Satの 山と一期一会

春夏秋冬。山との出逢いはいつも一度限り。

ちょっと一息…伊賀の高尾山

1月29日 三重県霊山
走り慣れた道から山頂を望み、駐車場を目指します。

日本に限らず、世界一登山者が多いと言われている高尾山。規模は全く違いますが、伊賀の山域で最も登られている山が「霊山」…と言う僕のイメージ。
三重県中部を南北に連なる布引山地の北端に位置する標高765.8mの山。クリンソウが有名なのは知っていましたが、今回初めて登るにあたり、山麓にある霊山寺の桜や紅葉、そして、今日のような雪道など、四季を通じて楽しめる山であることを知りました。おらが山「尼ヶ岳」は布引山地の南部にあり、そこから連なった山稜が、峠を越え、ホーム鈴鹿へと続きます。山の名前の由来となった「霊山寺」は、りっぱな伽藍を山頂に有した巨大寺院で、今は、その遺構を偲ぶだけとなっています。
一般的な登山口は東西に分かれ、今回は、西側の霊山寺ルートから山頂を目指し、東側の田代池ルートを利用した後、源流探索ルートから稜線を縦走する周回コースとしました。
登山口から山頂までは約1時間。標高差は400m。一旦、下った所にある田代池畔で昼食する予定から逆算し、登山口10時出発で自宅は9時出発。のんびりとした計画を立てられるのは、地元の低山ならではのことでしょう。
霊山寺の駐車場を利用し、参拝後、裏手から続く登山道へ入ります。苔むした石仏が無造作に点在し、かつて、ここが参道であったことを私達に伝えています。駐車場から続く別ルートと合流すれば1合目。200m毎に整備されているようで、山頂までは残り1,800m。まずは階段からのスタートです。途中には桜地堂や六地堂、原地堂、たいこ岩など、目安となるポイントもあり、気付けば分岐点となる稜線に到着です。ただし、先日降った雪の影響で、所々に凍結箇所があり、特に合流直下の10数mは注意が必要でした。
稜線の交差点を左折し、山頂を目指します。穏やかな登りの先から聞こえる歓声がやがて大きくなり、急な石段を登れば山頂遺跡に到着です。まず目に付くのが、切通しのように、通路部分だけを切り取られた先にある五輪塔や宝篋印塔等の遺跡。山頂と言うよりも「史跡」。そして、対照的な光景として、歓声の発信源、地域の団体と思われる小学生が、雪合戦などをして楽しんでいました。
石室のある祠を囲うように土塁が築かれ、その上を歩けば、雪だるまが置かれた三角点、霊山登頂です。見慣れた景色を俯瞰できる眺望は「大人のジオラマ」。この景色を折り返し地点として、何度も通われる方の気持ちが判ります。しばらくして団体が下山すれば、ほぼ貸し切りの山頂。お腹も空いてきたため、私達も次の目的地へ移動します。
交差点まで戻り、田代池に向かって200m程標高を下げます。アセビの群生地を抜け、現代の遺跡とも言える野外活動センター跡に人造湖の田代池。その池を望める何かの跡地で昼食タイム。時折射す陽射しに煌めく水面が印象的でした。
車道から源流探索コースを進めば、いくつもの沢から本流へと入る小さな流れ。それらを越えた先に本流の源流地点と思しき場所があり、そこを過ぎれば稜線。次は、交差点まで戻る縦走が始まります。
いくつかのアップダウン…時にはジグザク歩行したくなる急登…を繰り返し、南峰手前でチェーンスパイクを装着。安定感が一気に割増です。南峰の外れから霊山山頂を望め、その右奥には、雪を纏った峰。伊賀地方らしい展望に思えました。交差点直下の核心部、凍結区間もチェーンスパイクのお陰で難なく通過し、あっという間の下山となりました。
800m弱の山とは言え、登り返しをすることで標高差を積み上げ、山頂展望に限らず、史跡や池畔ハイクに源流探索。そして、プチ縦走。変化に富む登山路を楽しめる正しく「低山の王道」。おらが山とは一味違うルートとして今後も歩いてみたいと思いました。
下山後は、ポイント狙いのお店でいつもの…(笑)

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歴史がこの山の登山口
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伊賀地域らしき 案内板が 山頂まで続きます
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境内を抜け 本来の参道へ…
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参拝者を見守ってきたのでしょうか
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しばらくは 呼吸合わせの 登りが続きます
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六合目は…六地堂
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何気ない道にも 油断禁物です
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核心部でした…凍結階段
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山頂は 円形テーブルに守られているようです
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静けさを取りもどした 山頂です
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今日はゆとりの バンビーズ
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春霞には まだ早い
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さて お昼ご飯に向けて 出発!
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登山道から離れ 青山高原風車群を 望みます
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こちらは アセビ群生地…
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昭和の遺跡たち
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趣が増した 冬の薄曇り…田代池
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池畔には モンスターが 潜んでいました
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冬枯れの森を照らす 地上の緑
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常緑と落葉が交差する稜線歩き
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雪嶺は綿向山か…
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こちらは ホーム主峰「御在所岳
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南峰を過ぎれば アセビのお出迎え
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本日の稜線歩き…田代池は この向こう側
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火照った身体を冷ます いつもの…

ルートミス…ノートレースのホーム

1月22日 三重県庵座谷
ホームの峰々が赤く染まる様子を見ながら、駐車場に向かいます。

庵座谷。鈴鹿7の1座「釈迦ヶ岳」の破線ルート。私達にとっては、ホーム鈴鹿の冬季5ルートのひとつ。今冬は降雪が多く、山レポを見ても、このルートを利用している方は見かけず、ノートレースになると覚悟した上で入山です。ノートレースは7年前にも経験済で、この時は「行けるところまで行こう」と言う気持ちでしたが、今回は出来れば登頂をしたいと強い気持ちを思って出発です。
意外にも駐車場から登山道へはトレースがありましたが、やはり一般的な尾根ルートへと続き、庵座谷へは真っ白な世界が待っています。渡渉地点から道は森の中へと入り、ここからルーファイの世界です。ただし、所々、ピンクテープがあり、これまでの経験上、ルートを誤ることはありません。丁度、ルート上には鹿と思われる足跡が続いており、動物も歩きやすいところを歩くようです。
予定通りの時間で「庵座の滝展望地」に到着。ここからしばらく続くトラバース道は、左側が急崖となっているため、注意が必要になります。トレースがなければ、どこを歩けば良いのか判断に迷うことでしょう。このトラバース道の最後は谷を下って、滝の巻き道へと続きます。ここもトレースがなければ、迷いやすい分岐点になります。無雪期は落石に注意が必要な巻き道も、今は、自分が落ちないよう注意が必要。3点支持と足元の確認を繰り返し、次から次へと現れる課題に対処します。
雪をかき分ける作業が続く今回の山行。ウール手袋では限界で、防水性の高い青いグローブがその威力を発揮しました。
滝を巻き終え、7年前に撤退した河原に到着。ここから三段の滝までは急坂がなく、沈み込みを安定させようとワカンを装着。歩き始めたところ、さほど効果を感じず、最後の登りがあるにも関わらず装着したことに疑問を持っていたバディの判断が正しかったようで、判断が鈍り始めたようです。この後、ルートが読めず、地図を確認。次第に時間も気になり始めます。
三段の滝を前にし、バディにも疲れが見え始め、山行の計画変更が迫られました。時刻は11時30分。このままでは登頂は14時近くになり、当初の県境尾根周回は無理。下山ルートを尾根に変更したとしても、トレースの状況が不明であり、これまで利用したこともないため、時間が読めません。結局、三段の滝を登った先にある分岐点から尾根を目指し、トレースの状況で判断すると言うことで出発。…ところが、ここで致命的なルートミス。別の谷に入り込んでしまいました。何か雰囲気が違うと感じながらも、これまで以上の傾斜が続く雪面を登り続けます。詰めた後、ルートが見当たらず、どこかで間違えたかとブッシュを越え、隣にあった谷を本ルートだと思い、更に登り始めます。(2回目の間違い点。ここで元に戻るべきでした。)気を抜けば滑落しかねない雪面を三点支持と草木に助けられながら、ひたすら上を目指す私達。結局、谷を詰めた先にあった風景から道誤りに気付き、地図で確認したところ、県境尾根の猫岳に向かっていることがわかりました。経験的に考えれば、ここがルートであるはずがなく、何故登ってしまったのか。帰る途中に考えたところ、その谷は広く、登った先には陽が当たっており、日陰になっていた正規ルートより目立っていたこと。まだ昼前にも関わらず、下山ルートの時間を気にしていたこと。そして、これが全ての根源なのでしょうが、疲れていたこと。
ここから先のルートについて相談。あの登りを下降することのリスクからこのまま前進しようとする自分と三段の滝まで戻ることを譲らないバディ。結局、最大限の注意をして下降。途中、人の声がし、私達のトレースを追いかけてきた2人組に状況を説明し、戻っていただきました。
何とか無事に戻り、あらためて正規ルートを確認すれば、「何故間違ったのか」しか思い浮かびません。この往復に費やした力があったのなら、登頂が出来たかも知れないと悔やまれますが、山が私達に示したのは「登頂よりもこの時間」だったということでしょう。
遭難のきっかけは「道迷い」だと聞きます。「道迷い→無理なルート→滑落」。今回のケースは、正しくパターンに陥りかけ、遭難と紙一重だったように思えます。
先ほどの2人組は下山したようで、ここから先にトレースはなく、私達もこれ以上進むことは出来ないため、昼食休憩後に下山開始。時刻は13時30分。空腹を忘れるほど集中したのは久し振りのことでした。
下山後は、全身疲労感と精神的疲労感を癒すため、複数形でいつもの…(笑)

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初登りした竜ヶ岳からの釈迦ヶ岳
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ここから先は 私達の世界
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先行者がルートを 切り開きます
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振り返れば 思いのほか トレースが出来ています
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まだ 余裕のある バンビーズ
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山と谷の境界線を引いていきます
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ここからが 正念場の「庵座の滝展望地」
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しばらくは 気の抜けない トラバース道
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直登区間に入りました…巻き道
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遠く ハライドが見守るなか 山行が続きます
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雪崩ないでねと 思いながら 速やかに通過
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7年前の撤退地点を 白銀の世界で通過
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次第に世界が 狭くなります
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今回のターニングポイント…三段の滝
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誘われて…間違い沢
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沢の終了点は アイスガーデン
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ルートだけでなく 精神がロスしていた時間帯…
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この沢を登りきることが 目的になっていました…
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本日の最高地点854m付近から 釈迦ヶ岳最高点
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踏み跡を利用し 安全に降りれました
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本来のルートは 滝のすぐ左側…何度も通っていたのに…
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1組往復分増量した 帰り道
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普通の世界まで あともう少し
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駐車場手前で 癒しの出迎え…ジョウビタキ(雌)
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「柔よく剛を制す」いつもの…ナンノコッチャ

旅の途中で スノーシューハイク

1月15日 長野県車山
停めるところと登るところを求めて、氷上の道を駐車場に向かいます。

今日はバディの誕生日。女神湖畔に宿をとり、日中はスノーシューハイクを計画。目指すは5年前の同時期にトレースを引いた八子ヶ峰。登山口はすずらん峠園地。ところが、近付くにつれ車道を歩く登山者の姿が見られます。ここは蓼科山の登山口にもなっており、週末は混雑することを現地で知りました。
車道を歩く選択はないため、下ったスキー場Pにて作戦会議。このゲレンデを登れば当初の目的地に着きますが、当然、ゲレンデ歩行は禁止。車山方面を調べてみると、スノーシューハイクの案内や山行レポがあり、とりあえず、車山高原スキー場に向かうも、最寄りの第1Pは満車。次の目的地、車山肩を目指したところ、途中にある富士見台から車山を目指す登山者を発見し、除雪された駐車場へ。地図を確認すれば、山頂へのルートは車山肩から伸びているだけで、ここからはありませんが、目前の緩斜面は拒絶をしていません。そして、その斜面より気になるのは、反対側の景色。富士山を中心にして左には八ヶ岳、右には南アルプスから中央アルプス、御嶽、乗鞍岳へと続く好展望。この景色を楽しみに来られる方も大勢居ることでしょう。
車道を横切ったところからトレースが伸び、ここから見える登山者は2組。時々、膝上程度まで沈み込みながら歩いています。気温 -7℃。今のところ風は穏やかで、陽射しもあることから、長袖ベース+長袖シャツ+フリースでスノーシューハイクの出発です。
凸凹の激しいトレースもスノーシューだと沈み込みは僅かで済みます。先行者との距離もどんどん縮まる中、自分達のペースで登ろうと、フリースを脱いでからトレースを外れました。とりあえず、今見えているピークに向かって直登し、自分達のトレースを引きます。固く締まって雪上に乗れる箇所もあれば、踏み抜いて腿まで埋まる箇所もありましたが、乾いた雪は纏わりつくことなく、次の一歩を出せます。何より、八ヶ岳から北アルプスまでの雪嶺に囲まれての山行が力強い一歩を導いてくれます。
八子ヶ峰のスノーシューハイクも展望を楽しめますが、駐車場から稜線までは樹林帯を歩く必要があり、このルートのようにいきなり加速する展望と出逢えたことは、満車で良かったと思えました。
標高が上がるにつれ、踏み抜く回数も減ったようで、私達も元のトレースに戻りました。薄曇りになり始めたここから陽の当たる峰々を望めば、一段と際立って見えます。見覚えがある車山肩からのルートと合流すれば、気象レーダー観測所のドームが、まるで雪だるまの頭のように山頂稜線から覗いています。その観測所の陰で風を避けての昼食。体感的には‐10℃を下回っているでしょうが、建物のお陰で一息つくことが出来ました。
潜れない鳥居が建つ車山神社に参拝し、向こう側を覗いてみると、そこはゲレンデトップとなっています。山頂を境にして、異なる世界がありました。
凍える手を暖めながらの下山開始。油断すると一気に指先は固まってしまいます。それでも風に悩まされないことはのんびりとした時間を過ごせ、山麓の町並みから一気にせり上がる南アルプスや富士山にも劣らない見事な裾野を広げる八ヶ岳を見ながらのまったりした時間が続きます。それら白銀の世界を遠い過去のように思いながら、車山スノーシューハイクに心を満たされる自分が居ました。
下山後は、身も心も温まったいつもの…。

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雪の富士見台は初めて…ここからスタートです
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本日一番の急登でした (笑)
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まずは 中央アルプス
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続きましては 槍穂高の北アルプス
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富士山を見ると 高揚する西の民
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広大な高原は 美しい雪原になりました
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新たなトレースは 私達の後ろに続きます
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青空でなくても 美しい光景
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移動する青空は 御嶽上空を 通過中…
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冬の北アルプスと言えば 鹿島槍ヶ岳 が思い浮かびます
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ビーナスラインは 八島高原まで…遠くは 乗鞍岳
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南アルプス北部の峰々…
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一部だけでも存在感…浅間山
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車山肩から八島湿原…遠くは 槍穂高から鹿島槍
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北から南まで 八ヶ岳を一望
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私達にとって この富士山が 基本形
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「天空のいやしろち」…車山神社
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小正月らしい参拝が出来ました
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参拝するのは 人間だけは なさそうです…(笑)
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さて 展望とともに 帰りましょう
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美ヶ原高原の向こうには「白馬三山」
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ホームから眺める富士とは 存在感が違います
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横岳から阿弥陀岳…南八の岩稜たち
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当初のルート「八子ヶ峰」と「北横岳」
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楽しい誕生日山行となりました
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自家製紅玉を使った 絶品のいつもの…
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(おまけ)また1年…

2022年初登りは「 雪の遠足」

1月5日 三重県竜ヶ岳
雲のない稜線に期待を膨らませながら、駐車場に向かいます。

至るところで、未だ、年末寒波の影響が見受けられ、駐車場に向かう国道も除雪された雪によって道幅が狭くなり、対向車に注意が必要でした。初登りは、藤原岳と竜ヶ岳のどちらにしようかと考え、晴れなら遠足尾根で竜ヶ岳。曇りなら天狗岩(藤原岳)へのスノーシューハイク。結果は晴れのち曇りで竜ヶ岳。ただし、緩い西高東低の気圧配置のため、風の影響はありそうです。降雪後、多くの方がこのコースを利用し、トレースは引かれていることから、足元はチェーンスパイク。そして、帰り道用としてスノーシューも用意しました。
冬の竜ヶ岳遠足尾根は今回で4回目。3回のうち1回はラッセル祭りでP964付近にて撤退。バンビー4で向かった晴天の1回は雪不足。残り1回は、登頂したものの視界不良の曇り空。駐車場から眺める青空と真っ白な頂に、今日こそはという思いで出発。
登山口への林道がこれほど雪に覆われているのは初めてで、稜線にも期待が持てます。このルートは元々登山道として地図に載っておらず、草原のような稜線歩きを楽しめることで、数年前から紹介されています。林業用として整備された道なのか、尾根までは急登が続くことから、登山口でチェーンスパイクを装着。付けなくても歩けるのでしょうが、安定感は確実に増します。
観望天気ポイントの岩山。稜線の先に続く山頂を望めば、「待っているよ」と招くように、その白い姿を私たちに届けます。急登は岩山を境に、前半と後半に分かれ、短い折り返しが続く後半を慌てずに登ることが終盤に向けてのポイント。稜線からは一気に積雪量が増え、トレースから一歩外れれば、膝上から腿まで埋まります。深いところでは腰まで隠れるトレース。出来上がってしまえば、ある意味、夏道より歩きやすいものの、これに至るまでは大勢の方のお陰です。その成果品を利用して、さほど労せずに、森林限界とも言える草原稜線の玄関に立つことが出来ました。
ここから遠足尾根が始まると言っても過言ではないでしょう。眼下には黄金に輝く伊勢湾とジオラマ的な濃尾平野。ホーム主峰「御在所岳」は厚い雲に覆われていますが、北部藤原岳などは晴れています。南北に連なる鈴鹿山脈は、独立峰のようにその峰々によって天候が変わります。一段下がった養老山地越しの空に連なる白き峰の中央アルプス。この時点ではまだ御嶽山を望めませんでしたが、下山時には、南アルプスとともに白く浮かび上がっていました。
壺足区間では足元の不安定さに苦労しつつ、周囲の景色に助けられながら進み、迎えるは金山尾根分岐直下の一枚バーン。山頂直下と双璧です。登り始めた中盤、突如として吹き始めた風。「強いなぁ~」と思った3度目の突風で、バディを横倒し。以前も頂上直下で倒されていましたが、まさしくこれが「竜の風」です。自分でさえ身体を持っていかれそうになったことから、瞬間的には20m近い風が吹いていたことでしょう。ここは風の通り道になっており、分岐まで進めば幾分楽になりましたが、今度は「風雲急を告げる」感じで青空と陽射しが消え、不穏な空模様。「今日も竜ヶ岳アルアルなのか…」と思いながらシロヤシオの森を抜ければ、岩山から遠く眺めた山頂が指呼の間です。
山頂に近付くと雪は薄くなり、竜の風がトレースを消します。登頂しても早々と下山されるため、貸し切りの山頂。そして、時同じくして陽射しも戻り始め、景色が踊り始めます。ホームの女王から新年の贈り物を頂きました。とは言え、長居は無用で下山開始。昼食後はスノーシューに履き替え、往きとは違う遠足気分を楽しみました。
始まったばかりの雪のホーム。残る3つのルートを歩いて、初めての完歩ができるかどうかは自分次第。
下山後は、残り僅かとなった新作でいつもの…。

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今日はこの空が続きますように…
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トレースに感謝しながらの登り始め
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さて 遠足尾根の玄関に立ちました
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雪原アートを楽しみながら…
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青空に向かって 登ります
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ホーム随一…展望稜線が続きます
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美しき雪の褶曲
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今は アセビ庭園も 冬ごもり
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金山尾根合流の核心部に向かって…
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青天より 斜面が躍ります
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「竜の風」は 痺れます(笑)
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陽射しがあってこその 霧氷の華やかさ
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今日の姿は 「雪の女王
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見どころ満載の中 最後の登りに向かいます
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あの向こう側を目指して 最後の登り
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2022年 よろしくお願いします
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帰りも楽しい 遠足尾根…前方は 藤原岳
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ホーム最高峰「御池岳」とテーブルランド
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次は いつ登るだろう…
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この景色とともに ランチタイム
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さて 新しいトレースを引いてみましょう
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山麓に伸びた重なる稜線は美しい
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冬の午後…早くも影が伸びます
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登頂の数だけ トレースが残ります
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まだまだ 竜の風は 通り過ぎていきます
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再会まで しばしのお別れです
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濃厚な頂に 時が止まる いつもの…(笑)

2021年 雪のホームで登り納め

12月28日 三重県入道ヶ岳
記録的な積雪により、今回も駐車場への道が核心部と思われます。

2021年 雪を踏んで終えようとホームを計画しますが、週末から続く寒波と28日の予報に行先が定まりません。概ね、ホームの冬ルートは5山。御在所岳本谷はエスケープがない。釈迦ヶ岳庵座谷はトレースがなく登頂出来そうにない。竜ヶ岳遠足尾根は稜線の風に負けそう。藤原岳天狗岩があるいなべ市はなだれ注意報発令中。鈴鹿セブン最南部の入道ヶ岳尾根ルートであれば、風の影響も最小限であり、曇り空でも雪山を楽しめ、何とか登頂出来るのではということになり、北尾根往復か北尾根~二本松尾根周回かは現地で判断しようと思います。
小雨降る中、車窓には厚い雲に覆われた稜線。近付くにつれ、薄っすらと白い山肌を見せ、小雨は雪へと変わります。入道ヶ岳の登山者用駐車場は椿大神社第3駐車場。私達はいつも林道を走った先にある堰堤広場まで車を走らせます。除雪されていない林道に2本の筋。一瞬、躊躇しましたが、先行車を信じて核心部を無事通過。二本松尾根ルートに向かうグループを見送りながらの支度中も雪は降り止まず、2021年登り納めは、アウターを羽織っての出発となりました。
今来た林道を数100m戻り、愛宕社参道が登山口になります。雪の重みで垂れ下がった枝を避けながら登る長い石段は標高差70m。一気に身体が温まります。参拝後、登山道と合流すれば、すでに一面の雪。ただし、雪の下に隠れた根っ子で足を滑らせる程度の積雪量。しかし標高を上げていくうちに、踝から膝下まで埋もれる箇所もあります。先行者(1名)の踏み跡だと思われるトレースに助けられ、10ヶ月振りの冬靴の重さにも次第に慣れてきました。
時折、手の支えが必要となる急登や急斜面のトラバースがあり、しっかりと踏み固められていないこのトレースでは危険と判断し、下山は二本松尾根ルートに決めました。二本松ルートは急坂の一本道が続くため、落石の注意は必要ですが、雪道では心配もなく、かえって安全ではないかと思えます。
通報ポイント5を過ぎたところにある避難小屋(現在、立入禁止)はこのルートの中間地点。ここを過ぎれば、開放的な尾根を進むことになり、今日のような展望のない日は冬の精霊を感じやすくなります。ポイント7を通過すれば、入道ヶ岳の代名詞「アセビトンネル」が現れ、その群落は、イヌツゲと合わせて「県の天然記念物」に指定されています。
時刻は正午前。ポイント9で山頂鳥居を確認。予報通りに青空が覗いてきました。今月上旬に訪ねた新道ルートの合流地点から風対策。北部へと続く稜線は雲に覆われたままで、ホームの蝶ヶ岳はその展望を許しませんが、伊勢湾方面は開ける時もあり、陽射しを受ける回数も増えてきました。
前回引き返した北の頭。今日は二本松尾根で下山するため、山頂に向かいます。途中、井戸谷を登ってくる登山者を見かけ、ノートレースの雪山を楽しんで居られるのか苦しんで居られるのかは、その方のみぞ知る。アセビトンネルを抜ければ、空と一体になった鳥居。ここから奥宮を参拝させていただきました。
思っていた通り二本松尾根ルートは急坂が続く箇所もありましたが、手を使うほどでもなく、トレースもしっかりとありました。雪の場合はこのルートの往復が一般的だと感じながら下山。
今シーズン初の雪山をホームで始められ、存分に楽しむことが出来ました。今年は2020年より山行回数が戻って23回。数年前の6割程度ですが、それは時代の変化もあるでしょう。ただ共通しているのは、安全登山を続けること。来年も無理なく楽しんで、山の思い出を増やしていければと思います。
下山後は、お礼参りに時間がかかり、1日遅れでいつもの…(笑)

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21-22 雪山シーズンが 始まりました
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冬靴の重みと共に 上ります
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振り返ったトレースは 雪山の記録
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陽射しのない世界を 良しと思えるのも雪山
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何気ない登り坂で緊張するのも雪山
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光のない明るさを感じる 冬枯れの森
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ホームにも感じる 精霊の息吹
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迷宮への入口?…アセビトンネル
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初めての展望は 山頂鳥居でした
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前回と衣替えした「雲母峰」がお出迎え
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自分にとって ブルーアイは雪山の守護神
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これから成長するのか 衰退するのか…
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今日も スポットライトが 山肌を浮かび上がらせます
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2021年 お世話になりました
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一歩踏み違えば このとおり…
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美しきホームの冬稜線
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山麓の景色を眺められて「感謝」
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以前ならこの谷を下っただろう…井戸谷
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地平線を感じる 入道ヶ岳の山頂
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白き県境尾根と奥宮
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この景色と出逢えるホームに再び「感謝」
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山頂から始まる 二本松尾根ルートの下り
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トレースはしっかりとありました…
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今シーズンは どんな出逢いが 待っているのでしょうか
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唯一無二のお店で いつもの…(笑)

2021年…ラストテントライフ

12月10~11日 奈良県釈迦ヶ岳
落石が散らばる核心部の林道を抜けて登山口の駐車場に向かいます。

12月10日
2021年も残り3週間となり、今年最後のテント泊山行。関西のテント場としてはホームになった大峰山脈弥山は、今日から国道が冬季通行止めとなり、大峯奥駈道で繋がる「釈迦ヶ岳」でラストテントライフ。
釈迦ヶ岳は8年前の6月以来の2度目。但し、前回は視界と天候が悪く、今では絶対に行かない状況。山頂直下の千丈平で幕営予定を奥駈道にある深仙宿避難小屋へ急遽変更し、周囲の景色を全く見ないままの下山。と言うことで、今回の山行はある意味初めて訪ねる感覚です。
登山口へは自宅から約3時間。登山口から幕営地の千丈平へはCT約 2時間。千丈平から山頂は15分。関西ならではのテント泊山行。行程は釈迦ヶ岳から南西に延びるなだらかな笹原の尾根を進み、登山口と千丈平(1,670m)の標高差は約400m。釈迦ヶ岳(1,799.9m)に向かう最短ルートとなります。今回はレナード彗星の撮影を目的のひとつにし、夜明け前の山頂で過ごす1時間30分が正念場。
笹原の尾根に向かう支尾根から登山スタート。樹間にはこれから歩く稜線が見えていますが、釈迦ヶ岳の姿はありません。短い梯子が2ヶ所あるものの、よく整備された道は歩きやすく、気温の上がった今日は早くも汗が流れ落ちます。
稜線に乗り、まずは旭登山口分岐点を目指します。午前中は前線の影響で雲が多いとの予報でしたが、時折、陽が射す登山日和で、次々と笹原に現れる自然の曲線美を進むと、開けた先には対照的な鋭角の頂。奥駈道 35番目の靡(なびき)「大日岳」です。前回は、この頂に挑戦してみたい気持ちはありましたが、今は眺めるだけで満足です。稜線上の小高いピークに立つと、大日岳から続く稜線、すなわち熊野から吉野へと続く奥駈道が見え、こんもりと一段高くなっている「釈迦ヶ岳」とご対面です。
釈迦ヶ岳の山頂には、高さ3.6mの釈迦如来立像があり、遠く弥山からも判ります。ここは、奥駈道の中では「釈迦入滅の地」とされ「釈迦如来の住む他界」とみなされているそうです。
分岐点を過ぎたところで、鞍部に建つ「深仙宿避難小屋」と再会。続いて、次の目的地「古田の森」を過ぎれば、千丈平と釈迦ヶ岳が目の前に広がり、最後の登りに取り付きます。ここまで2名の方とすれ違っており、駐車台数から差し引けば、この先には誰も居ません。
深仙宿に向かう分岐点から登山道を外れた奥に幕営適地があります。「かしく水」と言われる水場は、更に釈迦ヶ岳へ登った右側。丁度、鹿の親子が登山道を横切って、こちらを見ていましたが、人馴れしているのか、警戒する様子もなく、ゆっくりと立ち去って行きました。
昼食をとり、休憩している間に2組の方が通り過ぎて行きました。その2組目の方が下山するのを見送り、青空が広がり始めた午後2時、私達も山頂に向かいます。日帰り山行だと正念場になる奥駈道までの登り坂。視界がぐんぐんと広がってくるのが判ります。合流点から更に笹原を登れば、偽ピーク。もう山頂はそこだと思っても、如来像が見えません。平坦になり岩が露出する木の陰に黒みがかった緑青色の「釈迦牟尼仏」の姿。まずは参拝。安全登山を祈願します。見つめるその眼差しに安堵を覚えるのは自分だけではないでしょう。
これまでは向こうに立って眺めていた弥山から始まる360度の大展望。どの方向も尾根と谷が連なる山深い景色。1300年以上の前から修験者達は何を思い、何をお祈りしてきたのでしょうか。
明日の登頂をお祈りし、山頂を後にしました。テントに戻り、くつろぎタイム。ラジオから流れてくるのは、何とFM徳島。しかも、ノイズなし…。
奈良県の日没時刻は16時46分。次第に森がオレンジ色に染まり始めます。一旦姿を隠した太陽は、山の稜線にゆっくりと身体を預け、16時53分 最後の一遍を私達に送り届けました。
明日にかけての予報は晴れマークひとつ。ところが、夕食後に空を見上げると雲が覆っています。しばらくして再び見上げると、上弦の月が照らす雲ひとつない星空。安堵するも束の間、上空を吹く風の音が聞こえ始め、それに伴って星空は消え、やがて森もミルキーウェイに包まれ始めます。きっと朝には回復しているだろうと思いつつも、一向に止まない風を聞きながら、眠りにつきました。

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自然の曲線美は 場所を選ばない
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ようやく 目にすることが出来ました…大日岳
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このようなピークを いくつも越えていきます
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ピークの数だけ 向こうの世界があります
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「笹原になったのは いつのことだろう」と 思う道
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振り返ってみれば 新しい世界観
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大峯奥駈道…鞍部には「深仙宿避難小屋」
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過ごした時間だけ 前に進めます
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「古田の森」を過ぎたこの場所が 素敵だった
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ふと足を止めて 振り返りたくなります
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警戒しているような いないような…
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自然の区画割が 数多くありました…千丈平
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関西最高峰「八経ヶ岳
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遥か彼方へと 峰々が続く 西方
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ご尊顔を拝しましては恐悦至極に存じます
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真新しい文字が 光っていました
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雲が降り立つ 午後のひと時
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南面には 大日岳から続く 大峯奥駈道南部
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北面に対峙するは「八経ヶ岳と弥山」
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台座の連弁には 聖宝ノ宿跡「理源大師」の姿
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山頂から眺めても 素敵な道
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森が セピアに染まっていく
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苔は金色の野となり 一日を終えます
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幽玄の世界に包まれる 千丈平
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西方浄土阿弥陀仏の世界観

12月11日
目覚める度に聞こえる風の音。しかも、風は息を付かずに吹いています。幸いにも上空を通り過ぎているため、幕営地に影響はありません。ただ、時折ボタッとフライシートを叩く音が、雨なのか、雪なのかは判断がつきません。同じ山域とは言え、風も穏やかで晴れる予報は20km北にある山上ヶ岳熊野灘により近いこの山は、気象条件が大きく変わるのかも知れません。とにかく、夜明けまでの回復を信じます。
アラーム音が5時を知らせます。風の勢いは変わらず、山における気象条件の厳しさを感じます。念のために外の様子を窺いますが、ミルキーウェイな世界。残念ながら、彗星の撮影は諦めざるを得ません。次の期待はご来光。1時間後にアラームをセットするも、やはり、状況は変わらずで「駄目だこりゃ」。(自宅に帰って考え直せば、もしかしたら幕営地は雲海ゾーンに入っており、山頂は晴れていたかも知れない。でも、そのリスクを負うほど自分は若くない…)
日の出時刻は6時55分。外に出てみると、雪は降っておらず、霧氷もなし。ただ、フライシートは氷結していました。稜線を覆う雲は激しく流れているのがここからも判ります。やがて雲間に広がる薄っすらとした青空。東の空は夜が明けたことを知らせる光彩を放ち、雲が取れるのも時間の問題でしょう。
朝食後、片付けの準備をしながら、気になるのは山頂からの景色。今朝の状況から、きっと谷間に雲海が見えていることでしょう。すでに青空は広がり、周囲の稜線も見え始めてきました。山頂方面も雲が取れている様子です。
今回の山行は体力的に余裕があり、山頂までの15分を登るのは、気持ちの問題。今年の2月 編笠山で感じた出来事から、まだ、気力を失うわけにはいかず、バディに了解を得て、1人で出発。9時前でしたが、すでに何人かの登山者が山頂に向かっていました。
出合までの途中で振り返ってみれば、昨日歩いた笹原稜線越しに谷間を埋める雲海。思っていた通りの世界がそこにありました。更に出合を過ぎたところから、昨日は気付かなかった熊野灘が、朝陽を浴びて輝いています。その手前、幾つも連なる雲海の谷間は天上界へ続く階段にも思え、黄金に輝く他界がその先に広がっているようで、正しく、釈迦ヶ岳の世界観。彗星や御来光は残念でしたが、この景色のためだと思えば、納得も出来ます。
真っ青な空一面の山頂には、10名近い方。それぞれがそれぞれに時間を過ごされています。春まで登れない八経ヶ岳や弥山は、どの頂よりも白く、大台ヶ原山の大蛇嵓は望遠レンズを通してその岩壁の険しさを知ります。同じ山でも時間や天候が異なれば別の世界。山と一期一会。
山頂を後にし、テントに戻る時にも何人かの登山者とすれ違い、アクセスの不便さを差し引いても、快晴の週末は賑わうものです。それは下山途中も続き、笹原の稜線歩きを皆さんが楽しんでいる様子でした。
さて、テントに戻って撤収開始。結局、私達の貸し切りでしたが、深夜、バディの所へは訪問者(多分、小動物)があったようです。静かな幕営地は望むところですが、登山口には「熊注意」の看板。登山道とは違うリスクがあります。
暖かい陽射しを受けながら、緩やかな笹原稜線を下ります。熊野灘は黄金色に輝き続け、現実世界に戻る私達を見送っているかのようです。振り返って眺める釈迦ヶ岳如来像の立つ山頂はここから見えないことも登ることで初めて知ります。角度によって様相が変わる大日岳。鋭角な姿に戻れば、笹原稜線ともお別れの時。巨木ゾーンを過ぎ、今歩いてきた稜線を樹間に見れば、駐車場の登山口に到着。
最後の階段を降りきるまで慎重に歩いて、今回の山行は終了。あとは、20km近い核心部の林道を抜け、国道へ合流することです。
下山後は、家庭的なお店でいつもの…(笑)

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こんなはずではなかった朝…
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今はこの世界を 楽しみます
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ミルキーウェイが 解き放たれようとしています
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どうやら 夜が明けたようです
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今は大地を 彩っていました
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雲海へ続く 笹原の一本道
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遥か彼方につづく 黄金の世界
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天を衝く錫杖は 大峯奥駈道の頂
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御来光に代わるこの展望に…感謝
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山散歩ルートも来春までお預け…大台ヶ原
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今冬初の霧氷でした
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いつまでも 眺めていたい世界
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次は 御来光を拝ませてください
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さて バディのところへ 帰ります
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また 来年もお世話になろうと思いました
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山が連なる景色は 大峰山系の世界
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熊野灘と共に 下山します
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立ち枯れと冬枯れが混在する「聖なる森」
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前回と違い 存分に頂を 拝めました
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帰りは 巻き道で…古田の森 1,618m
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少し露出を補正して…
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この道は 釈迦ヶ岳の代名詞になります
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駐車場が見えてくると 笹道も終わりが近い
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素晴らしい稜線に あらためて感謝
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冬の味覚を素材にした いつもの…(笑)

冬山に向けて…山散歩

12月4日 三重県入道ヶ岳(北の頭)
紅葉が彩る山麓の谷を抜けて、先にある駐車場に向かいます。

鈴鹿セブンマウンテンのひとつ「入道ヶ岳」。七山の中で最も南に位置し、標高は唯一1,000mに届かず906m。しかし、標高の低さはCTが短いことになり、最も身近に感じる山でもあります。一般的には椿大神社(つばきおおかみのやしろ)からのルートを組み合わせて計画することが多いですが、今日は、北から南下する最短の新道ルートで向かいます。
起点はセブンマウンテン「鎌ヶ岳」のカズラ谷ルートと同じく「宮妻峡駐車場」。8時30分頃に到着しましたが、すでに10数台が停まっていました。恐らく、鎌ヶ岳に向かう方でしょう。週末とは言え、紅葉シーズンの終わった曇天。人気の高さが窺い知れます
6年振りの新道ルート。樹林帯を抜けた後の展望の良さが印象に残っています。
すぐに林道と分かれ、まずはいきなりの核心部「渡渉」。ひとつ目は難なく通過できますが、ふたつ目が問題でした。3ヶ所ほど渡れそうな場所があるものの、どれも足場が足りません。結局、15分ほど掛けて河原の石を積み上げ、足場を完成。前回、積み上げた記憶がなかったため、帰宅してから写真を見ると張られたロープに沿って大きな石の上を渡っていました。増水すれば、私達が作った足場は跡形もなくなっていることでしょう。
大きなケルンの横から登り坂となり、1から始まる案内標識が目安になります。ここは登り始めから広葉樹であり、今は冬枯れの森になっています。そんな中、僅かに残る紅葉が目を惹いていました。しばらくガレた沢に注意しながら登り、ポイント3からはアブラチャン並木の直線登路。滑りやすい足元に注意しながら一気に高度を上げます。ポイント4からは背後にホームのツートップ主峰「御在所岳」と「鎌ヶ岳」が姿を現し、一息つきます。アセビトンネルを過ぎればポイント5。左側に伊勢湾を望みながらポイント6となり、続いて痩せ尾根を注意しながら通過すれば、入道ヶ岳らしい「笹原とアセビの一本道」が頂上稜線の近いことを教えてくれます。
宮妻林道の分岐点がポイント7。ここからこのルートのハイライトでしょう。今日は北部の稜線が雲に隠れていますが、連なる「鎌ヶ岳・御在所岳釈迦ヶ岳」の光景は圧巻です。海側の視界は良好で、知多半島越しに三河湾渥美半島もはっきりと見えました。
ポイント8・9をすっ飛ばして10。椿大神社の北尾根ルートと合流です。多くの方がこのルートを利用するため、ここからは登山者の声が聞こえてきました。すぐに「北の頭」と呼ばれるピークに到着。標高は910mと入道ヶ岳山頂より高くなっています。そしてここは、山頂と最高点915m「椿大神社奥社」の分岐点。
今日の目的はホームの蝶ヶ岳と呼ぶ山頂稜線の展望と冬山に向けて身体を慣らすことであったため、青空の見えない山頂等には興味はなく、「北の頭」を折り返し地点としました。
アセビの陰で昼食休憩される方が増えてくる中、再び、笹原の一本道へと戻り、ホームの峰々を楽しみつつ、今年の冬山に思いを馳せます。先ほどまでと打って変わって強くなってきた風。寒風に身体を慣らすのも目的のひとつですが、「避けられるものなら避ける」のが冬山の必須条件。
風の来ないアセビのトンネルで昼食。足元には紅葉の絨毯が敷き詰められていました。
今日、すれ違ったのは4組。秋から冬へと移り変わる静かな山散歩。冬枯れの道がやがて白く染まり、霧氷の花が咲く頃に再びホームを訪れることが出来ればと思いながら下山。核心部は自分達の作った置石で難なく通過。すれ違った方も利用していただけたでしょうか。
下山後は、定番のお店で新作のいつもの…。

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今年最後の紅葉に見送られて出発
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手前の丸石から向こう岸へと続く 置石
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この頃は 山肌を照らす陽射しがありました
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陽射しがなくとも 美しいものは美しい
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このルートの名物になるでしょう…アブラチャン並木
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人工林と自然林 そして 秋から冬へのグラデーション
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主峰「御在所岳」…今冬も ルート本谷は 歩けるだろうか…
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イブネと反対方向から…ホームの槍「鎌ヶ岳」
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ルートは違えども 入道ヶ岳と言えば 「アセビのトンネル」
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海が近いのも お薦めポイント
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入道ヶ岳随一の展望ルートではないでしょうか
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冬支度を始めた ホームの峰々
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体は風を表します…
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笹原道から振り返って「雲母峰(きららみね)」
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こんなにはっきりは初めて…知多・渥美半島
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美しき アセビ庭園の曲線
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数多くの行先が交差する「北の頭」
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山頂を 目指さないのが 山散歩
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歩きたくなる道が 奥社へと続きます
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見えてさえいれば 高曇りでも 構いません…鎌尾根~鎌ヶ岳、御在所岳釈迦ヶ岳
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天使のライトが 山肌を照らします
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今年は 山の秋を楽しめました
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笹原から冬枯れの森へ 帰ります
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帰り道…入道ヶ岳(左:山頂 右:北の頭)と鎌ヶ岳
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季節外れのテントウムシが 飾る いつもの…