5月14日 滋賀県御座峰
花の山として有名な伊吹山はドライブウェイが山頂直下まで通じていることもあって、花のシーズンを迎えるこれからは、登山者や観光客で賑わいをみせます。そのドライブウェイの途中から北に伸びる1000m級の尾根。通称「北尾根」。お目当ての花を求めて、北尾根の北玄関「国見峠」へと向かいました。
北尾根はドライブウェイの静馬ヶ原、山麓の笹叉、そして滋賀県と岐阜県を結ぶ林道の国見峠。と大きく3つの登山口があります。今回は国見峠から御座峰の往復とし、落石が多く見られる林道を通って登山口の駐車場へ。
登山口からしばらくは北尾根の支稜を登ります。傾斜がきつくなり、足元にヒトリシズカやボタンネコノメソウが目立ち始めると、花街道の始まり。あいにく前日の雨が影響して、石や木の根に注意をしながら歩かなければなりません。ロープが張られたトラバース道を過ぎると視界は広がり北尾根主稜となります。そこから本日の折り返し地点「御座峰」まで、国見岳、大禿山と2つのピークを越えていきます。
相変わらず、登山道は転倒注意状態が続きますが、足の踏み場に困るほど小さな草花が更に歩を緩めます。ハクサンハタザオ、イチリンソウ、ニリンソウ、ヤマブキ、イワカガミ…。見たことのない花も数多くありました。ピークを結ぶ鞍部では、北尾根の向こうに伊吹山が望め、雲が湧き立つ景色に夏のアルプス縦走を思い起させます♪
瑞々しい新緑の木々と岩や木の根に生えた深い苔の緑。そして、オモチャ箱をひっくり返したように咲く花々。鶯やシジュウカラの囀りが心地よい風とともに耳をくすぐります。お目当ての花と出逢わないまま御座峰に到着。展望のない山頂ですが、これまで歩いてきた道で展望は十分でした(^^)
同じ道でも往きと帰りで視線は変わります。下り道で気付かなかったことが、登り道で気付くことはままあること。「このあたりかな」と思しき場所で若葉を見つけ、更に、周辺に気を配りながら歩いていると林床に浮かぶような蕾を見つけることが出来ました。これにて、本日の目的達成(^-^)v
その後も花々を愛でながらの山行は続き、あっと言う間に最初のピーク「国見岳」に到着。本日の核心部を慎重にやり過ごし、花街道は終着点となりました。
御座峰からの帰路、数十名の登山者とすれ違い、花街道を守るには、まず、個々の力だと思いました。
下山後は、伊吹山のようなプリンが揺れる いつもの…。
木漏れ日が 清々しい初夏を思わせます
タチツボスミレも そろそろ終わりの季節
最近のお気に入り ボタンネコノメソウ と今日も遭遇
ヤマネコノメソウとは 初めまして…
賑やかだけど ヒトリシズカ
おっとりとした雰囲気が好き ニリンソウ
光り輝く 緑の海を泳ぐ 曲線美(^^)
至るところに スズシロ の愛くるしい姿
林床を埋め尽くすほどのルイヨウボタン
ひっそりと隠れて…ホソバアマナ
小さい花だけど存在感 タチイヌノフグリ
稜線に向こうに 伊吹山
繊細な美しさ ハクサンハタザオ
綺麗な黄色に特徴ある名前 ウマノアシガタ
伊吹山北尾根にも外来種か?
上向き加減が良い感じ フデリンドウ
春の七草の親戚?(笑) ミヤマハコベ
この花の色は名前通りです ヤマブキ
洋風な佇まい ツツジの仲間 ウスギヨウラク
見過ごしそうに咲いていました イワカガミ
ハシリドコロ…猛毒です 手を触れないように
これも花なんですね…ウリハダカエデ
気持ちの良い稜線を引き返します
楊枝の原料になります クロモジ
今にも飛びかかってきそうな(笑) チゴユリ
本日のお目当て…山芍薬
遠くからでも一目瞭然 イチリンソウ
もう一株 咲いていました
エビネ でしょうか
エンレイソウも この時季の役者ですね
新緑が美しい(笑)いつもの…