Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

晩秋のスカイラインが見たくて…小蓮華山

10月8~9日 新潟県小蓮華山
2017紅葉遠征の最後を飾るのは「天国に一番近いテント場」と呼ぶ白馬大池から小蓮華山へ。季節外れの穏やかな山行となりました。

10月8日
ただ今、北ア北部の紅葉前線は1500~1700m。野天風呂で有名な秘湯「蓮華温泉」は丁度見頃を迎えていました。2年前のSW、ここ蓮華温泉白馬大池~朝日小屋と周回して以来の入山。今回は小蓮華山までのゆったり山行。登るにつれ移り行く秋を楽しみながら歩きたいと思います。
昨日までの雨が登山道を濡らし、石や木の根が光沢を帯びています。登り出してすぐ、崩落のためか、ロープの張られた迂回ルートがあり、ここが核心部でしょうか。このルートは栂池ルートと違い、大きな岩を渡り歩くことがないため、テント装備には向いています…あくまでも個人の感想…(笑)
しばらくは紅葉の額縁に雪倉岳から朝日岳を眺め、日本海まで続く栂海新道はその稜線を雲海に沈み込ませていました。やがて視界の広がる「天狗の庭」。カラマツの黄色が印象的です。力強い弧を描く五輪尾根。山裾を飾る艶やかな秋景色。そして、山肌を白い幹が浮かび上がるダケカンバの並木。見飽きることのない景色が続きます。
ハイマツ越しに空が見えると白馬大池。ベンガラ色の小屋前にはテントの紅葉まつりが開催中 (^^)。夏、ハクサンコザクラを初め、色とりどりの高山植物が咲くこの通りは、正しく、天国へのプロムナード…但し、行ったことはありませんが…(笑)
雷鳥坂を登るにつれ、白馬大池の瑠璃色が力を増してきます。視線を動かせば、小蓮華山へと続く雲の上の坂道。そして、雪倉・朝日岳の優しい稜線。更に振り返れば、白波の立つ日本海を連想させる雲海。いつ見ても心が静まる世界観です。
船越ノ頭。荒々しい杓子岳から白馬鑓へと続く山稜を望める最初のピーク。鹿島槍へと続くその稜線は安曇野から打ち寄せる波を受け止めているようでした。また、ジオラマのように遊歩道が続く栂池自然園。大勢の方々が紅葉を満喫されていることでしょう。一旦下った後、山頂が見えそうで見えない登りの始まり。それも白馬岳の姿が現れれば、初夏の陽気を思わせる山行の到着点「小蓮華山」に登頂です。
小蓮華山は独立峰であるかのように、全方位に展望が開けます。その一角、三国境の南北でこれほどまでも山容が異なる自然の不思議さ。そしてそのスカイラインを目に焼き付け、来た道を戻り始めました。

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フレームの先には 野天風呂
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遠くも 近くも ダケカンバ
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秋のグラデーションが続きます
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錦秋の滝が 流れ落ちていきます
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落葉した木々も 山肌を飾ります
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足元にも 秋の装い
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秋の深まりを告げる 木々たち
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光が溢れる 白馬大池
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晩秋漂う 栂海新道
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もうひとつの周回ルート…鉱山道
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雁股池…栂池自然園にあります
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今年は剱岳を良く眺めます
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北アルプス北部のイケメン達…
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雲の上の坂道
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雲の下の町並
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雲海の防波堤…白馬三山
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このスカイラインの切れ味は最高です
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雨飾山の山頂も賑わっていることでしょう
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秋の昼下がり
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白馬大池は 雲上のオアシス
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夕刻 影が斜面を登ります
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雪倉岳の夕暮れ
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小さな三角屋根…朝日小屋…遠い道程が思い出される
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野菜がたっぷり スープスパゲティ
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小蓮華山と星空をつなぐ 天の川


10月9日
朝、雪倉岳の上空を飾る淡い月。雷鳥坂の登り口では、御来光を拝もうと10数人の影。一段と真っ赤に染まる東の空の左側には、戸隠山妙高山火打山、焼山。特徴ある北信の峰々もその瞬間を待ちます。日の出とともにオレンジ色に染まる山稜。小蓮華山や栂海新道を歩く登山者の笑顔も見えそうな夜明けです。今日も素敵な一日になりそう。
昨夜の幕営数は100張程度。朝日岳周回や白馬岳に向かう人はすでに出発をされており、今はテント場に漂うのんびり感が目に見えそうです。
朝食後の珈琲タイム。白馬岳を越えて栂池に向かう登山者が小さく見えます。我々もそろそろ重い腰を上げなければなりません。
昨日よりも風を感じますが、暖かい陽射しを受けるとそれも心地よいものに感じます。ひと晩お世話になった白馬大池にお礼を述べ、小蓮華山に再会を誓います。次回は真っ白か、それとも今頃か…。
山行。それぞれが大切にするポイントがあるように、我々には帰り道も重要なポイント。「登頂の目的は達した、天気はサイコー!あとは下って温泉!!」ではなく、周囲の景色を楽しみながら下ります。「点」ではなく「線」を大切にしたい。そして、そのゆとりが我が家の安全登山の鉄則です。
昨日と陽の当たりが違うだけで、山はその表情を変え、また、一日で色付きが進んだように見えます。この時期、登山口と標高差のある北アでは、どこかのゾーンで紅葉と巡り合えますが、あと一月もすれば、簡単に立ち入ることの出来ない世界へ様変わり。今だけの山行を3週続けて出来たことに感謝の気持ちで一杯です。
今年30回目の山行。そろそろホームも解禁が近付いてきましたね(^^)v
下山後はまだまだ旬の秋の味覚でいつもの…(笑)

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白馬大池はまだ眠っています
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夜明け前…音が止まる時間帯…
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白馬乗鞍岳のケルンが戸隠山と背比べ
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今回は ゆっくりと御来光を拝めました
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栂海新道も動き始めます
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朝のマジックアワー
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ケルンにも朝の光が灯ります
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朝の紅葉は 紅色2割増し
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朝日小屋に陽が射すのは あと少し先
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五輪尾根…登りますか?下りますか?
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テントから眺める 秋の朝
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朝から楽しめる いつもの時間…(笑)
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刻一刻と表情を変える 白馬大池
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また来る日まで…(^^)/
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時間帯によって変わる 山の秋
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雪倉岳とも そろそろお別れです
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小蓮華山のスカイラインも素敵です
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紅葉の谷へ ダイビング
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一気に景色が広がる「天狗の庭」
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紅葉のトンネルを抜けると…
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そこは 紅葉パラダイス (^^)
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有名処だけが 山の秋ではありません
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優しさに包まれそうな 葉の光
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懐かしさを感じる 秘湯の湯
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安曇野だけど 小布施のお店でいつもの…(笑)

紅葉と池をめぐる…御嶽山

10月1日 長野県御嶽山(開田山頂)
ナナカマドやダケカンバにウラシマツツジ…が見事に山肌を染める御嶽山。3年経って訪ねることが出来ました。

毎年、あの日の出来事と結びつくのは登っていた「常念岳の紅葉」。赤や黄のグラデーションが朝焼けに照らされる中、東に向かって長くたなびいていた噴煙。雑誌で見た記事が印象的でいつか登ろうと思っていた矢先の出来事です。
今回は黒沢口から入山し、女人堂~三ノ池~二ノ池の周回ルート。通行可能になった三ノ池ルートを利用して、池と紅葉を巡ります。
このルート、御岳ロープウェイを利用して7合目まで入れますが、運行開始が7時30分と遅いため、6合目の中ノ湯を夜明け前に出発しました。しばらくは綺麗に整備された木階段の樹林帯を登ります。7合目行場山荘から色付きが見え始め、次第に登山道の脇を繋げていきます。日本列島を紅葉前線が南に下るかの如く、標高を一歩一歩上げるにつれて秋が深まります。背後に中央アルプスを望むことが出来れば、ラーメンの幟が出迎える8合目の女人堂に到着(^^)
ここで一気に視界が開けます。北ア、八ヶ岳、中央アに南アの甲斐駒。しかし、その大展望も眼前に広がる錦秋の絵巻物の脇役でしかありません。全山燃え上がる紅葉とは違い、頂きを目指して競うようにハイマツを駆け上がる一条の錦帯。それは荒涼とした山稜直下で大輪の花を咲かせます。広大な山頂部を持つ御嶽山の山容は嫋やかに見えますが、間近で見上げると穂高にも負けない険しい岩峰が続きます。
三ノ池ルートは中腹をトラバース気味に登山道が整備され、素晴らしい眺望と引き換えに桟道や徒渉、落石等リスクを伴うため、通行には注意が必要です。御嶽山は剣ヶ峰の他に王滝頂上、飛騨頂上、そして、このルートの到達点、三ノ池の畔にある開田頂上。しかし、頂上とは名ばかりで鞍部の印象が強いですね。
三ノ池畔から三ノ池乗越へ登るにつれ、藍色の水面は輝きを取り戻し、今年の7月、継子岳からの周回で見た瑠璃色の鏡となり、その池を背に今冬を過ごすべく雷鳥の兄弟が仲良く歩いていました。
乗越に立つと剣ヶ峰が指呼の間のように近付きます。途中、賽の河原を抜けて二ノ池へと向かう訳ですが、荷物とは別に何かを背負う感じがありました。継子岳ではいつの日か剣ヶ峰に立つことがご供養になると思っていましたが、間近で見ると、その考えが揺らぎます。
再建途中の二ノ池本館。そして、火山灰に埋もれた二ノ池。こうして現場に立つと写真から伝わらない現実が胸に迫ります。特に、我々の登山口「田ノ原」を稜線から眺めた時は、言葉に詰まるほど感慨深さがありました。そんな中、今日も大勢の登山者が楽しげに歩き、女人堂までは家族連れの観光客。よくある紅葉シーズンの風景があります。
女人堂への下山道。再び、錦秋の絵巻物が目の前に広がります。ただ、当時と同じ季節、同じ道を辿ると、どうしてもあの日この道を歩いた人々の心境を思わずにおれません。
3年越しで訪ねることが出来た御嶽長野県側ルート。あの日を境に変わってしまった御嶽山。ただ、登ってみて、これが次の御嶽山の始まりだと思っています。
下山後は、秋の銘菓でいつもの…

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朝 霞がかった山の連なりを見るが好き
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何度も足を止めてしまいます
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長野県側ルートらしい 御嶽山の眺め
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これぞ山の秋でしょう
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中央アルプスを彷彿させる この光景
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八ケ岳の稜線が 遠くに浮かびます
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日本の秋は 素晴らしい…
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ざわめきが聞こえてきそうな 秋の谷間
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岩峰を秋が駆け下ります
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三ノ池ルートの前半は 紅葉パノラマルート
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尾根沿いにハイマツ 谷筋に紅葉 キャンパスは白き岩
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中腹以降は 黄色のダケカンバが目立ちます
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沢筋は すでに凍り始めています
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天空の回廊…紅葉を眼下に
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7月は向こうの稜線を歩いていました
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無事に冬を越してほしい…
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こちらはまだ母鳥と共に行動していました
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継子岳…四ノ池を周回するルートが一望
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剣ヶ峰…まだ距離以上の遠さを感じます
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宝石のような水面…三ノ池
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陰を感じてしまうのは名前?…賽の河原
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賽の河原越しに 摩利支天を望みます
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草紅葉が頂上大地を彩ります
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これが二ノ池の現実…涙が出そうになる…
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二ノ池と新しく出来た池(右)…奥は再建中の山小屋
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頂上山荘…ここにも懸命に作業される方が…
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8合目の女人堂まで この景色がお供してくれます
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フレームにどの景色を切り取るかは 自分次第
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御嶽山だからこその景色が 数々ありました
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このトンネルを抜ければ 女人堂へ到着
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最後に振り返る 秋の御嶽山
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秋と言えば これですよねぇ









静かな秋の訪れ…屏風ノ耳

9月24~25日
錦秋を彩ることで有名な涸沢圏谷。しかし、そこに僕の居場所はありません。見頃には少し早いですが、7年振りに僕の居場所を訪ねました。

9月24日
秋晴れを予感させる朝。まだ暗い沢渡BTの始発便はほぼ満席。紅葉シーズンの人気の高さが窺い知れます。大正池越しに暁の穂高連峰が見えると上高地に帰ってきたと思えます。そして思うのは、「若かりし頃」。40年近く前に初めて訪れてから、上高地穂高、そして「憧れ」…と思っている間に上高地BTに到着。今回は徳沢で幕営し、屏風ノ耳までパノラマコースを往復する行程。
まずは徳沢まで通い慣れた道を歩き出します。日曜の今日、向かう人より戻ってくる人の方が多い中、寛いだ空間が広がる徳沢に到着しました。
パノラマコースは涸沢と新村橋を結ぶルートですが、屏風のコルから涸沢側は木の根道に鎖、ザレ場のトラバース等、名前から受ける印象よりも危険を伴うルートです。また、今回初めて通った新村橋側は、奥又白池分岐から始まる急登に足の置き場に困る露出岩など、アスレチックなルートでした。
穂高北尾根を仰ぎ見ながら標高を上げ、梓川沿いに小さく見える徳沢園の赤い屋根を見下ろします。草紅葉の中、ジグザグに登ればコルに到着。木々の合間に北穂高岳が見え隠れしています。
ここから屏風ノ耳までが核心部でしょう。疲れた身体を奮い立たせ一気に登り詰めると、背後に槍穂高連峰の大パノラマが屏風のように聳え立っています。涸沢圏谷を彩る草紅葉。ナナカマドやダケカンバの紅葉はまだまだですが、秋色を従えた岩稜は冠雪を間近に控えた寂寥感があります。賽の河原と呼ばれる大きな岩の平坦地の分岐まで登ると、思いも寄らぬ紅葉が出迎えてくれました。赤や黄色やオレンジの葉がハイマツの緑と秋空に映えます。
涸沢から眺めて右耳に三角点があり、数人が休憩できる空間もあります。そこから真正面に眺める涸沢に穂高岳。そして、槍ヶ岳へと続く天空の街道。背後には梓川を境にして、常念山脈の峰々。
一気に涸沢へと高度を下げる屏風ノ耳からの展望は広がりと奥行きに加え、高度感を楽しめる特等席。
夏の終わりを思わせる陽射しに秋風を感じながら、いつまでも眺めていたいと思える場所でした。
夕方、徳沢に戻り、秋の帳を感じながらのテントライフ。日中、汗ばむ陽気は日暮れとともにフリースを羽織らなければならないほどに冷え込んできます。そして、満天の星が煌めく徳沢天国の夜は、静かに更けていきました。

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空は秋 気温は初夏…^^;
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新村橋を渡る人は まだ少ない
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氷壁」の舞台 奥又白池分岐
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稜線には 北尾根を登るクライマーの姿
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春 白い花を咲かせたユキザサも…
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サラシナショウマが涼しげに揺れています
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ようやくコルから耳への稜線が見えました
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穂高東壁のスカイライン
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強い陽射しが森を白く染めます
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森林限界を越えれば そこは「パノラマルート」
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手が届きそうな 槍ヶ岳 (^^)
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僕の居場所は ここにある
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思いも寄らぬ 紅葉ロードの始まり
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ハイマツが無ければ 山の紅葉は味気ないと思う
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涸沢紅葉シリーズその1…北穂高岳
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涸沢紅葉シリーズその2…涸沢岳
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涸沢紅葉シリーズその3…奥穂高岳
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最後にみんな揃って…ハイ チーズ
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常念岳の紅葉を見たのは 今から3年前のあの日
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屏風ノ(右)耳へ 最後の登り
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涸沢のテントサイトも色鮮やかですね
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歩いていると普通の登山道…ザイテングラートへのトラバース
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南岳 獅子鼻岩は大キレットの門番
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貸切の涸沢展望地
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微妙に秋の装いをした「槍ヶ岳」(^^)
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少し触ればこの通り…(補正値+0.7)
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徳沢と言えば このツーショットでしょう(笑)
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つくね鍋で 身体も心もほっかほか
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梓川畔から「天の川」
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静かに時間が流れる 平日の徳沢

9月25日
朝、浅黒い岩峰の前穂高岳がゆっくりとオレンジ色に染まりだします。やがて輝きは最高潮を迎え、そのオレンジの帯は前穂高北尾根から昨日登った屏風岩へと下り始めます。時間とともに岩稜はそのものが光を放つような輝きになり、空は透き通った青空へと落ち着き始めます。徳沢天国で迎える朝の定期演奏会。今回も見事なハーモニーを聴かせてもらえました。
朝ご飯の支度を始めると、徐々に朝陽が木々を照らし始め、緑の草原に木洩れ日が揺れます。いつもの景色をいつもの気持ちで楽しめる。徳沢テントライフは僕にとって、とても大事にしたい時間と空間。涸沢や蝶ヶ岳のような派手さはないけれど、これから山に向かう人を見送りながら、慌てることのない時間を過ごす「徳沢天国」。
足取り軽く徳沢を後にし、鏡のように穂高連峰を映し出す大正池を車窓から眺めれば、上高地ともしばしのお別れ。次回は歩いてここまでやってくるのかと思いながら、バスは釜トンネルに入りました。
下山後は、名物「山賊焼き」にいつもの山友といつもの…(笑)

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静かなテントサイトの頭上ではモルゲンロート
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オレンジ色に染まる岩峰は 前穂高岳
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やがて 屏風岩にも オレンジの帯が当たる
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時間と共に変化する様は グラデーション
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この時間が 徳沢天国の朝
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陽が届き始める 時間帯が一番好き
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徳沢園から望めば 六百山が見守ります
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帰り仕度も 慌てずに…
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いつもの場所で お別れを告げます
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GW ネコヤナギが迎えてくれる 梓川
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屏風のコル…一度歩くと景色が浮かびます
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これから更に染まる 屏風岩の紅葉
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上高地への道は 楽しい思い出を語る時間
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秋の飾りつけ…明神岳
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岳沢の紅葉も 進んできているようです
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右岸から眺めれば 半端ない明神岳の迫力
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季節を問わず やっぱり焼岳は男前
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次回は 雪化粧を纏っているのでしょうか?
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大好物「山賊焼き」…一人前です(笑)
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いつものも 秋の便り…

最後に今年も9月27日を迎えました。今日は山で犠牲になった全ての方々のご冥福をお祈りしたいと思います

山で迎える55回目の朝…針ノ木岳

8月20~21日 蓮華岳・針ノ木岳
初めてテントを担いで登った鹿島槍ヶ岳。その途中、柏原新道や稜線から眺めたピラミダルな山容。それが山行上「針ノ木岳」と僕の最初の出会い。あれから7年…ようやく訪ねることが出来ました。

8月20日 蓮華岳
針ノ木岳とは対照的に重量感のある山容を持つ「蓮華岳」。最近は七倉尾根や船窪小屋から眺めることが多かった山。針ノ木峠を境に異なった二つの山の登山起点は「立山黒部アルペンルート」の長野県側起点「扇沢」駅。
そこから第一目標「大沢小屋」へは、自然散策路のような森を歩き出し、何度か小さな沢を渡りながら針ノ木大雪渓がある大沢を目指します。「山を想えば人恋し…」の一節が有名な百瀬さん縁の小屋が「大沢小屋」だと知ったのは針ノ木小屋に着いてからのことでした。
雪の多かった昨シーズンと言えど、この時期になると雪渓を歩ける区間は30分もありません。と言うことで、巻道を歩く訳ですが、ロープや鎖を設置された箇所が数ケ所あり、特に、ノドと呼ばれる箇所の巻道は落石(人的)にも注意が必要でした。
しかし、核心部は峠直下、標識が見えてからのジグザグ登りでしょう。ここは体力ではなく、精神力が問われる登りとなります。
幕営後、蓮華岳を目指します。急な登りもほどなく終わり、山容通りの広い尾根道を歩くと、ポツンポツンとピンクの花が砂礫地に点在…コマクサでした。この時期、まだ咲いていることに驚きましたが、この後、山頂直下の群落には更に驚くことになります。
日本庭園のような稜線の先に山頂が望め、そこからは雲が織り成すモノクロの世界と華やかな高山植物の対比がとても印象的な道です。晴天の下、大展望の稜線を歩くのも夏山の醍醐味でしょうが、蓮華岳は墨絵のような落ち着いた雰囲気がとても似合う山だと思いました。
陽が沈み、月明かりのないテント場にボンヤリと浮かぶマイハウス。聞こえてくるのは小屋の発電機の音。それを子守唄とし深い眠りにつきました。

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これから登る蓮華岳(左)と明日登る針ノ木岳(右奥)
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ブナ林を抜けて 大沢小屋へ
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雪渓取付地点までの巻き道
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山で見るスターマイン…シモツケソウ
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針ノ木大雪渓取付地点
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雪渓に引かれた紅ガラを辿ります
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雲が追いかけてきました
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稜線が見えてきました…ノド
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愛嬌がありますよね…ミヤマコゴメグサ
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素晴らしい群落でした…ミヤマダイモンジソウ
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あ~たまを 雲の う~えにだぁ~し…(笑)
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採掘場のような核心部…ガンバ ガンバ
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船窪小屋から蓮華岳につづく尾根筋…針ノ木峠
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荷揚げのヘリが 下りていきました
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明日登る針ノ木岳に 想いを寄せます
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背後に聳える 剱岳 長次郎谷
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前回歩いた立山連山(雄山・大汝山・富士ノ折立)
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稜線がコマクサ色に染まる 蓮華岳
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厳しい環境で際立つ この繊細な造形美
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日本庭園のような先に待つ 蓮華岳山頂
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高らかに音楽を奏でます…イワギキョウ
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また楽しみながら 帰りましょう
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谷間に響く 雲の協奏曲
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北アルプスのランドタワー…槍ヶ岳見参
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夕方 雲と光のドラマがありました

8月21日 針ノ木岳
前日夕方の予報は当初より悪くなっていたため、フライシートのファスナーを上げる時は「期待と不安」が交差します。あれ?思ったほど悪くなさそう…期待が不安を上回りました。昨日見ることが出来なかった鹿島槍ヶ岳が雲に浮かびます。特徴ある双耳峰の頂は山人生第3幕が開けた場所。
針ノ木岳も最初は急登から始まります。蓮華岳は横に登る感じですが、針ノ木岳は縦に登ります。
山容が異なれば花の植生も異なり、特に、ウサギギクやミヤマダイコンソウの黄色系が目立っていました。やがて、雲の切れ間から朝陽が顔を覗かせます。諦めていた僕にとって大切な1日の御来光。しばらく足が止まりました。
歩く分だけ山頂が近付いてきます。前回、稜線からご対面出来なかった剱岳の東面が見えてくると更に期待が膨らみます。ところが、山頂直下で黒部側から吹き上げる雲に稜線が覆われ始め、出発時刻を誤ったかと思いながら山頂へ。薄らと山頂標識越しに見える立山三山に剱岳。その時、淡いレースに包まれた山頂は、黒部湖から吹き上げてくる風と雲が繰り広げる舞台の特等席となりました。稜線は刻一刻と姿を変える雲の名脇役。爆発的なエネルギーが一瞬のうちに消えていく様はイリュージョン。晴天では決して見ることが出来ない光景に、ただただ山に感謝。素敵なプレゼントをありがとう。
前回歩いた立山連山やこの7年間に歩いた北アルプスの稜線を眺め、健康な身体に再び感謝。また1年、事故なき山行を誓います。これほど立ち去りがたい山頂は珍しく、バディに促されての下山となりました。
下山後は、夏の終わりをトロピカルにいつもの…(笑)

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7年前を思い返す夜明け前…
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今年は山で迎えた大切な日の朝
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岩稜の向こうに岩稜…剱岳
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イエローバンドと呼びましょうか?
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今年はすでに30座を越えました
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ビックウェーブが 北ア北部を襲います
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針ノ木岳と言えばこの景色…黒部湖
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見るもの全てが 雲の物語
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僕の山の原点…白馬三山
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7年かけて歩いてきた稜線…そして頂
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そろそろ物語もエピローグです
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高瀬湖を見ると思い出すのは「船窪小屋」
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名残は尽きませんが 下山の時間です
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朝露が溢れる ミネウスユキソウ
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七倉岳と船窪小屋の青い屋根
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雲海に向かって 下ります
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大きくなりましたね…
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シルバーグレーが素敵な チングルマ
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上段のテント場には4張、下段は3張でした
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気温は夏山でも 空は秋ですね
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針ノ木小屋名物?(笑)… トイレの槍ヶ岳
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次は 峠まで雪渓が続く時に 訪れてみたい
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ここも核心部のひとつ 丸太橋
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素晴らしいプレゼントをありがとう
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今年もいい夏味でした…(笑)

曼陀羅の夏…立山縦走

8月3~6日 富山県立山三山・奥大日岳
昨夏、計画していた立山は天候に恵まれず、山麓にて信仰や史跡、地形など立山について学びました。そのお陰で今回の山行に深みが増したと思えます。梅雨明け後も太平洋高気圧に勢いがない今夏。期待と不安が入り混じり、まずは登山口へ。

8月3日 室堂⇔浄土山~雷鳥沢野営場
観光ルートとして人気の高い立山黒部アルペンルート。自宅から室堂に入るには、富山県側の立山駅が時間的にも経済的にもお得でした。ケーブルカーと高原バスを乗り継いで向かう「室堂」の標高は2,450m。途中の弥陀ヶ原が近付くと車窓からは薬師岳に大日岳。そして、草原の池塘にワタスゲが揺れるのが見えます。やがて剱岳が見え始めると、いやが上にも気分が盛り上がります。とは言え、475mの立山駅から1時間強で約2,000mの標高を上げるため、軽く食事をしたり、荷物の準備をしたりして標高に身体を慣らします。
天気予報から一面ミルキーウェイかと思った室堂は立山連山の稜線に雲がかかっているだけで、高山植物が咲き、伸びやかに広がる草原が我々を出迎えくれました。初日は「浄土山」を周回したあと、雷鳥沢へ向かうため、サブザックに荷物を詰めてからの出発。(大型ザックは駅事務所で預かっていただけます)
石畳調の散策路から登山路へ。雪田を渡ると更に道は傾斜を増し、大きな岩が続く道を花を愛でながら登ることになります。浄土山は北峰と南峰があり、それぞれを緩やかに結ぶ稜線を歩く頃には立山にかかった雲は取れ、明日歩く別山へ続く稜線が綺麗に望めました。立山信仰では浄土山、雄山、別山立山三山と呼び、それぞれ過去、現在、未来を表わしているそうです。
国の重要文化財、日本最古の山小屋「室堂山荘」に立ち寄ってから室堂BTへ。荷物を受け取った後は、みどりが池、みくりが池、血の池、りんどう池や地獄谷と言った観光名所を巡りながら雷鳥沢野営場へ。ネットで有名な階段を下りながら「テントをどこへ張ろうか」と高見から良い物件を探します。日暮れ時、再び、稜線の雲は取れ、少し青味がかった立山連山をテントから眺めます。峰々に囲まれたテント場は涸沢や南竜ヶ馬場でも経験はありますが、こんなにも山の懐の深さを感じるテント場は初めてでした。明日、あの稜線を歩いた後、この景色はどのように変わるのだろうと思いながら、まずは、今の時間を大切にしました。


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初めての地は 立つだけで心が躍ります
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夏山と言えば この組み合わせ
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室堂BTの背景には 3日目に登る奥大日岳
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稜線直下は 火山らしい道となります
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晴天なのに お散歩中でした
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雛と高山植物…どちらがお好みですか?
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明日の山行に思いを寄せます
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過去(浄土山)から未来(別山)へ続く道
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チシマギキョウの紫に涼風を感じます
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2800m 南の展望は…雲でした
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山肌の白さが 立山の特徴でしょうか
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雷鳥沢野営場が遠くに望めます
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ブーケのような…タカネツメクサ
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クルマユリのオレンジが 緑に映えます
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チシマギキョウとは同居しないそうです…イワギキョウ
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御無沙汰でした…タカネバラ
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思わず「エーデルワ~イス」と口ずさんでしまう…ミネウスユキソウ
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室堂BTへの下山路には まだまだ雪が残っていました
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みどり池…室堂を散策するだけでも楽しいですね
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4日間お世話になります 雷鳥沢野営場
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室堂から約1時間のアクセスは とても魅力的
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カラフルなテントにも負けていません
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鰻トッピングばら寿司+ミニうどん 頂きます
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テントサイトから眺める景色…プライスレス
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立山上空を白く染める 11夜

8月4日 雄山~別山
まだ暗い3時頃から出発準備の音が聞こえてくる夏のテントサイト。フライシートから顔を覗かせる瞬間が朝の楽しみ。稜線は雲に覆われていましたが、これは想定内の景色。
雷鳥沢から一ノ越へは室堂BTを経由しないダイレクトルートで向かいます。大走りの分岐点を過ぎると、数度の徒渉があります。下山ルートとして利用する際、増水が予測される場合は室堂BT経由が安全だと思います。また、地図には(迷)マークがあるように視界が悪い場合も避けた方が安全でしょう。
道の両側に咲く高山植物を楽しみながら、静かな山行が続きます。やがて、室堂BTからのルートと合流すれば一ノ越まであと僅か。相変わらず、稜線はベールに包まれていますが、黒部側の中腹は陽が射している様子でした。目印はあるものの、踏み跡がいくつもあり、浮石や石を落とさないように注意しながらの登りが続きます。次第に空が明るくなる中、雄山神社授与所の建物が浮かび上がってきました。山頂3,003mに立つには、雄山神社峰本社の参拝料(500円)が必要になります。まだ若い神主さんから説明を受け、8時丁度に御祈祷が始まりました。山頂で聞く詔。厳かな雰囲気に包まれます。神事の最後、全員が頭を垂れてお祓いを受け終わった瞬間、一条の陽光が山頂を照らします。「立山大権現」から安全登山を約束された気分です。
雄山、大汝山、富士ノ折立。この総称が「立山」。そして、立山の最高峰3,015mは大汝山です。ここには映画「春を背負って」の舞台となった菫小屋。大汝山休憩所があります。屋根越しに剱岳の頂が見えた時、木村監督の2作品が繋がりました。
縦走ルートから外れる富士ノ折立の頂へはルーファイが必要になります。標高は2,999m。剱岳と同じですね。そこから一気に下り、真砂岳へ。時々、視界が晴れ、室堂から雷鳥沢へ続くジオラマ風景が足を止めます。残雪の白と山肌の緑。美しきかな日本の山。
頂で来た道を振り返ると、雄山神社からの連なりがテントサイトから見た景色とリンクし、目前には最後の頂、「別山」が聳え立つように迎えています。夏山の陽射しを受けながらしばし急登が続き、祠の建つ別山の稜線の向こうには今にも隠れそうな剱岳が待っていてくれました。
圧倒的な存在感。破壊的な力強さ。間近で見た剱岳の感想です。
剱御前小舎周辺は登山者で賑わっており、それは雷鳥坂を下る間も続きました。剱岳の人気の高さが窺えます。
テントに戻り、今日歩いた道を眺めると「こんなに歩いたのかなぁ」と思えるほど、楽しい稜線歩きでした。展望は限られていましたが、こうして眺めていると、その一つ一つの頂やルートが思い浮かびます。そして「立山曼荼羅」の世界観を知ってから登って良かったと思うと共に、昨年登れなかった理由がわかった気がします。

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小屋番さんも薦めるルートに期待満載
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ミネズオウがまだ咲く立山の夏
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唯一 慎重に通らねばならなかった箇所
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立山大権現に見つめられているようです
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雄山神社の神主さんが 社に向かいます
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御祈祷の後 雄山山頂から縦走路を望みます
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雲の上の神職…お祓いは感動しました
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雲が晴れると 山肌を飾る雪形が広がります
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みくりが池からりんどう池 そして 地獄谷
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大汝山へ続く稜線は 荒々しい景観
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なだらかな真砂岳の稜線と剱岳…天上界と地獄の境界線
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映画のラストシーンが思い返されました
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本当に「菫小屋」はありました
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富士ノ折立の最高点…道が読めますか?
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雛鳥の勢いがありそうな チシマギキョウ
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思いのほか遠くに見える 真砂岳からの別山
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左から「富士ノ折立」「大汝山」「雄山」
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雷鳥沢野営場から稜線を望む自分が見えそうです
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別山北峰から…剱岳 八ツ峰
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渋滞を起こした…雷鳥の砂浴び(笑)
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下山者よりも登山者が多かった雷鳥
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ミヤマキンポウゲのレモンイエローは甘酸っぱい感じ
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野菜が欲しくなる テントサイトの夜
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夕焼けと思っていいのでしょうか…?
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月夜より明るい 夏のテントサイト

8月5日 奥大日岳
遠征3日目の朝。立山の稜線が綺麗に浮かんでいます。涸沢が3000m峰の揺り籠なら、ここ雷鳥沢はグリーンスタジアム。今日の目的地「奥大日岳」のCTは2時間30分。見た目以上にそのCTは短い感じがします。雷鳥坂の分岐を過ぎ、地獄谷を俯瞰しながら登っていくと、お花畑の木道になります。自然と足取りは軽くなるも、足を止める回数は増えます。剱御前小舎へ続く稜線に出るまで30分。昨日歩いた立山を背景にテント場が小さくなってきました。
ここからしばらくは起伏の少ない稜線トラバース。そして、チングルマやハクサンイチゲ、シナノキンバイなど咲き乱れるフラワーロードとなります。続いて現れるのは、早月尾根を従えた「剱岳」。まだ陽の当たらない山頂は黒々と静まり、別山から眺めた時よりも鋭角です。立山信仰で「地獄の針の山」と畏れていた当時の人々の心境がわかります。
剱岳の反対側は天狗平の広大な緑が広がります。その中を蛇の道のように曲がりくねる高原道路。そしてその向こうには、白山、薬師岳、笠ケ岳、槍穂高連峰裏銀座等、ダイナミックな峰々から嫋やかな峰々までが一望です。
そんな時間を過ごしながら歩いていると、気がつけば眼前に頂が…。2,606m 奥大日岳の三角点に登頂です。奥大日岳の稜線を境に剱岳立山は明暗分かれる世界。ここにも立山曼荼羅の世界観がありました。
奥大日岳の最高点2,611mはルートから少し外れたところにあり、下山時に立ち寄って、ここでも剱岳と対峙。「試練と憧れ」の文字が湧く雲のように浮かんでは消えていきます。
9時前だと言うのに、早くも稜線には雲が湧き始めます。晴れてはいても、まだ夏空にはほど遠いようですね。昼前にはテント場に戻り、昼食後は、お待ちかねの源泉掛け流し温泉へ。小さな露天風呂から眺める雄大な景色。
「いい3日間だったなぁ~」と叫びたくなりました(笑)

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今日は別の角度から 雷鳥沢野営場
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そのまま待っててね…奥大日岳
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いつの日か あの尾根からこちらを眺めたい…早月尾根
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昨日までの道は 今日の思い出
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別山からの御来光は 未来から放たれた「光の道」
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地獄谷を治めるのが浄土山だろうか?
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花好きには堪らない 奥大日岳への道
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太陽を身体全体で受け止める…シナノキンバイ
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凛々しく聳える剱岳
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剱岳とは対照的な薬師岳
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広大な天狗平の大地に大日岳…遠望は白山
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圧巻の景色でした…チングルマ
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池畔を過ぎると 奥大日岳まであと僅か
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全周囲が楽しめる 奥大日岳山頂
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半端なく尖って見える 槍ヶ岳
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剱岳加藤文太郎さんと縁がありますよね
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室堂BTから始まる 大地のキレット
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秋風を思わせるような 夏の空
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足元を飾るフラワーベル…アカモノ
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至る所に ハクサンイチゲのお花畑
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男湯のみの解放感
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2軒目でGet…至福のひととき
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夕陽に染まる富士ノ折立と雄山に迫る入道雲
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最後の宵を飾っていただきました
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テントの灯りも 今夜で最後

8月6日 雷鳥沢~室堂
4日目の朝をテントサイトで迎えるのは、一昨年、荒川三山を周回して以来。その時は、毎日テント装備のザックを担いで山行を続けましたが、今回はベースキャンプ方式だったこと、テントサイトが平坦であったこと、温泉があったこと。様々な好条件と共に不安定ながらも天候に恵まれたことで、充実したテントライフと軽快な山行が出来ました。雷鳥沢野営場は「また訪ねてみたい場所」となりました。
帰途、いきなり始まる石段を辛いと思うのか、ゆっくり時間をかけて別れを惜しむと思うのかは、その人の心次第。僕はこの3日間に歩いた峰々が見送りをしてくれている。そんな心境です。
陽が射すことで、初日とはまた違う顔を魅せてくれた池巡りの後、3日振りに戻った室堂は何だか懐かしく思えました。
バスに乗車する前、最後の余韻をいつものとともに過ごし、下山後もやっぱりいつもの…(笑)

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真夜中の雨で 潤い気味の朝でした
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4日間お世話になったテントのケア中です
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名残は尽きませんが 出発です
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噂通りに登り始めは なかなかの急登です
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また 会う日まで…
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今山行初のフル装備による登り…(笑)
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地獄谷にも オアシスがあるのですね
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ここから眺める立山連山は 美しかったです
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池の色が名前の由来ですよね?…りんどう池
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名前とは違って美しい池塘の風景…血の池
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稜線の陰からそうっと見送っているようですが 半端ない存在感(笑)
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完全に観光客状態…みくりが池
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剱岳は姿を隠してしまいました
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目にやさしい 室堂BT周辺
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立山の名水で作った コーヒーゼリーパフェ
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高原バスは滝見台でスロー運転…称名滝
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全ては ここから始まりました
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そして 全てはここで終わります…(笑)

コマクサロードをゆく…御嶽山(継子岳)

7月16日 岐阜県御嶽山(継子岳)
御嶽山は主峰剣ヶ峰を初めとして、摩利支天山、継母岳等の外輪山の総称となっています。今回はその北端、継子岳を目指して、名湯濁河温泉から入山しました。
 
今日の北・中央アルプスは、午後から雷雨等急変する恐れがあるとの予報。濁河温泉から飛騨頂上を経由して継子岳に登頂し、四ノ池を周回するルートのコースタイムは8時間。このルートは昨年のGWに登っており、森林限界を超えてから五の池小屋までの間、草木谷から吹き上げる風が核心部だと思っています。当然、稜線は風の影響を受けやすく、急変の兆候を感じれば、いち早く森林限界まで下らねばなりません。
御嶽山へ登るルートは今回の小坂口を初め、胡桃島、日和田口、長野県側の開田口、黒沢口、大滝口等があります。ご存じのように剣ヶ峰周辺は立ち入り禁止となっており、二ノ池から北側が山頂部の登山コースとなります。
御嶽信仰の古道は随所に祠や鐘などが見受けられ、木道と石畳が続く登山道をほぼ直線的に登ります。やがて、シラビソやトウヒの美しい森となり、ダケカンバが混じりだすと空が見え始め、森林限界が近いことがわかります。8合目を過ぎてほぼ直角に曲がるとハイマツロードの始まり。冬道と夏道の違いを確認しながら進みます。谷から吹き上げる風を受け始め、ザレた道になれば五の池小屋が見え始めます。その手前、コマクサの群生地があり、朝陽を受けた花が小さく輝いていました。御嶽山には最高峰以外に長野県側に王滝頂上、開田頂上、そして岐阜県側の飛騨頂上と呼ばれる場所があり、祠が建っています。(開田頂上は不明)
飛騨頂上から継子岳へは四ノ池を周回するルートとなります。我々は時計回りとしましたが、継子岳の岩場を上下どちらで通過するか、また、ルート上の登り返しをどうするかが判断ポイントかと思います。
時折、雲が稜線や剣ヶ峰を隠しますが、周囲の視界と較べ、御嶽山の天候は安定していました。継子岳山頂周辺のコマクサロード以外にも高山植物が咲き乱れ、荒涼とした世界でも育つ自然の力をじっくりと感じることができました。周回最後に眺めた三ノ池越しの剣ヶ峰。今は静かなこの世界に起きた悲劇を思い起こさずにはおれませんが「安全な登山を続けること」がご供養になると思います。
五の池小屋に戻ると西側はミルキーウェイの世界。簡単に昼食を済ませ、下山の途につきます。8合目を過ぎたあたりから薄日の射す天気になり、下山する頃には夏の昼下がり。この状況の中、森林限界を超えた時の天候を想像して行動しなければならないことをあらためて感じながら、前回の分を取り戻そうと、いつもの…(笑)

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ヘルメットを持参して 出発
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葉が一枚なので…イチヨウラン
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登山道を整備された方に感謝
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雲の上から 何を望まれるのか…
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まずは最初の コマクサロード
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瑠璃色に輝く三ノ池と剣ヶ峰
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四ノ池は高層湿原になっています
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元気に育ってね
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チングルマの緑が 目を惹きます
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高天原越しに アルマヤ天・剣ヶ峰・摩利支天山
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針の山を越えねば 極楽はなし…
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山上の極楽に咲く 蓮色の女王
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コマクサロード2号線…踏み荒し禁止
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いつの日か あの頂に 還るぞ
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コマクサロード3号線…継子二峰へ続く道
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コマクサだけが花ではない…ミヤマダイコンソウ
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でも コマクサロードの主役は私です…
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継子二峰南斜面の岩場…横バージョン
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周回ルートの最鞍部…四ノ池から幻の大滝へ
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ハクサンイチゲの主張…(笑)
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自然は厳しくも美しい…三ノ池
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アオノツガザクラロードを過ぎれば 五の池小屋
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下山が待ち遠しい…(笑)
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一つ一つが手作りの山バッチ
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女王の花色にも負けない 今日のいつもの…










盛者必衰の理をあらはす…天女花

7月10日 奈良県八経ヶ岳

国の天然記念物に指定されている「天川村のオオヤマレンゲ自生地」。天女の羽衣を表すのか、清楚なこの白い花を中国語で書くと「天女花」。ちょうど見頃を迎えた時に訪ねて来られた千葉県の山友をご案内して、近畿最高峰「八経ケ岳」に向かいました。

タイタン尾根登山口?90番ポストから先は夜間(午後6時~午前6時)の通行規制がされていました。6時開門と同時に通過し、登山口の行者還トンネル東口へは一番乗り。管理人さんから不安定な空模様であるが故の心得を得てから、2年3ヶ月振りの入山となりました。まずは大峯奥駈道の稜線を目指します。今日は安定している午前中に下山開始をしたく、谷コースは利用せず、往復共に尾根コースとしました。
曇り空とは言え、そこは関西の7月。朝露のような汗が全身を覆います^^; 稜線の奥駈道に立つと風の便りを受けてクールダウン。そこからしばらくは、時折、陽が射す苔の林を進みます。やがて、バイケイソウが咲く九十九折の登りが始まり、第二展望地を過ぎれば弥山小屋まであと僅か。上空には青空が見え隠れしてきました。
この青空を大切にしたく、まずは自生地へと「八経ケ岳」に向かいます。一旦下った後、苔の大海原を見ながら登り返すと出迎える鹿除けネットが自生地の玄関口。
背の丈を超える中を縫うようにして進みます。オオヤマレンゲは花びらが散るのではなく、その白い花弁全体が茶色に染まっていきます。そのため、満開のままドライフラワーのようになった花やこれから咲こうとする純白の花弁。そして、やや緑かかった固い蕾などがひとつの株に混在する様子に僕は、平家物語の冒頭を思い起こします。
天女の舞をたっぷりと楽しんだ後は最後のひと登りで1915m 近畿最高峰「八経ヶ岳」に登頂です♪今日の空模様は、熊野から吉野へと続く奥駈道を見渡すことは出来ませんが、今、歩いてきた奥駈道を振り返ることは出来ました(^^)
小屋に戻った後、弥山山頂にお詣り。そして最後にいつもテントを張る場所でランチタイム。天女花の白さに負けじと今度は緑の絨毯が食事をする手を止めます。
11時45分 下山開始。とその時、大粒の雨が ザァー…。トイレの軒下をお借りし、雨具の準備をしてから出発。助かりました(^^)
時々、雷鳴が響く中、道は小川から沢になり、沼地は池となり、段差のある箇所では滝となっています。雨によって一瞬で姿を変える森を見ることが出来ました。
第56番靡 石休宿跡で修験者の装いをした集団とすれ違いました。靡で彼らが吹く法螺貝の音は雨で霞んだ森を貫き、般若心経の読経が梢を揺らします。少し離れた場所で窺っていた私達までが浄化された思いです。
読経が終わる頃には雨も上がり、更に綺麗に洗われた緑を楽しみながらの下山となりました。
下山後は、温泉、夕食、お見送り準備と言うことで、いつものは、ひと休み…(笑)

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梅雨と言えば 紫陽花でしょうね
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ハートのエースは出ているでしょうか?
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笹原が広がると まもなく奥駈道に合流
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山という漢字はこれが手本?…鉄山
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昨夜の雨を受けて 瑞々しい苔たち
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シダ類の波が そよ風を緑に染めます
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この時期 意外と花が少ない奥駈道…バイケイソウ
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この辺りの森歩きが 身体と心にやさしい
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大木の幹に育ってます…オトギリソウ
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我々の周りを飛び回っていました…ルリビタキ?
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立ち枯れと三角錐八経ヶ岳のイメージ
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誰の寝床になるのでしょうか…
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そんな見つめられると手が止まる…オオヤマレンゲ
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次の主役が 出番を待ちます
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外側3枚は花弁ではなく「がく片」…創造主に感謝
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熊野へ続く道は…黄泉への道ではありません(^^)
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弥山小屋とトンボ
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天女が舞う 花道
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何を語るのか…天女花
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苔の大海原の向こうには 人が入ってはいけない世界…
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新芽と呼べばよいのでしょうか?
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いつもより緑が映える テントサイト
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この時間は 大切にしたいと思います
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時には こんな山行も いとをかし
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前夜 自宅にて いつもの…(笑)