Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

GW初日 車で登る展望の山…富士見台高原

4月28日 岐阜県富士見台高原
以前から気になっていた富士見台高原。明日のGW山行を前に立ち寄ってみました。

富士見台高原は岐阜県と長野県の境界に緩やかな起伏で広がる笹原の高原。中津川市街から林道を走ること約1時間。1,569mの神坂(みさか)峠駐車場が起点となります。この峠は縄文時代から通行があり、古代・中世には東山道(近江~陸奥)最大の難所として有名だったそうです(中津川市 歴史の道推進協議会 案内板より)
今では中央道の恵那山トンネルが開通し、当時の苦労など知る由もありません。それでも峠に向かう林道は、舗装されているとは言え、対向の困難な個所が多くあり、駐車スペースも限られているため事前の情報収集は必要です。ここは恵那山の登山口でもありますが、往復約10時間のCT。ほとんどの方は富士見台高原ではないでしょうか…。
さて、林道から登山道に入ってしばらく歩くと史跡「神坂峠遺跡」。数々の出土品が発掘され、この峠を行き交う先人の営みに驚きを覚えます。昼なお薄暗い樹林帯のトラバース。道端にはショウジョウバカマやバイカオウレンの咲く何気ない道ですが、谷側の傾斜はきつく、踏み外すことのないよう注意が必要です。半時間ほどで樹林帯を抜けると、身の丈を超える笹原に覆われた稜線が視界一杯に広がります。ここでも足元にはショウジョウバカマ。まだ茎が伸びきっていない状態で花を咲かせ、何か慌てた様子です。
左側によく通る中津川市街を俯瞰しながら10分ほど歩くと分岐点に到着。富士見台高原や萬岳荘に向かう道のほか、笹漕ぎ道などの交差点で、笹原の向こうには残雪の青い山脈、南アルプス南部の名峰が連なっていました。やがて前方には中央アルプス、坂道を少し登ると御嶽山乗鞍岳から始まる北アルプス。遠くには白山も望めました。
ここ富士見台高原は、北、中央、南アルプスの展望を初め、日本百名山の内、なんと23座を見ることが出来ます。この日は鳳凰山荒島岳伊吹山を除く20座が確認できました。でも、名前にある富士山は見えないんですよね…。「富士山が見えたらいいなぁ~」と言う願望なのでしょう。それでも、見事な展望であることに違いはなく、夜は満天の星空を楽しむこともできるはずです。
さて、頂上標識に向かって登り始めた時に数名の方とすれ違いましたが、それ以降、見渡す限りに人影がありません。晴天のGW初日。素晴らしい展望地「富士見台」1,739mは、我々2人のためだけにありました。明日、4月29日は恵那山と富士見台高原の山開きが行われ、安全祈願を初め大勢の方がこの地を訪れることでしょう。まさに、イベントの前の静けさです。
帰りは、そのイベント会場となる萬岳荘に立ち寄り、テラスでコーヒータイム。ここはテントを張ることも出来、星空観察や朝夕の撮影など、テントライフに花を添えるアイテムがあります。機会があれば一夜を過ごしたいと思います。
下山後は、明日の山行に向け諏訪湖へ。でもその前に、木曽路11宿「馬籠」に立ち寄り、ほっとする和のテイストでいつもの…(笑)

f:id:Regulus0821:20180430111135j:plain
GWなので(笑)…モーニングいつもので幕開け
f:id:Regulus0821:20180430111155j:plain
山に入ると まだ桜を楽しめます
f:id:Regulus0821:20180430111214j:plain
「富士見台高原」とはこんなところです
f:id:Regulus0821:20180430111236j:plain
ヒメイチゲ がお出迎え
f:id:Regulus0821:20180430111259j:plain
バイカオウレンは見頃を迎えていました
f:id:Regulus0821:20180430111332j:plain
樹林帯から一気に展望が開けます
f:id:Regulus0821:20180430111354j:plain
まずは南アルプス…荒川三山・赤石岳聖岳
f:id:Regulus0821:20180430111413j:plain
後ろには 恵那山がどっしりと
f:id:Regulus0821:20180430111431j:plain
山頂?手前で 御嶽方面を望みます
f:id:Regulus0821:20180430111449j:plain
中央道恵那山トンネルは この下を通っています
f:id:Regulus0821:20180430111506j:plain
ショウジョウバカマの群落は初めてです
f:id:Regulus0821:20180430111601j:plain
まだまだ道は続きますが 今日はここまで
f:id:Regulus0821:20180430111524j:plain
中央アルプス…木曽駒ヶ岳空木岳~越百山
f:id:Regulus0821:20180430111628j:plain
今冬は 剣ヶ峰の頂へ…御嶽山
f:id:Regulus0821:20180430111655j:plain
北アルプス 焼岳の向こうに吊尾根(奥穂高~前穂高
f:id:Regulus0821:20180430111717j:plain
御嶽山~中央アルプスが一望…中央は「南木曽岳」
f:id:Regulus0821:20180430111741j:plain
縄文人もこの山河を見たのでしょう
f:id:Regulus0821:20180430111803j:plain
ゆっくりと過ごしたい空間が ここにはありました
f:id:Regulus0821:20180430112107j:plain
木曽路「馬籠宿」より…富士見台高原~恵那山
f:id:Regulus0821:20180430112134j:plain
優しい味噌味で いつもの…(笑)

ホームで初登頂!春色の山を初夏の陽射しで…

4月21日 三重県ハライド(祓戸)
ホーム鈴鹿には主峰御在所岳を初め鈴鹿セブンマウンテンと言う個性的な山がありますが、その他にも四季折々楽しむことのできる山やルートがあります…ただし、僕は5月~10月は蛭休み…(笑) 今回は花の便りに誘われて、初めてのルートを訪ねました。

登山口の朝明渓谷。最近は冬の釈迦ヶ岳で訪ねる場所。いつもはまばらな駐車場も、9時現在でほぼ満車。係の方に尋ねると、天気の良い週末は大抵こんな状態だそうです。
今日のルートは茸岩を折り返し地点とする周回ルート。我々は核心部のハライドの急坂を登りとする左周りとしました。根の平峠分岐まで林道を歩きます。最初に訪ねるブナ清水は、朝明川の源流のひとつ。今は渓谷美を飾るこの川がどのように変化していくのかもこのルートを楽しむひとつでしょう。17年前、家族とともに根の平峠まで歩いた道も、記憶は薄れ、初めて通る道のようです。この道は旧千草街道で、鈴鹿の奥座敷「イブネ」へ入る際、滋賀県側から分岐の杉峠まで歩く歴史街道。初夏を思わす陽射しを受け新緑は輝きを増し、ヤマザクラやミツバツツジは寒暖の色彩を強めます。鳥の囀りに沢の音を聞きながら、先人達が通った時代を思い起こします。
足元に咲く春の使者「タチツボスミレ」。前回の山行(荒島岳)から約1ケ月が経ち、山は一気に春の装い。町で感じる四季の移ろいとは異なる山の四季。そして「今年も会えたね」と思う山の四季。
根の平峠直下でブナ清水への分岐となり、道は更に山の懐に入ります。時折激しい水飛沫の音を立てる朝明川に沿って新緑にはまだ早いブナの森を進むと、苔に覆われた大きな岩が現れます。その岩の割れ目から流れる澄み切った水が林床を分けています。ブナの森が育んだ清らかな水。朝明川の源流「ブナ清水」に到着です。岩穴を覗いてみると、源流は雫ではなく、細いながらも結構な勢いで流れ出ていました。稜線近くから湧水が流れ出るのはホームの特徴。どれほどこの山系は水を溜めているのでしょうか?そこから少し登った場所で昼食。まるでブナに見守られているような時間でした。
紅葉シーズンを思いながら落ち葉を踏みしめ、林床一面を覆うイワウチワの大群落を過ぎると、次の目的地「ヤシオ尾根」に出ます。この尾根、名前のとおりアカヤシオの稜線。まだ、蕾が多くあり、満開はGW頃かと思いますが、それでも見頃な花が我々を迎えてくれます。そして、折り返し地点の「茸岩」。鈴鹿山脈中部らしい奇岩です。少し頑張って大岩を登ると、眼下には伊勢谷が大きく広がり、釈迦ケ岳から続く県境尾根が一望できます。視線を横にずらせば、奥座敷「イブネ」に雨乞岳。僕が知る限り、これほどの絶景ポイントはそう多くはありません。
先ほどの分岐点まで戻り、最終目的地「ハライド」を目指します。鈴鹿にはカタカナ表記の山が多くありますが、ここは漢字では「祓戸」と書きます。意味を調べてみると、「神事を行う場所」とあります。そんな神聖な場所だからなのか、その頂へは険しい道のりが待っています。本日の核心部、「ハライドへの道」が始まりました。
ハライドは地図からも判るように周囲に険しい崖を備えています。ヤシオ尾根からは腰越峠経由で向かいますが、その峠を境に急坂となっており、特に尾根からの下りは、標高差100mを超えています。ハライドへの登り返しは80mほど。腰越峠への下りは樹林、ハライドへの登りはザレ場。右回りか左回りかの判断材料はこの通過だと思います。
ハライド山頂からは腰越谷を飾るアカヤシオや御在所岳、国見岳、青岳の三連峰。そして、出発地点「朝明渓谷」を挟んで広がる釈迦ヶ岳。美しい展望がそこにはありました。
ハライド北尾根で朝明渓谷に戻ります。標高を下げていくと、アカヤシオからレンゲツツジ、春を待つまだ固い芽から新緑へと色彩を変えていきます。途中、急峻な谷を眺めながら通過する場所もあり、危険性を感じないまでも最後まで気を抜いてはいけないのが安全登山だと思います。
まもなくGW。GW後半は天気が移りやすい予報となっていますが、どうなることでしょうか?その準備運動として向かった初ルート。ホーム鈴鹿の奥深さをあらためて感じる山行となりました。
下山後は、定番と季節を交えたいつもの…(笑)

f:id:Regulus0821:20180422132945j:plain
今日のルート…駐車場にある大きな地図
f:id:Regulus0821:20180422133002j:plain
春の雪洞ですね…八重桜
f:id:Regulus0821:20180422133016j:plain
いつの時代でも 新緑は美しい
f:id:Regulus0821:20180422133031j:plain
しばらくは朝明川を辿ります
f:id:Regulus0821:20180422133049j:plain
鈴鹿で見ると 尚更春を感じます…タチツボスミレ
f:id:Regulus0821:20180422133105j:plain
今はまだ 新緑の源…キブシ
f:id:Regulus0821:20180422133122j:plain
同じ色系統でも 寒暖の差を感じます
f:id:Regulus0821:20180422133138j:plain
春の生命力を感じます…ミツバツツジ
f:id:Regulus0821:20180422133159j:plain
この花も春の使者…クロモジ
f:id:Regulus0821:20180422133219j:plain
ほとばしる水飛沫に 涼しさを戴く
f:id:Regulus0821:20180422133242j:plain
随分と川幅が狭くなってきました
f:id:Regulus0821:20180422133302j:plain
源流の館…ブナ清水
f:id:Regulus0821:20180422133320j:plain
見上げれば ブナの合唱が聞こえてくる…ブナ清水
f:id:Regulus0821:20180422133336j:plain
森と水 鈴鹿にはそんな世界がたくさんあります
f:id:Regulus0821:20180422133356j:plain
アウトドアな季節ですね
f:id:Regulus0821:20180422133412j:plain
ここからの展望は感動しました…茸岩
f:id:Regulus0821:20180422133442j:plain
アカヤシオの向こうには テーブルランドの「イブネ」
f:id:Regulus0821:20180422133500j:plain
ヤシオ尾根の名前通りです
f:id:Regulus0821:20180422133521j:plain
午後の陽射しが 森を優しく包みます
f:id:Regulus0821:20180422133547j:plain
後半のルートが見えない…ハライド
f:id:Regulus0821:20180422133611j:plain
新緑より先に谷を染める アカヤシオ
f:id:Regulus0821:20180422133640j:plain
大好きな冬の釈迦ケ岳周回ルートが一望
f:id:Regulus0821:20180422133710j:plain
これも春を代表する花…フデリンドウ
f:id:Regulus0821:20180422133734j:plain
新緑とアカヤシオが共存する中腹です
f:id:Regulus0821:20180422133918j:plain
ホームでは ここに立ち寄れる いつもの楽しさ…(笑)

祝・開通!白きスカイライン…荒島岳

3月24日 福井県荒島岳
2年前、登山口で引き返してから機会を窺っていた雪の荒島岳。再び、登山口に向かう日が来ました。

荒島岳がある福井県大野市。雲海に浮かぶ「天空の城・越前大野城」で有名ですが、いつもの党代表(笑)としては「いもきんつば」「里芋」「醤油かつ丼」など、そっち方面で訪ねることが多くなります。そんな魅力ある町を山頂から俯瞰したのが2014年11月。それから天候と休日と予定がかみ合う山行トライアングルを待ち続け、ようやくこの日を迎えました。本当は山イベントに出向く予定だった土曜日。しかし、晴れ予報に「インドア会場に行っている場合ではない」とバディの声に応え、木曜の夜に山行を決定。登山口やルートは前回と同様、勝原スキー場跡からのピストンとしました。
まずは、ゲレンデ跡のブラックアイスバーンとなった急登からスタート。それも直線上部から雪に覆われました。荒島岳と言えば「泥濘の道」。今日はその心配はなさそうですが、気温が上昇する下山時、雪はどんな状態になっているのか気掛りです。
町並の背景には屏風のように連なる白きグラデーションの峰々。八ヶ岳とは展望も植生も異なり、里から見上げる荒島岳らしい光景です。
ゲレンデ上部から本格的な登山道となり、直登は雑木林からブナ林へ。やがて、樹間に白山が見え始めました。この山、名前のとおり本当に白き峰です。前回は薄曇りのため霞んでいましたが、今日は青空を背に浮かび上がり、霊峰に相応しい凛とした佇まいを感じます。
傾斜が緩んだところから、思いもしない「霧氷まつり」。山からの素敵なプレゼント。朝陽にキラキラと輝く林の中から聞こえるのはパラパラと言う落氷の音。時々、頭上に落ちてきますが、これも山からのプレゼント…^^;
しゃくなげ平でアイゼンとピッケルを準備。いよいよこのルートの核心部「もちが壁」に向かいます。夏道ルートに向かうトラバース道を前に、真っ白な雪面と霧氷、そして白山を中心とした展望が広がり、何度目かの歩止まりです。当然、鎖は雪は下。慎重に足下を確かめ、上を目指します。今後、雪が緩んでくると更に難度が高くなるでしょう。ここを過ぎれば、森林限界を超え、全周囲の展望と共に山頂までの稜線歩き。丁度、ホーム鈴鹿は竜ヶ岳の遠足尾根のような雰囲気です。ただし、ここから先の谷側は雪庇となっており、クラックも何ヶ所かありました。トレースを外れないことが鉄則であり、そのトレースも正しいかどうか、自分で判断しなければなりません。
傾斜は更にきつくなり、中荒島岳直下の最大傾斜に向かう小さなピークがよく紹介されるビューポイント。山頂からは周囲の展望のみで山を愛でるには、そのルート上にあると僕は思います。山と向き合える場所とは「山頂以外派」です(^^)
その小さなピークに立った時、「2年前の中止はこの日のため、ついにここまで来た」と喜びも一入。
そして最後の直登。途中、登山道と交差するように亀裂が走っていました。その辺りはアイゼンを踏む度に小さな面で雪が剥がれ落ちます。風もなく、穏やかな日でも、全く心配なく歩けないのが雪山でしょう。急登を終え、緩やかな稜線の向こうに祠の屋根。登り始めて4時間。標高1,523m、今日は雪で数m高くなった福井の名峰「荒島岳」に登頂です。
下山後は、越前大野の銘菓でいつもの…(笑)

f:id:Regulus0821:20180325212132j:plain
春を感じる鳥…ホオジロ
f:id:Regulus0821:20180325212153j:plain
ゲレンデ跡上部から振り返れば…
f:id:Regulus0821:20180325212225j:plain
歩きやすい 明るいブナ林の直登
f:id:Regulus0821:20180325212240j:plain
光のシャワーが 落氷とともに…(笑)
f:id:Regulus0821:20180325212300j:plain
この程度の大きさなら 痛くないんですが…
f:id:Regulus0821:20180325212317j:plain
3月下旬とは思えない この景色
f:id:Regulus0821:20180325212334j:plain
しゃくなげ平まであと一息
f:id:Regulus0821:20180325212349j:plain
見上げれば 力強い 荒島岳
f:id:Regulus0821:20180325212421j:plain
興味本位の行動は 事故のもとですね
f:id:Regulus0821:20180325212439j:plain
素晴らしき展望に感謝です
f:id:Regulus0821:20180325212500j:plain
ウサギの綺麗なトレースが続きます…
f:id:Regulus0821:20180325212522j:plain
人間のトレースも 見劣りしません
f:id:Regulus0821:20180325212542j:plain
諦めなければ 出逢える景色があります
f:id:Regulus0821:20180325212601j:plain
最後の試練? 中荒島岳に着かねば 登頂はありません
f:id:Regulus0821:20180325212625j:plain
登山道が割れているのは 初めてです
f:id:Regulus0821:20180325212653j:plain
すでに気分は登頂…(笑)
f:id:Regulus0821:20180325212713j:plain
振り返れば この景色
f:id:Regulus0821:20180325212729j:plain
山頂をさらに進んで 振り返ります
f:id:Regulus0821:20180325212749j:plain
笠ヶ岳と槍・穂高連峰
f:id:Regulus0821:20180325212806j:plain
来シーズンは あの頂に還りたい…御嶽山
f:id:Regulus0821:20180325213521j:plain
お花畑の縦走路…白山(大汝峰~御前峰~別山
f:id:Regulus0821:20180325212827j:plain
自然界には畏敬の念を抱いて接したい
f:id:Regulus0821:20180325212848j:plain
惚れ惚れする景色でした
f:id:Regulus0821:20180325212908j:plain
限りある時間なので…下山します
f:id:Regulus0821:20180325212925j:plain
トレースがオーバーラップする 美しい下山路
f:id:Regulus0821:20180325212941j:plain
荒島岳 と ハロ現象
f:id:Regulus0821:20180325213002j:plain
これが当たると 結構 痛そう…(^^)
f:id:Regulus0821:20180325213016j:plain
ちょっと寄り道…小荒島岳への鞍部にて
f:id:Regulus0821:20180325213034j:plain
漫画チックな 中荒島岳への急登…
f:id:Regulus0821:20180325213048j:plain
2年前と同じ場所から…感謝の言葉を
f:id:Regulus0821:20180325213103j:plain
芋のダブル主演で いつもの…(笑)

初夏の陽気で プチプチ縦走…須磨アルプス

3月18日 兵庫県須磨アルプス
六甲全山縦走から早や1年あまり。今春もと計画を立てていましたが、何かと忙しく準備不足もあって秋以降に延期。でも、ちょっとだけ歩こうかと全縦起点「塩屋駅」に向かいました。

過去3回、六甲全縦は塩屋駅からスタートし、旧大会ルートで旗振山を目指していました。その理由は途中にある「六甲縦走路西起点」の看板。しかし、このルートだと六甲山系の途中から合流することになり、尾根を辿るには塩屋駅からダイレクトに取付かなければなりません。その空白部分が全縦の響きとともに気になっていました。
午後から神戸で人と会う約束があり、空いた午前中の有効活用(笑)で気になっていたダイレクトルートを利用し、須磨アルプスの東端「東山」を目指します。
「この先 行き止まり」…駅から歩いてすぐの所にある標識。予習のお陰でこれは承知のこと。住宅地の路地裏を通り抜け、取付地点の急登ならぬ急階段で山行は始まりました。塩屋駅は海抜4m。この階段で見る見るうちに住宅地の屋根越しに海が見え始めました。尾根道に入ると、そこは踏み固められた山道。毎日登山など大勢の方が旗振山を目指してできた道なのでしょう。今日も家族連れや高齢者のグループが汗ばむ陽気の中、行き来していました。
旧大会ルートの合流地点には「六甲全山縦走路」の案内標識。この文字を見ると心が躍るのは、僕だけではないはずです。ここから先の道は4回目、でもいつもはヘッドランプの灯りを頼りに登っており、知っているような初めてのような道です。須磨浦山上公園の石段を一気に駆け上がれば、茶屋のある旗振山に到着です。
夜明け前、まだ町が動き始めていない時間帯に登ってくる全縦56㎞の最初のピーク。今日は、半袖に着替えるピークです。
鉄拐山、高倉山、文太郎道経由で栂尾山。そして、須磨アルプスの横尾山から東山。
この時間帯になると大勢の登山者が須磨アルプスを目指したり、越えてきたりと思うように歩けませんが、僕も特に慌てている訳でもなく、されど、チャンスがあれば全縦スピードにギアチェンジ…。そんな感じで歩いていたため注意が散漫になっていたのか、まさかのルートロス、5分ほど登り返す羽目に…ただ、戻らなければ滑落が待っていたかも…。
名勝「馬ノ背」、別名「須磨アルプス」。風化した花崗岩のザレた岩稜帯が突如現れ、横尾山と東山を繋ぎます。ルートを少し外れて尾根を見下ろせば、標高の割には迫力ある光景です。慎重に歩きつつ、ルートを逸れて右左と景色を楽しみ、最後の痩せ尾根に差し掛かったところで、前方からやってくるグループに視線がいってしまい、足払いされた感じであっという間に転倒…(^^; 幸い滑落はしませんでしたが、状況的には運が良かったとしか言えません。
今日、歩いてきた旗振山から馬ノ背までの尾根を東山のピークで振り返りながら、痛めた左足を見ると、膝上で破れており裾をめくってみると…傷以上の見た感じ。歩行に支障がなかったので事なきを得ました。
「油断大敵」。山友に言われた言葉を大切にしなければと思います。
帰り道、文太郎さん縁の「高取山」、僕の全縦核心部「菊水山」、そして遥か彼方の中間地点「摩耶山」。それらゴール宝塚へと続く56㎞の山々に再訪を誓い、下山口「板宿」へと向かいました。
下山後は、神戸で用事を済ませて、自宅でいつもの…(笑)

f:id:Regulus0821:20180319204302j:plain
電車の向こうには 六甲山系が海に還る尾根
f:id:Regulus0821:20180319204317j:plain
いつもは右中の道 今日は右下の道...
f:id:Regulus0821:20180319204334j:plain
いつもは右の階段 今日は左の尾根道…
f:id:Regulus0821:20180319204349j:plain
梅の香りは 「春が来た」香り
f:id:Regulus0821:20180319204403j:plain
今日は明るい 旗振山
f:id:Regulus0821:20180319204417j:plain
春霞の大阪方面
f:id:Regulus0821:20180319204431j:plain
今日の予定が書かれていました(笑)
f:id:Regulus0821:20180319204449j:plain
いつもより長く居た 旗振茶屋前です
f:id:Regulus0821:20180319204503j:plain
写ってませんが こんな大勢は初めて…鉄拐山
f:id:Regulus0821:20180319204521j:plain
次はゴールを目指したい
f:id:Regulus0821:20180319204545j:plain
朝 ラジオ体操をしている おらが茶屋前
f:id:Regulus0821:20180319204601j:plain
ここでも春のコラボレーション
f:id:Regulus0821:20180319204616j:plain
宅地へと急降下…転げ落ち注意(^^)
f:id:Regulus0821:20180319204647j:plain
全縦大会渋滞ポイント…栂尾山階段
f:id:Regulus0821:20180319204702j:plain
園芸種が縦走路沿いに…ツルニチニチソウ
f:id:Regulus0821:20180319204717j:plain
新旧のツーショット(笑)
f:id:Regulus0821:20180319204736j:plain
山が海へ…高倉山は造成され宅地となりました
f:id:Regulus0821:20180319204755j:plain
ルートミスした地点から 須磨アルプス
f:id:Regulus0821:20180319204820j:plain
50年後は 通行禁止?
f:id:Regulus0821:20180319204842j:plain
昨年はモルゲンロートの馬ノ背でした
f:id:Regulus0821:20180319204859j:plain
左の鉄塔が旗振山…2時間弱で歩いた山々
f:id:Regulus0821:20180319204914j:plain
右から高取山、摩耶山、鍋蓋山、菊水山…最高峰は遥か彼方
f:id:Regulus0821:20180319204929j:plain
今日はここまで
f:id:Regulus0821:20180319204945j:plain
ヒガンザクラ? 梅とは違う 春の使者
f:id:Regulus0821:20180319205000j:plain
シンプル イス ゙ベスト で いつもの…(笑)
f:id:Regulus0821:20180319205036j:plain
おまけ…山友から いただきました

南八ヶ岳 氷と岩の調べとともに…編笠山

3月11日 長野県編笠山
春の足音が近付き、冬山も終わりを告げようとしています。今シーズンの見納めに南八ヶ岳展望の頂を目指します。

最後まで杣添尾根と編笠山のどちらにしようか考えていましたが、木金土の天候から、確実に登頂ができる編笠山としました。この山を最初に訪ねたのは、19年前のGW。当時、小学生だった娘も今では家庭を持つ社会人。今回で6回目となる編笠山の登山口は山梨県と長野県にありますが、最近は長野側の富士見高原を利用しています。
林道を横切りながら、尾根の取付地点「盃流し」に向かいます。先月、八子ヶ峰から眺めた裾野へ続く曲線美。歩くとシラビソやトウヒ等、展望のない道が続きます。2年前、テント泊をした時は西岳経由の周回ルート。その尾根道と平行しながら、やがて道は太古の森へと入り込みます。
1800mを超えた辺りで道は雪に覆われ、1900m付近から始まる急坂でアイゼンを装着。陽の当たらない道は雪道と言うより「凍り道」。それは、時折アイゼンの爪を弾くほど強固なものでした。
2100mで急登は終わり、樹間から陽が射し始め、空が近付いた気がします。再び始まる登りでは、森林限界が近いため青空が頭上に広がり、振り返れば樹々越しに北岳から仙丈ケ岳へと続く南アルプスの白き山嶺を初め、ミニチュア細工のような山麓の景色に目を休ませます。
「暗」から「明」へ。このルートで2番目に好きなポイントです。
そして、このルートの核心部、山頂直下の岩稜帯。過去2回、3月に登っており、雪の少なかった一昨年でさえ岩を雪が覆っていましたが、今日は完全に夏道ルート。上部の様子が判らずアイゼンを付けたまま登りましたが、結果的に不要でした。
綺麗な円錐形の山容を持つ編笠山。どのルートも最後の傾斜は同じですが、このルートが一番きつく感じるのは、数多くある案内板のせいだと思うのは、個人的感想…。そして、最も好きなポイントが編笠山の山頂標識と共に姿を現す南八ヶ岳の峰々。
阿弥陀岳、横岳、赤岳、ギボシ、権現岳。南北に長い八ヶ岳、自分流の絶景ポイントをお持ちでしょうが、絶妙に配したこれら五山の展望を擁した編笠山は、八ヶ岳随一と我々は思っています。八ヶ岳の創造主に感謝です。
麓から吹き上げる風を避け、北八ヶ岳へと続く展望を楽しみます。親子3人で初めて訪ねた時、「あんな険しい山に登るなんて凄いよねぇ」と話した残雪の赤岳。今では赤岳を始め、ほとんど登ってしまった雪の八ヶ岳。時の流れを感じると共に、こうして眺めていると、当時にタイムスリップしてしまいそう…(^^) 娘と登った30数座のひとつだけでなく、我々家族にとって大切な頂。それが「編笠山」。
下山後は、茅野駅前で新規開拓したお店でいつもの…(笑)

f:id:Regulus0821:20180312204202j:plain
夜明け前…登山日和間違いなし
f:id:Regulus0821:20180312204219j:plain
年輪ような薄氷…盃流し
f:id:Regulus0821:20180312204238j:plain
アイゼンの手入れをしなければ…^^;
f:id:Regulus0821:20180312204301j:plain
この標識を見ると 何故かほっとします
f:id:Regulus0821:20180312204318j:plain
柔らかな陽射しに 力をもらいます
f:id:Regulus0821:20180312204336j:plain
森林限界へと導く 森の灯り
f:id:Regulus0821:20180312204353j:plain
一気に光の国へ
f:id:Regulus0821:20180312204409j:plain
視線の先に あるものは…
f:id:Regulus0821:20180312204426j:plain
空と町の間に浮かぶ雲
f:id:Regulus0821:20180312204443j:plain
見上げれば 八ヶ岳が火山であった証
f:id:Regulus0821:20180312204459j:plain
今日は 諏訪湖が 良く見えます
f:id:Regulus0821:20180312204519j:plain
アイゼン歩行の訓練となった 岩稜帯
f:id:Regulus0821:20180312204535j:plain
視界に収まり切れない世界が ここにあります
f:id:Regulus0821:20180312204554j:plain
昔から僕は 山頂や峠に着く手前が好きなんです
f:id:Regulus0821:20180312204611j:plain
権現岳から徐々に 姿を現す瞬間が堪らない
f:id:Regulus0821:20180312204627j:plain
まずは 御礼のタッチ
f:id:Regulus0821:20180312204648j:plain
先週の雪で化粧直しをした 主峰「赤岳」
f:id:Regulus0821:20180312204712j:plain
随分と御無沙汰です…ギボシ・権現岳
f:id:Regulus0821:20180312204736j:plain
来シーズンは その頂から編笠山を…横岳(三叉峰)
f:id:Regulus0821:20180312204753j:plain
時代は移ろえど 変わらぬ景色…
f:id:Regulus0821:20180312204818j:plain
ミラーボールか万華鏡…雪は不思議なキャンパス
f:id:Regulus0821:20180312204840j:plain
太古の森が賑やかになるには もう少し先でしょう
f:id:Regulus0821:20180312204902j:plain
新緑がこの道を飾る頃 町はお花見ですね
f:id:Regulus0821:20180312204922j:plain
麓から眺める八ヶ岳も素敵な光景
f:id:Regulus0821:20180312205003j:plain
こんなお山があったら 登ってみたい…(笑)

冬の定期便「ルート本谷」…御在所岳

2月17日 三重県御在所岳
ホーム鈴鹿の主峰「御在所岳」。ロープウェイで一気に上がることも出来れば、奇岩の中道、安定の裏道、バリエーションの藤内沢と登山者に応じて楽しめる多くのルートが山頂に続いています。その中で、我が家のお気に入りは、「本谷↗  中道↘」の周回ルート。このブログでも3回ご紹介しています。

本谷はバリエーションルートとしては入門編。しかし、冬ともなればコンディションによって大きく変わります。我々が入るのは初級編程度まで…今年はどんな表情を魅せてくれるのか楽しみにしながら登山口へ。
予報では登山日和とは言えない今日の天気。しかし、登山口から山頂まで谷を歩くこのルートは、展望よりルート上の変化を楽しむため、あまり気にはなりません。また、風の影響を受けないため、アウターなしで登れます(個人差はあるでしょうが…)。
堰堤広場と呼ぶ開始地点でアイゼンを装着。当然、12本爪。雪の状態によって判断しますが、基本、広場に雪があれば装着することにしています。しばらく大雪が降っていないため、トレースは明確でしたが、今日はいつも通らない右岸ルートを進みます。途中、ガイドツアーで参加した際に確保されて登った岩肌を見つけ、取りつきました。ただトレースを辿るだけでなく、アイゼン歩行の訓練をする。これも、本谷を訪ねる大きな理由です。
ほとばしる水しぶき、アイゼンの爪が奏でる響き、そして、上空を通過するロープウェイの音。
登山口には10数台車が止まっていましたが、このルートは静まり返っています。(結果的に3組でした)
昨年に比べて雪は少ないものの、氷柱など氷の造形が目につきました。時折、陽が射しこむと、ライトを浴びたかのように、谷全体が明るく輝きます。二股を入る度に谷筋は狭くなり、メインストリートが近付いていることを体感できます。大黒滝の上、溝状滑滝を左岸から巻いた谷筋への下降地点には新たにロープが取付られていました。ここは3mほどトラバースしながら下降しなければならず、トレースがないと緊張する場所です。以前は門番ジョーズ岩にもロープ等がなく、ルート取りやバディの確保など苦労と集中をしたものですが、その点では、一般化されたと思います。
降り始めた雪は止む気配がなく、山頂を吹く風も想像できます。展望のないメインストリートでは、恒例となった乗客への手を振ることもありません。氷の作品群を眺めながら、終了点「最初の一滴」が刻一刻と近づいてきます。
霧の「山上公園駅」から「クイーン」と言う機械音が大きくなってくると、メインストリートの先に林が見えます。本谷終了点に到着です。下山時、展望台から振り返る雪のラインのトップに立っているのだと、いつも思う場所です。林の中を稜線まで一気に上がり、一般道と合流。子供達の歓声が聞こえ始めると、着いたも同然。強風にも負けず、楽しげに遊ぶ子供達に感心しながら、「寒っう~」と下山ルートの中道を目指す我々でした(笑) そして、いつも思うのは、決して楽(安全)ではない中道ルート。特に上部は凍結の急坂となるため、情報収集と慎重な行動が必要です。
下山後は、時間があったので、はしごでいつもの…(笑)

f:id:Regulus0821:20180218084843j:plain
本谷の入口 ここに立つだけで ワクワクします
f:id:Regulus0821:20180218084902j:plain
序盤は樹林帯を進みます
f:id:Regulus0821:20180218084916j:plain
やがて 谷筋が広がり 本谷ワールドが始まります
f:id:Regulus0821:20180218084933j:plain
今日は 雪とともに氷の芸術に出会えました
f:id:Regulus0821:20180218084949j:plain
凍結トラバースの先には…
f:id:Regulus0821:20180218085004j:plain
本谷を始めるきっかけとなった 「不動滝」
f:id:Regulus0821:20180218085018j:plain
トレースはしっかりとあり ある意味 無雪期より歩きやすい
f:id:Regulus0821:20180218085032j:plain
SNS用のポーズです(笑)
f:id:Regulus0821:20180218085046j:plain
つい先日まで 見事な氷瀑だった「大黒滝」
f:id:Regulus0821:20180218085850j:plain
ドレスアップしたような 氷瀑の名残
f:id:Regulus0821:20180218085122j:plain
今年も門番と向き合えました
f:id:Regulus0821:20180218085144j:plain
本日の核心部…頼みはピッケルとアイゼンと自分自身
f:id:Regulus0821:20180218085909j:plain
毎年 コンディションが変わります…今年は薄氷でした
f:id:Regulus0821:20180218085332j:plain
メインストリートは 冬の谷底らしい景色
f:id:Regulus0821:20180218085345j:plain
伊勢湾の展望は次回へ…でも 楽しいメインストリート
f:id:Regulus0821:20180218085401j:plain
今年は秀作揃いの作品群
f:id:Regulus0821:20180218085415j:plain
雪の中 ひときわ青く浮かび上がっていました
f:id:Regulus0821:20180218085432j:plain
我々の姿を見つけるのは…無理か…^^;
f:id:Regulus0821:20180218085444j:plain
我々の頂上は ここです(笑)
f:id:Regulus0821:20180218085502j:plain
アスファルト道…粉雪が我々を追い抜いていきます
f:id:Regulus0821:20180218085521j:plain
この雪で 樹氷も育ってきました
f:id:Regulus0821:20180218085535j:plain
中道ルート上部…油断できない下山路です
f:id:Regulus0821:20180218085549j:plain
メインストリートは望めませんが 今年は今年の「ルート本谷」
f:id:Regulus0821:20180218085602j:plain
和の心で 暖まる いつもの…(^^)
f:id:Regulus0821:20180218085613j:plain
そして 春の鮮やかさを感じる いつもの…(笑)

スノーシューハイクと御神渡り...八子ヶ峰

2月10日 長野県八子ヶ峰
冬合宿にと「上高地テント泊」を計画していましたが、この天候…。そんな時、5年振りに出現した諏訪湖の「御神渡り」の知らせ。スノーハイクと食べ歩き、この2本柱を繋ぐ棟木になりました。

御神渡り」…諏訪湖が全面結氷し、その覆った氷がせり上がって「氷の筋道」を見せる現象です。湖畔に建つ諏訪大社の「上社」「下社」を結ぶ道とも言われています。山友の話では、凍結防止剤の影響を受け、全面結氷しにくくなったのではと言う話もあり、いずれにしても、ようやくタイミングが合いました。一刻も早く見たい気持ちはありましたが、昼頃には下り坂になる予報のため、まずは、スノーシューハイクに向かいます。
3時間ほど雪を楽しめればと、向かった先は「八子ヶ峰」。昨年も1月に訪ねた場所です。今回のお供は、山仲間「バンビー4」の一員、京都の山友。先月のマキノ高原以来の山行です。
早朝、三重県内のSAで待ち合わせをし、登山口の女神ノ茶屋に向かいます。途中、諏訪湖SAに立ち寄り、全面結氷した諏訪湖を一望。白い息ととともに、思わず、声が漏れます。遠く、御神渡りの筋道も確認することが出来ました。ここから眺めると、「社を結ぶ道」を実感でき、自然現象を超える神秘さ感じます。

予想通りに青空が広がり、蓼科山から編笠山へと続く八ヶ岳の稜線を眺めながら駐車場に到着。駐車場には10台程度停まっていましたが、蓼科山に向かう方が多いようです。
早速、スノーシューを履きます。事前の情報から、スノーシューを履く必要がないことはわかっていましたが、そこはあれですよね…(笑)
幾筋ものトレースがあり、どの道を選択しても必ず、稜線に出ます。せっかく、スノーシューを履いているので、トレースから逸れて林の中を直登。振り返れば、新たなトレースの出来上がり。林を抜け、視界が広がってくると稜線まであと一息。後ろには天狗岳から南八ヶ岳の峰々、続いて、北岳甲斐駒ケ岳の南アルプス、更に、宝剣岳木曽駒ヶ岳の中央アルプスを眺めることが出来ます。右手には、蓼科山から北横岳へ続く北八ヶ岳の稜線。そして眼下には、奥蓼科の別荘地から諏訪盆地のジオラマ風景が広がります。
稜線に建つ三角屋根の建物は「ヒュッテ・アルビレオ」。冬期は営業していませんが、風を防いでくれる貴重な建物です。ここでリフター機能を解除し、ハイキングモードへ。八子ヶ峰東峰と西峰があり、前回はゲレンデトップの西峰に向かいました。今回は、東峰の先、下降開始地点まで往復40分程度のユルユルハイク。雪原に入ると、低木の枝を踏むことになり、トレースの上を進むことにします。風も穏やかで、真っ青な空を背景に蓼科山を眺めているだけで幸せな気分一杯に浸れます。稜線に立った時から、北横岳上空には笠雲。大きさや形を変えても、笠雲に違いありません。天候の下り坂とリンクしています。アルプスの稜線は雲に隠され始めました。南八ヶ岳上空も青空より灰色が目立ち始めます。小屋裏で蓼科山を眺めながら一息をつき、次の目的地に向かって、出発です。
下山後は、当然いつものがあり、翌日はバンビー4が揃って、いつもの…(笑)

f:id:Regulus0821:20180212105345j:plain
諏訪湖が全面結氷したのを見たのは 初めてです
f:id:Regulus0821:20180212105408j:plain
前回と違って青空の下で スノーシューハイク (^^)v
f:id:Regulus0821:20180212105424j:plain
トレースを引きたくなるのは 人情です(笑)
f:id:Regulus0821:20180212105441j:plain
雪より白い 白樺
f:id:Regulus0821:20180212105457j:plain
北岳甲斐駒ケ岳…凛々しい
f:id:Regulus0821:20180212105512j:plain
笠雲…その1
f:id:Regulus0821:20180212105544j:plain
ここから見ると まさに天狗です
f:id:Regulus0821:20180212105527j:plain
冬の八ヶ岳と言えば 南八ヶ岳かな?
f:id:Regulus0821:20180212105603j:plain
でも こんな八ヶ岳歩きも 大好きですwww
f:id:Regulus0821:20180212105620j:plain
一面の雪原 見渡す限り 誰も居ません
f:id:Regulus0821:20180212105655j:plain
八子ヶ峰は お手軽スノーシューハイクに抜群です
f:id:Regulus0821:20180212105713j:plain
お手軽な割に 展望が素晴らしい 八子ヶ峰
f:id:Regulus0821:20180212105730j:plain
西峰の向こうに 車山
f:id:Regulus0821:20180212114218j:plain
東峰のピークは 参考程度に…(笑)
f:id:Regulus0821:20180212105749j:plain
帰りは 八ヶ岳を眺めながらの 雪道散歩
f:id:Regulus0821:20180212105807j:plain
麓の雪景色を眺めながら歩くのも 北八ヶ岳らしい光景
f:id:Regulus0821:20180212105822j:plain
太陽の周りに虹…これも下り坂の予兆です
f:id:Regulus0821:20180212105839j:plain
寝そべって 蓼科山を眺めながらの一休み
f:id:Regulus0821:20180212105855j:plain
笠雲…その2
f:id:Regulus0821:20180212105913j:plain
うさぎと駈けっこをしたのは どちら様?
f:id:Regulus0821:20180212105927j:plain
いつかは あの稜線に3人で立ちましょう
f:id:Regulus0821:20180212105943j:plain
編笠山…裾野の曲線美
f:id:Regulus0821:20180212110003j:plain
お食事中に失礼します…ウソ(鳥の名前)
f:id:Regulus0821:20180212110022j:plain
科学の目で見たくない…「御神渡り」の感想です
f:id:Regulus0821:20180212110046j:plain
一足早く 春がやってきた いつもの…(笑)