Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

1年振りの関西バンビー3…おらが山へ

10月2日 三重県尼ヶ岳
台風一過の青空の下、いつもの駐車場に向かいます。

トレーニングに限らず、何かの節目にも登る機会が多いおらが山「尼ヶ岳」。先月、バンビー4の一人でもある安曇野の山友と蝶ヶ岳で10ヶ月振りの再会を果たし、今回はもう一人のメンバーである京都の山友と11ヶ月振りの約束。そして、再会の山行をおらが山としました。
最近は1人で登ることが多かったおらが山。今年は5月以来の2回目。バディは約5年振りの尼ヶ岳になります。そして、安曇野の山友とは何回か登っていましたが、京都の山友は初めてです。ただ、階段が多い山であることは、私達の山行から知っていました。
さて、先月の蝶ヶ岳登山で、体力の低下を感じたことから、月2回はおらが山へ登りたいと思っていた矢先、今回の山行となりました。やはり、おらが山との縁を感じます。
自宅を出発したのは10時過ぎ。それでも間に合うのがこの山の良いところ。30分程で登山口駐車場に到着し、11時前に出発。ゆっくりと登っても、お昼過ぎには登頂できることでしょう。
1人や安曇野の山友と登る時とは違い、今日は通常歩行。階段登山に向けての準備運動になる林道歩きを丁寧に進みます。ミソサザイが囀る分岐点の橋。今日は川音が聞こえるだけです。針葉樹に囲まれた林道は光が届きにくく、橋の上はひんやりと空気に包まれていました。
バディのザックは、昨日買ったばかりの新品。10年前に購入したザックのメインストラップが何と前回の山行で切れてしまいました。ここでも感じるおらが山との縁。
左右に笹が広がる一本道をゆっくりと高度を上げ、最初のベンチを過ぎた先に見えるは、第1階段。
尼ヶ岳へのルートは、よく利用する高尾登山口のほか、南に位置する大洞山を縦走する真福院(三多気)口、西側の美杉町から富士見峠経由で向かう太郎生口等、その山容から伊賀富士と呼ばれるように、登山道が四方から山頂に伸びています。
2段に分かれた第1階段を過ぎれば、すぐに第2階段。階段区間に入れば、前半の緩やかな登りから打って変わっての直登が山頂まで続きます。ただ、階段が高度をかせぎ、一気に山頂へ駈け上ることから、辛さがあるものの、気付けば山頂となるのもこのルートの特徴。
高尾登山口から山頂へはこのルートの他、富士見峠経由があり、周回するのが一般的。富士見峠経由では第1から第3階段が省略できることになるため、上りに利用される方もいますが、下りに急な階段を利用する方がリスクは高いと思われます。
支尾根にのる第3階段を過ぎれば、広葉樹が見え始め、登山道が明るくなり、最長第4階段が目の前に現れます。緩く始まるこの階段は、次第に傾斜が増し、振り返れば直滑降で滑ることが出来ないことを知ります。右側の針葉樹が広葉樹に代わっていることに気付けないほど階段に集中すれば、救いのベンチが並ぶ終了点。今日はここで息を整え、最終区間の「天使が見える」第5階段に向かいます。
陽射しを一杯受けた山頂広場には、先客が2名。少し霞みながらも、伊勢湾越しに知多半島鈴鹿南部、青山高原に室生火山群。そして、地元の町並。この景色を山友に紹介出来て良かったと思える今日の天気です。木陰で休めば、吹く風はすっかり秋。行楽日和の下、時間を埋めていくバンビー3。この調子で行けば、バンビー4が揃う日もそう遠くはないかも知れません。
薄が揺れる先には霧氷で有名な三峰山。次の季節に登る山。自宅から簡単に登れる山が数多くある土地に生活を構えたのは、偶然ではなく必然かもしれません。そして、おらが山の素晴らしさを山友と一緒に感じ、貸し切りとなった山頂を存分に楽しみ下山の途につきました。
下山後は、山友が知らない地元の名店をテイクアウトしていつもの…。


近くて遠かった山友と歩く 歩き慣れた道

さぁ 始まりました…第1階段

待ち受けているのは 第2階段

綺麗な弧を描くのは 第3階段

灯りが見えれば 終わりは近い 第4階段

その前に 一休み…

最後に天使が笑うのは 第5階段

天にも昇るとは 良く言ったもの…

「天使が見えた」とは 山友の弁

最後のハードルは 本当に高い

伊勢湾が見える おらが山の素敵な展望

まずは地元の山で バンビー3

手作り「栗のマフィン」が 食後のデザート

おらが山の シンボルツリーを 初めて気付く…

そして 柿の木があったことにも…

大洞山からの縦走も いつか歩いてみたい

昼間でも お月見気分は 味わえます

地元を眺めながら 再び 階段路へ

こちらのハードルは 高過ぎました…

山には 秋色が 散りばめられています

里より 一足早い 山の秋

第4階段相当を振り返れば…

この橋もおらが山の一部です

準備運動の道は クールダウンの道でもあります

再会を祝して いつもの…