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Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

I LOVE 黒戸尾根

3月12~13日 山梨県黒戸尾根
急登と呼ばれる登山道は全国に数多くあります。笠新道、ブナ立尾根、合戦尾根、大倉尾根(南ア)、七倉尾根、中畠新道…等々。これら僕が登った中でも断トツで気持ちいい道が「黒戸尾根」でした。何が気持ちいいのか? それは、山を歩くエッセンスがここにあると思うからです。
1年半振りの再訪。今回もテント泊。前回と違うのは積雪期。冬用装備に加えてハーネスや補助ロープ等の安全装備。ザックの重量は27㎏超(バディは20㎏)…(^^; 登頂は二の次にして、黒戸尾根を楽しもうと登山口「竹宇駒ヶ岳神社」を出発しました。
ここ数日来の寒波で標高1000m辺りから道は白く、笹ノ平からアイゼン装着。黒戸尾根は古来より信仰の道とされ、道中にはそれを感じさせる石碑や祠等が点在しています。ミルキーな世界の深い森はまさに幽玄の世界。落ち葉の絨毯が敷かれた道も今は真っ白。梯子の金属を触ると、その冷たさが冬用グローブをしてても感じます。黒戸山の水平道で先行者2名の方が「8合目からはノートレースで明日の登頂は諦めて下山します」とのこと。我々も体力的なことから七丈小屋ではなく五合目小屋跡で幕営し、登頂は諦めました。テント場で目の前を覆っていた白のベールが忽然と消え、スカイブルーを背に蒼氷に包まれた甲斐駒ヶ岳が姿を現し、現在公開中の映画ではないですが、それは「神の頂」でした。夕方以降雲も上がり、満点の星空の下、静かな夜が更けていきました。…すぐに寝ちゃいましたが…(笑)
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左手に見える吊り橋が黒戸尾根の第一歩
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駒ヶ岳の文字に歴史を感じます
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八丁坂は霊峰への表参道
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刃渡りも雪が着くと気が抜けません
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刀利天狗直下。梯子、鎖場の始まり。
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戸山の水平道。陽射しが手招きをしてくれます。
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小屋番さんに見守られている気がします。
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神を感じる一瞬…。
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一番奥の峰が摩利支天か?
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雲の上がる瞬間はいつも鳥肌が立ちます
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今回の新兵器。太陽パネル付きの軽量ランタン。家電店で購入しましたが、重宝しました。
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至福の一時…。テント泊の醍醐味です。

翌日は8合目までを予定していましたが、時間的なことから七丈小屋を目標にテント場を出発。いきなりの長階段(梯子?)その後は、梯子、階段、鎖の連続。それ以外の道も気は抜けません。アタック用の軽量ザックでやっとこさ。フル装備のザックでは無理でしたね。雲海に浮かぶ八ヶ岳。今頃、山侍さんも楽しんで硫黄岳に向かっているのかなぁと思い、一瞬気を緩めました(^^) 七丈小屋からは鳳凰三山と霞ながらも富士山、そして遠くに北アルプスの山嶺。それらの景色を満喫出来たここを、我々のピークとしました。
当然、登りよりも下りの方が危険度は増します。十分に気を付けていましたが、鎖場でまさかの尻餅。すぐに鎖を握ったため大事には至りませんでしたが滑落距離1m。8m先は奈落。今回一番の猛省。
幕営地には五合目小屋の管理人であった方のレリーフがあり、一晩の御礼を言い、後にしました。小屋跡は鞍部にあるため、まずは登り返しからスタート(^^; 楽しくも辛かった昨日の山行を懐かしみ?ながらも、帰り(下り)の足運びは軽く感じました。しかし、刀利天狗直下の梯子、鎖場は「荒行」でしたね。最後の難関「刃渡り」を過ぎてようやく気の休める道となりますが、ゴールまでは燕山荘から下山するのと同じぐらいあります。最後の最後まで気を抜かず、何とか「竹宇駒ヶ岳神社」で下山の御礼参りが出来ました。
2日間の山行で出会った登山者は8名。我々は体力、技術力の不足を感じました。冬の甲斐駒ヶ岳、運良く登れる山ではありません。

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先ずはこの階段(梯子)から始まります。
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樹間から鳳凰三山。今夏は歩いてみたい。
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二重構造?の橋(笑)
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歩くとこんな感じです。
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山侍さんの居る八ヶ岳。hello~
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小屋直下の鎖場。核心部のひとつ。
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振り返るとこんな感じです。
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小屋手前の水平道も冬はデンジャラスな道。
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お久しぶりの霊峰 富士山。
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雲海は何気ない景色をアートにしてくれます。
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北アの盟主 槍・穂高連峰
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次はあの8合目まで辿り着きたいなぁ~。
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後ろを行くバディにも目を配ります(笑)
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テント場で甲斐駒ヶ岳に再訪を誓います。
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荒行に見えますか?(笑)
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山歩きにバランス感覚は必要です。
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刃渡りの途中で鳳凰三山が一瞬見えました。
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無事下山の御礼参り。次回もお願いします。
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麓から黒戸尾根を見上げる。

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16時下山で時間がなかったため、温泉施設で買ったものでいつもの…(笑)