Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

計画変更…ホーム 雪の峠まで

2月18日 三重県根の平峠
渋滞に巻き込まれ、急遽予定を変更し、先月と同じ駐車場に向かいます。

当初の予定はホームで残る冬期ルート「藤原岳天狗岩」。しかし、前日から続く寒波の影響で、国道は延々と続く大渋滞。出発時刻を過ぎても、まだ、40㎞ほど手前を亀の歩み。とても登頂できるとは思えず、計画変更。時刻は9時近くになり、今から上りに利用できるのは2時間程度。そして、現在地より南側の登山口に向かわねばなりませんが、そこはホームの強みを生かし、冬期利用はないものの、何度か歩いている根の平峠から県境尾根を利用した周回コースとしました。
起点はルートロスした釈迦ヶ岳と同じ朝明渓谷。凍結した道路を慎重に通過し、綺麗に除雪された駐車場に一番乗り。平日とは言え、天気も良いことから意外な感じです。ここから峠へは、奥座敷「イブネ」の滋賀県側起点へと続く千種街道で目指します。ルート全体として、さほど傾斜もないことから、チェーンスパイクを選択しましたが、すぐ先で除雪区間が終了し、その先はノートレースであったため、車に戻ってアイゼンに変更。
「滑り止め」をいつ付けるのか?は、人それぞれ判断基準が異なります。私たちは途中で付けるのが面倒なタイプです。
今は踝程度の積雪でも、この先、増えてくるのは明確で、県境尾根の周回が無理なことも自明の理。折り返しは20数年ぶりの水晶岳か、根の平峠。時間と相談することになります。
近年、このルートはホームの楽園と呼ぶ「ブナ清水」を訪ねる際に利用します。偶然にも、来週予定していた山友を案内する候補地のひとつでもあり、その下見になると考えていました。(結果的にその計画は中止)
雪が無ければ考える必要がない道も、一面が雪の世界になれば、見えてくる道がぼやけることもあり、テープや地図による現在地確認は怠れません。ルートロスした時と同じ起点であることから、より一層、慎重な行動となります。
溝道のように凹んだトレース跡。膝下から深いところでは膝上まで、変化します。1時間程歩いたところで、後続の方に追いつかれ、先頭交代。ここからはトレースを利用させていただきます。途中、ルート誤りされていましたが、すぐに気付かれたようで、しばらく進んだ先で私たちと合流です。私達がルートロスした際にもそうでしたが、間違えたトレースを追って後続の方が登られてきました。トレースを引くことの責任と追うことの責任。この2つを今回の山行で感じます。
核心部とも言える終盤の急登区間。事故が起こらないと言えないのが、雪山の低山。特に人があまり入っていない山域はどこにでも危険が潜んでいます。
陽射しが届く明るい林がブナ清水の分岐点。先行者は峠に向かっており、ブナ清水方面はノートレース。雪山訓練としては絶好のルートにも思え、次回、無雪期に歩くときは冬期をイメージしながら歩いてみようと思います。ここを過ぎれば、あとひと登りと思った矢先、右足が宙をけり、そのまま沈み込み。気付けば、太ももまですっぽりと埋もれていました。正規のルートに思えるトレースも、実は外れていることも多いのでしょう。
先行者はタケ谷を下って行かれ、貸し切りの「根の平峠」。お腹もすいてきたので、ここで昼食タイムにすると同時に、本日の折り返し地点としました。伊勢谷の向こうに広がる名古屋方面の展望。滋賀県側と違い青空が広がっています…鈴鹿アルアル。周囲はホームの冬林。陽射しを受けても今日は肌寒く感じます。
標高803mの根の平峠。峠から連想させるのは「茶屋」と「団子」(笑)。古の人がこの季節も往来していたかどうかは判りませんが、編み笠を被り、蓑を纏った旅人が近江と伊勢を行き来する光景が瞼に浮かびます。何気ない自然の美しさと厳しさが空想を膨らませます。
急遽訪ねた山域ですが、来シーズンは、ちゃんと計画をして訪ねる予感を残して、峠を後にしました。
下山後も当初の予定が変更され、結局、元に戻ってからのいつもの…(笑)


本当なら あの稜線の向こうへ…藤原岳

除雪された駐車場に感謝です

さて どこまで歩けるのか…

山腹は いい表情

ここから まさかの ノートレース

今日は のんびりと楽しみしょう

新芽の色は まだ 冬を感じさせます

前回 ここを渡ったのは 紅葉の季節

平衡感覚が求められる 橋上の歩行

通行ヒト型 w…その1 ww

雪があると 世界が変わります

一本橋は 雪庇に注意…^^;

トレースは なくとも 道は残っていました

赤テープは右 しかし 渡れるのは 左

膝上までの細いトレース跡

鹿は 広い場所を進んでいました

先頭交代…林へと続く 新しいトレース

雪面アートは この時期だけの 一期一会

忙しなく 飛び回っていました…ヤマガラ

来シーズンは トレースを引いてみようか…ブナ清水

右腿陥没…(笑)

「根の平ひろば」と呼ばせていただきます

「今日はここまでにしといたろ…」は バンビーズ

通行ヒト型 その2…www

計6名が歩いたトレースを 戻ります

お店の窓から見える 御在所岳~根の平峠方面

何やらホッとする空間で いつもの…(笑)