に現れると同時に、風もご挨拶。想定を超えることはなく、登頂は確信しました。積雪が少ないため、岩が露出している箇所も多く、アイゼンでの通過には注意が必要かもしれません。何度かの樹林帯を過ぎ、最初の壁を迎えます。ここはステップが切ってあり、アイゼンを引っ掛けなければ問題ありません。頬を打つ氷片混じりの風はバラクラバ無しでは歩けませんが、身体を包む陽射しは残雪期です。途中で薄手の手袋に替えたところ、結果的にこの判断は間違っていました^^; 高度を上げるとともに近付く天狗岳。後ろを振り返れば、蓼科山へと続く北八ヶ岳の稜線と黒百合平から山麓へ広がる森。それらの彼方には小春の陽気か花粉の影響か、霞んだ北アルプスから中央、南へと広がる白き稜線。
カレンダー的には厳冬期。ただ、それを感じさせない今日の天気。それでも、久しぶりに見る八ヶ岳の雪景色と風は、痺れさせてくれました。
「天狗の鼻」直下の直登とその後のトラバースが核心部ですが、凍っている箇所はなく、アイゼンとピッケルの操作をきっちりして通過すれば、山頂までは指呼の間。しかし、天候と風次第で大きく変わるのがこの季節の山。暖冬とは言え、やっぱり「厳冬期」。
大勢の登山者で賑わう東天狗岳山頂は、人に押されないよう、また、押さないよう注意が必要でした。大半の方は西天狗岳に向かったため、ほぼ貸切状態。南八の景色を見ることが出来た私達は、ここをピークとし、気持ちを切り替えて山頂を後にしました。
結果、下りも自分達のペースで歩くことが出来、予想以上に静かな山行を楽しめることになります。私達にとっては、ピークより大切な時間です。
下山後はジェラートで火照った身体を冷やし、翌日、安曇野の山友と一緒にいつもの…(笑)
雪のハイウェイ ジャンクション
「光の国」への入り口…黒百合平
気温は8℃ 陽射しが有難い
再会…中山峠
今年の積雪状況が判ります
遥かな岩峰「ニュウ」と原始の森「稲子岳」
学ぶことが多い雪山初級ルート
踏んだ回数だけ ステップが育ちます
霞んでいますが 諏訪湖に北アの稜線
鼻が近付いてきました…すりばち池分岐点
核心部…鼻への直登
振り返って…あくまでも イメージ画像です(笑)
タイプが異なる双耳峰…西天狗岳
山頂の賑わいがここまで伝わってきます
風は写りませんが 尻皮で想像してください
あの頂に立ってから 3年が経ちました…
北八稜線を眺めながら 帰ります
トラバース道 突風に注意
鼻の下りに向けて 雪道を楽しみます
ちょっとだけ トレースを外れて…
残雪期のような斜面でも 雪質はやはり「冬」
雪の森歩きも このルートの楽しみ方でしょう
今日は一日 山日和でした
杏仁豆腐、キャラメル、地元中学生考案の縄(じょ)ラート…
山談義に春色を添えて いつもの…(笑)
ガイド山行2020…ホーム秀回ルートで…
2月20日 三重県釈迦ヶ岳
昨年に引き続いて京都の山友ご夫妻をホームにご案内させていただくことが出来、朝陽を眺めながら待ち合わせの駐車場に向かいました。
山友グループ「バンビー4」で訪ねた2016年1月以来の釈迦ヶ岳。一般ルートとしては中尾根を利用しますが、私達は破線ルートになった庵座谷が定番。朝明川の支流に沿って谷を詰め、最後は標高差200m、急斜面の直登。登頂後は、主峰「御在所岳」を初めとした鈴鹿中部の峰々と伊勢湾を望みながら、県境尾根を縦走します。このルートの特徴は、松尾尾根分岐と山頂間の10分程度が唯一の重複区間で、僕が知るホーム秀逸の周回ルートです。
「今年も雪が少ないね」は山ヤの間では常套句。2月上旬に登った藤原岳の雪はすっかりなくなっており、夏靴で登れるのではと話していました。ところが、2月18日に寒波が西日本を覆い、ホームに雪をもたらしました。翌日、ホーム北部の情報を見れば、20㎝程度の積雪はありそうでしたが、中部になると様子が判りません。朝も車窓から山の斜面を眺め、何とか雪は踏めるかなと多少の期待を持てる微妙な雰囲気…。
山友さんには事前のコース紹介で概略は伝えたものの、あまり人が歩かない庵座谷ルートは浮石に対する注意が必要であることを再度確認しての出発です。ゆるやかな道とロープの張られた急登、そして、ガレ場の通過。特段、一般ルートと変わらないように見えるルートも、浮石ひとつで救助要請。そんな危険箇所が破線ルートにはいくつもあります。ちなみに、ルート上は“圏外”です…。
出発して1時間弱で小峠。枝間に庵座の滝が望めます。
「あの滝を右から巻きます」
過ぎてみれば気付かない登りも、こうした対象物があると一味違って感じられます。雪が付けば危ないトラバース道を過ぎ、庵座の滝を巻いた後ぐらいから、雪が出始めました。ここで、山友さんと先頭を替わります。ルーファイは求められますが、前回の本谷と違い、横移動が続くため後方からでもフォローが可能であり、破線ルートをより実感してもらいました。幅の広い河原を進むルートでは、目印の確認方法、ガレ場の急登では足の踏み込み方や体重移動など、経験上に知り得たことをお伝えします。
三段の滝を巻いた河原で何故か踏み跡が消え、待望のノートレース。山友さんもテンションが上がります(^^♪
中尾根分岐を過ぎる頃には、くるぶし辺りまで入ることもあり、新雪独特の乾いた音が身体全体をも包み込みます。核心部、直登の吹き溜まりでは30cmほど沈み、更にテンションアップ(笑)。左側にはこれから歩く県境尾根、右側には伊勢湾と山麓の町並。後方には主峰を中心に雨乞岳、イブネ等中部の峰々が残雪期のような青白い佇まいを見せています。また、アルペンムードの大蔭が眼前に迫る様子はルートのハイライトと呼んでもよいでしょう。
松尾尾根ノ頭が本日の最高点。そして、直登の終了点でもあります。山友さんの「楽しかったぁ」が印象的でした。ここからは一般ルートになり、稜線歩きが続きます。意外にも良質の雪が待っており、さすがにトレースはありましたが、逸れて林の中に入り込むと、膝下まで埋もれるところもありました。何より、前回の藤原岳と違って日本海側気候が影響した乾いた雪は、浮遊感たっぷりです。時折、薄日が射し、ふわっと明るくなる林。快晴だと雪が溶けてしまいそうで、今日の天気が丁度よい感じです。また、風を感じるほどでなかったことが一番でした。北部の竜ヶ岳や藤原岳を望むと、山頂付近は雲がかかり、風の音がここまで聞こえてきそうです。(^^;
新雪とともにお気に入りのルートをご案内することが出来、楽しそうに歩く山友さんを最後尾から見ていると、自然に笑みがこぼれます。
「やっぱり山は楽しい日に登らなきゃ」
山頂から羽鳥峰峠まではホーム縦走路になるロングトイレル「県境尾根」で向かいます。ここを歩けば、三重県側と滋賀県側の地形の違いも良く判ります。標高を下げても登山道には雪が残り、やがて泥濘注意の個所も出てきました。そして、ポツンと現れる木の無いピーク。それが「羽鳥峰」。いつ訪ねても、何か不思議な感じがするピークです。そこを下れば稜線とも別れ、道は落ち葉道となり、やがて、林道、舗装道と変わります。建物が見え始めると楽しかった山行も終盤。
「行けそうで、ちょっと躊躇うホームのルート」をテーマに2回目のガイド山行も無事に下山。次回は、大峰方面も視野に入れ、お別れをしました。
下山後は、同じ施設内ですが、山友さんは温泉、我々はケーキ屋。人それぞれにいつもの…(笑)
この時期は 伊勢湾からの御来光を望めます
このルートが誇る「庵座の滝」
落石に注意…庵座滝の巻き道
こうして見ると破線になったのも判ります
河原→急登→河原→急登…が続きます
次のルートを指差してもらいました…三段ノ滝
ここからノートレース…只今 ルーファイ中…
横から縦への移動が始まりました
あの稜線は一般ルート (^^;…大蔭
直登2/5地点の展望台
核心部の通過中…
笹が出始めると ルートも終盤
登って来たルートを確認中(笑)…松尾尾根ノ頭(釈迦ヶ岳最高点)
山麓の町並と海が 三重県側の景色
これが 壷足です(笑)
風が無ければ散歩道…県境尾根
木曽三川を眺めながら 釈迦ヶ岳登頂
ホーム北部は ここより寒そう…鈴鹿アルアル(笑)
展望の縦走路「県境尾根」…前方は「猫岳」
歩いた直登ルートと稜線 そして 大蔭…猫岳山頂より
食後は お土産の交換会
雨乞岳にイブネ…ホーム中部の奥座敷
昨年登った御在所岳を眺めながらの山行が続きます
雪が残りにくい所と残りやすい所
ルートは猫岳・ハト峰・猫谷…そして道には「鹿」(笑)
県境尾根を振り返ります…猫岳~釈迦ヶ岳
猫谷を下れば 山旅も終わり
下りの核心部(左側にロープ有) 猫谷第一堰堤(オランダ堰堤)…国登録有形文化財
山麓から眺める釈迦ヶ岳は 秀麗です
2020新作で いつもの…(笑)
ホームからの便り…「雪 あります」
2月4日 三重県天狗岩(藤原岳)
週末に降った雪の便りが届き、2年振りにホーム北部の駐車場に向かいました。
花の100名山、ホーム鈴鹿の「藤原岳」。小さな三角形となだらかな頂稜台地が特徴の山。山麓に巨大なセメント工場が建ち、石灰岩が採掘される三重県側の斜面は大きく削り取られているのも特徴。また、頂稜台地にはカルスト地形が広がり、雨水によって溶食された石灰岩が柱状に立ち並ぶカレンフェルトの光景は日本庭園のようです。
雪が降ると訪ねる藤原岳。前回は2018年、その前は2017年でした。当時のブログを振り返ってみると、訪ねた日は、2月3日と4日。そして、今日も4日。意識したことはありませんが、節分と藤原岳が繋がります。
山麓から見上げた時、ピラミダルな山容をしているピークが山頂標識の立つ「藤原岳展望丘」(1,144m)。そして、私たちが訪ねる天狗岩は山麓から見えず、頂稜台地から突き出て、カレンフェルトの続く小さなピーク。しかし、展望丘より標高は30mほど高く、この一帯の最高峰です。(1,171m)
情報によると雪は8合目からあるようで、装備としては、チェーンスパイクで十分と判断しましたが、念のため、アイゼンも持参。いつも楽しむスノーシューは、さすがに持っていきません。
1合目となる駐車場を出発すると、まもなく現れる神武神社のお社。まずは、安全登山を祈願します。2合目に着く頃には身体は暖まり、シャツの袖をまくります。朝陽を浴びてオレンジ色に輝く伊勢湾が見えると山麓の町並みはジオラマ的風景となり、田畑は箱庭に見えます。8合目直下で道は凍結し、避けながら過ごした後、チェーンスパイクを装着。
8合目は夏道と冬道の分岐点。冬道へはロープが張られていましたが、トレースがあったので、直登の冬道を選択。(下山は夏道)途中、トレースはあやふやになり、進むべき方向が判っていると問題はありません。でも初登の場合は、夏道を利用するのが良いでしょう。夏道に合流すると9合目。もうひと登りのつづら折りが続きます。さほど危険な個所のない藤原岳大貝戸ルート。この8合目から頂稜台地まで続く、つづら折りが核心部でしょう。ここに呼吸を合わせて登ると、登頂が楽になると思います。
つづら折りを終え、樹林帯を抜けたところが、私達の分岐点。天狗岩への案内標識はなく、トレースもありません。ただ、雪の斜面を登っていくだけです。一般的に天狗岩へは藤原山荘を経由し、案内に沿って向かいます。無雪期は苔類等の保護からそのルートでしか行けませんが、雪が積もった時だけのお楽しみルートです。
山麓は晴れていても頭上が曇るのは「ホームあるある」。今日もそのパターンか?と思いながら歩いていると、雪に落とす木の影が付いたり消えたりし始め、空を見上げると、慌ただしく雲が流れています。やがて、雪の林床は光溢れる世界へ変貌を遂げ、光と影が織り成す光景に感嘆の声しか上がりません。時々、トレースを外れると深いところではふくらはぎ辺りまで沈み込みます。今冬初の雪道に「ようやく」と言ったところです。
風の穏やかな貸切の天狗岩に登頂。前回、ミルキーウェイで何も見えなかった背景は、主峰「御在所岳」までくっきりです。昼食を終える頃、更に青空は広がり、遠くの霞みも取れ、御嶽山や乗鞍岳の北アルプスに中央アルプスの雪稜。そして最奥、南アルプスの白い山稜が浮かんでいました。
大貝戸ルートへは往路と別のルートで戻ります。しっかりとしたトレースがあるため、道に迷うことはありません。しかし、時々トレースを離れ、自分の足跡を引くのは、この時期ならではの楽しみでしょう。
チェーンスパイクを外せば、再び、初春の雰囲気。今月中旬に山友を誘ってホームを案内するため、もう1、2回雪が降ってほしいと思いながら、駐車場に戻りました。
下山後は、新規開拓したお店はダブルのマイルールでいつもの…(笑)
いつもは雪景色…今日は冬枯れ道
一気に視界が開ける9合目…
あの青空の下に トレースを引きます
何か不思議な光景に感じました
あの黒い筋には 悠久の時が流れています
伊勢湾の景色が展望のバロメーター
今日のブルーアイは 青空への予感
一回の降雪でも ホームは変わります
ようやくあちらも冬景色…伊吹山
無雪期には歩けない カレンフェルトの石畳
ホームの親方「霊仙山」…天狗岩に続く道
案内板は整備され 歩きやすくなりました
なだらかな頂稜台地の散歩道
石庭越しに 藤原岳展望丘と伊勢湾
ホームとは思えない でも ホームらしい小径
冬の影が伊吹山へと続きます
岩と雪と雲が競演…天狗岩
国土地理院の標高は 1,171m...最奥は主峰
近江平野・琵琶湖・比良山地
ホーム最高峰の御池岳からテーブルランド
この景色はアルプスと同じです
振り返れば 自分の一本道
ホームからの御嶽山は 冬晴れの証し
ようやく顔を覗かせてくれました…シジュウカラ? ※トリミング処理
お薦めと期間限定のいつもの…(笑)
帰り道 これがホーム中部の役者たち
2020年 初登り…登頂と撤退
1月1日 愛媛県石鎚山(弥山)
冬山を登り出して数年…初めての元日登山に胸膨らませ、海を2度渡って、山麓の駐車場へ向かいます。
2020年は比良山系で年越しテント泊をして、琵琶湖越しの初日の出を予定していましたが、日程的な余裕が出来たため、観光と娘夫婦宅訪問を兼ねて、四国の山を計画。この時期のアクセスや山行、そして元旦と思えば、目指す山は霊峰「石鎚山」。
この山に初めて登ったのは、2014年の夏。瓶ヶ森林道(通称、UFOライン)を使用して土小屋ルートで向かいました。今回はアクセスの良い石鎚登山ロープウェイを利用した成就社ルート。成就社とは、石鎚神社 中宮のこと。「物事の成就を祈り、またその願い事を叶えるお社」であることから、初詣にもなる有難いルートです。
石鎚山は最高峰「天狗岳」、石鎚神社奥宮頂上社の建つ「弥山」、南尖峰等の総称であり、古くから山岳信仰の山とされ、途中何ヶ所かに設置された鎖は、登山でよく見かける物とは異なり、大峯奥駈道でも見かける、大きくて太い鎖。また、登頂は「登拝」と呼び、山行そのものが修行の場になっています。
元日は初日の出を山頂で拝もうとされる方のために、普段は8時40分始発のロープウェイが4時から運行されています。我々は初詣登山のため、昼頃の登頂を目指し、8時前に乗車です。乗客の大半は中宮 成就社へ参拝される方。成就駅に降り立つと、霧氷と青空になるであろうまだ明けきらぬ空に出迎えられ、初登りが素晴らしい1日になることを十分に予感させました。
うっすらと白くなった参道を歩くこと約20分、中宮 成就社に到着。お詣りを済ませた後、見返遥拝殿に向かいます。ここは石鎚山開山の祖、役小角が山頂より下山し、遥かに山頂を見返し、「吾が願い成就せり」と改めて石鎚山を拝したところ(石鎚神社HPより)と伝えられ、祭殿の真正面には石鎚山が一幅の絵の如く、鎮座されていました。
神門をくぐり、いよいよ登拝の始まりです…が、まずは、八丁に向けて下ります(笑)。所々に配された木の階段は雪で滑りやすくなっており、チェーンスパイクで安全確保。「遥拝の鳥居」をくぐれば、階段メインの登りが続き、試しの鎖、前社ケ森小屋を過ぎると展望が一気に広がる「夜明かし峠」に到着です。
見返遥拝殿で拝んだ石鎚山はその岩肌を読み取れる距離となり、左側には美しい瓶ヶ森から続く稜線と山並み、そして、右側には瀬戸内の海岸線が広がります。ここまで、御来光登山をされた多くの方とすれ違いました。今日はきっと素晴らしい初日の出だったことでしょう。
一の鎖を過ぎれば、前回利用した土小屋ルートと合流。ここには二の鎖が設置され、前回は登りましたが、今回は迂回路を利用します。それでも、ここから続く桟道と呼べる迂回路は、一歩間違えれば、鎖場より危険なルートであり、時折、10m近い風が吹くことから、チェーンスパイクを金網に引っ掛けないよう慎重に足を運びます。三の鎖を過ぎれば、もうあと一息。西ノ冠岳から堂ヶ森に続く草原の稜線が望めれば、頂上へ続く最後の階段になり、頂上社の向こうには、下から見上げた天狗岳の岩屏風が、天を貫く剣先のように鋭く、その岩峰を私達に魅せてくれました。
バディの了解を得て、天狗岳へ向かいます。最初の下り鎖でプチスリップ。岩場ではチェーンスパイクは威力を発揮しませんね。その後、夏道を思い出しながら岩場を避けて進みますが、どうしても岩場を通過しなければなりません。
終盤、3m弱の縦移動。「ここを登ってしまって帰りは大丈夫か?」躊躇していると後から来られた方が身軽に登って行かれます。そのステップを見ながら後に続いて稜線付近まで登りましたが、次の岩場のトラバースがどうしても安全に戻って来られる確信が持てません。「山頂はあの岩の裏側、ここさえ渡れば…」と思えるも、「無理せんといてや」と、見送られた時のバディの声が思い出され、ここをピークとしました。
「ザックをデポしてたら行けたか?いや、ザックがあったから無理せずに落ちなかったか…」
結果は誰にも判りませんが、安全に戻ったことが何より「正解」です。
御来光登山に賑わっていたであろう山頂も今は10名程度で、皆、頂上社の陰で風を避けています。雪が少ないのは致し方のないこと。それより、この青空と展望を与えてくれたことに感謝です。
最後に西日本一(弥山:1,974m 天狗岳:1,982m)空に近い場所から、2020年の安全登山祈願とその決意を新たにし、無事に戻って来られた安堵感と共に、山頂を後にしました。
成就社に戻り、遥拝殿で感謝の参拝。本殿横で宮司さんと言葉を交わしながら、新年らしい登拝が素晴らしい天気に恵まれたことに、あらためて感謝。2020年 初登り、満たされた気持ちで無事下山。
下山後は、一夜明けてからのいつもの…(笑)
2020年初登り よろしくお願いします
神門が 登拝の玄関口
登拝が困難な方はここまで…遥拝の鳥居
2020年元日の朝…この景色と出会える幸せ
今回は試しません…試しの鎖
少しずつ視界が広がり 明りが灯ります
林道からの景色も素晴らしかった…瓶ヶ森
「遥拝の鳥居」以来の再会…夜明かし峠
「厳しさ」より「美しさ」が勝る景色でした
四国と本州を結ぶ…しまなみ海道(来島海峡大橋)
夜明かし峠を過ぎれば 自然と足が止まります
左を向けば 空と瀬戸内
あの稜線を 歩くことは出来るだろうか…
アルプスにはない景色が 最近はお気に入り…
この稜線も四国らしい連なり…堂ヶ森~西ノ冠岳
数多くの階段物語も これにて完結
「天狗岳に霧氷があって良かった…」は 正直な感想(笑)
唯一 安心して歩ける区間(弥山~天狗岳)
雪の部分を降ります…丸みのある石が曲者
この先で撤退…チェーンスパイクでは 体重を預けることが出来ませんでした
稜線から夜明かし峠…遠くに「中宮 成就社」
近くて遠かった 天狗岳の頂
まずはバディの待つ あそこまで…弥山
この鎖は「生還の鎖」と名付けたい
山並みの向こうには 太平洋
頂上社前より 鳥居前から見た天狗岳がお気に入り
遅くなりましたが「本年もよろしくお願いします」
ではまた 次の機会に…
本来「お下りさん」は谷側を歩きます ^^;
新春参拝記念(先着500名)を頂きました(袋は御守り)
久しぶりのおみくじは「大吉」…ただし 女難あり…(笑)
2人で戻って来られて良かった
いつもながら 麓から見上げれば 感慨は一入
愛媛と言えばこれ 御来光のような いつもの…(笑)