Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

アートと共に 秋ハイク

11月4日 奈良県曽爾村
ホームを予定していた平日は、予定を変更して紅葉の渓を抜けた先にある村役場の駐車場に向かいました。

地元のテレビ局が夕方のニュースで特集を組んだ「MIND TRAIL 心のなかの美術館」。コロナ禍の現代において、自分の足で歩き、アートを通して身体と自然を感じて欲しい。その思いをコンセプトに自分が居る場所=心の中に美術館が作れるのではないかと、アーティストが自然や大地と共に展示する芸術祭(HPより抜粋)。
会場は奈良県の吉野・天川・曽爾、3ヶ所の広大な大地。
ホーム鈴鹿のルート本谷を延期した空白の平日、自宅に近い曽爾会場を訪ねてみることにしました。
会場までのアクセスは、紅葉の名所「香落渓」を抜けていきます。室生火山群の柱状節理と青蓮寺川が作るV字谷。車窓には朝陽を受けて色鮮やかに染まった樹々が次々と広がります。週末は渋滞する道路も、今日は路肩に停車し、地元の秋を堪能できます。「自然と生活」が調和する地元に感動です。
と、本題のハイキングを前に、思わぬ秋のプレゼントをもらい、予定は大幅に遅れることになりました(笑)。
スタート地点は曽爾村役場。しかし、大々的にPRをしている訳ではなく、TVで紹介された作品が目印程度になっています。まずはガードレールに並んだ作品が青空に映えます。風に揺れる様が気持ちをふんわりとさせます。その道の反対側には、玄関を意味するような作品。そこをくぐり抜けていくのでしょうか。
と言うのも、今日はルートから少し離れたジビエ料理を出すお店でお昼を考えていたため、紹介された順路とは反対周りで歩きます。
田畑が広がる長閑な田園風景。普段は車で通り抜ける道を歩けば、新たな発見もあります。この辺りは、ススキで有名な曽爾高原を初め、室生火山群が生んだ鎧岳・兜岳・屏風岩の見事な柱状節理が見られ、今日はその淵を紅葉で着飾っています。それらの山々を背景に突如として現れる作品。モニュメント的な作品もあれば、メッセージ性の強いものもあり、また、マップに紹介されていない作品が展示されていることから、オリエンテーリングのポイントを探すような楽しみも加わります。
インタビューでプロデューサーの方が「周っていく内に、自然にあるものが作品に見えてくる」と話されていました。これまでも数々の現代アートの作品を鑑賞してきましたが、今回のような自然の中に配置され、ハイキングと調和する作品は初めてです。六甲山でこうした企画をされていることはこのブログで知っていました。しかし、実際に自分で歩いて作品と向き合えば、建物内や狭い空間に集められた物とは違い、大きな自然の中で一体感を保とうとするも不協和音を奏でる立体的なメッセージ。風、匂い、気温、道の高低差、山々のグラデーション。自然の中の不自然さ…。そして、作品の持つ力。これがこれまでになく、一番感じたことでした。率直に「来て良かった」です。
ただ、予定していたお店は営業しておらず、行動食も持参していなかったため、途中から空腹感との闘いにもなり、スタート地点に戻る分岐で撤退 (笑)。全体の1/3を周りましたが、8㎞ほどのハイキングでした。
役場が近付くにつれて女性ボーカリストの歌声が聞こえてきます。今回の芸術祭に合わせ村独自の企画で開催された「奥大和 ユニークベニューコンサート」でした。今日だけ役場前の「そにのわの台所」で開かれ、最後の曲「WHAT A WONDERFUL WORLD」は今日のハイキングを締めくくるぴったりの曲でとても感動しました。もし、来年もこの企画があれば、全ての会場を巡ってみたい、そんな思いを残し、以前から気になっていた蕎麦屋さんに向かうところは現実的…(^^; 昼食後は元々予定していた地元のカフェを目指すものの、祝日営業の振替休日のため、途中にあった青蓮寺湖を見下ろす高台に建つカフェでいつもの…(笑)


岩と緑と紅葉 そして 秋の青空…香落渓

ハイタカ VS カケス 貴重な瞬間でした

天を指す 全山柱状節理「鎧岳」…山頂に立てます

作品でありながら 来場者と他の作品を巡ります

木々の合間に鎧岳…迫力がありました

コース終盤の作品からスタート…屏風岩とリンクしているよう

収穫の終わった田園…中央には兜岳

作品名「道標.8」…夕陽か朝陽か

空腹感を癒してくれる景色に感謝(笑)

阿吽の呼吸が空に揺れます

ハイキングコースと言うよりも 地元を歩くルートです

この作者の作品は どれも景色に溶け込んでいました

曽爾高原に俱留尊山…曽爾村を代表する山

桜の季節も素晴らしい屏風岩…稜線を歩けます

何故でしょう ここにあることで 意味があるように思えます

作品は 景色ではなく 訪れる人に向き合います

本日 一番の気になる作品…

反対周りなので 指す方から 歩いてきました

振り返れば 紅葉の屏風岩…

何かを支え合う「道標」

本日 一番のお気に入り

ススキの影響か 兎が餅つきをしている気がしました

本日 最後の作品…結構なインパクト です

帰り道 朝とは違う 光の香落渓

春には野鳥観察の地 青蓮寺湖

ちょっと固めのプリンで いつもの…(笑)

関西バンビー3…晩秋の山さんぽ

11月8日 長野県高見石
カラマツの黄葉が山肌から道路脇へと移り変わるメルヘン街道を、本来なら昨日来るはずだった駐車場に向かいます。

山仲間「バンビー4」のソーシャルディスタンス テント泊を白駒池畔で計画しましたが、7日は雨予報のために中止。高見石までの日帰りハイクとしました。行程は「麦草峠~丸山~高見石~白駒池~白駒の奥庭」の周回ルート。安曇野の山友は雨の影響で8日の参加が出来なくなったため、バンビー3で出発です。標高1500m前後でカラマツの黄葉はピークを迎え、黄金色に輝く山肌は、関西一円で見ることの出来ない光景です。
8時前の公共駐車場は8割程度の利用状況。ひと月前の紅葉シーズンと比べれば、八ヶ岳は眠りに近付いてきた感じがします。臨時休業の札がかかった麦草ヒュッテ周辺は、晩秋の朝にひっそりと溶け込んでいました。まず歩く丸山ルートは21年振り。ブログなどを拝見し、美しい苔の森を歩ける知識と高見石小屋へ向かう下り坂が記憶にあるだけです。
昨日の曇天とは対照的な秋晴れの今日。昨夜の雨は森を潤し、森に射し込む朝陽を我々に見せてくれます。幾多の苔が地表を覆い、そのグラデーションはまもなく真っ白な雪に隠されていくのでしょう。
針葉樹と倒木と苔。周りを見渡せば同じように見えて、決して同じ景色はなく、どこまでも続く世界が樹林の間にあるように思えます。
直登とつづら折りを抜け、空が近付いてくれば、ポケットパーク「2,329m丸山」に到着。
特に展望がある訳ではありません。ここは「登頂」という一区切り。そこから真っすぐに下り、白駒池からの道に続いて渋の湯からの道と合流すれば、タールの匂いがする高見石小屋に4年振りの到着。
偶然にも昨夜、山友「奈良の娘」が泊まっており、今日はニュウを目指していることをSNSで知りました。白駒池か駐車場で逢えることに期待です。娘によると、昨夜の泊り客は9名。娘達も含め、その方々は出発をされており、小屋番さんが朝の清掃か消毒作業をされている静かな小屋周辺でした。
高見石まで登ると、入れ違いに先客が下り、我々3名の貸し切り。そこからの景色は、紅葉の喧騒を終えた緑豊かな北八の森に佇む紺碧の泉「白駒池」が我々を見つめているように感じます。岩陰で風を除ければ、暖かな陽射しが身体を包みますが、触れる岩の冷たさには冬の足音が聞こえてきそうです。
森の向こうに見える稜線上の小さなピークはニュウ。今日はそこからの展望も素晴らしいことでしょう。そこに娘が居るのか、向かっているのか、それとも森を下っているのか。そんな思いが過ります。
ニュウから駐車場へ戻るには、白駒池畔を周るルートになり、我々は北側ルートを予測し、途中の東屋でティータイムを兼ねて娘を待ちます。圏外のため、情報が入らぬまま、駐車場へ戻る時間になり、その途中でまだ我々の後方に居ることを知り、安心して駐車場で待てます。
数名の観光客とすれ違いながら白駒池駐車場へ下り、分岐を左へと進むと、苔の森とは対照的な明るい「白駒の奥庭」に出ます。初めてここを訪ねた時の感動は今も覚えているほど、大好きな場所。続く、「黒曜の森」は名前の由来であろう黒曜石を、まるで宝石探しのように足元を注視しながら進みました。そして、三角屋根が再び見えると、駐車場まであとわずか。半球体の茶臼山縞枯山も出迎えてくれます。
駐車場に戻り片付けをしていると、森の中から突然現れた感じで娘が飛び出してきました。聞けば、追い着くのではと森を駈けてきたようです。コロナ禍で久しぶりの再会にまずは喜び合い、そのまま一緒にお昼ご飯を食べることにしました。次の再会を約束し、お互いの帰途につきましたが、我々は顔見知りのパティシエが作る至極の一品でいつもの…(笑)


南八ヶ岳の名峰とともに…蓼科湖

目覚めた森は 季節を問わず

苔ロード…これぞ 北八の森でしょう

苔にも 針葉樹の森があることを 知りました

先端がしっぽのように曲がる「チシマシッポゴケ」…丸山の森

目に見えない世界が きっとある…

悠久のときを感じます

光が見える 森の朝

丸山が近付いてきたことは 自然に気付くでしょう

光のシャワーが 降り注ぎます

足元の 小さな世界は 忘れずに

天を見つめるブルーアイ…白駒池

静かに並んで…バンビー3

深淵な雰囲気が漂う 晩秋の白駒池

森の向こうには 北八のシンボル 蓼科山

娘はあの頂にいるのだろうか…ニュウ

頂は白くなっていました...中央アルプス 木曽駒ケ岳

苔の壁が続く 白駒池への道

駐車場に戻るまで 苔の世界は続きます

森を貫く木道は 池畔の周回ルート

人の気配を感じない桟橋は いつまでも居たい

木々が白く見える晩秋も ここの魅力でしょう

森が明けると 秋の空…白駒の奥庭

矢じりの原料「黒曜石」…黒曜の森

始まりの案内板は 終焉のお知らせ

カラマツが燃える 山麓の秋

開放的な景色を前にして いつもの…(笑)

GoTo温泉…その前の紅葉狩り

10月25日 鳥取県大山
秋晴れか、ミルキーウェイか…。出発時間を迷いながら山麓の一本道を駐車場に向かいました。

GoToキャンペーンを利用し、鳥取県の中央に位置する三朝温泉を予約したのは8月。出発が近付くにつれ、大山の紅葉便りも届き、初日の天気次第で予定に組み込むことにしました。前日、冬型気圧配置となり雪マークが表示。念のため、チェーンスパイクを持参し、万が一に備えました。当日は高気圧が張り出すものの、朝は雲に覆われ、次第に晴れ間が広がる模様。北側に日本海を擁する独立峰「大山」は、山頂付近の雲が取れにくく、「下山すれば晴れていた」は大山アルアル。5年前の8月下旬に登った際も、9合目からはミルキーウェイでした。昼頃の登頂を目指せば、青空と展望が約束されていますが、本来の目的「温泉三昧」に影響が及び、下山開始10時をリミットとし、早朝から満車となった南光河原駐車場を出発しました。
中腹の紅葉が見頃を迎えているため、家族、友人、単独等、大勢の登山者が夏道登山口に向かいます。階段、木道を始め、良く整備された登山道と日本海を見下ろす山頂からの展望が地元だけでなく、多くの人が訪れる理由でしょう。大山の山頂(剣ヶ峰)付近は崩落が著しく、立入が禁止されており、東西にピークとなる小屋を目指すルートになっています。前回は5合目付近から行者ルートで下山する一部周回ルート。今回は最短の夏山ルート往復で秋の大山を愛でます。
出発時、河原から見上げた稜線は濃い雲が纏わりつき、そう簡単に取れそうにありません。晴れることを信じて、しばらく続く階段に意識を集中します。そんな中、時々響く大山寺の鐘の音。秋の深まりにシンクロします。6合目付近(正確には8合目?w)まで続く階段は身体をすぐに暖め、ブナ林を抜けるひんやりとした風が心地よく感じます。次第に頭上を飾るブナ等の木々は色付き始め、立ち止まる場面が増えてきました。とは言え、陽射しがないため、今は輝きに欠け、下山時に期待です。
「抜きつ抜かれつ」。競争している訳ではないものの、そんな状況下で改修された6合目避難小屋を過ぎ、何となく落ち着き始めた7合目。しかし、周囲はまだ霧に包まれたミルキーウェイの世界。晴れる前に感じる動きはありません。
ダイセンキャラボクが広がる木道に入ると、やはり風が通り抜け、薄手の防寒着を羽織ります。空を見上げては予兆を探りますが、全くの気配なし。今回も下山途中で晴れるのかとほぼ展望は諦め、とりあえず、前回に寄らなかった石室まで行くことにしました。9合目経由で山頂を行き来する人の声が霧の中から届く中、本日のピーク「石室」で写真を撮り、「さぁ帰ろう」と思った矢先、これまでも何度か現れては消えた「朧太陽」に違う力強さを感じます。まだ下山時刻まで余裕があることから、山頂へ向かうことにすると…
「来ました!」
何度、遭遇してもこの感動は一期一会。雲の波が山肌を打ち、稜線を越えては消えていきます。まるで、荒くれる冬の日本海のようです。ダイセンキャラボクの小さな葉は1枚1枚が煌めき、そこは静かな海。静と動が交差する一瞬として同じ景色のないダイナミックな世界に包まれ、ただただ見とれてしまいます。そして、再び訪れる静寂のミルキーウェイ。山で味わう感動の中でも、最高峰だと思います。
9合目からの道と合流してからは、青空の時間が長くなり、東へ真っすぐ伸びる海岸線と「弓ヶ浜」の弧。そして、1400m辺りで錦秋を迎えた見事な裾野が視界に広がります。
工事で制限されていた避難小屋付近も解除され、新たに設置された木製デッキから眺めた剣ヶ峰へ続く稜線は、まだ雲が動いていました。今この時しか見ることが出来ない景色に神秘的な雰囲気を感じ、その稜線の全容は、真っ白に染まった冬、青空を背景に拝ませていただこうと思います。
下山時、ついさっきまでミルキーウェイだったことを知らぬであろう登山者が列を作って山頂を目指し、それはこの後も延々と続きました。また、予想通りに陽射しを受けた赤や黄色の葉は日本の秋を代表する登山道となり、これから見頃を迎える4合目まで目を楽しませくれました。
下山後は、大山アルアルではっきりと姿を現した大山を見ながら、温泉地へと向かい、その手前でほっと一息のいつもの…(笑)

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予想通りの雲…南光河原駐車場からの三鈷峰
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まずは準備運動…1合目へ続く階段
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今年初めての紅葉山行
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下界は秋晴れ これからの道は ミルキーウェイ
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「駄目だこりゃ(笑)」…石室への道
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この朧太陽が 始まりの合図でした
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一期一会とは このことでしょう
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木道が青空とミルキーウェイの境界線
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天空の木道が現れました
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美しきかな 日本の秋
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秋で埋め尽くされた行者谷
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雲の合間から 日本海風力発電
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展望の象徴と言えば…「弓ヶ浜」
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南壁の雲はまだまだ活動を続けていました
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ようやく眺めることが出来ました…剣ヶ峰
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この世界は 年に何度 出逢えるであろう
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雲に向かって 帰ります
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大山アルアル…雲ひとつない北壁 (笑)
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全山真っ赤と一味異なる 大山の紅葉
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もうひとつのルート ユートピアと三鈷峰
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弧を描く山麓伯耆富士の名に相応しい
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振り返って 紅葉狩り
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行者ルートの分岐点より…三鈷峰
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見上げることも忘れずに…
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下山 そして再び 南光河原駐車場からの三鈷峰
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倉吉の銘菓が付いてきて いつもの…(笑)

GoTo地元…初めての完走

10月4日 三重県赤目四十八滝
当選した観光応援キャンペーン第2弾のお陰で、3ヶ月振りの駐車場に向かいます。

室生赤目青山国定公園にある「赤目四十八滝」。古くは修験道の開祖と言われる「役の小角」が滝に向かって行をしていた時の出来事から名前が付いたとされる伝説や清流と深い森がつくる深山幽谷伊賀忍者の拠点として修業を行っていたと言い伝えられています。
関西や東海からは日帰りで楽しめることから、新緑に避暑、そして紅葉に雪景色と、四季折々の表情を見せ、大勢の観光客が訪れます。また「生きている化石」と言われる特別天然記念物のオオサンショウウオが生息し、運が良ければ渓流でその姿を見ることができます。(経験あり)
過去に家族や訪ねてき知人を案内したことがありますが、約半分の百畳岩と名付けられたところまででした。今回は気候もよく、時間もあることから、ハイキングコースの終着滝「岩窟滝」を目指します。ガイドマップによると渓谷入口の日本サンショウウオセンターから岩窟滝までは3,290m90分。標高差は200mですが、滝を巻くアップダウンも多く、累積標高は低山ほどではと思います。また、手すりのない遊歩道は自然の岩を整備した箇所や幅の狭い箇所も多く、急勾配の階段も数多くあります。
決して危険なコースだとは言いませんが、渓流に沿って平坦な道が続くハイキンクコースではありません。自然豊かな散策路は、歩く側にも心構えが必要になります。
さて、渓谷散策の前には、今年改修が終わった「赤目ビジターセンター」を訪ねるのが良いでしょう。そこから5分ほど歩くと、切り立った岩を背景に年代を感じさせる建物とオオサンショウウオの看板が目に入ってきます。しばらくは散策路らしい道が続き、これから渡る橋を頭上に霊蛇滝が現れます。その橋を渡るため、最初の階段が出迎えます。マップによるとこの後、7ヶ所の階段マーク。橋(不動橋)まで登ると、高さ15mの「不動滝」が階段のことを忘れさせます。明治の中頃まで「滝参り」とはこの滝に参ることで、ここから先は原生林だったそうです。この後、岩を伝って千手のように落水するところから名付けられた「千手滝」(15m)、一条の布をかけたように落ちる高さ30m「布曳滝」。岩を挟んでふたつに分かれて流れ落ちる「荷担滝」(8m)、絶壁に囲まれ楽器の琵琶に似ている「琵琶滝」(15m)。この5つの滝を「赤目五瀑」と呼びます。(以上、ガイドマップより)
これら有名所以外にも名前を付けられた滝や名もなき小さな滝の数々。それ以外にも僕がお薦めするのは、深い緑色の淵や滝を巻いた後に上から眺める滝壺。この他、次の滝を目指すばかりに通り過ぎてしまいがちな木々の緑を映し出す清流と川面から大きく伸びる柱状節理。これら全てが赤目四十八滝散策の魅力だと思います。
茶屋を過ぎ、これまでの最奥地点「百畳岩」の手前でお昼ご飯。10月の曇り空、渓流沿いとあって防寒対策をしてきましたが、負荷トレーニングだけに終わりそうです(笑)。ここから先は未知の世界。ポスターで知っている五瀑「荷担滝」を見た時は、「地元でありながら、まさか、ここに来るとは思わなかった」のが正直な感想でした。「琵琶滝」を眺めながらコーヒータイムとしていると、まだ先へ進む大勢の人。「最後の五瀑」が「最後の滝」に変換し、ここが折り返し地点だと勘違いしていたことに気付き、再び、前進をはじめ、階段2ヶ所を通過して終着滝「岩窟滝」に到着。
これまでの散策とは異なり、水と岩と緑を肌で感じました。山行で見てきた渓谷の経験が地元の渓谷美を更に高めたと思います。帰り道、往路とは違う視線を楽しみながら、転倒・滑落しないよう入口へと向かいました。
下山後は、渓谷入口にある温泉施設に宿泊し、地元の食材を堪能させていただきました。そして次の朝、ホテル前で販売している地元が誇るB級グルメ筆頭でいつもの…(笑)

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初めて来たのは 遠足だったような 遠い記憶…
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不動明王にちなんだ通り 筋骨隆々の「不動滝」
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案内表示は随所にありました
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高さを感じさせない美しさ…「千手滝」
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名は体を表すの言葉どおり…「布曳滝」
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渓流沿いの道も このコースの見どころ
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新緑や紅葉がなくても美しい渓谷美
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清流の先にあるのは「柿窪滝」
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深淵な緑に足が止まります…横渕
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小さな命が 育んでいました
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柱状節理にも滝が落ちる…雨降滝
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水面が映す 赤目渓谷の森と空
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赤目随一と言われるのも納得...「荷担滝」
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自然の造形美は 名前を生みます…「雛段滝」
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苔むす岩は 渓谷の生き証人…「琴滝」
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まだ先があるのに 完走のポーズ(笑) …
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流れる音色は弦の響き…「琵琶滝」
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自然とは不思議なり…ダイモンジソウ
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川床の段差も 見逃してはなりません
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打ち止め感たっぷりでした(笑) …「岩窟滝」
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曇り空でも 森は光ります
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繊細な渓谷美と相反する 巨大な「柱状節理」
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この透き通った緑が 赤目渓谷美
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渓谷で発見したら大興奮ですよね…オオサンショウウオ
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地元の日本酒(アンプレヴュ)は シャンパングラスが似合います
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誰もが認める美味しさで いつもの…(笑)

秋と新しいギアの始まり…

9月28日 奈良県日出ヶ岳
先日買ったばかりのギアを試しに、関西でいち早く秋の気配になった駐車場に向かいました。

山道を走るスタイルではありませんが、以前から気になっていたワラーチと言われる走れるサンダル。ただし、これは鼻緒タイプで指の間の摩擦や靴下の限定が気になります。そこで今回購入したのが様々なシチュエーションで利用できるXEROSHOESサンダルのZトレイル。主な利用はテントサイトと思っていますが、散策やアタック用としても活用できるのではと期待しています。重さ約150g、薄いながらも3層構造になったソールやヒールカップとZ型バンドが足と一体感を生み出します。店舗で試着した際にはそれを体感できたものの、実際に山道を歩いた場合のクッションや凹凸に対しての性能は未知数です。我々にはテント用としての使い方がベストだと思うもの、その性能を確かめようと、整備された登山道が続く大台ヶ原を選びました。
ここは足慣らし程度で訪ねることが多く、今年は駐車場から日出ヶ岳を往復する入門コースばかりです。今日はワンランクアップの周回ルート。石畳や木道に加え、石が点在する登りもあり、ギアの性能を試すには丁度良いと思います。
11時前に駐車場へ到着。平日とは言え、4割程埋まっていました。紅葉シーズンの混雑が心配されます。登山道に入ると小さな水溜り。早速、このギアの弱点が判りました(笑)。すぐに入門コースと分かれ、コマドリを探しに訪ねた中道へ。今日も鳥の声は響かず、静かにこちらの様子を窺っていることでしょう。しばらく石畳調の道が続きますが、足との一体感は想像以上のもので、大げさに例えると勝手に足が動く感覚。途中、水が流れている所を飛石のように渡った際には安定感もありました。2日前に近所を散歩した時の舗装道路とは全く異なる履き心地で、トレランシューズよりも歩きやすい一面を感じました。
苔の森が明るくなり始め、周回ルートと合流する「尾鷲辻」。尾鷲まで続く尾鷲道との交差点でもあります。ここから正木ヶ原までは登山道らしい緩く登りとなった一本道。登山靴のように足全体が守られていないため、その辺りの注意は必要です。また、歩き方はフルフラットではなく爪先から着地する歩行に自然となり、素足で歩いている感じです。この歩き方だと、小石がごろごろした道でも、ずれが生じず、力を削がれることもありませんでした。(レポが、山行からギアになっていますが…)
大台ヶ原のポスターで良く紹介されるトウヒの立ち枯れ。伊勢湾台風でトウヒ林が被害を受け、今日のように白く、見ようによって白骨のように思える幹や枝が笹原に横たわり、また、大小様々な姿で天を指しています。トウヒ林の林床を埋めていた苔は、笹原に生まれ変わり、開けた展望は眼下に熊野灘を眺めながら散策が楽しめる今や大台ヶ原のメインストリート。そして、正木ヶ原から頂上直下まで整備された木道の階段には所々休憩スペースが設けられ、行き交う人に笑顔を与えます。この道になれば、障害物を気にせずに歩くことが出来、登山靴のような硬いソールよりも当たりが柔らかいサンダルの軽快さを存分に発揮しました。
何度か訪ねている中でも、今日は一番の展望で、尾鷲方面から志摩半島へと続く入り組んだ海岸線や大海原の熊野灘。連なる山並みの向こうには津市方面か、町並みを確認できます。そして、反対側には大峯奥駈道。熊野本宮へと続く稜線は夏の疲れを癒すかのように落ち着いた緑の山肌です。
大台ヶ原と言えば、国内に限らず世界的に見ても降雨地帯。それは太平洋の潮風が影響をしていますが、今日はその匂いを感じことが出来ました。そんな心地よい風と暖かな陽射しを受けながらの昼食タイム。サンダルだと靴下も簡単に脱ぐことが出来、より解放感を味わえます。
ギアは良い点ばかりでなく、前述のように、足全体が守られていない不安もあります。また、使う筋肉が違うため、明日?明後日?(笑) の筋肉痛も心配です。(今のところは大丈夫ですwww)多分、これは歩き方で解決されますが、そこに至る過程は必要だと思います。
頂上から駐車場へは、靴下を脱ぎ、裸足の状態で使用。短い距離を走ったりして、更にその性能を試します。結果は、あらためて靴下のクッション性を感じるとともに、十分使用に耐えられることも確認できました。
5㎞ほどの周回で、当初の目的であったギアの試しに加え、秋風と熊野灘の展望を味わえた3時間余りの山行。これから迎える本格的な紅葉シーズンを前に、ちょうど良い時間を過ごせました。
下山後は、ブリティッシュな空間でいつもの…(笑)

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谷と尾根の風景美…大台ケ原ドライブウェイより
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まずは石畳調で ギアの小手調べ
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トウヒ林が被害を受けて有名になる…ピンチはチャンス?
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切り取れば 秋の訪れを残せます
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整備道の改札木…「楽しんできて下さい」
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熊野灘から直線20km…大台ケ原は晴れた日が美しい
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笹原に天を衝く木道
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この景色を眺めてのランチタイムは 平日山行の贅沢さ
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グラデーションに 有名無名は関係ない
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1600mで潮の香を感じる不思議さ
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このギアは使えると思います
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階段と立ち枯れがコラボする正木嶺
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振り返れば 遠く熊野へと続く奥駈道
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遠く伊勢湾を望めたのは初めてです
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あと数日で見頃を迎えることでしょう…シロヤシオ
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志摩半島へ続く リアス式海岸
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シベリア南部からフィリピンへの旅の途中…エゾビタキ?(トリミング処理)
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周回ルートの花道…前方は日出ヶ岳
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頂上直下の展望テラス…太平洋の水平線が印象的
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カラトリオ 第1弾…秋の収穫はゴジュウカラ (トリミング処理)
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第2弾は 収穫待ちのヤマガラ
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収穫に向かうシジュウカラ が第3弾(トリミング処理)
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山頂手前 正木嶺を振り返ります
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大したギアです…でも 危ないので マネしないでください…(笑)
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英国ブレンドにパインチーズケーキ 異国情緒のいつもの…(笑)

穂高の岩と風…11峰

9月22日 岐阜県西穂高岳独標
怪我のことを考えて控えていた山行を、そろそろ再開しても良いのだろうと、肌寒い駐車場に向かいます。

4連休のSW。Go Toと共に各地の行楽地は賑わいをみせ、それは山も同じで21日のレポを見ると独標から12峰を越えて続く大渋滞。連休最終日は大丈夫だと思いながら、もしそんな状態なら手前で引き返すつもりで、早朝特別便(7時発)に乗車。今年7月に新しくなったロープウェイは定員の半分以下に制限しているのではないかと思う乗車人数でした。出発してすぐに見える槍ヶ岳には、毎回、テンションが上がります。そんなはやる気持ちを抑えて、急激な高度上昇に身体を慣らすべく、展望台からの景色を楽しみます。笠ケ岳から双六岳槍ヶ岳から西穂高岳。初めて訪ねた40年前と変わりはありません。変わったのは、実際に歩いたこと。前回、雪に包まれていた千石園地。冬の場合は一本道ですが、夏道は枝分かれしており迷いそうです(笑)
40年前も独標を目指しました。しかし、途中で雲行きが怪しくなり、今のようにリアルな情報が得られない当時は、西穂高(独標)落雷遭難事故の教訓から撤退。それから30数年の時が経った8年前、幕営装備で訪ね、独標を越え、西穂高岳に登頂。その年の8月は、槍ヶ岳前穂高岳にも登頂しており、正に、穂高(岩稜)の年でした。雪山を始めた時にもいつの日か独標、と思い迎えた2014年1月、強風でロープウェイが運行せず、鍋平で撤退。その2年後に登頂する訳ですが、時期尚早、正に天が止めてくれた出来事だと思っています。
さて、西穂山荘までは樹林帯を進みます。樹間に現れる展望に一息つき、頭上高く4m辺りの道標を見ては、冬はあの辺りを歩いていたことを知ります。夏道の記憶があまりなく、いきなり小屋に着いた感じです。小屋前のテラスは賑わっていたため、大岩の登りで小休止。笠ケ岳を正面に、杓子平や抜戸岳へのルートを追いかけます。
稜線に出ると丸山、そして、西穂高岳から独標へと続く岩峰群が目に飛び込みます。僕の好きな景色のひとつですが、冬はここからが風との闘い。後にも先にも、体感-30℃以下はこの稜線だけです。
今日の予報は大陸性高気圧に覆われ、気温は10℃前後。午後近くには雲が広がるものの風は数mと登山日和です。普段30℃近い気温で生活をしているため、10℃の感覚は想像しにくく、フリース等の防寒着を用意しましたが、結局、出番はありませんでした。(個人の感想www)
丸山を過ぎればハイマツの中、正念場の登り。やがて、丸い石が敷き詰められた道になれば、もうひと踏ん張り。下山後、しらかば平駅で開催されていた「飛騨山脈ジオパーク構想パネル展」では、丸山と独標の間で滝谷花崗閃緑岩から穂高安山岩に変わることが紹介されていました。ちなみに、上高地のウエストン碑が埋め込まれているのは、世界一若い花崗岩(140万年~100万年前)です。
やがて独標に立つ人影がはっきりと見え、ピラミッドピークを初めこの迫力ある岩峰に目を奪われがちですが、反対側、梓川から一気にせり上がる霞沢岳と荒ぶる焼岳の間を大正池に向かって流れる梓川越し、優雅に浮かんでいる乗鞍岳の景色を見逃す訳にいきません。番組で紹介されたのを見た瞬間に一目惚れ。それは今でも同じです。
12峰手前の開けた場所でヘルメットを被り、登頂に向けた準備を整えます。独標直下、冬には片足一足分の幅しかなかったトラバース道は肩幅を越える平坦道。雪道あるあるです。今年は上高地を中心に群発地震が発生し、核心部、最後の登りでは浮石に注意を払いました。大勢の方が登っているとは言え、それ故に危険もあり、特に、自分達だけでなく他人を巻き込むことは避けねばなりません。心配された大渋滞もなく自分達のペースで登ります。最近は軽い山行しかしておらず、独標とは言え、三点確保が必要な登山。経験だけに頼り過ぎることなく、また、穂高の岩の感触を楽しむ時間でした。登頂時、10数人の方が居ましたが、展望を楽しむ間に数人程度となり、思い思いの記念写真を収めることが出来るお土産付き(笑)。 やがて、予報通りに笠ケ岳や乗鞍岳の稜線は姿を隠し始め、青空も薄雲に染まってきました。そろそろ頃合いです。
風に色はなく、冬の厳しい時も少しひんやりとした今日みたいな時も峰々を通り過ぎて行きます。もう踏むことはないであろうあの岩稜には懐かしい思い出が残るだけ。時が流れ独標にも登れなくなれば丸山まで、それさえも許されなくなれば、温泉につかって遠くから眺めようか…。そんな近い将来について話しながら、転倒することのないよう慎重に戻りました。
下山後は季節を感じるいつもの…(笑)

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久しぶりの穂高に心躍る景色…西穂高口展望台
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黒いボディが景色に溶け込む 新型ロープウェイ
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山荘を過ぎれば 定番の景色
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滝谷花崗閃緑岩に座って 笠ヶ岳双六岳鷲羽岳
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このルートで最も好きな場所
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厳冬期は神々しさを放ちます
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9峰 10峰 11峰…西穂高岳の末っ子たち
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ハイマツの海に浮かぶ前穂高
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この先で 登山道は 赤(花崗岩)から青(安山岩)に変わります
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ハイマツの登りは 展望への道
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ガレ場(穂高安山岩)の登りは ゆっくりと…
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いつの日か必ず…黒部五郎岳
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立体感のある岩稜が 西穂高の特徴
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岩稜とは対照的な美しさ
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12峰のトラバースは 核心部への準備運動
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12峰を過ぎると 独標のルートが確認できます
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まずは左に巻いてから…夏は普通の道
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冬はこの通りに一本道…核心部 最初の関門
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三点確保は約束されていますが 浮石には注意
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秋を感じる登頂でした
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ピラミッドにチャンピオンピーク 本峰へ続く龍の背
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一時期 目指した 憧れのジャンダルム
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どの角度からも美しい…吊り尾根
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下降点からの景色はこんな感じ
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冬 日々状況は変化しますが 我々の時は 爪先だけの下り
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足元に注意しながらも 美しい景色を楽しみます
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海苔が西穂高岳に見えてくる (笑)
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山荘からの下り…標識は気付けない?
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…冬には 目線になります
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ロープウェイから しばらくのお別れ
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テイクアウトの和菓子三種盛で いつもの…(笑)

2020年夏…新しいテントライフ

8月6~8日 長野県しらびそ小屋
「夏が来れば思い出す♪ 雷雨の尾瀬 遠い檜枝岐村…ジアマリ w」。
昨年、ゆっくりと出来なかった尾瀬のテントライフ。今年こそはと思っていましたが、天気が読めず、最初の予定地に戻し、鹿が群れる暗闇のメルヘン街道を駐車場に向かいます。

8月6日
8月に入って明けた梅雨。しかしその後も、不安定な天候が続き、「梅雨明け十日」の言葉は過去のものになりつつあると感じる近年。今年の夏山は万一の怪我のことを考えれば、登る気にはならず、されどテントライフは過ごしてみたい。そんなことから、尾瀬沼キャンプ場を予約しましたが、3日前にキャンセルをし、テント場の混雑を避け、山に登らずとも過ごせるキャンプ場として、当初から候補にしていた「しらびそ小屋」へ予約の電話を入れました。
前回、ここを訪ねたのは、2014年11月。落葉したカラマツで赤茶けた道と夜半上空を流れる風で揺れる樹々の音。翌朝は霧氷で白くなった天狗岳と硫黄岳。そして、私達1張だけだったことが印象に残っています。
今回の山行計画は、初日、昼前にしらびそ小屋到着。午後はテントライフ。2日目は午前中に本沢温泉往復。午後はテントライフ。3日目は昼前に下山。と、まさにしらびそ小屋(ミドリ池畔)を中心に過ごす計画。そこに春先から始めた鳥撮影を重ね、新しいテントライフとします。
登山口は、稲子湯唐沢橋。「長野県内入山注意報発表中」の下に書かれた「登山者への5つのお願い」。言葉では上手く表現出来ませんが、とにかく遵守し、気を付けなければなりません。
6月に3回ほど山に入っているとは言え、車を利用した軽い行程等、片道2時間に満たない山行ばかりです。ましてテント装備を担いで登るのは、昨年9月の富士見平以来の約1年振り。2泊3日7食分の総量は22㎏。油断することなく、慎重に歩き始めます。
前回、晩秋に染まったカラマツ林は青々とし、足元の草も膝下まで延び、夏真っ盛り。林道から外れても幅の広い道が続き、横に並んで歩くことが出来ます。やがて、傾斜のきつい登り坂となり、頬に汗が流れ始め、いくつかの短い登りを経て沢音が近付き、道が細くなり始めると、樹間を貫く電子音のような響きが耳に届きます。沢の名前にもなっている「コマドリ」の鳴き声。この鳥を写真に収めることが最近の目標であり、今回の目的のひとつでもあります。ザックを下ろして、林に向き合いますが、やがて声が聞こえなくなり、我々を警戒しているかのようでした。
ここからは本格的な山道になり、今まで以上に注意が必要となります。周囲は八ヶ岳らしい苔とシラビソの森へ変貌し、掛け合いをする鳥の声に力をもらいます。一息付きたくなる頃に標識が見え、そこから小屋へは平坦な1本道。所謂、「着いたも同然」(笑) 。そして9時30分、しらびそ小屋に到着。
検温、手指消毒、マスク着用で受付手続きを終えると、早速、栗鼠達と名前のごとく緑色した水面に映る天狗岳が出迎えてくれました。今日は小屋が定休日のため、小屋番さんは下山するそうです。午後からはもう1人張られて、今宵、この界隈の人間は3人だけ。そんな八ヶ岳で過ごすテントライフは狙い通りでした。
着いた時からテントサイトに響く虫のような声。何度も何度も目を凝らし、それでも姿は見えず「蝉か?」とさえ思った頃、ようやく、1羽を写真に収めることが出来、検索してみると「ヤブサメ」。初見です。
周囲が暗くなり、月の出を前に空を見上げると、星が出ています。しかし所々に雲が沸き、天の川は狙えず、深夜、月明かりを利用した写真になりました。また、前回と同様、夜が更けるほど、上空の風が強く吹き始め、根石岳の強風を思い出しながら、初日の眠りにつきました。

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朝陽に包まれたメルヘン街道は 清々しかった
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この程度の距離が 今は ちょうど良い
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黄色く染まった頃を思い出しながら…
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沢の音とコマドリの声…こまどり沢
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今は昔…この森には 車輪が軋む音が響いていたのでしょう
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ここから八ヶ岳らしい森となります
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ほっとする森の一本道
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月と木は定休日です…しらびそ小屋
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この景色が今日のピークです
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そっぽを向いたお出迎え…
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八ヶ岳の森に守られたテントサイト
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標高2,097m 忘れ去られたような 空間です
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見ている側も 緑色に染まりそう…
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増水のため 中山峠へは迂回路で
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餌をねだる仕草が見て取れました…ホシガラス 通称 ホッシー
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仕方がないから 水でも飲んで帰ろう (笑)
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栗鼠は お構いなく森を駆けています
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雲が沸き立つ昼下がり 池の畔で ティータイム
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小屋前に一株…キバナオダマキ
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やっと現れてくれましたね…ヤブサメ (トリミング処理)
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捕食するシーンのオマケ付き…この後は動画で記録
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夕刻 硫黄岳の爆裂火口が 輝きます
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その一挙手一投足に 和みます
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今宵 この森を過ごす人間の営み
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天の川には雲が 木星には枝が…(笑)

8月7日
加藤文太郎さんをモデルにした小説「孤高の人」。その好きな一節が、初めての冬山を夏沢鉱泉で過ごし、その孤独感に苛まれながらも単独行への道を進むきっかけになったのが、本沢温泉から登り返した時に見た硫黄岳から天狗岳の稜線のモルゲンロート。いつの日か、加藤さんが眺めた光景に触れ合うことが出来ればと思い続け、ようやくその思いを叶えることが出来ました。時期も場所も異なりますが、天狗岳を染める朝の光は、いつの日も同じであると信じたい。
本沢温泉に向かう頃には曇よりとした空模様になり、雨を心配するところですが、前日に見た天気予報が晴れ模様であったため、何の心配もせずに出発となりました。こまどり沢付近で見た森林軌道のレール跡に沿って本沢温泉の分岐点に向かいます。前回は、中山峠から天狗岳、夏沢峠、本沢温泉と周回した後に通ったため、終わりが見えないと感じた道は、木道の敷かれた湿原から咲き終わったクリンソウ群生地に続きます。今回は気持ちに余裕があり、ゆっくりと森に向き合うことが出来ました。
沢が近付き、コマドリの鳴き声にカメラを持つ手に力が入りますが、そう簡単に現れてはもらえず、次の機会を待ちます。片側が急斜面になったトラバースの段差を越えた時、道を塞ぐ黒毛の動物に遭遇。すぐさま、顔を確認して、熊ではなくカモシカであることに一安心。これまでの最短距離で遭遇したカモシカは微動だにせず、しばし睨めっこ。先に動いたのはカモシカで、こちらに近付いてきそうな素振りに一瞬、焦りましたが、方向転換すると急斜面を下っていきました。続いて現れたのが美しい鳴き声の持ち主「ルリビタキ」。枝から枝へと飛び回る姿を追いかける楽しい時間でした。
しばらくは北八らしい森歩きが続き、下り坂がだだっ広い平坦になると松原湖と本沢温泉の分岐点となり、林道のような道になります。小屋の手前にあるテントサイトでは、片付けをしている数組の登山者。景色の良いしらびそ小屋より人気があるのは、やはり温泉効果でしょうか。
本沢温泉と言えば、「日本最高所の野天風呂」。しかし、私達はそこに興味はなく、温かい飲み物で休憩した後は、再び、今来た道を戻り始めます。そして、カモシカ トラバースでまたしても枝から枝へと渡るルリビタキに加え、雌も確認することが出来ました。
空模様は一向に回復する兆しがなく、雨を感じる気配。まだ予報を信じていましたが、小屋に近付くにつれ、何となく滴を感じるようになり、それを確証したのが、中山峠との分岐点。そして、ほぼテントに戻ると同時に、雨音がフライシートを叩き始めました。
雨はそう長く続きませんでしたが、その影響か、鳥の鳴き声は聞こえず、稜線もまた雲に隠れたままです。
前回、小屋閉めが近かった事から食べることが出来なかった「チーズケーキセット」。今回は少し過ぎたカフェタイムを小屋番さんの配慮で頂くことが出来ました。
雨なのか木の滴なのか、時々、フライシートを叩く音が聞こえます。空模様が怪しいとテントサイトは薄暗く感じます。ヤブサメの鳴き声が昨日よりはか細く響き、姿を追ってみるものの、逆光で影となった樹間では、探し当てるのは至難の業です。
夕食後、上空を吹く風が木立を揺らし始めますが、昨日ほど酷くはならないようです。寝る前に空を見上げると、予想に反して、星が瞬いているのが見え、風が雲を追い払ったのかもしれません。お陰で昨日撮影出来なかった天の川を収めることが出来、モルゲンロートとあわせて今回の目標達成。
何もないような場所ですが、ここで過ごす時間は遅いようで早い。そんなことに気付かされた2日目でした。

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深夜1時 暗闇の恐怖と戦いながらの1枚
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月明かりに浮かぶは 稲子岳
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徐々に染まる姿に 時が見えた気がします
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周りに誰も居ないのは 加藤さんと同じ
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八ヶ岳の森にも 朝がやってきました
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増水は 随分と引いたようですが まだ迂回路で…
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この道幅は森林軌道があった証
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前回 疲れた身体を目覚ました 湿原地帯
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尾瀬の木道とは 趣が異なる 八ヶ岳の森
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満開の頃 訪れるのも ありか…クリンソウ群生地
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苔に白が映えます…ギンリョウソウ
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そんなに見つめられても 困ります…
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幸せを呼んでください (笑)…ルリビタキ
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ここでもヤブサメの声が 響いていました
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北八の森を楽しむには ゆっくりとした時間が必要です
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カメラ目線で頂きました(笑) (トリミング処理)
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瑠璃三鳥の中で 最も愛らしいと思う (トリミング処理)
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控え目な登場で すぐに飛んでいきました…ルリビタキ(雌)(トリミング処理)
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濃苔…そんな森に数多くの生命
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疲れていなくても ここは素晴らしい世界
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動きに見上げれば ルリビタキ・・・テント内より
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栗鼠達のショー付き…チーズケーキセット
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栗鼠の目に映る小屋の灯り
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今宵は4張 8人と2匹…
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今年も夏の夜空を残せました

8月8日
今朝の空も曇よりとし、気温上昇を抑えています。空模様がはっきりしないとどこか不安を感じますが、今回のようなテント山行であれば、雨さえ降らなければ全てOK的になり、気持ちがとても楽になります。
テントの中で、起きようか、それとももう少し横になったままで居ようか…と正にグダグダしていると、登山者の声が何組も聞こえてきます。今日は土曜日、そして盆休みが始まったことも関係があるでしょう。
このテントサイト、今年は10張程度まで可能で、原則、予約が必要です。細長い敷地は小屋の名前にもなっているシラビソに守られ、また、登山道から一段上がった奥にあるため、通行人の視線を気にすることもありません。トイレは小屋横にあるバイオ式。水場は煮沸が必要ですが、トイレ横にあり、テントサイトから1、2分の距離です。
ここを起点に中山峠経由の天狗岳や前回、私達が行った夏沢峠周回ルート、また、黒百合ヒュッテや本沢温泉等の小屋巡りも楽しめるでしょう。この他にも、私達のようにみどり池や北八の森、そして小屋を訪ねる森の小動物たちを楽しむのも良しです。
小屋番さんによると、今年は天候が安定せず、下界は晴れでも、稜線に雲がかかりやすく、夜になると雨が降る日が多いようです。また、テントの予約は今日が6張。初日が2張、次が4張と日々2張ずつ増えています。環境もアクセスも異なりますが、熊が出没したテントサイトの当日は300張だったそうですね。昨年、そのサイトで一夜を過ごし、とても良い時間を過ごせたのも、日~月の日程だからかも知れません。今回も木~土の平日利用であり、私達の新しいテントライフには、この環境が向いています。
下山後のいつものTimeを逆算し、撤収時刻を決めます(笑) それまでは、これまで同様、珈琲を飲んだり、みどり池畔で過ごします。
初日、暗くなるまで聞こえていたヤブサメの鳴き声は、今日もなりを潜め、届いてきても風の音にかき消されそうな小さい声です。たとえ、姿を確認出来ても、陽射しの届かない樹間では、そのシルエットのみです。この点だけは、陽射しが欲しいなぁと思いました。
今回、小屋周辺で見かけた鳥は、ウソ、カケス、キセキレイ、ヒガラ、ホシガラス、ヤブサメ、ルリビタキ。(五十音順) この他にも、鳴き声だけが聞こえていた鳥が居るかもしれません。鳥図鑑は10代後半に買った年代物で、姿から鳥の名前は判別できても、鳴き声での判別には至っていません。今回、鳴き声と姿が一致した鳥もあり、今後の楽しみがまた増えました。また、今回のテントライフでわかったことは、鳥は探すのではなく、寄ってくるのを待つことです。そのためにどうすれば良いのか、今後のテントライフにおけるテーマになりそうです。
下山時、再び、こまどり沢で声の主を探してみますが、登山者の往来が多い週末では難しいようです。場所は何処になるかわかりませんが、いつの日か出逢いたいものです。
駐車場が近付くにつれ、気温は上昇し、下界の暑さが想像できます。そんな下界とかけ離れた場所で過ごした2泊3日の夏山行テントライフ。満たされた時間は、北ア縦走と遜色ありませんでした。
下山後は、オーストリアの風を山麓で感じたいつもの…(笑)

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朝ごはんは 食べやすい リゾットで…
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空が降りてきたようです
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とても恥ずかしがり屋さんでした…カケス (トリミング処理)
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やっと来てくれました…ウソ
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同じ餌なのに 大きく見えますね…コガラ (トリミング処理)
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ホッシーは 一口で パクっと
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食後のストレッチ中ですか…(笑)
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番いで仲良く
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栗鼠が居ぬ間に ゆっくりと食事タイム
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時間が止まったような みどり池でした
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親方の登場です
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池畔を走り回っては 餌場にやって来ます
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自分で餌を取ることも出来ます…コガラ (トリミング処理)
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看板通りの小屋番さんでした
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段々と賑やかになっていきます
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苔 ギンリョウソウ キノコ…夏から秋へのグラデーション
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さぁ 注意して帰ろう
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やがて 全てを覆い隠してしまうのでしょう
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その文字に ホッとする看板
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秋が綺麗けど 夏も良いなぁ…
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週末を前に 小屋番さんが戻って行きました
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往きは蕾でした…コバギボウシ
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ここまで来ると 駐車場は近い…
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バスの時刻は お間違えなく…
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また訪ねてみたいお店で いつもの…